紀伊國屋数学叢書 25
編集委員 伊藤 戸 田
清 三 (東京大学教授) 宏
(京都大学教授)
永 田
雅 宜 (京都大学教授)
飛 田
武 幸 (名古屋大学教授)
吉 沢
尚 明 (京都大学教授)
村松 壽延
補 間 空 間 論 と線 型 作 用 素 紀伊國屋書店
序
補 間 空 間 論 は 最 近 の 約20年 間 に発 展 し た函 数 解 析 学 の一 分 野 で あ る.標 語 的 に い えば,組 織 的 に不 等 式 を 作 り出 す方 法 で あ る.不 等 式 は 解 析 学 の 色 々な 局 面 に お い て 重 要 な 役 割 を 果 し て い る.た とえば 近 年 非 常 に 研 究 が 進 ん だ 偏 微 分 方 程 式 論 で は 方 程 式 の 解 と既 知 の量 との 関 係 は しば しば 不 等 式 の 形 で 与 え ら れ る.ア プ リオ リ評価 式 とエ ネ ル ギー 不 等 式 は そ の例 で あ る. 少 し丁 寧 に い うと,適 当 な 条 件 の 下 で,ふ た つ の 不 等 式 か ら多 くの第3の 不 等 式 を 系 統 的 に導 く方 法 が 補 間 空 間 論 であ る.い 式 を この 枠 内 で 扱 うこ とは で き な い.Tを
うま で もな く,す べ て の不 等
線型 作 用 素 とす る とき"変 数"xに
つ い て の不 等 式 ‖Tx‖≦C‖x‖ (Cは定 数) が こ の理 論 の対 象 で あ る.こ こで,‖ ・‖は 数 の 絶 対値 や ベ ク ト ル の長 さを一 般 化 した 概 念 で あ る ノル ム また は 準 ノ ル ム を 表 わ す.線 型 作 用 素 とは い わ ば, 1次 同次 函 数 の こ とで あ るか ら,xの ル空 間)で
あ れば,こ
し か し,xが
動 く範 囲 が 有 限 次 元 の線 型 空 間(ベ
の 形 の不 等 式 に つ い て は 理論 を 作 るほ どの こ と は な い.
函数 空 間,す なわ ち 無 限 次 元 の線 型 空 間,を 動 く場 合 を考 え る と,
(準)ノ ル ム の選 び 方 に よ り実 に 多 様 な問 題 が 生 ず るの で あ る.(準)ノ ぶ こ とはxの
クト
ル ムを選
動 く"空 間"を 決 め る こ とに対 応 す る.し たが って,ふ た つ の 不
等 式 か ら第3の 不 等 式 を 導 くこ とは,ふ た つ の空 間 の 中 間 の空 間― ― を構 成 す る こ とに翻 訳 され るの で あ る.
補 間空間
現在 の到 達 点 か ら振 り返 って見 る と,補 間空 間論 の 発端 はRiesz-Thorinの 凸性 定 理 で あ る と い う こ と が で き る.こ の定 理 は 次 の こ とを主 張 し て い る. p0,p1,q0,q1を1以 る.0<θ<1に
上 の実数 また は ∞ と し,(Ω,μ)を とり
σ-有限 な 測 度 空 間 とす
に よ り,pとqを
定 め る.こ
線 型 作 用 素Tが,j=0,1に Mjの
の と き,(Ω,μ)上
の 可 測 函 数 に 対 し て定 義 さ れ た
つ い てLpj(Ω,μ)か
らLqj(Ω,μ)へ
有 界 作 用 素 で あ る な ら ば,TはLp(Ω,μ)か
M1-θ0Mθ1を 越 え な い 有 界 作 用 素 で あ る.す ‖Tf‖qj≦Mj‖f‖pj
な わ ち,不
の ノ ル ムが
らLq(Ω,μ)へ
の ノ ル ムが
等式
(j=0,1)
か ら,不 等 式
が 導 か れ る の で あ る.た だ し,Lp(Ω,μ)は,1≦p<∞ 可 測 函 数 の全 体 か ら成 り,絶 対 値 のp乗
な らば,p乗
可積分 な
積 分 のp乗 根 を ノル ム‖f‖pと す る函
数 空 間 を 表 わ し,L∞(Ω,μ)は 本 質 的 に有 界 な 可 測 函 数 の 全 体 よ り成 る函 数 空 間 を表 わす. この 定 理 に つ い てM.
Rieszは
実 解 析 の 方 法 に よ り,G.O.
解 析 の 方 法 に よ り証 明 を 与 えた.そ
Thorinは
複素
の各 々 の方 法 が 実 補 間空 間(平 均 補 間 空 間)
と複 素 補 間空 間 の 起源 とな った. 現 代 の 形 で の 補 間空 間 の研 究 は1950年
代 末 よ り始 ま った の だ が,そ
の動 機
の ひ とつ は 分 数 回 微分 で き る函 数 を定 義す る問 題 であ る と 思 わ れ る.こ の問 題 は楕 円 型 偏 微 分 方程 式 の境 界 値 問 題,偏 Sobolevの
微 分 方 程 式 の 解 の 正 則 性 の 理 論,
埋 蔵 定 理 な ど に関 連 して 生 じた ので あ る.実 補 間 空 間 を 形 成 す る の
に 寄 与 した も うひ と つ の流 れはMarcinkiewiczの
補 間 定 理 やLorentz空
の 理 論 であ る.そ の 主 要 な 手段 は 函 数 の再 配 列 で あ る.主
間
とし て フ ー リェ解 析
の 研 究 のた め に開 発 され た もの で あ る. Lions-Peetreの
平 均 補 間 空 間 の 論文(1964年)とLionsとCalderonの
素 補 間 空 間 の 論 文(1961年)に
複
よ り補 間空 間論 は一 応 の完 成 を見 た と考 え られ
るが,実 補 間 空 間 に つ い て は定 式 化 を 若干 変 形 し たPeetreのK函
数 の方 法 が
構 成 され,そ れ を 用 い て 準 ノル ム空 間,さ ら に も っと一 般 に準 ノル ムを 持 つ ア ーベ ル 群 の 実 補 間 空 間 が 定 義 され る よ うに な った.補 間 空 間 につ い ては,現 在 もな お さ らに 一 般 な 形 の 定 義 に よ る研究 が進 め られ て い る.本 書 では 扱 わ な い が 線 型 でな い 作 用 素 に つ い て の 補 間 の 理論 も研 究 され て い る. 本 書 では 補 間 空 間 論 の 標 準 的 な 部 分 を 体 系 的 に 述べ る こ とを 目標 とし最 近 の 研 究 につ い て は 最 後 の 章 で 簡 単 な 招 介 を す るに と どめ る.
第1章
と第2章 は準 備 の章 で あ り,第3章 で補 間 空 間 の一 般 的 理 論 を 述 べ る.
実解 析 の方 法 に よ る理 論 は 第4章,第5章,第6章
で扱 う.基 礎 に な る枠 と し
て準 ノル ム空 間 を と り,補 間 の パ ラ メ ー ター と して 函数 を と る定式 化 を 採 用 し た.応 用 上 は この辺 まで の一般 化 で十 分 で あ る と考 え た か らで あ る.第7章 複 素 補 間 空 間 を 述 べ る.CalderonとLionsの
定 義 に 近 い 形 で,若
で
干の改良
を 試 み て あ る.函 数 にそ の導 函 数 を対 応 させ る作 用 素 を抽 象 化 した のが 非 負 作 用 素 であ っ て,分 数 回 微 分 可 能 な 函 数 につ い て の理 論 を非 負作 用 素 に よ って抽 象 的 に再 構 成 す る こ とが で き る.こ 補 間空 間 の応 用 例 と してBesov空
れ を 第8章
と第9章 で 述べ る.第10章
は
間 に関 連 した こ とを述 べ る.
本 書 を読 む た め の予 備 知 識 とし て は大 学3年
次 ま で の 数学 の一 般 的知 識 と函
数 解 析 学 の 初 歩 で十 分 で あ る.線 型位 相 空 間 と超 函 数 に つ い て は 定 義 と簡 単 に わ か る結 果 を 知 って い れ ば よい.小 冊 子 の 形 で ま とめ た い と考 え た ので,論 理 的 展 開 を 優 先 し,繰
り返 しを 少 な くす る よ うに した.そ
のた め 読 み 易 さを 犠 牲
に した 所 もあ るか と心 配 し てい る.例 を 多 くし てそ の欠 点 を 補 うつ も りであ っ たが,予 想 外 に ペ ー ジが 増 加 した ため,相 当省 か ざ るを 得 な か った.読 者 諸 賢 が適 宜 に前 後 を参 照 し て お読 み 下 さ る こ とを期 待 した い. 最 後 に弁 解 を述 べ る.実
は 約10年 前 に 研 究 が 一 段 落 し た と考 え て,前
半の
原 稿 と後 半 の ス ケ ッチ を 作 った.完 成す れ ば この方 面 の 単 行 本 は 内 外 に な か っ た の で十 分 意 義 の あ る もの とな った と思 わ れ る.し か し,筆 者 の 遅 筆 と身 辺 の 変 化 に 災 され て 完 成 しな か った.そ の 間 に補 間 空 間 論 は さ らに 大 き く進 展 した の で 全 面 的 に改 稿 が 必 要 とな り筆 者 の 非 力 と相俟 っ て益 々遅 れ る こ と に な っ た.御 容 赦 を お 願 い 致 した い. 執 筆 を お 薦 め 下 さ り,長 期 にわ た り辛 抱 強 く励 ま し て下 さ った 伊 藤 清 三 先 生 と紀 伊 國 屋 書 店 出版 部 に 改 め て感 謝 す る次 第 で あ る.
1984年 秋
村 松 壽 延
目
次
序 ⅰ/本書の記述法 と記号 ⅷ
第1章 線型作用素 §1.1 線 型 位 相 空 間
1
§1.2 準 ノ ル ム空 間
4
§1.3 線 型 作 用 素 と そ の 像 の 空 間 §1.4 線 型 作 用 素 の 準 ノ ル ム
9 11
§1.5 閉 グ ラ フ定 理
12
§1.6 双 対 空 間
14
§1.7 作 用 素 の 半 群
19
§1.8 劣 加 法 的 函 数 の 増 大 度 と一 様 有 界 性 定 理
第2章
Lebesgue空
間 と積 分 作 用 素
§2.1 測 度 と 強 可 測 函 数 §2.2 Lebesgue空 §2.3 Lebesgue空 §2.4 Bochner積
21
25
間
28
間 の稠 密 部 分 集 合 分
32 35
§2.5 平 均 連 続 性
37
§2.6 積 分 作 用 素 の 有 界 性 §2.7 重 み つ きLebesgue空
38 間 での 相 似 変 換
§2.8 重 み の 函 数 の 指 標
41
43
第3章 補間空間の一般的理論 §3.1 空 間 の 両 立 対
47
§3.2 両 立 連 続 線 型 作 用 素
§3.3 補 間 空 間 の 定 義 §3.4 補 間 函 手 §3.5 Aronszajn-Gagliardoの
49
50 52 最 小補 間函 手
54
§3.6 Aronszajn-Gagliardoの
第4章
Banach空
最大補間函手
57
間 の平均 補間空 間
§4.1 平 均 補 間 空 間 の 定 義
60
§4.2 重 み の 函 数 の 変 換
63
§4.3 分 解 表 示 と ト レ ー ス 表 示
65
§4.4 稠 密 性 定 理
68
§4.5 包 含 定 理
69
§4.6 Riesz-Thorinの
定理への応用
70
§4.7 平 均 補 間 空 間 を 含 む 空 間 の 特 徴 づ け §4.8 平 均 補 間 空 間 に 含 まれ る 空 間 の 特 徴 づ け §4.9 反 復 補 間 の 定 理 §4.10 Peetreの
第5章
72 75 81
定 理
82
準 ノル ム空 間 の平 均 補 間 空 間
§5.1 点 列 また は 標 準 的 可 算 値 函 数 の 方 法 §5.2 準 ノ ル ム空 間 の 平 均 補 間 空 間 の 定 義
86 89
§5.3 平 均 補 間 空 間 の 基 本 的 性 質
92
§5.4 準 ノ ル ム空 間 に 関 す る反 復 補 間 定 理
93
§5.5 Gagliardo図
形 とPeetreのK函
§5.6 PeetreのK函
数
数の方法
§5.7 平 均 補 間 空 間 に 関 す る双 対 定 理 第6章
Lorentz-Zygmund空
95 98
99
間
§6.1 再 配 列 の 基 本 的 性 質
103
§6.2 再 配 列 の 極 限
105
§6.3 再 配 列 の 積 分
106
§6.4 Lorentz-Zygmund空
間
109
§6.5 Lorentz-Zygmund空
間 の 実補 間 空 間
115
§6.6 Lorentz-Zygmund空
間 の 応 用例
120
第7章 複素補間空間 §7.1 ベ ク トル 値 の 超 函 数 と 正 則 函 数
122
§7.2 Poisson積
分表示
§7.3 Poisson積
分表 示 の拡 張
124 131
§7.4 複 素 補 間 空 間 の 定 義
137
§7.5 複 素 補 間 空 間 の 稠 密 部 分 集 合
141
§7.6 Lebesgue空
146
間 の複 素 補 間 空 間
§7.7 複 素 補 間 空 間 の 双 対 空 間
149
§7.8 複 素 補 間 空 間 と 平 均 補 間 空 間 と の 関 係
156
§7.9 反 復 補 間 定 理
157
第8章 非負作用素 と補間空間 §8.1 線 型 作 用 素 の レ ゾ ル ベン
ト
159
§8.2 平 均 エ ル ゴ ー ド定 理 §8.3 抽 象 的Besov空
161
間の定義
166
§8.4 稠 密 性 と 昇 降 性
174
§8.5 定 義 域 また は 値 域 と の 補 間 空 間
177
§8.6 非 負 作 用 素 の 部 分 空 間 へ の 制 限
178
§8.7 両 立 非 負 作 用 素
179
§8.8 非 負 作 用 素 の 補 間
182
§8.9 抽 象 的 埋 蔵 定 理
184
第9章 作 用 素 の分 数 ベ キ §9.1 非 負 作 用 素 の 分 数 ベ キ の 定 義
189
§9.2 指 数 法 則,そ
の1
194
§9.3 指 数 法 則,そ
の2
198
§9.4 指 数 法 則,そ
の3
203
§9.5 作 用 素 の 分 数 ベ キ の 性 質
§9.6 作 用 素 の 分 数 ベ キ の 定 義 域
209
§9.7 半 群 の 生 成 作 用 素 の 場 合
第10章
Besov空
211
間論 へ の応用
§10.1 超 函 数 の 正則 化 §10.2 積 分 表 示
207
216
219
§10.3 Besov空
間 の定 義
221
§10.4 基 本 不 等 式
223
§10.5 Besov空
228
間の特徴づけ
§10.6 補 間 定 理,そ
の1
§10.7 補 間 定 理,そ
の2
231 235
§10.8 一般 の 領 域 上 のBesov空
第11章
間 につ い て
237
文 献 解 説 お よび 補 足
§11.1 参 考 書 と 術 語 に つ い て
239
§11.2 補 間 空 間 論 の 発 展 の 概 要
240
§11.3 Banach函
243
§11.4 Boydの §11.5 Banach函
数 空 間 とそ の 随 伴 空 間 指標
数 空 間 に よ る実 補 間 空 間 の 定 義
§11.6 Lorentz-Zygmund空
間 とMarcinkiewicz型
§11.7 補 間 空 間 の 特 徴 づ け に つ い て §11.8 補 間 空 間 の 具 体 例
244
247 補 間 定 理
251 253 255
参 考 文 献
259
索 引
277
記 号表
280
本書の記述法 と記号
1. 各 章 を い くつ か の 節 に 分 け,各
章 の は じめ に そ の 章 の 概 要 お よ び 節 の 間
の 関 連 や 定 理 の 意 義 に つ い て 解 説 し て あ る. 2. 各 節 に 定 理,補 た.し
た が っ て,本
題,系
が ひ と つ 以 下 に な る よ うに(§1.8を
文 中 で こ れ ら に 番 号 は つ い て い な い.そ
る と き は 単 に 定 理,系
な ど と 呼 び,他
と い う よ う に 節 の 番 号 を つ け る.有
名 な 定 理 は 名 称 で 引 用 す る こ と も あ る.式
と 番 号 を つ け,節
の 節 の 式 は(2.6.1)の
よ う に 節 の 番 号 を つ け て 引 用 す る.例
で い くつ も述 べ る と き は 例1,例2,…
3. AとBを AとBの
Bも
内 で は 単 に(1),(2)な
と 番 号 を つ け,他
あ る と き は
や 注 意 を 同 じ節 内
の 節 の もの を 引 用 す る
集 合 と す る と きA∪B,A∩B,A\B,A×Bで,そ の 共 通 集 合,Aと
の 直 積(対{x,y};x∈A,y∈Bの
含 め て,集
ど と 引 用 し,他
書 く.
合 併 集 合,AとBと
体,AとBと
の節 の 中 で 引用 す
の 節 で 引 用 す る と き は 定 理2.6,系2.6
は 節 ご と に(1),(2),…
と き は 例2.6.1と
除 く)配 置 し
合AがBの
れ ぞ れ,
属 し てBに
属 さな い 点 の全
全 体)を 示 す.A⊂BはA=
部 分 集 合 に な る こ と を 表 わ す.AとBに
に よ っ てAがBの
部 分 集 合 で あ っ てAか
位相が
らBへ
の包 含 作
用 素(埋 め 込 み)が 連 続 で あ る こ と を 示 す. 4. x∈Aま
た はA∋xはxが
ば … で あ る"こ
と を 意 味 す る.{x;P(x)}は
表 わ す.論
理 記 号 ∀ は"す
集 合Aに
べ て",∃
は"存
属 す る こ と を 示 し,⇒ 条 件P(x)を 在 す る"を
は"な
満 た すxの
ら
全体 を
表 わ す.
5. ベ ク トル 空 間 を 線 型 空 間 と 呼 ぶ. 6. 準 ノル ム(quasi-norm)と
準 ノ ル ム空 間 は 数 学 辞 典(岩 波 書 店)と は 定 義
が 異 な っ て い る の で 注 意 さ れ た い.そ 7. Nで す.
自 然 数 全 体,Zで
の 他 の 用 語 は 数 学 辞 典 に 準 拠 し て い る.
整 数 全 体,Rで
実 数 全 体,Cで
複 素 数全 体 を 示
第1章 線型作 用素
第1章
と第2章 は 準備 の章 で あ る.第1章
で は線 型 作 用 素 につ い て の,抽 象
的理 論 を 述 べ る.函 数 解析 学 の教 科 書 に記 載 して あ る事 項 も多 く含 まれ て い る が,後 で 引用 す る都 合 を考 慮 して,本 書 と多少 用 法 の違 う本 もあ るの で,定 義 と記 号 と重 要 な 結 果,さ る.た だ し,準
らに種 々の例 につ い て述 べ る.証 明 は か な り省 い て あ
ノル ム空 間 に つ い て は,記 載 した 邦 書 が 少 な い の で,や や 詳 し
く記 述 した. 第1節 で 線型 位 相 空 間,第2節
で準 ノル ム空 間 に つ い て定 義 や例 を述 べ,第
3節 と第4節 で 線 型 作用 素 に つ い て基 礎 的 事項 を説 明す る.特 に像 の空 間 に つ い て詳 し く述 べ る.像 の空 間 とい う概 念 は ほ ぼ 商 空 間 と同 等 な 概 念 で あ るが, こ の方 が 考 え 易 い と思 わ れ る.完 備 準 ノル ム空 間 で は 線型 作 用 素 の有 界性 を示 す に は 稠 密 部分 集 合上 で 有 界 で あ れ ば十 分 であ る こ とを 第5節 で示 し,そ れ を 使っ て閉 グ ラ フ定理 を 証 明 す る.第6節
で双 対 空 間 を論 ず る.第7節
で は まず
準 ノル ム空 間 の値 を と る函 数 に つ い て連 続 性,微 分 可 能 性,Banach空
間 の値
を と る函 数 のRiemann積
分 につ い て略 述 し,次 に 作用 の 半 群 に つ い て簡 単 に
説 明 をす る.半 群 に 属 す る作 用 素 の 準 ノ ル ムの 評 価 に 関連 して,第8節
で 劣加
法 的 函 数 の増 大 度 と完 備 準 ノル ム空 間 にお け る作 用 素 に つ い て一 様 有 界性 定 理 を論 じ る.劣 加 法 的 函 数 の増 大 度 は 重 み の 函 数 の 指標 と も関連 して い る. §1.1 線 型 位 相 空 間 こ の本 では 特 に断 わ ら な い 限 り線 型 空 間 は 複 素 数 体C上 し,実 線 型 空 間 は 実 数 体R上
の 線 型 空 間 を 意 味 す る.
線 型 空 間 に位 相 が 定 め られ てい て,和x+yと れ ぞれ,2変
数(x,y)ま
の線 型空間 を 意 味
ス カ ラー積 α ・xと が,そ
たは2変 数(α,x)の
間 であ る とい う.た だ し,複 素 数 体Cの
連 続 函 数 に な る と き線 型 位 相 空
位 相 は通 常 の(す な わ ち,微 積 分 学 で
使 わ れ てい る)位 相 とす る. 位 相空 間 が 分 離 位 相 また はHausdorff位
相 を もつ とは 空 間 の ど の2点xと
yと に 対 して,xの
近 傍Uとyの
近 傍Vを
互 に共 通 点 の な い よ うに選 べ る こ
とを い う.線 型 位 相 空 間 が 分 離 位相 を 持 つ た め の 必 要 十 分 条 件 は零 で な い どん なxに
対 し て もxの
属 さな い零 の近 傍Uが
線 型 空 間の 部 分 集 合A,Bお
存在 す る こ と で あ る.
よび複 素 数 α に対 して,
A+B={x+y;x∈A,y∈B}, αA={αx;x∈A} と書 く.す べ ての0≦t≦1に
対 して(1-t)A+tA⊂Aの
とい い,す べ ての│α│≦1に
対 して αA⊂Aの
線型 位 相 空 間 の任 意 の点xの 逆 に この 形 の 集 合 はxの
こ とに よ り決 定 され る.ま 線 型 位 相 空 間Xか 零 の近 傍Vに
と きAは
近 傍 は 零 の近 傍Uに
近 傍 であ る.す
と きAは
な わ ち,位
凸であ る
円形 で あ る とい う.
よ りx+Uと
表 わ され,
相 は零 の近 傍 系 を与 え る
た 線 型 位 相 空 間 は一 様 位 相 空 間 であ る.た
ら線 型 位 相 空間Yへ
対 し て,Xの
の 写像 φ が一 様 連 続 で あ る と はYの
零 の近傍Uを
(1)
とえ ば,
す べ て のx∈Xに
つ いて
φ(x+U)-φ(x)⊂V
とな る よ うに選 ぶ こ とが で き る こ とを い う. 線 型 空 間Xの
全 体 で 定 義 され た 函 数pが3条
(N1) す べ て のx∈Xに
つ い てp(x)≧0,
(N2)
す べ て のx,y∈Xに
(N3)
すべ て の α∈Cとx∈Xに
を 満 た す と きpをX上
件
つ い てp(x+y)≦k{p(x)+p(y)}, つ い てp(αx)=│α│p(x)
の 準 セ ミ ノル ム で あ る と い い,定
セ ミノル ム と もい う.1セ
数kを 示 す た め にk
ミノル ム をセ ミノル ム とい う.
線 型 空 間X上 の セ ミノル ム の系{pν}ν∈Mが 与 え られ た と き,こ れ らの セ ミ ノル ムを すべ て連 続 にす るX上 の最 弱 の線 型 位 相 が存 在 す る.す なわ ち, (2)
{x;pν(x)<ε}(ε>0,ν
∈M)
お よび これ ら の有 限 個 の共 通 部 分 の全 体 を 零 の基 本 近 傍 系 とす る位 相が そ の位 相 で あ る.こ の よ うに零 の 基 本 近 傍 系 と して 円 形 凸 集 合 よ り成 る ものが とれ る 線 型 空 間 を 局 所 凸 線 型位 相 空 間 とい う.逆 に 局所 凸線 型 位 相 空 間に対 し ては 適 当 な セ ミノル ムの 系 が存 在 し て,そ の セ ミノ ル ム系 よ り上 の方 法 で 定 め た もの が そ の空 間 の位 相 に な る.位 相 を決 め る セ ミ ノル ムを 基 本 セ ミノル ム とい う. 線型 空 間 の部 分 集 合Aが
部 分 集 合Bに
吸収 され る とは,正 数 δが存 在 し て,
│ζ││≦ δ な ら ば ζA⊂B
とな る こ と を い う.線 型 位 相 空 間 の部 分 集 合Aが れ る ときAは
す べ て の零 の近 傍 に 吸 収 さ
有 界 集 合 で あ る とい う.
例1 Ω をRnの の全 体 を
開 集 合 と す る と き Ω で 定 義 され連 続 な 複 素数 値 函 数f(ξ)
で表 わす.Ω
(3)
の 任 意 の コン パ ク ト集 合Kに
pK(f)=sup{│f(ξ)│;ξ
とお くと,pKは
∈K}
上 の セ ミノル ムに な る.Kを
全 体 で 動 か した と きの セ ミノル ム系{pK}に
対 して
Ω の コン パ ク ト部 分 集 合
よ り定 め られ た 位 相 に よ る収 束 が
広 義一 様収 束(コ ン パ ク ト集合 上 一 様 収 束)で あ る. 今 後,特
に断 ら ない 限 り
例2 Rnの
で は この 位 相 を 使 う.
開 集 合 Ω で 定 義 され,m回
連 続 的 微 分 可 能 な 函 数 の全 体
は セ ミノル ムpm,Kを (4)
と 定 め る と き セ ミ ノ ル ム 系{pm,K},た を 動 く,に
だ しKは
よ り局 所 凸 線 型 位 相 空 間 に な る.こ
Ω の コ ン パ ク ト部 分 集 合 全 体 こ で α=(α1,…,αn)は
非負整
数 の ベ ク トル,│α│=α1+…+αn, (5)
で あ る.
の元 をCm級
函数 とい う.
例3 Rnの 開 集 合 Ω 上 で定 義 されm回 連 続 的 微分 可能 で そ れ 自身 お よび そ のm階 まで の 偏導 函 数 が 有 界 とな る函 数 の全 体 をBm(Ω)で 表 わ す.Bm(Ω)の 元fに 対 して, (6) と 定 義 す る と こ れ はBm(Ω)上 次節 の 条 件N4を 例4 Rn開 に よ りpK
の ノ ル ム に な る.す
集 合 Ω 上 で 定 義 さ れ 無 限 回 微 分 可 能 な 函 数 の 全 体
,mを 定 め る と き セ ミ ノ ル ム系{pm,K},た
は Ω の コ ン パ ク ト部 分 集 合 を 動 く,に
な わ ち セ ミ ノ ル ム で あ っ て,
満 た す. は(4)
だ し,m=0,1,2,…,K
よ り局 所 凸 線 型 位 相 空 間 に な る.
の 元 をC∞ 級 函 数 と い う.
例5 Rmに
お い て 定 義 さ れ 無 限 回 微 分 可 能 で,そ
れ 自身 お よ び そ のあ らゆ
る偏 導 函 数 が│ξ│→ ∞ の と き 任 意 の 正 整 数mに 収 束 す る 函 数 を 急 減 少C∞ 級函 数(rapidly そ の 全 体 を
対 し て,│ξ│mよ
decreasing
り も早 く0に
C∞ function)と
い い,
で 示 す.
(7) と定 め て,{pm}m=0
,1,…に よ り
に 局 所 凸 位相 を定 義 す る.
§1.2 準 ノ ル ム空 間 線 型 空 間 で 定 義 され た 準 セ ミノル ムが 条 件 (N4)
p(x)=0な
らばx=0,
を 満 た す と きpを 準 ノル ム で あ る といい,§1.1の た い ときはkノ
ル ム であ る とい う.1ノ
線 型 空 間Xに 型 位 相 をXの
条 件N2中
ル ムを単 に ノル ム とい う.
準 ノル ムpが 定 義 され て い る と き,pを
連 続 にす る最 弱 の線
位 相 と定 め,そ の空 間 を準 ノ ル ム空 間 と呼 ぶ.pが
は ノル ム空 間 と呼 ぶ.pが
の定 数kを 示 し
ノル ムな らば,xとyと
ノル ムの とき
の距 離 をp(x-y)と
し て,
ノル ム空 間 は 距離 空 間 に な り,ノ ルム 空 間 の位 相 は こ の距 離 に よ る位 相 と一 致 す る.し
か し,k>1の
ときkノ ル ムpに つ い て はp(x-y)は
満 た さ な い.し か し,準
距 離 の 公理 を
ノル ム空 間 に も距 離 を 導 入 して,そ の距 離 に よ る位 相
と準 ノル ム空 間 と し ての 位 相 とが 一 致 す る よ うに で き る.もっ
と精 し く,次 の
定 理 が 成 立 す る. 定 理 線 型 空 間X上 のkセ ミノル ムp(x)に 対 して,次 の条 件 を満 たすkセ ミノル ムqが 存在 す る;す べ て のx∈Xとy∈Xに 対し て, (1)
q(x)≦p(x)≦21/γq(x),
(2) た だ し,γ
q(x+y)γ は(2k)γ=2を
証 明 Xの
点xに
≦q(x)γ+q(y)γ(三
角 不 等 式),
満 た す 定 数 で あ る.
対 し て,
(3) と お け ば よ い.下 る 組{x1,…,xn}に
限 はnも
動 か し た と き のx=x1+…+xnを
つ い て と る の で あ る.
定 義 か ら直 ち にq(x)≦p(x)を α≠0の
満 たす あ らゆ
と き"x=x1+…+xn⇔
得 る. αx=αx1+…+αxn"で
あ るか ら,
q(αx)=│α│q(x)を
得 る.
三 角 不 等 式(2)を
示 そ う.x=x1+…+xm,y=y1+…+ynな
らば
が 定 義 に よ りわ か る.{x1,…,xm}と{y1,…,yn}の
あ らゆ る選 び 方 に つ い て
下 限 を と る と(2)を 得 る. 最 後 にp(x)≦21/γq(x)を
示 す.ま
ず不等式
(4) を 証 明 す る.た
だ し,ν1,…,νnは
(5)
2-ν1+…+2-νn≦1
を 満 た す 非 負 整 数 で あ る.n=1,2の n≧2と n}を
し,n-1以
と な る よ う に で き る.帰
な わ ち,nの
納 法 の 仮 定 に よ り,
と き(4)が
示 さ れ た.さ
な お,不
た が っ て(4)が
等 式(2)と,不
て,
s=p(x1)γ+…+p(xn)γ
と す る.整数νjを2-νj≦p(xj)γ/s<2-νj+1と 成 立 し,し
合{1,2,…,
分 け て,
x=x1+…+xn,
い て(5)が
成 立 す る こ と は す ぐわ か る .
下 で は 不 等 式(4)が 成 立 す る と仮 定 し よ う.集
空 で な い 集 合IとJに
を 得 る.す
と き(4)が
な る よ う に と る.ν1,…,νnに 成 立 す る か らp(x)γ
≦2q(x)γ
を 得 る.
等 式
(6) がa≧0,b≧0,σ>0の
と き 成 立 す る か ら,不
等 式(2)か
らqに
が 成 立 す る こ とが わ か る. 一 般 に,線
型 空 間X上
(証 明 終)
の 準 セ ミ ノ ル ムpとqと
p(x)≦c1q(x), が 成 立 す る よ うな 定 数c1とc2が
つ い てN2
は す べ て のx∈Xで,
q(x)≦c2p(x)
存 在 す る と き 同 値 で あ る と い う.
定 理 に よ りつ ぎ の こ と が 直 ち に わ か る:
つ
系 kノ ル ム 空 間 に お い て,も の γ乗 が 三 角 不 等 式(2)を
と のkノ
ル ム と 同 値 なkノ
満 た す も の が 存 在 す る.た
‖x‖ を そ の γ 乗 が 三 角 不 等 式 を 満 た すkノ た と き の 位 相 は も と のkノ
n,m→
べ て のCauchy列
距 離 を 表 わ す と き,条 ∞
ル ム と す る と,‖x-y‖γ
あ る.
を距 離 とし
ル ム 空 間 と し て の 位 相 に 一 致 す る.
距 離 空 間 が 完 備 で あ る と は"す す な わ ち,disで
ル ム で あ っ て,そ
だ し,(2k)γ=2で
が 収 束 す る"こ
と を い う.
件
の と きdis(xn,xm)→0な
ら ば{xn}は
収 束す る
が 成 立す る とき完 備 で あ る とい う.完 備 ノル ム空 間 をBanach空
間 とい う.
完 備性 を示 す に は次 の補 題 が 大 変 便 利 で あ る. 補 題 距 離disを
持 つ距 離 空 間Xが
完 備 とな る ため の必 要 十 分 条 件 は な ら ば{xn}は
が 成 立 す る こ と で あ る.特 Xが
に,kノ
収束す る
ル ム 空 間Xのkノ
完 備 と な る た め に は,{2k}γ=2に
ル ム を‖x‖ と す る と き,
γ を と り,
な らば
が収束す る
が 成 立 す る こ と が 必 要 十 分 条 件 で あ る. 証 明 必 要 性 は 明 白 で あ る.十 n,m≧njな
分 性 を 示 す.{xn}をCauchy列 ら ばdis(xn,xm)≦2-j
と な る よ う に 正 整 数 列n1
あ る.条
よ り,xn→xが
と す る.
を 選 ぶ.yj=xnjと
件 に よ り{yj}は
極 限xを
お く と,dis(yj,
持 つ.Cauchy列
の 条件 に
わ か る.
後 半 は,‖x‖ γ が 三 角 不 等 式 を 満 た す と し て よ い こ と に 注 意 し て,u1+…+ un=xnに
前 半 の 結 果 を 適 用 す れ ば わ か る.
注 意 "dis(xn,xn+1)≦2-n(n=1,2,…)な
(証 明 終) ら ば{xn}は
収 束 す る"も
完 備
性 の 十 分 条 件 で あ る. 例1
数 列 空 間lp.pを
正 数 と す る.数
列x={ξj}で
あ っ て,
(7)
が 有 限 と な る も の の 全 体 をlpで 0
示 す.明
場 合.x={ξj},y=(ηj}がlpに
ら か に(7)はN1,N3,N4を 属 す れ ば,不
満 た す. 等 式(6)に
よ
っ て,
が 成 立,し
た が っ てlpは21/p-1ノ
ル ム 空 間 で あ る.(7)のp乗
が 三 角不 等式 を
満 た す こ と も 同 様 に し て わ か る. 1
の 場 合.Holderの
不等式
(8)
た だ し1/p+1/p′=1,を
使 う と,x={ξj}とy={ηj}がlpに
が 成 立 す る か ら,p/p′=p-1を
属 す と き,
使 っ て,
‖x+y‖lp≦‖x‖lp+‖y‖lp を 得 る.す
な わ ち,lpは
ノル ム 空 間 で あ る.な
+yもlpに
属 す る こ と は,(6)に
Holderの
不 等 式 を 証 明 す る.{ξj}のlpノ
と す る.Aま
た はBが0な
と す る.ξjの =B=1の Youngの
属 す る と,x
よ り直 ち に わ か る.
ら ば(8)は
代 りに,ξj/A,ηjの と き(8)の
お,x,yがlpに
左 辺 が1以
ル ム をA,{ηj}のlp′
ノ ル ム をB
明 ら か で あ る か ら,AとBは0で 代 り に ηj/Bを
ない
考 え ば よ い か ら,結
下 で あ る こ と を 示 せ ば よ い.そ
不等式 の とき
(9)
を使 え ば よい.す な わ ち
lpの 完 備 性 を 示 そ う.0
を 仮 定 す る.不
等 式(6)に
よ り,
場 合 を 考え る.un={ζnj}と
ゆ え,
局A
の た め には
し
が 収 束 す る.x={ξj}と
と な り,xはlpに
す な わ ち,xは
お く と,(6)に
属 す る.し
級 数
か もn→
よ り
∞
の とき
の和 で あ る.補 題 に よ り完 備 性 が 示 され る.p>1
の場 合 も,不 等 式
に よ り,同 様 に し て,完 備 性 が 証 明 で き る. 例2 数 列 空 間l∞.有 界 数 列x={ξj}の
全 体l∞ は
(10) を ノル ム と す るBanach空 な お,j→ た,(6)よ
∞
で0に
間 で あ る. 収 束 す る 数 列 の 全 体l∞-はl∞
り,0
∞
(11)
の 閉 部 分 空 間 で あ る.ま
の と き不 等 式
‖{ξn}‖lq≦‖{ζn}‖lp
が 導 か れ る か ら,
で あ り,p<∞-の
例3 XとYを
準 ノ ル ム 空 間 と し,pとqを
る.こ
空 間X×Yの
の と き,積
点(x,y)に
{p(x)s+q(y)s}1/s(0<s<∞),ま を 対 応 さ せ る 函 数 はX×Y上 あ っ て,そ
と き
もわ か る.
それ ぞれ の空 間 の準 ノル ム とす 対 し て, た はmax{p(x),q(y)}
の 準 ノル ム に な る.こ
の 準 ノル ム は 互 に 同 値 で
の 定 め る 位 相 は 積 位 相 に 一 致 す る.
特 に,pとqが
ノル ム の 場 合,1≦s<∞
と した 第 一 の 函 数 と第 二 の 函 数 は
い ず れ も ノ ル ム に な る. XとYが 例4
完 備 な ら ば,こ Xがkノ
の 準 ノ ル ム に 関 し てX×Yも
ル ム 空 間,pが
完 備 で あ る.
正数 のとき
(12)
と な るXの
点 列{xj}の
全 体lp(X)は(12)を
準 ノル ム とす る準 ノル ム空 間 で
あ る.Xの
準 ノ ル ム が(2)を
き,(11)がk′
満 た す な ら ばk′=max{21/p-1,21/γ-1}と
ノル ム に な る こ と,お
よ びXが
お くと
完 備 の と きlp(X)も
る こ と は 数 列 空 間 と 同 様 に し て 証 明 で き る.l∞(X)とl∞-(X)も
完 備 とな
例2と
同様 に
定 義 す る.
§1.3 線 型 作 用 素 と そ の 像 の 空 間 線 型 空 間Xか (T)でTの
ら 線 型 空 間Yへ
の 写 像Tに
値 域,N(T)でTの
間Zへ
の 写 像Sが
対 し て,D(T)でTの
核{x;T(x)=0}を
表 わ す.Yか
あ る と きS°TでTとSの
で あ る.こ の 積S°Tは
定 義 域,R
合 成 写 像 を 表 わ す.た
結 合則 を満 たす.す
べ て のx1,x2∈D(T)と
α1,α2∈Cに つ い て,T(α1x1+α2x2)=α1T(x1)+α2T(x2)が Tは 線 型 作 用 素 で あ る とい い,T(x)をT・xま 線 型 作 用 素 の と きS°TをS°Tま と きTn+1=TnTに
よ り帰 納 的 にTのベ
し て,D(T),R(T),N(T)は 線 型 位 相 空 間Xか
すべての
成 立す る とき
た はTxと
た はSTと
ら線型 空 だ し,
書 く.SとTが
書 く.TがXの
キ を 定 義 す る.線
線型 作 用 素 の 型 作 用 素Tに
対
い ず れ も線 型 部 分 空 間 に な る.
ら線 型 位 相 空 間Yの
の 逆 も連 続 な もの を 同 型 写 像 とい い,同 で あ る とい う.XとYが(準)ノ
上 へ の1対1連
続 線 型 作 用 素 で,そ
型 写 像 が 存 在 す る と きXとYは
同型
ル ム空 間 の と き対 応 す る点 の(準)ノ ル ム が 等
しい同 型 写像 を(準)ノ ル ム 同 型 で あ る とい う. Tを 線 型 空 間Xか
ら線 型 空 間Yへ
とす る とき,y∈R(T)に
の 線 型 作用 素,pをX上
のkセ
ミ ノル ム
対 して,
(1) と お く と,pはR(T)上 い う.pとqが
同 値 なX上
のkセ
ミ ノル ム に な る.こ
の 準 セ ミ ノ ル ム,な
のpをpのTに
ら ばTに
よ る像 と
よ る 像pとqと
は 同
値 に な る. R(T)の
完 備 性 に つ い て の 結 果 を 述 べ よ う.
補 題 Xを たYへ
準 ノ ル ム 空 間,Yを
の 連 続 線 型 作 用 素,Xの
る と,‖y‖R(T)はR(T)上
分 離 線 型 位 相 空 間,TをX全 準 ノ ル ム‖x‖XのTに
の 準 ノ ル ム に な る.さ
ら にXが
体 で定 義 され
よ る 像 を‖y‖R(T)と 完 備 な ら ばR(T)も
す
こ の 準 ノ ル ム に つ い て 完 備 で あ る. 証 明 ‖x‖Xはkノ ‖y‖R(T)=0な あ り,し
ル ム で‖x‖γXは 三 角 不 等 式 を 満 た す と し て よい.
ら ば,Txn=y(n=1,2…),‖xn‖X→0と
た が っ て,y=Txn→T・0=0.よ
Xを
完 備 とす る.定
(T)の
列{υn}に
準 ノ ル ム で あ る.
義 か ら‖y‖γR(T)が三 角 不 等 式 を 満 た す こ と が わ か る.R
つ い て,Σ‖υn‖γR(T)<∞ と す る.定 義 に よ り,‖un‖γX≦‖ υn‖γR(T)
+2-n(n=1,2,…)と Σun=x∈Xが
な る 列{xn}が っ て‖y‖R(T)は
な るXの
列{un}が
あ る.Σ
存 在 す る.y=T・xと す な わ ちy=Σ
‖un‖γX<∞
で あ る か ら,
お く と,
υn.補
題1.2に
よ りR(T)の
完備性が わ か
る.
(証 明 終)
こ の 条 件 の 下 でN(T)はXの R(T)とX/N(T)と
閉 部 分 空 間 に な り商 空 間 の 準 ノル ム に 関 し て
は 準 ノ ル ム 同 型 に な る,す
本 質 的 に は 同 じ で あ る が,R(T)の
準 ノ ル ム‖y‖R(T)を
入 れ た 空 間 をXの
連
よ る 像 の 空 間 と呼 ぶ.
一 般 に 集 合Bが
集 合Aの
対 応 さ せ る 写 像 をBか 間 で あ っ て,埋 記 号
は
方 が わ か りや す い 利 点 が あ る.
定 義 補 題 の 条 件 の 下 で,R(T)に 続 線 型 作 用Tに
な わ ちR(T)とX/N(T)と
部 分 集 合 で あ る と きBの
らA(の
任 意 の 点bに
中)へ の 埋 め 込 み と い い,AとBが
め 込 み が 連 続 な ら ばBはAへ
そ れ 自身 を 共 に位 相 空
連 続 的 に 埋 め 込 ま れ る と い う.
で 表 わ す.
補 題 に よ り直 ち に 次 の こ と が わ か る: 系 XとYと
が 共 に 分 離 線 型 位 相 空 間Eに
ム 空 間 な らば,X∩YとX+Yに,そ
連 続 的 に 埋 め 込 ま れ る(準)ノ
れ ぞ れ,(準)ノ
ル
ルム
(2) (3)
を 入 れ る と,こ れ ら は(準)ノ 備 に な る.特
にXとYがBanach空間
証 明 X∩Yに X+Yは
ル ム 空 間 に な る.XとYが
な ら ば こ れ ら もBanach空
間 に な る.
つ い て は 直 接 証 明 で き る.
空 間X×Yか
空 間 で あ る.
完 備 な らば これ ら も完
らEへ
の 連 続 線 型 作 用 素:(x,y)→x+yの
像の (証 明 終)
§1.4 線 型 作 用 素 の 準 ノル ム XとYが
線型 位 相 空 間 の と き,Xの
素 の全 体 をL(X,Y)で
全 体 で定 義 され たYへ
表 わ し,L(X,X)をL(X)と
今 後特 に こ とわ ら な い限 りXか
の連 続 線型 作 用
略 記 す る.
らの連 続 作 用 素 とい う と きは 定 義 域 はX全
体 で あ る と仮 定 す る.ま たIXでXの恒
等 作 用 素 を表 す.
グ ラ フが 積位 相 に 関 し て 閉 とな る 作用 素 を 閉作 用 素 と い う.XとYと ノル ム空 間 な らばXか "xn→x ,xn∈D(T),
らYへ
の作 用 素Tが
Txn→yな
が準
閉 とな るた め の 条件 は,
ら ばx∈D(T),y=Tx"
で あ る.連 続 作 用 素 は閉 で あ る. XとYを
準 ノル ム空 間 とす る.こ の ときD(T)=Xと
線型 作 用 素TはXの
す べ ての 点xに
な るXか
らYへ
の
有 界 で あ る と い う),し
か
つ い て,
(1) ‖Tx‖Y≦C‖x‖X と な る よ うな 定 数Cが
存 在 す る と き(こ の と きTは
も そ の と き に 限 り連 続 で あ る.こ
の と き,作
用素Tの
準 ノル ム を
(2)
と定 義 す る と,L(X,Y)も (X,Y)も
準 ノ ル ム 空 間 に な る.さ
ら にYが
完 備 な ら ば,L
完 備 に な る こ とは 簡 単 に 証 明 で き る.
像 空 間 の 準 ノ ル ム の 定 義 に よ り,補 題1.3の な ら ば,R(T)か
らYへ
の 埋 め 込 み をJと
条 件 の 下 で,Yが
す る と,Jは
準 ノル ム空 間
連 続線型作用素であ っ
て, (3) ‖J‖L(R(T),Y)=‖T‖L(X,Y)
で あ る.次
の 定 理(a)で
ま た,X,Y,Zが
S=T,V=U=IYと
準 ノ ル ム 空 間,T∈L(X,Y),S∈L(Y,Z)の
す れ ば よ い. とき
(4)
準 ノル ム空 間X1,…,Xnか
ら準 ノル ム空 間Yへ
つ い て線 型 の写 像)の 準 ノル ムを (5)
の多 重 線 型 写像A(各
変数に
と定 義 す る. 作 用 素 の像 空 間 で の 準 ノル ムの 評 価 に は次 の定 理が 有 用 であ る. 定 理 Vを
準 ノル ム空 間Yか
(a) Tを 準 ノ ル ム空 間Xか
ら分 離 線 型 位 相 空 間Fへ
SをXか
らEへ
らYへ,Uを
の連 続 作 用 素 とす る.
分 離 線 型位 相空 間Eか
らFへ,
の連 続 線 型 作 用 素 とす る.こ の とき,
(6)
US=VT
な らばUのR(S)へ
の制 限T1はR(S)か
(7)
らR(V)へ
の 線型 作 用 素 で,
‖T1‖L(R(S),R(V))≦‖T‖L(X,Y)
が成 立 す る.Tが
上 へ の 作 用 素 な ら ばT1も
(b) Sjを 準 ノル ム空 間Xjか 線 型作 用 素,AとBを
上 へ の作 用 素 であ る.
ら分 離 線 型 位 相 空 間
そ れ ぞ れ
か らFへ
へ の連 続 とX1×
… ×Xnか
Yへ の 多重 線型 作 用 素 とす る.こ の と き,す べ てのx1∈X1,…,xn∈Xnに
ら 対
して (8)
A(S1x1,…,Snxn)=VB(x1,…,xn)
が 成 立 す れ ば,AのR(S1)× 用 素 で あ っ て,像
… ×R(Sn)へ
の 制 限B1はR(V)へ
の多重線型作
準 ノル ム はBの
準 ノル ム を 越 え な
の 準 ノ ル ム に 関 す るB1の
い.
証 明 (b)も(a)と
同 様 に す れ ば わ か る か ら(a)だ け 証 明 す る.‖T‖L(X,Y)を
cと お く.x1∈R(S)に
対 し て,定
義 に よ り,
x1=Sx,‖x1‖R(S)+ε
を 満 た すxが
≧‖x‖X,x∈X
任 意 の正 数 εに対 し て存 在 す る. T1x1=USx=VTx∈R(V)
で あ り,ε は い く ら で も0に Tが
近 く と れ る か ら‖T1x1‖R(V)≦c‖x1‖R(S)で
上 へ の 写像 な ら ばR(V)=VR(T)=R(US)=T1R(S)と
あ る.
な る.
(証 明終) §1.5 閉 グ ラ フ 定 理
線型 作 用 素 の有 界 性 は 不 等 式(1.4.1)を す べ て のx∈Xに
つ い て 示 せ ば よい
の だ が,稠 密 部 分集 合 の元 に つ い て示 せ ば 十 分 な 場 合 が あ る.ま ず,
補 題 kノ ル ム 空 間Xの0を のx∈X,ε>0とh>1に
含 む 稠 密 部 分 集 合 をMと 対 し て,Mの
す る.こ
の と き任 意
元x1,x2,…,xn,…,を
(1) がn=1,2,…
に つ い て 成 立 す る よ うに 選 ぶ こ と が で き る.
証 明 x=0の
と き はx1=x2=…=0と
す れ ば よ い.
定 に よ りx1∈Mを‖x1-(1-2α)x‖X≦ で き る.た
αε‖x‖Xと な る よ うに 選 ぶ こ と が
だ し α={hk(2+ε)}-1に
と る.n=1と
が す ぐわ か る.x1,x2,…,xnを(1)を -xn=xに
と す る.仮
し て(1)が
成 立す る こ と
満 た す よ う に 選 ん だ とす る.x-x1-…
つ い て上 と同様 に し て
,xn+1∈Mを
と な る よ うに選 ぶ こ とが で き る.帰 納 法 に よ り結果 を得 る. 系 Tは 準 ノル ム空 間Xか て,D(T)⊃Mと
な る あ るXの
4.1)が 成 立 す る.こ の と きTは 証 明 Xをkノ
ら完備 準 ノ ル ム空 間Yへ 稠 密 部 分 集 合Mの
ル ム 空 間,Yをlノ
対 し て 補 題 の よ うにMの
で あ る か ら 補 題1.2に Σxn.Tは
m→
∞
の 閉 線 型 作用 素 で あ っ
す べ て の点xに
有 界 で しか もD(T)=Xで
点 列x1,x2,…
よ りy=ΣTxnが
準 ノル
とh>1,ε>0に
の と き,
存 在 す る.一
閉 作 用 素 で あ る か らx∈D(T),し
し,Yの
点
を と る.こ
つ い て(1.
あ る.
ル ム 空 間,(2l)γ=2と
ム のγ 乗 は 三 角 不 等 式 を 満 た す と仮 定 す る.Xの
(証 明終)
方,作
か もy=Tx.さ
と し て,‖Tx‖Y≦Ck(1-h-γ)-1/γ‖x‖X.ゆえ
ら に,
にTは
‖T‖ ≦Ck.
り方 か らx=
有 界 で あ っ て, (証 明 終)
閉 作 用素 で あ る こ とか ら連 続 性 が導 か れ る場 合 が あ る.す な わ ち, 定 理 (閉グ ラ フ 定 理) 完 備 準 ノル ム空 間Xの ル ム空 間Yへ
の 閉線 型作 用 素 は連 続 で あ る.特 にYが
的 に埋 め 込 ま れ て い れ ばR(T)⊂Yと L(X,Y)に
全 体 で定 義 さ れ た 完 備 準 ノ
な るXか
分 離 位 相 空 間Fに
らFへ
連続
の連 続 線型 作 用 素 は
属 す る.
証 明 Xをkノ
ル ム空 間,Yをlノ
ル ム 空 間,GをTの
グ ラ フ,X×Y
か らXへ
の 射 影 をP,V={(x,Tx)∈X×Y;‖Tx‖Y≦1}と
X=PG=UnPV=Un(PV)aで
す る.
あ る.(BaはBの
閉 包 を 示 す).完
備距
離 空 間 が 高 々可算 個 の 閉集 合 の和 に な る と きそ の 閉 集 合 の 中 に は 内点 を 含 む も の が あ る と い うBaire-Hausdorffの x→nxは
定 理 に よ り,あ
同 相 写像 で あ る か ら(PV)aが
‖x‖X≦1}と
お く と,あ
含 ま れ る.ρ=δ/lと ∈x0+δUで
あ る か ら,任
-lx-x2‖X<ε
で あ る.ゆ
内 点 を 持 つ.
内 点 を 持 つ と し て よ い.U={x;
るx0∈Xと
お く.x∈
るn(PV)aは
δ>0が
ρUと
あ っ てx0+δUは(PV)aに
す る と,x0+lx∈x0+δU,x0-lx
意 の 正 数 εに 対 し て,‖x0+lx-x1‖X<ε,‖x0
と な るPVの
点x1,x2が
え に(2l)-1(x1-x2)∈PVで
あ る.
あ る.ε は 任 意 の 正 数 ゆ え,x∈(PV)a.
よ っ て ρU⊂(PV)a.
と お く.nは
す べ て の 整 数 を 動 く.MはXで
る.2n-1ρ<‖x‖X≦2nρ
に 整 数nを
し て,‖2-nx-xε‖<ε
とな るPVの
だ し,ε<(4k)-1ρ
にMは
にx∈Mの
き は 明 白.
と す る.定
Tx‖Y≦1,‖2-nx‖X>ρ/(4k)で る.系
ρUゆ
とす
え 任 意 の 正 数 εに 対
点xε が あ る.
と な る か らxε ∈M0た 稠 密 で あ る.次
稠 密 な る こ と を 示 す.
と る.2-nx∈
に と る.‖2nxε-x‖X<2nε.ゆ
と き‖Tx‖Y≦c‖x‖Xを
義 に よ り2-nx∈M0と
え
示 す.x=0の
な る 整数nが
と
あ る.‖2-n
あ る か ら,‖Tx‖Y≦2n<(4k/ρ)‖x‖Xで
に よ り結 論 を 得 る.
あ
(証 明 終)
§1.6 双 対 空 間
線 型 空 間Xか
らCへ
線 型 位 相 空 間Xに x′∈X′
対 し て,X′=L(X,C)をXの
に 対 し てx′(x)を
と い う.特 ち,
の線 型 作 用 素 を 線 型 形 式 また は 線 型汎 函数 とい う.
にXが
双 対 空間 と い う.x∈Xと
〈x,x′〉 と 書 きXとX′
準 ノ ル ム 空 間 な らばX′
と の 双 対 形 式(duality)
に 作 用 素 と し て の ノ ル ム,す
なわ
(1)
を 導 入 す る と,X′
はBanach空
間 に な る.
積 空 間,共 通 部 分 お よび 和 の空 間 の双 対 空 間 は 次 の よ うにな る: 定 理 XとYを
準 ノル ム空 間 とす る.
(a) (X×Y)′
とX′
×Y′ は 標 準 的 に 同 型 で あ る.す
な わ ち,そ
れ ぞ れ,
(2) (3)
をX×YとX′
×Y′ の 準 ノル ム と 定 め,(x′,y′)∈X′
(4) l(x,y)=〈x,x′
〉+〈y,y′
と定 義 す る と,l∈(X×Y)′
で あ り,こ
×Y′ に 対 し て,
〉
の 対 応 はX′
×Y′ か ら(X×Y)′
の上
へ の ノ ル ム 同 型 で あ る.
(b) XとYが
分 離 線型 位 相 空 間〓 に 連 続 的 に 埋 め 込 まれ る ノ ル ム空 間 で
あ ってX∩YがXお
よびYに
お い て稠 密 な らば,X′
続 的 に 埋 め 込 まれ,(X∩Y)′とX′+Y′ (c) XとYが
に連
は ノル ム同 型 で あ る.
分 離 線型 位 相空間〓 に 連 続 的 に埋 め 込 ま れ る 準 ノル ム空 間
な らばX′ ∩Y′ と(X+Y)′
は ノル ム 同型 で あ る.
証 明 (a) x′∈X′,y′ ∈Y′
で あ る か らl∈(X×Y)′,し
の と き,(4)に
よ りlを 定 義 す る と,
か も
(5) ‖l‖(X×Y)′
で あ る.(5)に
とY′ は(X∩Y)′
≦‖(x′,y′)‖X′
×Y′
お い て 実 は 等 号 が 成 立 す る.x′=0ま
単 で あ る か ら
と 仮 定 し よ う.双
意 の 正 数 εに 対 し て,
とな る よ うなx0∈Xとy0∈Yが
と 表 わ し て,x1=e-iθx0,y1=e-iλy0と
存 在 す る.
お け ば
た はy′=0の
と き は簡
対 空 間 の ノ ル ム の 定 義 に よ り任
と な る.ゆ
え に‖l‖(X×Y)′≧‖(x′,y′)‖X′×Y′-2ε.ε は 任 意 の 正 数 で あ っ た か
ら(5)に お い て 等 号 が 成 立 す る こ と が わ か る.
以 上 に よ り対 応(x′,y′)→lは1対1で
ノル ムを 保存 す る線 型作 用 素 で あ る
こ とが わ か った.こ れ が上 へ の 対応 で あ る こ とを 示 そ う.lを(X×Y)′
の元 と
す る. 〈x,x′ 〉=l(x,0)
に よ り,x′ ∈X′
(x∈X),
とy′ ∈Y′ が 定 ま り,作 l(x,y)=〈x,x′
と な る.よ
っ て(x′,y′)→lは
(b) W=X∩Yと
な わ ちW上
〉+〈y,y′
〉
上 へ の 対 応 で あ る.
と きx′=0で
界 な 線 型 作 用 素 で あ る.つ
ま りX′ はW′
稠 密 で あ る か ら,x′=0,す
あ る.よ
っ てx′→x′
x′∈X′,y′ ∈Y′
は1対1の
へ 連 続 的に 埋 め 込 ま れ る.Y′
に 連 続 的 に 埋 め 込 ま れ る こ と も 同 様に し て わ か る.こ x′ と を 同 一 視 し,以
上 へ の 制 限 をx′ と
つ いて
で,‖x′‖W′≦‖x′‖X′.WがXで
でx′=0の
(y∈Y)
り方 とlの 線 型 性 に よ り,
書 く.x′ ∈X′ に対 し てx′ のWの
書 くと,す べ てのw∈Wに
ゆ え にx′ ∈W′
〈y,y′〉=l(0,y)
有 がW′
の 埋 め 込 みに よ りx′ と
下 でx′ をx′ と 書 く. の と きx′+y′
∈W′
で あ り,任
意 のw∈Wに
つ い て,
で あ る か ら,
逆 に,w′ ∈W′
とす る.X×Yの
で 動 か し た とき の点(w,w)の WとWと
はW上
ノル ムを(2)で 定 義す る と,点wをWの 全 体WはX×Yの
中
線 型 部 分 空 間 に で あ っ て,
は ノル ム同 型 に な る.し た が って,対 応
の 有 界 線 型 汎 函 数 で あ る.Hahn-Banachの
よ り(X×Y)′=X′
拡 張 定 理 と(a)の
結果 に
×Y′ の 点(x′,y′)を,
(すべ て のw∈Wで),
と な る よ う に とれ る.ゆ (X+Y)′
とX′
え にX′+Y′=(X∩Y)′
で ノル ム は 等 し い.
∩Y′ と が ノル ム 同 型 に な る こ と も 同 様 に 証 明 で き る.
(証 明 終) 例1
1
数p′(pの
の と き(lp)′=lp′
で あ る.た
だ し,1/p+1/p′=1に
共 役 指 数 と い う)を と る.x∈lp,y∈lp′
正
に 対 し て,
た だ し,
(6)
と 定 め る と,Holderの 形 式 と な り,そ
不 等 式(1.2.8)に
の ノ ル ム はyのlp′
に つ い て,sgnζ=ζ/│ζ│と ζ=│ζ│が
よ りx→
で の ノ ル ム を 越 え な い.0で
し,sgn0=0と
成 立 す る.た
か る.こ
ない複素数 ζ
だ し ζ は ζ の 複 素 共 役 数 を 示 す.xと
ノル ム 以 上 で あ る こ と が わ か る.ゆえ ル ム が1のlp′
の連 続 線 型
定 め る と,ζsgnζ=│ζ│,ζsgn
│ηj│p′-1sgnηjと な る よ う に と る と,線
こ と に よ り,ノ
〈x,y〉 はlp上
し て,ζj=
型 形 式 〈x,y〉 の ノ ル ム はyのlp′ に,yに
での
線 型 形 式 〈x,y〉 を 対 応 させ る
か ら(lp)′へ の 線 型 作 用 素 が 定 義 され る こ と が わ
れ が 上 へ の 作 用 素 に な る こ と を 示 す に は(lp)′ の 元x′ に 対 し て,ηj=
x′(ej),た だ しej={0,…,1,0…}(j番 くと,yがlp′
が1,他
が0の
に 属 す こ と お よ びx′(x)=〈x,y〉
数 列),y={ηj}と
がx∈lpに
お
つ い て成 立 す る
こ と を い え ば よ い. 例2 0
と き(lp)′=l∞,(l∞-)′=l1で
あ る.双
対 形 式 は(6)で
与
え ら れ る. 例3 pを 正 数 と し,p>1の
と き は1/p+1/p′=1にp′
の と き はp′=∞
準 ノ ル ム 空 間 と す る.こ
と す る.Xを
lp′(X′)に同 型 で ノ ル ム は 等 し く,{l∞-(X)}′ い.双
はl1(X′)に
を と り,p≦1 の と き{lp(X)}′
は
同型 で ノル ムは 等 し
対形式は
(7)
で 与え ら れ る.た
だ しX′ はXの
す べ て の{xn}∈lp(X)に か で あ り,ま
たp>1の
で あ り,0
双 対 空 間,〈x,x′
つ い て 右 辺 が0な と き はHolderの
と き は 不 等 式(1.2.6)に
〉X×X′は そ の 双 対 形 式.
ら ば{x′n}=0と 不 等 式(1.2.8)に
より
な る こ とは 明 ら よ り
で あ る.ゆ
え に,lp′(X′)は{lp(X)}′
1を 越 え な い.埋
あ り,し
つ い てPkx={0,…,x,0,…}(k番
点 列)と お く.PkはXか
た が っ てlPk=x′k∈X′
らlp(X)へ で あ る.X′
〈x0k,x′k〉 ≧(1-ε)‖x′k‖X′,‖x0k‖X=1を
ε とnは
と し,
がx,そ
の 準 ノ ル ム1の
線型作用素 で
の ノル ム の 定 義 に よ り‖x′k‖X′ ≧
満 た すx0k∈Xが
し,ε は 任 意 に と っ た 正 数 で あ る.p>1の 任 意 の 自 然 数nに
の 埋 め 込 み の ノル ム は
め 込 み が 上 へ の 写 像 で あ る こ と を 示 そ う.l∈{lp(X)}′
そ の ノ ル ム を σ と す る.x∈Xに の 他 は0,の
に 埋 め 込 ま れ,そ
存 在 す る.た
だ
と き に は,αk=‖x′k‖p′-1X′ に と る と,
つ い て,
任 意 に と れ る か ら,結
局{x′k}のlp′(X′)で
こ とが わ か る.ま
た,作
で あ り,
の 形 の 元 はlp(X)で
り方 か ら,
稠 密 で あ る か ら,lは{x′n}か
れ る 線 型 形 式 に 一 致 す る こ と が わ か る.0
の ノル ムは σを越 え な い
上 に よ り,埋
ら定 義 さ
と き は‖x′k‖X′=‖lPk‖X′
め 込 み は 上 へ の 写 像 で,ノ
ル ム は1で
あ る
こ と が わ か っ た. {l∞-(X}′ がl1(X′)に
線 型 位 相 空 間Xの x′〉 が 連 続 と な るXの
同 型 で あ る こ と も 同 様 に し て わ か る.
双 対 空 間 をX′
とす る と き,各x′
∈X′ に 対 し て,〈x,
最 弱 の 線 型 位 相 空 間 と し て の 位 相 を 弱 位 相 と い う.す
な わ ち 任 意 の 正 数 ε1,…,εnとx′1,…x′n∈X′
を と っ て,(nも
動 か す と き の)
を 原 点 の 近傍 系 の基 とす る位 相 が 弱 位 相 で あ る. 定 義 に よ り線 型 位 相空 間 の 本 来 の 位相,し ば しば 強 位 相 とい う,は 弱 位 相 よ り強 い.す な わ ち,強 位 相 で収 束 す れ ば 弱 位 相 で収 束 す る.一 般 に,強 位 相 と
弱 位 相 は 一致 し な い.例 enは 第n番
が1で
え ば1
他 が0の
〈en,x′〉=ξn→0で
の と きlpの
数 列 と す る と,任
あ る が,lpの
点 列{en}n=1,2,…,
意 のx′={ξn}∈lp′
位 相 でen→0と
に対 し て
は な ら な い.
§1.7 作 用素 の半 群 Rnの 部 分 集 合 Ω で定 義 され,位
相 空 間Xの
値 を と る函 数f(ξ)が Ω の 点 ξ
で 連続 で あ る とは η→ ξ,η∈Ω の ときf(η)→f(ξ)と な る こ と を い い,Ω の各 点 で連 続 な 函 数 を Ω で連 続 で あ る とい う. Rnの 開 集 合 Ω で定 義 され,準
ノル ム空 間Xの
ξで ξjに関 して 偏 微 分 可能 とは,h→0の (ξ)}が収 束 す る こ とを い い,そ 複 素 数 値 函 数 と同 様 にCm級
値 を と る函 数f(ξ)が Ω の点
と きh-1{f(ξl,…,ξj+h,…
の 極 限 を ξjに関 す る偏 微 分 係 数 と い う.以 下
函 数 を 定 義 す る.Cm級
台 が Ω の コ ン パ ク ト集 合 に な るCm級X値
のX値
函 数全 体 を
函 数 を と書 き,m階
函数 が 有 界 連 続 とな るCm級 と記 す.m=0の な お,Xがkノ
ξn)-f
まで の 偏 導
函 数 の 全体 を と きはmを省
い て
な ど と書 く.
ル ム空 間 な らば
(1)
はkノ
ル ム に な り,Bm(Ω;X)は
た だ し,α=(α1,…,αn)は
こ の 準 ノ ル ム に 関 し て準 ノ ル ム空 間 に な る.
非 負整 数 を 成 分 とす る ベ ク トル で│α│=α1+…+
αnと 定 義 す る. Xが
完 備 の と き おBm(Ω;X)も
B∞(Ω;X)の
完 備 に な る.
位 相 は 準 ノ ル ム 系{‖f‖Bm(Ω;X)}に
の 位 相 も 例1.1.2と
例1.1.4に
よ っ て 定 め,
準 じ て 定 義 す る.
準 ノ ル ム に よ る 位 相 の 代 り に 弱 位 相 を 使 っ た と き の 連 続,微 念 を 弱 連 続,弱
微 分 可 能 な ど と い う.こ
れ に 対 し て,準
ノル ム空 間 に お い て準
ノ ル ム に よ る位 相 を 使 っ て 定 義 し た こ と を 強 調 し て"強"を と も あ る.し と表 わ す.
か し,本
書 で は,特
に 必 要 が な け れ ば,単
分 可 能 な ど の概
つ け て表 現 す る こ
に 連 続,微
分可能 な ど
Banach空
間Xの
す な わ ち,f(t)が
値 を と る 函 数 に つ い て は"平
閉 区 間[a,b]上
の 各 点 で 微 分 可 能 とな り,区 て 区 間(a,b)の (・ はtで
均 値 の 定 理"が
で 定 義 さ れ 連 続 なX値
間[a,b]上
函 数 で 開 区 間(a,b)
の連 続 な非 減 少実 数値 函数 φ が あ っ
各 点 で 微 分 可 能 で,し か もa
の 導 函 数 を 示 す),と
成 立 す る.
す る.こ
お い て,‖f(t)‖X≦
の と き,‖f(b)-f(a)‖X≦
φ(t)
φ(b)-
φ(a)で あ る.
Banach空
間 値 函 数 に つ い て も実 数 値 函 数 と同様 に し てRiemann積
義 で き る.区 間[a,b]上
で連 続 な函 数 が 一 様 連 続 で[a,b]上
分が定
でRiemann積
分 可 能 な こ とも普 通 の 微 積 分 学 と同様 に し て証 明 で き る. f(t)を 区 間[a,b]上
のBanach空
間Xの
閉 線 型 作 用 と す る と,各t∈[a,b]に [a,b]上
の 積 分 もD(A)に
値 を と る連 続 函 数,AをX上
対 し て,f(t)∈D(A)な
属 し て,Aと
ら ば,fの
パ ラ メー タ ー と す る準 ノル ム空 間X上
素 の 系{Tt;t≧0}が
作 用素 のC0半 群 で あ る とは,2条
(SG2)
各t≧0,s≧0で
各x∈Xに
作用 素 のC0半
連 続 で あ る(強 連 続 性).
定 義 で き る と き はC0群
群{Tt;t≧0}に
の有 界線 型作 用
件
成 立 す る,
対 し て,Ttxは[0,∞)で
を 満 た す こ と を い う.t∈Rで
区 間
積 分 の 順 序 を 変 え て も結 果 は 等 し い.
定 義 実 数t≧0を
(SG1) Tt+s=Tt+Tsが
の
と い う.
対 して,そ の 生 成 作 用 素Aを の とき
が収束す る
(2)
に対 し て と定 義 す る. Banach空
間 上 の 半 群{Tt}の
と きTtxはt>0の
と きD(A)に
(3)
な る.D(A)はXで
Hille-吉
属 し,
(d/dt)Ttx=ATtx=TtAx
が 成 立 す る.ま
Banach空
生 成 作 用 素 は 閉 作 用 素 で あ っ て,x∈D(A)の
た,D(A)は
ノル ム‖x‖X+‖Ax‖Xに
関 し てBanach空
間 に
稠 密 で あ る. 間XのC0半
群 の 生 成 作 用 素 は 次 の よ う に 特 徴 づ け ら れ る:
田 の 定 理 AをBanach空
用 素 と す る.あ
る数M≧1と
素 数 λに つ い て,A-λIの
間X上
の 定 義 域D(A)が
実 数 β が 存 在 し て,Reλ>β 逆 作 用 素(A-λI)-1が
存 存 し て,Xで
稠密 な 線 型 作 とな る任 意 の複 有 界 と な り,
(4)
が成 立 す れ ばAを
生 成 作用 素 とす るC0半 群{Tt}が
存在 し,た だ ひ とつ に 限
り存 在 す る. ま た,こ の場 合 に,Reλ>β
とな る λに つ い て,
(5) と 表 示 さ れ る. 例 X=Bm(R),mは
非 負 整 数,と
(6)
し,x(ξ)∈Xに
(Ttx)(ξ)=x(ξ+t)
とお く と,{Tt}t∈RはX上
のC0群
(ξ∈R)
に な り,そ
の 生 成 作 用 素Aは
(7) D(A)=Bm+1(R),Ax=x(xの と な り,Reλ>0に
対 し て,
導 函 数),
対 し て,
(8)
と な る.
§1.8 劣 加 法 的 函 数 の 増 大 度 と一 様 有 界 性 定理 作用 素 の 半群 に 関連 の あ る劣 加 法 的 函 数 につ い て考 え る. 定 義 Rnの 部 分 集 合Mの (1)
上 の実 数 値 函数 φ が 劣 加 法 的 で あ る と は不 等 式
φ(ξ+η)≦ φ(η)+φ(η)
が ξ,ηお よび ξ+η がMに
属 す る と き成 立 す る こ とを い う.
定 理 φ は 区 間(a,∞)で
定 義 され た 可 測 劣 加 法 的 函 数 であ っ て,こ
の各 点 で有 限 で あ る と す る.こ
の と きa
に対 して φ は 閉 区 間[a+b,a+c]で
の区 間
満 た す 任 意 の 正数bとc
有 界 で あ る.ま た
(2)
証 明 Em={t;a
m}と
お く と,
え に 自然 数mを
十 分 大 き く と る とEmの
≦t≦a+cの
と きA=(a,t-a)∩Emと
a)に 含 まれ,測
度 はb-a以
下.よ
測 度 は(b-a)/2以 お く とA∪(t-A)は
っ てa<s
の 測 度 は0.ゆ 下 で あ る.a+b 区 間(a,tと
な るsが
あ る.よ
っ て φ(t)≦ φ(s)+φ(t-s)≦m+m≦2m
(2)の 証.a≧0と
し て 一 般 性 を 失 な わ な い.φ(t)/tのt>aで
有 限 の と き を 考 え る.正 る.φ
数 ε を と る と,βb≦
の 区 間[a+b,a+2b]で
t→ ∞
と す る と,(右
な るbが
あ
とす る.nを(t-a)/bの
とき
辺)→ β+ε.β=-∞
こ の 定 理 に よ りC0群
φ(b)<(β+ε)bと
の 上 限 を γ<∞
整 数 部 分 と す る とn≧2の
の下 限 β が
で も 同 様.
(証 明 終)
の ノ ル ム に つ い て の 結 果 を 得 る.
系 準 ノ ル ム 空 間X上
のC0群{Tt}に
対 し て,あ
る 正 数Mと
実数 βが存
在 し て す べ て のtに つ い て (3) ‖Tt‖ が 成 立 す る.こ
≦Meβ│t│ こ で,‖T‖
はXの
作 用 素 と し て のTの
証 明 半 群 性Tt+s=TtTsよ て φ(t)=log‖Tt‖
で あ る.β>α
t≧0に
り‖Tt+s‖ ≦‖Tt‖・‖Ts‖ で あ る.し
は 劣 加 法 的 で あ る.定
存 在 し て,t≧t0に
た 定 理 に よ り φ(t)は[0,t0]に
お い て‖Tt‖=eφ(t)≦Meβtと
お い て,φ(t)
お い て 有 界 で あ る.ゆ
な る よ う に 正 数Mが
に つ い て 上 記 の 論 法 を 適 用 す れ ば,t≦0に M1>0と
お い て‖Tt‖
よ び 閉 区 間[0,t0]で
間 上 のC0半
え に,
と れ る .φ(-t) ≦M1eβ1│t│と
β1が 存 在 す る.
注 意 Banach空
たが っ
理 に よ り
に と る と定 理 に よ り正 数t0が
≦ βtと な る.ま
準 ノル ム を 示 す.
なる
(証 明 終) 群 に つ い て も(3)が 成 立 す る.証
連 続 な 函 数‖Ttx‖
は[0,t0]で
明 の 前 半,お
有 界 と な る こ と,Banach
空 間 の 有 界 線 型 作 用 素 に 関 す る 一 様 有 界 性 定 理 を 使 え ば,[0,t0]で‖Tt‖
が有
界 と な る こ と が わ か る か ら で あ る. 完 備 準 ノル ム 空 間 に お い て も 一 様 有 界 性 定 理 が 成 立 す る.そ はBaire-Hausdorffの
定 理:完
合(粗 な 集 合)の 高 々 可 算 個 の 和 と し て 表 せ な い;を 補 題 線 型 位 相 空 間Xに
れ を示 す ため に
備 な距 離 空 間 は そ の 閉 包が 内点 を含 ま ない 集
お い て,吸
使 う.ま
収 的 円 形 閉 集 合Vが
ず,
(4)
V+V⊂hV,h>0
を満 たす とき,VはXの0の この とき,X全
近 傍 にな る とい う条 件 が 成 立 す る と 仮 定 す る.
体 で 定 義 され た 準 ノル ム空 間Yへ
の連 続 作 用 素 の 集合Lが2
条件 (5) 各x∈Xに
つ い て{Tx;T∈L}は
有 界 集 合 で あ る,
(6)
を 満 た す な ら ばXに た だ し,条
件(6)の
お い てx→0の 正数cは
と きsup{‖Tx‖Y:T∈L}→0で
す べ て のT∈Lに
証 明 す べ て の│α│≦1とT∈Lに 体 をVε
と す る.た
つ い て 共 通 に と れ る とす る.
つ い て‖T(αx)‖Y≦
だ し,ε を 任 意 の 正 数 とす る.定
円 形 閉 集 合 で あ る.条 件(5)に x1∈Vε,x2∈Vε
の と き,
ゆ え に,Vε+Vε
⊂2cVε
あ る.
ε と な るxの
全
義 と連 続 性 に よ り,Vε
は
よ りVε は 吸 収 的 で あ る.さ て,│α│≦1,T∈L,
が 成 立 す る.仮
定 に よ りVε は0の
近 傍 で あ る. (証 明 終)
こ の 補 題 に よ り,次
の 定 理 が 導 か れ る.
一 様 有 界 性 定 理 完 備 準 ノ ル ム空 間Xの へ の 連 続 線 型 作 用 素 の 集 合Lに
全 体 で 定 義 さ れ た 準 ノ ル ム 空 間Y
つ い て(5)が 成 立 す れ ば,sup{‖T‖;T∈L}は
有 限 で あ る. 証 明 完 備 準 ノ ル ム空 間Xに う.Vは(4)を Hausdorffの か ら,Vは
つ い て補 題 の仮 定 が 満 た さ れ る こ と を 示 そ
満 た す 吸 収 的 円 形 閉 集 合 とす る. 定 理 に よ り ど れ か のnVは 内 点 を 持 つ.す
ε の と きx0+x∈Vと
内 点 を 持 つ.nVとVは
な わ ち,x0∈Xと
な る.条
と書 け る.Baire-
件(4)に
同相 で あ る
正 数 ε を 適 当 に とれ ば,‖x‖X≦ よ り ε1=2ε/hと
お く と,‖x‖X≦
ε1の と き
す な わ ち,{x∈X;‖x‖X≦
ε1}⊂Vで
題 の 仮 定 が 成 立 す る こ と が わ か っ た.
あ る.よ
っ てVは0の
近 傍 で あ る.補
よ っ て 補 題 の 結 論 が 成 立 す る.そ も し もsup{‖T‖;T∈L}=+∞
れ よ りsup{‖T‖;T∈L}<∞ な ら ば,各n=1,2,…,に
を 得 る. 対 し て,
xn∈X, ‖xn‖X=1, ‖Tnxn‖Y≧n, Tn∈L と な るxnとTnが
存 在 す る.xm=n-1xnと
1と な り,sup{‖Txn‖;T∈L}→0に こ の一 様 有 界 性 定 理 に よ り,完
立 す る こ とが 証 明で き る.
お く と,xn→0,一 矛 盾 す る.
備 準 ノ ル ム空 間 上 のC0半
方‖Tnxn‖
≧
(証 明 終) 群 に つ い て(3)が 成
第2章
Lebesgue空
前 半 で はLebegue空
間 と積 分 作 用 素
間,す な わ ちp乗 可 積 分 函 数 の空 間 お よび 本 質 的 有 界
函数 の空 間,に つ い て 述べ る.近 年 の研 究 の 状況 に即 応 し て,0
ノル ム空 間 値 とい う枠 組 で 調 べ る.第5章
空 間 の構 成 に はLebesgue空 で き るが,Banach空
間 を 使 う方 法 に も 良 さ
間 は興 味 深 い例 で もあ るの で 詳 し く述 べ る.準
ル ム空 間 値 の場 合 も従 来 のBanach空 あ る.Banach空
で 示 す よ うに,補 間
間 を 使 わ な い で点 列 空 間 を 使 うだ け で済 す こ と も
間 の 補 間 の場 合 に はLebesgue空
が あ り,ま たLebesgue空
場
ノ
間 値 と ほ ぼ 平 行 の 結 果 が 成 立 す る ので
間値 の 函 数 のBochner積
分 につ い て は 第4節 で 簡 単 に説 明
す る. 後 半 は,ま ず 第6節 で 積 分 作用 素 お よび 無 限 次 行 列 に よ る作 用 素 の 有 界 性 の 判 定 条 件 を 示 す.こ の 結 果 は 非 常 に 広 範 囲 に 応用 で き る重 宝 な もの であ る.た とえ ば,Hardy-Littlewood-Polyaの
不 等 式 の本 の中 の い くつ か の 定 理 は こ の
判 定 条 件 よ り特 別 な 場 合 と し て導 くこ とが で き る. R+上
の 相 似変 換t→st(s>0)はR+上
き起 す.第7節
の 函 数 空 間 の 変 換f(t)→f(st)を
第8節 で は この 相 似 変 換 のR+上
の重 み つ きLebesgue空
誘
間に
お け る準 ノ ル ムを 考 察 し,重 み の 函 数 の指 標 とい う概 念 を 導 入 す る.重 み の函 数 の 指 標 は 本 書 で の理 論 展 開 の重 要 な 概 念 装 置 の ひ とつ であ って,こ れ に よ り 種 々の 条 件 を 簡 潔 に 表 現 で き る. §2.1 測 度 と強 可 測 函 数 集 合 Ω の部 分 集 合 の族Bが
空 集 合 φ を含 み,し か も可 算 個 の和 集合 お よび
補 集 合 を 作 る こ とに関 し て閉 じ てい る と き可 算加 法族 で あ る とい う.可 算 加 法 族Bに
対 し てBの
元 をB-可
法 的 な函 数 μ が,0≦
測 集 合,略
し て可 測 集 合 とい い,B上
μ(A)≦ ∞,と な る とき(Ω,B)上
の可算加
の 測 度 であ る と い い,
(Ω,B,μ)((Ω,μ)ま <∞
た は 単 に Ω と表 わ す こ と もあ る)を 測 度 空 間 と い う.μ(Ω)
と な る と き こ れ を 有 界 測 度 空 間,Ω
が測 度 有限 の集 合 の可 算 個 の和 で表
わ さ れ る と き σ-有 限 な 測 度 空 間 で あ る と い う. (Ω,B,μ)を
測 度 空 間 と す る.Ω
は ± ∞ の 値 を と る 函 数,φ(ξ)が (1)
上 の 広 義 の 実 数 値 函 数,す 条件
す べ て のa∈Rに
を み た す と きB-可
測,略
な わ ち実 数 また
つ い て{ξ;φ(ξ)>a}∈B,
し て 可 測,で
あ る と い う,Ω
上 の 複 素 数値 函 数 は そ
の 実 部 と虚 部 が 可 測 の と き 可 測 で あ る と い う. 集 合Aに
対 し て,χA(ξ)を
ξ∈Aの
と き1,
義 函 数 と い う.有 限 個 の 集 合A1,…,Anの 函 数 を 単 函 数(simple "測 度0の で"ま
定
い う.
と ん どす べ て の 点 で",略
を 含 む)の
定 め,Aの
定 義 函 数 の 線 型結 合 で表 わ され る
集 合 に 属 さ な い 点 に お い て"と
た は"ほ
非 負 値(∞
function)と
の と き0と
い う こ と を"ほ し て"a.e.で",と
可 測 函 数 φ に 対 し て,各
と ん ど到 る所 表 現 す る.
点 で φ に 収 束 す る非 負値(∞
を 含 む)の 可 測 単 函 数 よ り成 る 単 調 非 減 少 列{φn}が
存 在 す る.複
素値可測函
数 の 全 体 は 線 型 空 間 を な す. 測 度 空 間(Ω,B,μ)が
与 え ら る と,Lebesgueの
可 積 分 函 数 の 全 体 をL(Ω,B,μ)で
意 味 の 積 分 が 定 義 さ れ る.
表 わ す.L(Ω,B,μ)は
線 型 空 間 を な し,積
分 は 線 型 汎 函 数 に な る. (a) ∈L(Ω,B,μ)⇔│f│∈L(Ω,B,μ)か
つfは
可 測,こ
の と き,
(2)
(b) (Beppo-Leviの
定 理)f1,f2,… (3)の
左 辺 が 有 限,各
∈L(Ω,B,μ), 点 でfn(ξ)→f(ξ)な
ら ばf∈L(Ω,B,μ),
(3)
(c) (Fatouの
補 題) 非 負 値 可 測 函 数 列{fn}に
対 し て,
(4)
(d) (Lebesgueの
収 束 定 理) 可 積 分 函 数 列{fn}が
ほ と ん ど到 る 所 でfに
収 束 し,可
積 分 函 数gが
存 在 し,│fn(ξ)│≦g(ξ)(n=1,2.…)な
らばfも
可積
分 と な り, (5)
(e) (Holderの
不 等 式) fとgが
可 測,│f│pと│g│p′
が 可 積 分 の と きf・g
も可 積 分 と な り(た だ し,1
(Ω1,B1,μ1)と(Ω2,B2,μ2)を
σ-有 限 の 測 度 空 間 とす る.Ω=Ω1×Ω2の
集
合族 {A1×A2;A1∈B1,A2∈B2} を 含 む 最 小 の 可算加 法 族 をBと (7)
す る と,(Ω,B)上
μ(A1×A2)=μ1(A1)μ2(A2)
が 成 立 す る も の が 存 在 し,し
の 測 度 μ で あ っ て,
(A1∈B1,
か も た だ ひ と つ に 限 る.こ
と い う.(Ω1,B1,μ1)と(Ω2,B2,μ2)が
A2∈B2) の μ を 積 測 度 μ1×μ2
有 界 測 度 空 間 な ら ば(Ω1×Ω2,B,μ1×
μ2)
も 有 界 測 度 空 間 に な る. 以 下,こ
の 章 に お い てXは
準 ノ ル ム 空 間 で,Xの
混 乱 の お そ れ の な い 所 で は‖x‖ 定 義 測 度 空 間(Ω,μ)上 x1,x2…,xn,…
∈Xに
準 ノ ル ム を‖x‖Xで
示 し,
で 示 す.
の 函数fが
互 に 共 通 点 の な い 集 合A1,…,An…
と,
よ っ て,
(8)
と 表 わ さ れ る と き 可 算 値 で あ る,特 …
,An,…
が 可 測 の と きfは
を 表 わ す.a.e.で
可 測 で あ る と い う.た
だ し,χAはAの
定 義函数
可 測 可 算 値 函 数 列 の 極 限 と な る と き 強 可 測 で あ る と い う.
a.e.でf(ξ)∈X0と と い い,Xの
に 有 限 和 の と き 単函 数 で あ る と い い,A1,
な る 可 分 閉 部 分 空 間 が あ る と き,ほ
双 対 空 間X′
の 任 意 の 元x′
について
と き 弱 可 測 で あ る と い う.〈x,x′ 〉 はXとX′ 定 理 (Pettis)
X値
函 数fに
とん ど可 分 値 で あ る
〈f(ξ),x′ 〉が可測 とな る
と の 双 対 形 式 を 示 す.
つ い て の 次 の 条 件 は 同 値 で あ る.
(ⅰ) fは 強 可 測 で あ る. (ⅱ) fは
ほ と ん ど可 分 値 で,任
意 のx∈Xに
つ い て‖f(ξ)-x‖
が可 測 で
あ る. (ⅲ) fはa.e.で
可 測 可 算 値 函 数 列 の 一 様 収 束 極 限 で あ る.
XがBanach空
間 な ら ば こ れ ら は"fは
ほ と ん ど 可 分 値 で 弱 可 測"と
同値
で あ る. 証 明 (ⅰ)⇒(ⅱ),(ⅲ)⇒(ⅰ),(ⅰ)⇒"弱 す.一
般 性 を 失 う こ と な く,fは
が 存 在 し てf(ξ)は
点 の と きfk(x)=xn,f(ξ)=0の
と きfk(ξ)はf(ξ)に一
可 分 なBanach空
に で き るか ら"ほ
然 数kとnに
つ い て の 和 は 集 合{ξ;‖f(ξ)‖>0}に
(Ak,1∪ … ∪Ak,n-1)の
Xが
明 白.(ⅱ)⇒(ⅲ)を
な り,ξ がAk と きfk(ξ)=0と
,n\ 定め
間 の と き に は,x1′,x2′,… ∈X′ を 選 ん で,
系 強 可 測 函 数 列 のa.e.で
り(ⅱ)が 導 か れ る.
(証 明終)
の 極 限 は 強可 測 で あ る.
証 明 準 ノル ムの 連 続 性 を使 って 条 件(ⅱ)を 証 明 で き る.
(証 明終)
間
(Ω,μ)を完 備 な測 度 空 間 と し,(Ω,μ)上 μ;X)で
対 し て,
様 収 束 す る.
とん ど可 分 で 弱 可 測"よ
§2.2 Lebesgue空
示
な わ ち 可 算 集 合{xn;n=1,2…}
こ の 閉 包 に 属 す る と仮 定 で き る.自
と お く と,Ak,nのnに
る と,k→0の
可 測"は
可 分 値,す
示 し,そ の二 元f,gに
のX値
強可 測 函 数 の全 体 をM(Ω,
対 して,
(1) と お く と,arctan{s+t)≦arctans+arctantお
よび
を 使 うと三 角 不 等 式 が 証 明 で き る.し た が ってMは(1)を 距 離 空 間 で あ る.た だ し,‖x‖ はXで
準距 離 とす る線 型 準
の準 ノル ム で,‖x‖γが三 角不 等 式 を 満
た す と仮定 す る. pが 正 数 の と き,X値
強 可 測 で あ って
(2)
が 有 限 とな るfの 全 体 をLp(Ω,μ;X)で
表 わ す.p=∞
の ときは 右 辺 の 積 分
を 本 質 的 上 限 に お き かえ てL∞(Ω,μ;X)を ば わ か る よ う に,1≦p≦
∞
定 義 す る.積
分 論 の教 科 書 を 見 れ
の と きLp(Ω,μ)=Lp(Ω,μ;C)は
完 備 な セ ミノ
ル ム 空 間 で あ っ て,
(3)
が 成 立 す る.Xが
が 成 立 す る.不
一 般 の と き も,q=p/γ
等 式(1.2.6)を
≧1な
ら ば,(3)に
使 う と これ よ り,k=21/γ-1と
よ り,
して
(4) を 得 る.す
な わ ちNp(f;Ω,μ;X)はkセ
ミ ノ ル ム で あ る.q≦1な
らば
で あ る か ら, (5)
を 得 る.す
な わ ちNpは21/p-1セ
ミ ノ ル ム で あ る.α ∈Cの
とき
(6)
と な る こ と は 定 義 か ら す ぐわ か る.ま Nγpが,p/γ Lpの
≦1の
の 計 算 に よ り,p/γ
三 角 不 等 式 を 満 た し,こ
≧1の
と きは
れ に よ る準 距 離 が
位 相 を 与え る こ と が わ か る.
LpがMに Mの
と き はNppが
た,上
連 続 的 に 埋 め 込 ま れ る こ と も す ぐわ か る.
二 元fとgに
つ い てdis(f,g)=0と
どす べ て の 点 でf(ξ)=g(ξ)と
な るた め の 必 要 十 分 条 件 は ほ と ん
な る こ と で あ り,こ
れ は 同 値 関 係 に な る.こ
同 値 関 係 に よ っ て 類 別 し て で き る 空 間 をM(Ω,μ;X)で 代 表 をf,gと
し,dis(f,g)=dis(f,g)と
よ ら な い,そ
し てM上
定 義 す る と,こ
の 距 離 に な る.f∈Lp,dis(f,g)=0な
あ る か ら 上 記 の 同 値 関 係 でLpを
類 別 す る とMの
(Ω,μ;X)と
間 と 呼 ぶ.Lpの
書 き,Lebesgue空
Np(f;Ω,μ;X)は 明 ら か に MやLpの
示 す.Mの
の
元f,gの
れ は代 表 の 選 び 方 に ら ばg∈Lpで
部 分 空 間 に な る.そ 元fの
代 表 の 選 び 方 に よ ら な い の でLp上
代 表 をfと
れ をLp す る と き
の 準 ノ ル ム を 定 め る.
で あ る. 元 は 正 確 に は 函 数 の 同 値 類 で あ る が,混
に は 単 に 函 数 と 呼 び,函数fとfの
乱 す るお そ れ が な い と き
属 す る 同 値 類 を 同 じ記 号 で 表 わ す.こ
の こ
とを"測
度0の
視 す る"な
集 合 上 で の 値 を 無 視 す る"と
か"a.e.で
一 致 す る 函数 を 同一
ど と い う.
定 理 (Ω,μ)が 測 度 空 間 でXが 線 型 位 相 空 間,Lp(Ω,μ;X)は
準 ノ ル ム 空 間 で あ る.特
(Ω,μ;X)とLp(Ω,μ;X)も 証 明 Xが
準 ノル ム 空 間 の と き,M(Ω,μ;X)は
完 備 な ら ばM
完 備 で あ る.
完 備 の と き完 備 性 を い う.Mの
を 使 う.fn∈M,Σdis(fn-1,fn)<∞ un=fn-fn-1と
にXが
距離
完 備 性 の 証 明 を す る.補
と す る.u1=f1,n=2,3,…
お く.Mの
題1.2 の とき
距 離 の 定 義 に よ り十 分 大 き なnに
つい て
(7)
と な るtnが
あ る.Bn=An∪An+1∪
…
と お く と,
(8) で あ り, Xの n0+1,…
の と きn≧jに
つ い て‖un(ξ)‖γ≦tn,し
完 備 性 に よ り に つ い て のBnの
あ るか ら μ(B)=0.
た が っ て が 存 在 す る.n=n0,
共 通 部 分 をBと
す る と,(8)に
よ り μ(βn)→0で
の と き
るか らdis(f,fn)→0を
であ
得 る.
Lpの 完 備 性.LpのCauchy列{fn}はMのCauchy列
で あ る か らMの
位 相 に よ りMの
成 立す るか ら
元fに
収 束 す る.‖fn(ξ)‖ →‖f(ξ)‖ がa.e.で
で あ り,{Np(fn;Ω,μ,X)min(p,γ)}がCauchy列
に な る か ら右 辺 は有 限 にな
り,し
代 り にfn-fmを
た が っ てf∈Lp.fの
じ 計 算 を す れ ばfm→f(Lpの 測 度 空 間(Ω,μ)が
代 り にf-fm,fnの 位 相 で)を 得 る.
σ-有 限 の と き,測
使 っ て同 (証 明 終)
度 有 限 の 可 測 集 合 の 列{Bn}を
(9)
と な る よ うに 選 び 固 定 し て お く.こ 条件 (10)
の と きL∞(Ω,μ;X)に
属 す る 函 数fで,
を 満 た す も の の 全 体 をL∞-(Ω,μ;X)で の 点 で 等 し い"と L∞-は
表 わ し,こ
い う 同 値 関 係 に よ る類 別 をL∞-(Ω,μ;X)で
集 合 列{Bn}の
選 び 方 に 依 存 す る か ら,正
示 す べ き で あ る が 以 下 で は 省 略 す る.特 Lebesgue測
度 の と き はBn={ξ
合 で 測 度 μ がdt/tの L∞-はL∞
に Ω がRnま
指 定 し て表
た は そ の 部 分 集 合 で μが がR+ま
た は そ の部 分 集 と る こ と に す る.
の 閉 部 分 空 間 で あ る.
自然 数)は 次 の よ うに 特 徴 づ け で き る:
補 題 (Ω,μ)が σ-有 限 で,集 がL∞-(Ω,μ;Cm)に
…,l)に
表 わ す.L∞-と
と き はBn={t∈R+;1/n≦t≦n}に
L∞-(Ω,μ;Cm)(mは
と ん どす べ て
確 に は{Bn}を
∈ Ω;│ξ│≦n},Ω
の 閉 部 分 空 間,L∞-はL∞
集 合Ajを
の 空 間 の"ほ
合 列{Bn}を(9)の
よ う に と る.こ
属 す る た め の 必 要 十 分 条 件 は,あ
適 当 に と っ た と き のAjの
るBnに
定 義 函 数 χjと あ るCmの
の と き,f
含 まれ る可 測 元xj(j=1,
よ っ て, χ1(ξ)x1+…+χl(ξ)xl
と 表 示 さ れ る 函 数 のL∞
に お け る極 限 と な る こ と で あ る.
証 明 f∈L∞-(Ω,μ;Cm)と て,‖f(ξ)‖ の Ω\Bn上 ム をrと
し,Cmの
す る.定 義 に よ り,正 数 ε に 対 し て,nが
で の 本 質 的 上 限 は ε 以 下 に な る.fのL∞
半 径rの
い 小 区 間Ij=[a(j)1,b(j)1)×
球{x;‖x‖
≦r}を
… × 〔a(j)m,b(j)m),(j=1,…,l)で
直 径 を ε以 下 に と る.Aj={ξ;f(ξ)∈Ij}∩Bnと ξj∈Ajに
ξjを と り,Ajが
有 限 個 の,互
で の セ ミノル いに共通点のな
覆 う.し
お く.Ajが
存在 し
か もIjの
空 で な け れ ば,
空 の 項 は 省 い て,
g=χ1(ξ)f(ξ1)+…+χ1(ξ)f(ξl) と お く.作 Lebesgueの
り方 か らf-gの
セ ミ ノ ル ム は ε を 越 え な い.
有 界 収 束 定 理 に よ り,pが
(証明 終)
正 数,f∈Lp(Ω,μ;X)の
とき
(11)
と な る こ と が わ か る の に 注 意 し よ う. 指 数pの
大 小 関 係 を(実
ま た,Ω
がRnま
数)<∞-<∞
た は そ の 部 分 集 合 で μ がLebasgue測
き,Lp(Ω;X),Lp(Ω;X)と dt/tの
書 き,Ω
と き はL*p(Ω;X),L*p(Ω;X)と
空 間 の 記 号 でXを
と 規 定 す る.
省 略 す る.
がR+ま
度 の と き は μを 省
た は そ の 部 分 集 合 で,dμ
略 記 す る.X=Cの
と き はLebesgue
が
§2.3 Lebesgue空
間 の稠 密部 分集 合
§2.1で 示 し た よ う に,(Ω1,μ1)と(Ω2,μ2)を 度 空 間(Ω1× Ω2,μ1×μ2)が,任 (1)
σ-有 限 測 度 空 間 と す る と 積 測
意 の 可 測 集 合A1,A2に
ついて
(μ1×μ2)(A1×A2)=μ1(A1)μ2(A2)
が 成 立 す る よ う な 測 度 空 間 と し て た だ ひ と つ 存 在 す る. 定 理 準 ノ ル ム 空 間Xの
零 を 含 む 稠 密 な 部 分 集 合 をX0,pを
(a) (Ω,μ)を 測 度 空 間 と す る と き,測 の 可 測 単 函 数 の 全 体 はLp(Ω,μ;X)で (b) (Ω1,μ1)と(Ω2,μ2)を と,集
合A1,…Anの
正 数 と す る.
度 有 限 な 集 合 の 外 で0と
な るX0値
稠 密 で あ る.
σ-有 限 測 度 空 間 と す る と き,X0の
定 義 函 数χ1,…,χnに
点x1,…,xn
よ り,χ1x1+…+χnxnと
さ れ る 函 数 の 全 体 はLp(Ω1×
Ω2,μ1×μ2;X)で
稠 密 で あ る.た
μ1(A(1)j)<∞,μ2(A(2)j)<∞
と な る 可 測 集 合A(1)jとA(2)jの
表 わ だ し,Ajは
積集合 と し て 表 わ
さ れ る も の で あ る. 証 明 準 ノル ム 空 間Xの
準 ノ ル ム を‖x‖
(a)の 証. f∈Lp(Ω,μ;X)と Bmと
し,そ
がm→
∞
す る.m-1≦‖f(ξ)‖
の 定 義 函 数 を χmと す る.Lebegueの の と き‖f(ξ)‖ にLpの
正 数 δ1に 対 し て 十 分 大 き くm0を
がm≧m0に
で 表 わ す.
つ い て 成 立 す る.ま
に よ り μ(Bm)<∞.fは
≦mと
な る 点 ξの 全 体 を
収 束 定 理 に よ り‖(χmf)(ξ)‖
位 相 で 収 束 す る こ と が わ か る.し
た が っ て,
選 び
た
強 可 測 で あ る か らPettisの
定 理(定 理2.1)に
よ り任
意 の 正 数 δ2に対 し て,
φkは可 測集 合Akの を満 たす 函数hが
存 在 す る.
定 義 函 数 で{Ak}∞k=1は 互 に 素, ゆえ,任
意 の正 数
δ3に対 し て正 整 数nを
に で き る.ま
十 分 大 き くと る と
たX0に
つ い て の 仮 定 に よ り任 意 の 正 数 δ4に対 し て,
xj∈X0,‖xj-xj‖<δ4(j=1,2,…,n) と な るx1,…,xnが
で あ る.た
と お く.以
あ る.
だ し,‖x‖
はkノ
ル ム とす る.δ1,δ2,δ3,δ4を 任 意 に 小 に とれ る か
ら 任 意 の 正 数 ε に 対 し て,Np(f-g)<ε
と な る よ うに で き る.
(b)の 証. (a)に よ りΩ1× Ω2の 測 度 有 限 な可 xj∈X0,j=1,2,…,nに
上 の 作 り方 か ら
測 集合Ajの
定 義 函 数 χjと
と表 示 され る函数 の全 体が稠密部分集
よ り
合 で あ る.一 方,Ω1× Ω2の 測 度 有 限 な 可 測 集 合Aに
対 し て,積 測度 の定 義 に
よ り任 意 の 正 数 εに対 して
とな るΩjの
測 度 有 限 な 可 測 集 合A(j)k(j=1,2;k=1,2,…)が
存 在 す る.nを
十 分 大 き く と れ ば,
と な る.A(j)kの
定 義 函 数 を χ(j)k,Aの
以 上 に よ り(b)が 定 理 の(b)に
定 義 函 数 をχAと
か く と,
わ か る.
(証 明 終)
よ り次 の 系 を 得 る.
系 (Ω1,μ1)と(Ω2,μ2)は
σ-有 限 測 度 空 間,Xは
完 備 と し,0
と
す る と,
し か も 準 ノ ル ム は 等 し い. 証 明 定 理 に よ り,μj(Aj)<∞,μ2(Bj)<∞
と な るAjとBjに
よ る定 義
函 数 χ(1)jと χ(2)jお よ びxj∈X(j=1,2,…n)に
よ り
(2)
と表 示 さ れ る 函 数 の 全 体 がLp(Ω1× こ の 空 間 に 属 す る 函 数fに でfに
集 合N1が
適 当 な部 分 列,そ 存 在 し て,
が 成 立 す る.
Ω2に つ い てf(ξ,η)に
属 す る.こ
で あ る.fの
とfnの
収 束 す る.ゆ
れ をf(ξ)で
に はf(ξ)=0と
定 理 に よ り,n→
れ を ま た{fn}と
この空 間 の位 相 ∞
書 く,お
とき
よ び Ω1の 測
べ て の ξ に つ い てfn(ξ,η)は η の 函 数
の 適 当 な 部 分 列 が ほ と ん どす べ て の η∈ え にf(ξ,η)は
ηの 函 数 と して 強 可 測 で あ
の と き η の 函 数 と し て,f(ξ,η)はLp(Ω2,μ2;X)に 示 す.す
定 め る.Fubiniの
な わ ちf(ξ)(η)=f(ξ,η)で
あ る.ξ ∈N1の
とき
定 理に よ り
強 可 測 性 は,
強 可 測 性 よ りわ か る.fが
列{fn}の
選 び 方 に 依 存 し な い こ と も容 易 に
わ か る.こ
の 対 応f→fが
×μ2;X)の
完 備性 を 使 え ば,定 理 に よ り,gj∈Lp(Ω2,μ2;X)と
と な るAjの
定 義 函 数χ(1)j(j=1,2,…,n)に
(3)
な わ ち,
な ら ば,
記 に よ り,そ
た が っ て,
稠 密 で あ る.す
形 の 函 数 の 列{fn}で
に と り固 定 す る.す
と し て 強 可 測 で あ り,上
る.し
対 し て,(2)の
収 束 す る も の が 存 在 す る.Fubiniの
で あ る か ら,{fn}の 度0の
Ω2,μ1× μ2;X)で
上 へ の 写 像 で あ る こ と を 示 す に は,Lp(Ω1×
より
Ω2,μ1
μ1(Aj)<∞
と 表 示 さ れ る 函 数 の 全 体 がLp(Ω1,μ1;Lp(Ω2,μ2;X))で 形 の 函 数 が 像 に 含 ま れ る こ と を 示 せ ば 十 分 で あ る.そ 考 え る.各j=1,2,…,nに Ω2の 測 度0の
対 し て,定
集 合N2jが
う に で き る.そ
理2.1に
存 在 し て,
稠 密 で あ る か ら,こ こ で,(3)の
よ り,可
の
形 の 函数 を
分 閉 部 分 空 間X0jと
の と き,gj(η)がX0jに
属す るよ
こ で,
の閉包 とお くと,X0は
可 分 閉部 分 空 間 で,
と定 義 さ れ る 函 数 に 対 し て,
の と きf(ξ,η)∈X0と
任 意 のxに
つ い て,
で あ り,こ
れ は Ω1× Ω2上 の 可 測 函 数 で あ る.た
な ら ばAj∩Ak=φ
と な る よ う に な っ て い る とす る.定
強 可 測 で あ る.Fubiniの こ と が わ か る.し
+μ(An)xnと
示(3)に
お い て,
理2.1に
よ りfは
Ω2,μ1×μ2;X)に
函 数 に 一 致 す る.
た,
属す る
(証 明 終)
分
使 っ てBanach空
分 が 定 義 さ れ る.す で 各Ajが
定 理 に よ り,fがLp(Ω1×
か もfが(3)の
§2.4 Bochner積 定 理2.3(a)を
だ し,表
な る.ま
な わ ち,測
間Xの
値 を と る 函 数 の 積 分,Bochner積
度 空 間(Ω,μ)上
の 単 函 数 χA1x1+…+χAnxn
測 度 有 限 な 可 測 集 合 と な る も の に つ い て は そ の 積 分 を μ(A1)x1+… 定 め,一
般 のf∈L1(Ω,X;μ)に
数 の 列{fn}でN1(f-fn)→0と
つ い て は 上 記 の 性 質 を もつ単 函
な る も のが あ るか ら
(1)
と定 義 す る.右
辺 がXの
ノル ム で収 束 す る こ とお よ び そ の 極 限 が{fn}の
び方 に依 存 し ない こ とは す ぐ証 明 で き る. 積 分 論 の教 科 書 な どを参 考 に し て次 の 事 項 を 容 易 に示 す こ とが で き る:
選
(a) 積 分 はL1(Ω,μ;X)か
らXへ
の 線 型 作 用 素 で あ っ て,
(2)
(b) f∈L1(Ω,μ;X),x′
∈X′
の とき
(3) で あ る.た
だ し,〈 , 〉 はXとX′
(c) (Lebesgueの
と の 双 対 形 式 で あ る.
収 束 定 理) L1(Ω,μ;X)に
ん どす べ て の ξ でf(ξ)に 収 束 し,ほ
属 す る 函 数 の 列{fn}が
ほ と
とん どす べ て の ξにつ い て
‖fn(ξ)‖ ≦ φ(ξ) (n=1,2,…) と な るL1(Ω,μ)の
元 φ が 存 在 す れ ば,fもL1(Ω,μ;X)に
属 し て,
(4)
が 成 立 す る. (d) (可 算 加 法 性) {An}n=1,2,… を 互 い に 素(す な わ ち は 空)の 可 測 集 合 列 と す る と,f∈L1(Ω,μ;X)に
の と きAj∩Ak
対 し て,
(5) で あ る. (e) TがBanach空 て,す μ;Y)な
間Xか
らBanach空
べ て の ξに つ い てf(ξ)∈D(T),し
間Yへ
の閉線型作用素 で あ っ
か もf∈L1(Ω,μ;X),T・f∈L1(Ω,
らば
(6) (f) (Fubiniの
定 理) (Ω1,μ1)と(Ω2,μ2)が
L1(Ω1×Ω2,μ1× μ2;X)に
属 す る な ら ば,測
に お い てf(ξ,η)はL1(Ω2,μ2;X)に
属 し,そ
σ-有 限 測 度 空 間 で あ り,fが
度 μ1に つ い て ほ と ん ど す べ て の ξ の よ うな ξに つ い て,
(7)
と 定 義 し,そ
の 他 でg(ξ)=0と
お く と,g∈L1(Ω1,μ1;X)と
な り,
(8) が 成 立 す る. (g) XとYをBanach空 Xに
間,T(ξ)をL(X,Y)値
対 し て,T(ξ)x∈L1(Ω,μ;Y)な
の 函 数 と す る.各x∈
ら ば,
(9)
を満 た すS∈L(X,Y)が
存 在 す る.
(g)を 示 す に はxにT(ξ)xを
対応 さ せ る作 用 素 がX全
体 で定 義 され た閉 線
型 作 用 素 にな る こ と に注 意 し て閉 グ ラフ定 理(定 理1.5)を 使 う. §2.5 平 均 連 続 性 ユ ー ク リ ッ ド空 間Rn内
のLebesgue可
測 集 合 Ω 上 のLebesgue測
し て 定 義 し たLebesgue空
間Lp(Ω;X)の
元 はp乗
度 に関
平均収束の 位相 で 連続 と
な る こ と を 示 す. Lebesgue測
度 は"L1(Rn)の
が 稠 密 で あ る"と 定 義 函 数 はL1(Rn)の
中 で 台 が コ ン パ ク トな 連 続 函 数 の 全 体〓00(Rn)
い う性 質 を 持 っ て い る.し
ノル ム の 意 味 で 台 が コ ン パ ク ト な 連 続 函 数 で 近 似 で き
る.そ
の 近 似 函 数 の 絶対 値 が1を
にpを
と る と,Lpの
越 え な い よ うに で き る か ら,1≦p<∞-
ノ ル ム の 意 味 で も 近 似 で き る.ゆえ
間 と す る と き,Lp(Rn;X)の
に,Xを
元 は 測 度 有 限 の 集 合 の 外 で0と
し た が っ て 台 が コ ン パ ク トなX値 (Rn;X)の
た が っ て測 度 が 有 限 の 可 測 集 合 の
中 で〓00(Rn;X)は
連 続 函 数 で 近 似 で き る.い
稠 密 であ る
.こ
準 ノ ル ム空
な る 可 測 単 函 数, い かえ る と,Lp
の事 実 を使 って次 の結 果 が わか
る: 定 理 Xを
準 ノ ル ム 空 間,Ω
し て,fをLp(Ω;X)に
をRnのLebesgue可
属 す る 函 数 と す る.こ
測 集 合,1≦p<∞-と の とき
(1)
で あ る.た
だ し,Ω
の 外 でf(ξ)は0で
証 明 Ω の 外 でf(ξ)=0と
あ る と す る.
し て よ い か ら,Ω=Rnの
を 台 が コ ン パ ク トな 連 続 函 数 とす る.fの 径b+1の
球 の 体 積 をVと
す る.fは
台 は 半 径bの
と き を 示 せ ば よ い.f 球 に 含 ま れ る と し,半
一 様 連 続 に な るか ら 正 数 ε に 対 し て 正
数 δを 定 め て,
ならば が 成 立 す る よ うに で き る.こ は εを 越 え な い.ゆ
の と きf(ξ+η)-f(ξ)のLp(Rn;Ω)で
え に,こ
の 場 合 に つ い て(1)が 示 さ れ た.一
理 の 前 に 述 べ た よ うに,Lp(Rn;X)の
元 は〓00(R;X)の
の ノル ム 般 の場合は定
元 で 近 似 で き るか ら
上 の 結 果 か ら導 か れ る.
(証 明 終)
§2.6 積 分 作 用 素 の 有 界 性 積 分 作 用 素 の 有 界 性 を 示 す の に は 次 の 定 理 が 有 用 で あ る. 定 理 (Ω1,μ1)と(Ω2,μ2)を 1≦p≦q≦
σ-有 限 測 度 空 間,XとYをBanach空
∞,
間, とす る.K(ξ,
η)は 積 測 度 空 間(Ω1×Ω2,μ1× μ2)上 の 強 可 測L(X,Y)値 値 の 可 測 函 数H1(ξ,η)とH2(ξ,η)を
函 数 で あ っ て,非
負
適 当 に 選 ん で,
(1) (2) (3)
が 成 立 す る と仮 定 す る.q=∞-の
と き は さ ら に,m=1,2,…
について
(4)
を 仮 定 す る.た
だ し,j=1,2に
つ い て,{B(j)n}は
の 単 調 増 加 列 で あ っ て そ の 和 集 合 はΩjに L∞-は
この{B(j)n}に
こ の と き,積
Ωjの 測 度 有 限 な 可 測 集 合
等 し い も の と し,(Ωj,μj)に対
す る
よ っ て 定 義 され て い る とす る.
分 作 用 素Tを
(5)
に よ っ て 定 義 す る と,TはLp(Ω2,μ2;X)か 用 素 に な り,そ
の ノ ル ムはC1C2以
下 で あ る.
証 明 Lp=Lp(Ω2,μ2;X),Lq=Lq(Ω1,μ1;Y)と ま ず1≦q<∞-の
らLq(Ω1,μ1;Y)へ
場 合 を 考 え る.
略 記 す る.
の有界線型作
に 注 意 し てHolderの
を 得 る.ゆ
不 等 式 を 使 う と,
え にFubiniの
が わ か る.Ω1上
定 理 を 使 っ て,
の 測 度 有 限 の 集 合 を 台 と す る 有 界 可 測 函 数 を φ と す る と,上
記 の 計 算 に よ りφ(ξ)K(ξ,η)f(η)がL1(Ω1×Ω2,μ1×
μ2;Y)に
か る か ら,定
理2.3系
が(Ω1,μ1)上
で 強 可 測 で あ る こ と が わ か る.特にB(1)nの
を 使 っ て,
く と,
は 強 可 測 で あ る.し
し て 表 わ さ れ る(5)の 右 辺 は 強 可測 で あ る.よ 計 算 に よ り‖T‖ ≦C1C2も 次 にq=∞
を 得 る.強
p≦
∞-で
可 測 性 はq<∞-の
あ る か ら,f∈Lpの
あ る.f1=(1-χ(2)m)f,f2=χ(2)mfと
で あ る.ゆえ
っ てTf∈Lqを
たq=∞
定(4)を 使 う と,自
にa.e.ξ
得 る.ま
た上の
不 等 式 に よ り,
と き と 同 様 に し て 証 明 で き る.
ん で‖(1-χ(2)m)f1‖Lp<ε/(C1C2)に
を 得 る か ら,仮
た が って それ らの 極限 と
場 合 を 考 え る.Tf∈L∞(Ω1,μ1;Y)は
e.ξ で‖(Tf1)(ξ)‖Y<ε.ま
定 義 函 数 を χ(1)nと書
わ か る.
と す る.Holderの
最 後 にq=∞-の
属 す る こ とがわ
∈ Ω1\B(1)nに
と き,任
既 知 で あ る.1≦
意 の 正 数 ε に 対 し て,自然
で き る.た
だ し,χ(2)mはB(2)mの
お く.q=∞
選
の と き の 結 果 に よ り,a.
の と き と 同 じ計 算 に よ り
然 数n0を
大 き く と る と,n0≦nの
つ い て‖(Tf)(ξ)‖Y<2ε
とき
で あ る.す
ちTf∈L∞-(Ω1,μ1;Y). 定 理 に お い てH1(ξ,η)=‖K(ξ,η)‖
数mを
定 義 函数 で
な わ
(証 明 終) α,H2(ξ,η)=‖K(ξ,η)‖1-α,0≦
α ≦1,
に と る と次 の 系 に な る. 系 (Ω1,μ1),(Ω2,μ2),X;Y,p,q,p′ K(ξ,η)を(Ω1×Ω2,μ1× p≦q<∞-の
を 定 理 と 同 じ と す る.
μ2)上 の 強 可 測L(X,Y)値
と き はr/q+s/p′=1に
正 数r,sを
函 数 と す る.そ
し て1<
選 んで
(6) (7) が 成 立 し,p=1の き はs=p′
と き はr=qと
と し て(7)が
m=1,2,…
し て(6)が 成 立 し,1
成 立 し,1≦p≦q=∞-の
の と
と き は(7)に
加 え て,
… について
(8) が 成 立 す る と す る. こ の と き(5)で 定 義 し た 作 用 素TはLp(Ω2,μ2;X)か 有 界 線 型 作 用 素 に な り,そ ま た,Xが
あ る と き,lp(X)の
の
の ノ ル ム はCr1/qCs2/p′ を 越 え な い.
準 ノル ム 空 間,Yが
が 三 角 不 等 式 を 満 た し,Xか
らLq(Ω1,μ1;Y)へ
完 備 準 ノ ル ム 空 間 で,Yの
らYへ
元{xn}n=1,2,…
準 ノ ル ム の γ乗
の 有 界 線 型 作 用 素 の 列{Amn}m,n=1,2,…
が
に 対 し て,
(9) を 並 べ た 点 列{ym}m=1,2,…
を 対 応 さ せ る 作 用 素 は,γ
r/q+s(p-γ)/pγ=1に
正 数rとsを
め場合には
と り
(10)
(11)
が 成 立 し,0
γ の 場 合 に はr=qと
の 場 合 に はs=p/(p-γ)と は(11)に
加 え て,各l=1,2,…
し て(11)が
し て(10)が 成 立 し,γ
と きに
につ い て
(12)
が 成 立 す るな らば,lp(X)か
らlq(Y)へ
の 有 界 線型 作 用 素 に な る.
証 明 前 半 は定 理 か ら直 ち に わ か る.後 半 は Ω1=Ω2=Nと
し各点に質量
1を お く測 度 を μ1,μ2と 見 れ ば,p≧
に よ り前 半に 帰 着 す る.よ (2.4.2)に
よ り,Amnの
γ の場 合 は前 半 の 結 果 と
っ て0
の 場 合 を 考 え る.不
ノ ル ム を αmnと
等 式(1.2.6)と
書 く と,
(証 明 終) 注意 Yが 完 備 で な くて も(9)の 収 束 が わ か って いれ ば,上 記 の証 明 に よ り (13)
例 =0に
σ>0と
し,0<s≦t<∞
の と きK1(s,t)=sσt-σ,そ
お く と,Ω1=Ω2=R+,dμ1=ds/s,dμ2=dt/t任
に つ い て(6),(7),(8)が
成 立 す る.ま
tσs-σ,そ の 他 でK2(s,t)=0と つ い て(6),(7),(8)が 1≦p≦q≦
成 立 す る.し
意 の 正 数r
た,0
お く と,同
のKを
らL*q(R+;X)へ
§2.7 重 み つ きLebesgue空
間 で の相 似 変 換
Xを
∞ とす る.重
準 ノ ル ム 空 間,0
空 間,相
,s,p′
の と きK2(s,t)=
じ測 度 空 間 で 任 意 の 正 数r,s,p′
た が っ て,こ
∞ の と きL*p(R+;X)か
の 他 でK1(s,t)
に
核 とす る 積 分 作 用 素 は の 有 界 作 用 素 で あ る.
み の 函 数,重
み つ きLebesgue
似 比 函 数 を 定 義 す る.
定 義 測 度 空 間(Ω,μ)上
の 正 値 可 測 函 数φ を 重 み の函 数 と い い,φfがLp
(Ω,μ;X)に
属 す る 強 可 測 函 数fの
Lebesgue空
間 と呼 ぶ,こ
全 体 をLp,φ(Ω,μ;X)で
表 わ し,重
みつ き
の空 間 の準 ノル ムを
(1)
に よ っ て 定 義 す る.Ω は μ を 省 き,Ω
がR+ま
がRnま
た は そ の 部 分 集 合 で μ がLebesgue測
た は そ の 部 分 集 合 でdμ=dt/tの
と 略 記 す る. R+上 (2)
の 重 み の 函 数 φ に 対 し て,φ
の相 似 比 函 数 φ を
度 の とき
と き はL*p,φ(Ω;X)
に よ っ て 定 義 す る. Xが
完 備 な ら ばLp,φ(Ω,μ;X)が
Banach空
間 の と きLp
完 備 で あ る こ と,1≦p≦∞
,φ(Ω,μ;X)がBanach空
でXが
間 に な る こ とは 容 易 に証 明
で き る. R+上
の 函 数 空 間 に お い て 相 似 変 換Ds(dilation)を
(3)
(Dsu)(t)=u(st),t∈R+
に よ っ て 定 義 す る.DsのL*p,φ(R+;X)で 定 理 φ をR+上
の 重 み の 函 数,φ
の 準 ノル ム を 計 算 す る: を そ の 相 似 比 函 数 と す る.
こ の と き φ(s-1)<∞
な ら ばDsはLp,φ(R+;X)に
の 有 界 作 用 素 で あ る.た
だ し,
証 明 p=∞
とp=∞-の
お け る 準 ノ ル ム φ(s-1)
とす る. と き は 簡 単 で あ る か らp<∞-の
場 合 を示
す. u∈L*p,φ の と き,変
を 得 る.ま
よ っ て,
た 正 数 ε に 対 し て 集 合A={t;φ(t/s)≧{φ(s-1)-ε}φ(t)}の
は 正 ま た は+∞
で あ る.し
測 度 は 正 に な る.こ u(t)を{g(t)/φ(t)}・xに 測 度)1/pに‖x‖Xを
で あ る.よ
数 変 換t→t/sに
っ て‖Ds‖
た が っ て 自然 数nを
の 集 合 の 定 義 函 数 をgと と る と,uのL*p,φ 乗 じ た 数 で あ り,一
大 き く と る とA∩[1/n,n]の し,Xの
零 で な い 点 をxと
で の 準 ノ ル ム は(A∩[1/n,n]の 方
≧ φ(s-1)-ε.
(証 明 終)
相 似 比 函 数 の 性 質 を 調 べ て お く: 補 題 R+上
の 重 み の 函 数 φ の 相 似 比 数 を φ と す る と,
(4)
φ(t)≦φ(s)φ(t/s)
a.e.t,
(5)
φ(st)≦ φ(s)・φ(t)
(劣 乗 法 性)
で あ る. 証 明 ほ と ん ど す べ て のtに
つ いて
測度
し,
で あ る か ら(5)を 得 る.
(証 明 終)
(4) を 変 形 す る と, (6) を 得 る. 注 意 重 み の 函 数 φ の 相 似 比 函 数φ が 有 限 な ら ば,{Ds}s∈RはLp,φ(Ω,μ; X)上
の 作 用 素 の1-パ
て 連 続 な ら ばC0群
ラ メ ー タ ー 群 に な る.p<∞
で,φ(t)がt=1に
おい
に な る.
§2.8 重 み の 函 数 の 指 標 重 み の 函 数 φ に 対 し て(2.7.2)で logφ(es)と
相 似 比 函 数 φ を 定 め,s=logt,F(s)=
お く とφ の 劣 乗 法 性(2.7.5)に
よ り
F(s1+s2)≦F(s1)+F(s2), す な わ ちFの 定 理 R+上
劣 加 法 性 が わ か る.し
た が っ て 定 理1.8に
よ り次 の 結 論 を 得 る.
の 重 み の 函 数 φ の 相 似 比 函 数 を φ と す る.す
い て φ(t)が 有 限 で あ れ ば,次
べ て のt>0に
つ
の 公 式 が 成 立 す る:
(1)
(2)
(3) -∞<α
≦ β<+∞.
定 義 定 理 の 条 件 を 満 た す φ に 対 し て,こ 標(left
index)と
右 指 標(right
index)と
φ の 指 標 は 有 限 で あ る と い う.α=β い い,indφ
が 成 立 し,任
φ(t)≧
と お く と, tα
(0
tβ
(t≧1の
{
意 の正 数 εに対 し て φ(t)≦
{
の左指 で 示 し,
の と き は こ の 数 を φ の 指 標(index)と
と き) と き),
正 数a(ε)≦1と
tα-ε
(5)
とr-indφ
で 示 す.
定 義 に よ り,α=l-indφ,β=r-indφ (4)
の α と β を そ れ ぞ れ,φ
い い,l-indφ
tβ+ε
正 数b(ε)≧1を
(0
と き) と き)
と な る よ う に 選 ぶ こ と が で き る.a=a(ε)と り,0
で あ る.同
お く と 劣 乗 法 性(2.7.5)と(5)に
よ
とき
様 に,t≧1の
と き,b=b(ε)と
して
φ(t)≦ φ(b-1)bβ+εtβ+ε で あ る.ま
た,(2.7.5)の
代 りに,(2.7.4)を
使 え ばφ(t)の
評 価 を 得 る.よ
っ
て 次 の 系 が わ か る. 系 重 み の 函 数φ の 左 指 標 α と 右 指 標 β が 有 限 な ら ば,任 し て,正
数C=C(ε)を
意 の正 数 εに対
定 め て,
(6)
(7)
Ctα-ε
(0
Ctβ+ε
(t≧1の
{ {
φ(t)≦
φ(t)≦
と き) と き),
Ctα-ε
(0
Ctβ+ε
(t≧1の
と き) と き)
が 成 立 す る. また,こ
の と きR+上
の 準 ノル ム空 間Xの
値 を と る強 可 測 函 数fが
あ る正
数 εに つ い て,
を 満 た す な ら ば,fはL*p,φ(R+;X)に 証 明 後 半 を 示 す に は,(7)を
属 す る. ε を ε/2に 代 え て 使 え ば よ い.
こ の 系 と 系2.6に
よ り今 後 し ば し ば 用 い る 次 の 結 果 を 得 る.
補 題 φ をR+上
の 指 標 有 限 の 重 み の 函 数 とす る.
(a) XをBanach空 +1/p=1+1/qと
間,1≦p≦q≦∞,gを す る.こ
特 に,r-indφ<0の
可 測 でgφ
∈L*r(R+),1/r
分作用素
の とき の
と き の
はL*p,φ(R+;X)か (b) Xを
の と き,積
(証 明 終)
らL*q,φ(R+;X)へ
完 備 準 ノ ル ム 空 間,0
φ の 右 指 標 が 負 の 場 合,{φ(an)xn}∈lp(X)に
の 有 界 作 用 素 で あ る. ∞ と し,a>1と 対 し て,
す る.
(8)
は 収 束 し て, (9)
が 成 立 す る. φ の左 指標 が 正 の 場 合 (10)
は 収束 し て,(9)が
成 立 す る.た だ しZは
整 数 全 体 を 表 わ す.
Xが 完 備 で な くて も,(8)ま た は(10)が 収 束 すれ ば(9)が 成 立 す る. 証 明 (a) で あ り,
し か も,t→∞
ま た は0の
で あ るか ら,系2.6に
と き 任 意 の 正 数bに
ついて
よ り結 論 を 得 る.r-indφ<0の
と き(6)に
(gは 区 間[1,∞)の を 得 る か ら 上 の 結 果 が 使え る.l-indφ>0の (b) r-indφ<0の
場 合,(6)に
な ど が 成 立 す る か ら 系2.6に 例1
φ(t)=tθ
定 義 函 数),
と き も 同 様 で あ る.
よ っ て,r>0の
と き,
よ り わ か る.
の と き,φ(t)=tθ,indφ=θ
例2 φ(t)=tθ(1+│logt│)λ
(証 明 終) で あ る.
の と き.φ(t)=tθsups>0{ft(s)}λ
た だ し,ft(s)={1+│logst│}/(1+│logs│).ゆ
に よ り φ(t)=tθ(1+│logt│)│λ│,indφ=θ
よ り
え に,
で あ る.
例3
重 み の 函 数 φ の 相 似 比 函 数 を φ で 示 す.c>0,
界 可 測 で,gも
で あ る.同
有 界 とす る.ψ(t)=g(t)φ(ctλ)と
様 に し て,φ(t)≦Cψ(t1/λ)で
g(t)は 正 値 有
お く.こ
あ る.ゆ
の とき
え に,
λ>0の
と き l-indψ=λl-indφ,
r-indψ=λr-indφ,
λ<0の
と き l-indψ=λr-indφ,
r-indψ=λl-indφ.
例4
重 み の 函 数 φ の 相 似 比 函 数 を φ と し,
相 似 比 函 数 はψ(t)=φ(t)λ(λ>0の し た が っ て,ψ
の 指 標 は 例3と
例5 φ1と φ2をR+上
た はψ(t)=φ(t-1)-λ
の
と な る.
同 様 に な る.
の 重 み の 函 数 と し,φ=φ1φ2と
相 似 比 函 数 に つ い て,φ(t)≦ (11)
と き),ま
と お く と,ψ
φ1(t)φ2(t)が成 立 す る.ゆ
お く と,こ
れ らの
え に,
r-ind(φ1φ2)≦r-indφ1+r-indφ2,
(12)
l-ind(φ1φ2)≧l-indφ1+l-indφ2,
で あ る.こ
れ と,例4の
結 果 を 組 合 せ る と,
(13)
r-ind(φ1/φ2)≦r-indφ1-l-indφ2,
(14)
l-ind(φ1/φ2)≧l-indφ1-r-indφ2,
で あ る.特
に,φ2が
指 標indφ2を
持 て ば,
(15)
r-indφ1φ2=r-indφ1+indφ2,
(16)
l-indφ1φ2=l-indφ1+indφ2,
と な る. 例6 max(tα,tβ)(α<β)の
指 標,例3と
例5に
の 指 標 を 求 め れ ば よ い.φ(t)=φ(t),r-indφ=1,l-indφ=0で にmax(tα,tβ)の 例7
左 指 標 α,右
φ が 微 分 可 能 で,α
な り,r-indφ
≦ β,l-indφ
よ り結 局
φ(t)=max(1,t) あ る.ゆ
指 標 β で あ る. φ(t)≦tφ(t)≦ ≧ α
で あ る.
β φ(t)な
ら ば φ(t)≦max(tα,tβ)と
え
第3章 補間空間 の一般的理論
補 間 空 間 論 にお け る一 般 的 概 念 に つ い て解 説 す る.補 間 空 間 論 を 展 開 す る舞 台 は 空 間 の両 立 対 で あ る.こ れ を 第1節
で定 義 す る.こ の両 立 対 に対 応 す る写
像 が 両 立 連 続 線型 作 用 素 で あ る.補 間 空 間 とは 要 約 す れ ば 線 型 作 用 素 の補 間 の で き る空 間 とい うこ とが で き る.第3節
で補 間 空 間 を 定 義 し,簡 単 な例 を 示 す.
さ らに精密に 表 現 す る ため に補 間 函 手 の概 念 を §4で 導 入 す る. 補 間空 間 の概 念 が 確 立 され る と,与え 定 せ よ とい う理 論 的 問題 が 生 じ る.こ
られ た 両立 対 の す べ て の補 間空 間 を決 れ に 関 連 して,§5と
が あれ ば 補 間 函 手 が構 成 で き る とい うAronszajn-Gogliardoの
§6で,補
間空 間
結果 を 招 介 す
る. §3.1 空 間の 両 立 対 まず,空 間 の両 立 対 の 定 義 か ら始 め る. 定義 線 型 位 相空 間X0とX1と
に対 し て,分 離 線 型 位 相 空 間〓 を
(1)
と な る よ う に とれ る と き,{X0,X1}は couple)に
両 立 対(admissible
pair, compatible
な る と い う.
{X0,X1}が あ る か ら,そ
両 立 対 に な る と き,分
離 位 相 空 間 へ 連 続 的 に 埋 め 込 まれ る の で
れ 自 身 も 分 離 位 相 を 持 つ.
定 理 線 型 位 相 空 間 の 両 立 対{X0,X1}に (a) X0+X1に
位 相 を 定 め,線
対 し て,
型 位 相 空 間 と し,条
件:
(ⅰ) (ⅱ) X0+X1全 TのX0お
体 で 定 義 さ れ 線 型 位 相 空 間Yに
よ びX1へ
ら ば,L(X0+X1,Y)に
値 を と る 線 型 作 用 素Tは,
の 制 限 が そ れ ぞ れL(X0,Y)とL(X1,Y)に 属 す る;
属 す るな
を 満 た す よ う に で き る.こ 特 に,X0とX1が
の 性 質 を 持 つ 位 相 は た だ ひ と つ に 限 る.
準 ノル ム空 間 の と き,(1.3.3)の
準 ノル ムに よ る位 相 は 上
記 の 性 質 を 持 つ. (b) X0∩X1に
位 相 を 定 め,線
型 位 相 空 間 と し,条
件:
(ⅰ) (ⅱ) 線 型 位 相 空 間Y全 Tと(ⅰ)の
体 で 定 義 されX0∩X1に
値 を 持 つ 線 型 作 用 素Tは,
ふ た つ の 埋 め 込 み と の 積 が 連 続 な ら ばL(Y,X0∩X1)に
を 満 た す よ うに で き る.こ 特 に,X0とX1が
属 す る;
の 性 質 を 持 つ 位 相 は た だ ひ と つ に 限 る.
準 ノ ル ム 空 間 の と き,(1.3.2)の
準 ノル ムに よ る位 相 は 上
記 の 性 質 を 持 つ. 証 明 0の 近 傍 系 を き め れ ば 線 型 位 相 は 定 ま る. X0+X1の0の
近 傍 系 と し て は,X0の0の
あ っ て,U⊃U0+U1と X0∩X1の0の
な る よ うなUの 近 傍 系 と し て は,X0の0の
あ っ て,U⊃U0∩U1と
な る よ うなUの
近 傍U1が
近 傍U0とX1の0の
近 傍U1が
全 体 を とれ ば よ い.
こ れ ら が 定 理 の 条 件 を 満 た す こ と,定 限 る こ と,準
近 傍U0とX1の0の 全 体 を とれ ば よ い.
理 の条 件 を 満 た す 位 相 が た だ ひ とつ に
ノ ル ム 空 間 の 場 合 準 ノ ル ム に よ る 位 相 が こ れ ら の 位 相 と一 致 す る
こ と は 容 易 に わ か る.演 両 立対{X0,X1}が
習 問 題 と し よ う.
(証 明 終)
あ る と き,X0+X1とX0∩X1の
位 相 は,特
な い 限 り,こ
の 定 理 で 述 べ て い る位 相 とす る.
例 Lp0な
ど は 函 数 の 空 間 で あ る か ら,Lp0+Lp1は
正確 に は 分 離 線 型 位 相 空 間M(Ω,μ)へ 意味 でLp0+Lp1が 値を と るLebesgue空
に こ とわ ら
自 然 に 理 解 で き るが,
連 続 的 に 埋 め 込 まれ て い る の で 系1 .3の
定 義 で き る の で あ る.こ
の こ と は 一 般 に 準 ノ ル ム空 間 の
間 で も 同 様 で あ る.
例 と し て,0
準 ノ ル ム 空 間 とす る と き
(2)
と な る こ と を 示 す.fをLp(Ω,μ;X)の
元 とす る.正
As={ξ;‖f(ξ)‖X>s} と し,Asの
定 義 函 数 をχsと す る と,容
易に,
数sに
対 し て,
が わ か り,fがLp0(Ω,μ;)+Lp1(Ω,μ;X)に sをfのLp(Ω,μ;X)で
属 す る こ と が 示 さ れ る.特
に,
の 準 ノ ル ム に と る と,
(3) を 得 る.
§3.2 両 立 連 続 線 型 作 用 素 定 義 {X0,X1}と{Y0,Y1}と X1か
らY0+Y1へ
のX0へ
を 線 型 位 相 空 間 の 両 立 対 とす る と き,X0+
の連 続 線 型 作 用 素Tが
の 制 限 とTのX1へ
の 制 限 が,そ
へ の 連 続 作 用 素 に な る こ と を い う.両 {Y0,Y1})と
表 わ し,特
れ ぞ れ,X0か
らY0へ
とX1か
らY1
立 連 続 線 型 作 用 素 の 全 体 をL({X0,X1},
にL({X0,X1},{X0,X1})をL({X0,X1})と
{X0,X1}と{Y0,Y1}が ら{Y0,Y1}へ
両 立 連 続 線 型 作 用 素 で あ る と はT
略 記 す る.
準 ノ ル ム 空 間 の 空 間 の 両 立 対 の と き,{X0,X1}か
の 両 立 連 続 線 型 作 用 素Tの
準 ノル ムを
(1)
と定 義 す る. 定 義 に よ って,両 立 連続 線 型作 用 素 の 積 が 両立 連 立 連続 線型 作用 素 に な る こ と,特 に 準 ノル ム空 間 の 両 立 対 の 間 の 両 立 連 続 線 型 作 用 素SとTと
に対 し て,
(2)
が 成 立 す る こ と が 直 ち に わ か る. 補 題 両 立 対{X0,X1}と{Y0,Y1}が (X1,Y1)に とTのX1へ
あ る と き,T0∈L(X0,Y0)とT1∈L
対 し て,T∈L({X0,X1},{Y0,Y1})が の制 限 が,そ
(3)
存 在 し て,TのX0へ
れ ぞ れ,T0とT1と
T0x=T1x
の制 限
に な るた め の 必 要 十 分 条 件 は
(x∈X0∩X1の
と き),
が 成 立 す る こ と で あ る. 証 明 必 要 性 は 明 白,十
分 性 を 示 す.x=x0+x1,x0∈X0,x1∈X1の
きTx=T0x0+T1x1と
定 義 す る.x=x0+x1,x0∈X0,x1∈X1を
表 現 とす れ ば,x0-x0=x1-x1∈X0∩X1で T0x0=T1x1-T1x1.ゆ の 線 型 性 は す ぐ わ か る.Tの
え にTxがxの
あ る か ら(1)に
と 別 の よ りT0x0-
表 現 に 依 ら な い こ と が わ か る.T
連 続 性 は,TのX0へ
の 制 限T0が
連 続 で,Tの
X1へ
の 制 限T1が
連 続 で あ る こ と とX0+X1の
位 相 の き め 方(定 理3.1)か
ら わ か る. Xjか
(証 明 終)
らX0+X1へ
用 素 のXjへ
の 調 限 を 正 し くはTJjと
わ れ る と き は,し +X1へ
の 埋 め 込 み をJj(j=0,1)と
ば し ばTと
表 わ す の で あ る が,混
書 く.同
様 に,Xjへ
の 埋 め 込 み に よ っ てX0+X1へ
号 を 使 うの が 正 確 で あ る が,し 定 理 {X0,X1}が 両 立 対 な ら ば,空
す る と,X0+X1上
の作
乱 が 起 らな い と思
の 作 用 素TをXjか
の 作 用 素 と 見 た も の とTと
ば し ば 同 一 の 記 号Tを
準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対,{Y0,Y1}が 間L({X0,X1},{Y0,Y1})は,準
らX0 は 違 う記
使 う. 完 備 準 ノル ム 空 間 の
ノ ル ム(1)に 関 し て,完
備準
ノ ル ム 空間 に な る. 証 明 Xjか
らX0+Xjへ
の 埋 め 込 み をJj(j=0,1)と
({X0,X1},{Y0,Y1})のCauchy列
とす る.準
1,2,…はL(Xj,Yj)のCauchy列
で あ り,L(Xj,Yj)の
∈L(Xj,Yj)を
持 つ(j=0,1).x∈X0∩X1の
limTnx(Yjの
位 相 で).ゆ
極 限 で あ る.よ
っ てS0x=S1x.補
書 く.{Tn}をL
ノ ル ム の 定 義 に よ り,{TnJj}n= 完 備 性に よ り,極 限Sj
と き,Sjx=limTnJjx=
え にSjxはY0+Y1の
位 相 に よ る{Tnx}の
題 に よ り,T∈L({X0,X1},{Y0,Y1})が
存 在 し て,Sj=TJj(j=0,1)と
な る.
で あ るか ら,Tは{Tn}の(1)の
準 ノル ムに よ る極 限 で あ る.
(証 明終)
§3.3 補間 空 間 の定 義 定 義 線型 位 相 空 間Xが
線 型 位 相 空 間 の両 立 対{X0,X1}の
補 間 空 間 であ る
とは, (1)
で あ っ て,任
意 のT∈L({X0,X1})に
つ い て,TのXへ
の 制 限 がXか
らX
へ の 連 続 作 用 素 と な る こ と を い う. {X0,X1}が
準 ノ ル ム空 間 の 両 立 対 の と き,R+×R+の
上 の1次
同次函数
h(ξ,η)が 存 在 し て, (2)
が 成 立 す る と き,Xは
指 示 函 数(indicator
function)hの
補間空間 であるとい
う. ま た,両
立 対{X0,X1}と{Y0,Y1}に
補 間 空 間 を な す と は(1)お
関 し て,線
型 位 相 空 間XとYと
が
よび
(3)
が 成 立 し,任 か らYへ
意 のT∈L({X0,X1},{Y0,Y1})に
つ い て,TのXへ
の 制 限 がX
の 連 続 作 用 素 と な る こ と を い う.
{X0,X1}と{Y0,Y1}が
準 ノ ル ム空 間 の 対 の と き,
(4) が 成 立 す る よ うな1次
同 次 函 数hが
あ れ ば,指
示 函 数hの
補 間 空 間 で あ る とい
う. 完 備 準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対 に つ い て は 補 間 空 間 の 条 件 を 少 し 弱 く で き る; 定 理 {X0,X1}と{Y0,Y1}を ノ ル ム 空 間Xと
完 備 準 ノ ル ム 補 間 の 両 立 対 と す る と,完
完 備 準 ノ ル ム空 間Yが
る た め の 必 要 十 分 条 件 は,(1)と(3)が X1},{Y0,Y1})に
つ い てXのTに
ま た こ の 場 合,正
数Cを
このふ た つ の対 に 関 し て補 間 空 間 に な 成 立 す る こ と お よ び,任
よ る 像 がYに
選 ん で,C
位 相 でxに
と す れ ば,TはX0+X1か の 位 相 で{TJxn}はTJxに 素 で あ り,閉 よ っ て,対 Y)の
理1.5)に
点 列{Tn}がTに
Tn→T.よ
っ てx∈Xに
位 相 でTnJx→Sx.よ
り対 応T→TJが に よ り,こ
収 束 した
よ り,有
らYへ
の 閉作 用
界 作 用 素 で あ る こ と が わ か る. 体 で 定 義 さ れ て い るL(X,
作 用 素 と な る こ と を 示 そ う.L({X0,X1}, 位 相 で{TnJ}がSに
収束
準 ノ ル ム はL({X0,X1},{Y0,Y1})の
ノ ル ム を越え な い か ら(例2の
Yの
っ てTJはXか
収 束 し,L(X,Y)の
し た と す る.L(X0+Y0,X1+Y1)の
位 相 でyへ
の 連 続 作 用 素 で あ る か ら,Y0+Y1
応T→TJはL({X0,X1},{Y0,Y1})全
中 へ の 線 型 作 用 素 で あ る.閉
{Y0,Y1})の
の 埋 め 込 み と す る.X
収 束 し,{TJxn}がYの
収 束 す る.よ
グ ラ フ 定 理(定
指 示 函 数 に で き る.
らX0+X1へ
らY0+Y1へ
意 のT∈L({X0,
含 ま れ る こ と で あ る.
max{ξ,η}を
証 明 十 分 性 を 示 せ ば よ い.JをXか の 点 列{xn}がXの
備準
計 算 に よ る),L(X0+X1,Y0+Y1)の
つ い てTnJx→TJx(Y0+Y1の っ て,TJx=Sx.す
位 相 で).一 な わ ちTJ=S.以
閉 作 用 素 で あ る こ と が わ か っ た.閉
れ は 有 界 作 用 素 で あ る こ と,す
な わ ち,
準 位相 で 方
上 によ
グ ラ フ 定 理 と 定 理3.2
(Cは が わ か る.定
義 の 式(3.3.2)を
使 っ て 書 き 変 え れ ば,C
正 数),
max(ξ,η)が
あ る こ と が わ か る. 例1
指示 函 数 で (証 明 終)
Riesz-Thorinの
定 理 に よ る と,1≦p0,p1≦
1/p=(1-θ)/p0+θ/p1の
と きLpは
∞,
対{Lp0,Lp1}の
0<θ<1,
補 間 空 間 で,そ
の指 示
函 数 は ξ1-θ ηθで あ る. 例2
両 立 対{X0,X1}に
理3.1に
よ る).ま
Y0+Y1お
対 し て,X0+X1,X0∩X1は
補 間 空 間 で あ る(定
た 両 立 対{X0,X1}と{Y0,Y1}に
よ びX0∩X1とY0∩Y1と
は 補 間 空 間 に な る .特
の 場 合,T∈L({X0,X1},{Y0,Y1})と と お く と,x∈X0+X1の
関 し て,X0+X1と
す る と き,‖T‖L(Xj
,Yj)=Mj(j=0,1),
表 現 をx=x0+x1,x0∈X0,x1∈X1と
す れ ば,
Tx=Tx0+Tx1,‖Txj‖Yj≦Mj‖xj‖Xj,(j=0,1),と
な る .し
‖Tx‖Y0+Y1≦max{M0,M1}{‖x0‖X0+‖x1‖X1}.xの x1に
空 間X0+X1とY0+Y1は
上 記 の 例 で は,実 い る の で あ る.そ
=h(ξ/η)・ η と な り,1変
持 つ.同
なわ 様 に計
持 つ こ と が わ か る.
間 空 間 で あ る こ と よ り も っ と精 密 な こ とが 成 立 し て
れ を 表 現 す れ た め に 次 節 で"補
注 意 指 示 函 数 は1次
も あ り,そ
指 示 函 数max{ξ,η}を
は,補
わ か る.す
指 示 函 数max{ξ,η}を
算 し て,X0∩X1とY0∩Y1は
た が っ て,
あ ら ゆ る 表 現x=x0+
つ い て 下 限 を と り‖T‖L(X0+X1,Y0+Y1)≦max(M0,M1)が
ち,補間
に準 ノル ム空 間
間 函 手"の
語 を 導 入 し よ う.
同 次 函 数 で あ る か ら,h(t)=h(t,1)と 数 函 数hで
表 現 で き る .1変
れ を 採 用 す る 流 儀 も あ るが,本
お け ば,h(ξ,η)
数 函 数 の方 が 便 利 な 所
書 で は ξ と ηに つ い て の 対 等 性 に 重
き を 置 い て 上 記 の 概 念 を 使 う.
§3.4 補 間 函手 定 義 線 型 位 相 空 間 の両 立 対 の あ る範 囲〓(そ れ を 圏 とい う)があ って,〓 属 す る両 立 対 に そ の補 間 空 間 を 対 応 させ る方 法 が 定 ま っ て い て,そ {X0,X1}にX,{Y0,Y1}にYが す る任 意 のTをXに制
対 応 す る とき,L({X0,X1},{Y0,Y1})に 限 した も の はXか
らYへ
に
の対 応 で 属
の連 続 作 用 素 に な る と き,
そ の 対 応 を 圏〓 に お け る補間 函 手 ま た は 補 間 法 と呼 ぶ.特
に 圏〓 が 準 ノル ム
空 間 の 両立 対 か らな る とき,す べ て のT∈L({X0,X1},{Y0,Y1})で
(1)
が 成 立 す る よ うな1次
同 次 函 数h(ξ,η)が
あ れば,そ
の 補 間 函 手 はh(ξ,η)を
指
示 函 数 と し て 持 つ とい う. 例1
指 数1以
上 のLebesgue空
{Lp0,Lp1}→Lp,た
間 の 対 の 作 る 圏 を〓 と す る と
だ し,1/p=(1-θ)/p0+θ/p1,(0<θ<1),
は 圏〓 に お け る 指 示 函 数 ξ1-θ ηθ の 補 間 函 手 で あ る. 例2
線 型 位 相 空 間 の 両 立 対 の 全 体 を〓 {X0,X1}→X0+X1お
は 補 間 函 手 で あ る.準 は,ど
よ び{X0,X1}→X0∩X1
ノル ム 空 間 の 両 立 対 に 限 れば
ち ら も,max{ξ,η}で
例3 〓 を 例2と
とす る と,
あ る.
同 じ 圏 とす る と, {X0,X1}→[X0∩X1のX0で
は 補 間 函 手 で あ る.準 で あ る.な
これ ら の函手の指示函数
の 閉 包]
ノ ル ム 空 間 の 両 立 対 に 限 れ ば,こ
お こ れ は §4.7で{X0,X1)0,1と
の 函手 の指 示 函数 は ξ
表 す 函 手 で あ る.
例4 〓 を 準 ノ ル ム空 間 の 両 立 対 の 全 体 と す る と, {X0,X1}→[X0のX0+X1で は 補 間 函 手 で あ る.右
辺 の 空 間 の 元xの
の 閉 包] 準 ノル ム を
で
(2)
と 定 め る と,指
示 函 数 は ξ で あ る.な
お こ れ は §4,8で(X0,X0)0,∞
で表す 函
手 と一 致 す る. 例5
〓 を 線 型 位 相 空 間 の 両 立 対 の 圏,Fを {X0,X1}→[F(X0,X1)のX0+X1で
そ の 上 の 補 間 函 手 と す る と, の 閉 包],
{X0,X1}→[X0∩X1のF(X0,X1)で
の 閉 包],
は い ず れ も補 間 函 手 で あ る. 補 間 函 手F0,F1,〓
が あ る と き,そ
の合成
も補 間 函手 で あ る. 準 ノル ム空 間 の両 立対 の 圏 で の 補 間 函 手 で あ って も指 示 函数 が 存 在 す る とは 限 らな い が,次 の 事 実 が あ る: 補 題 Fを 完 備 準 ノル ム空 間 の 両 立 対 の圏 で の 補 間 函 手 とす る と,
(3)
が 成 立 す る.Cは({X0,X1}と{Y0,Y1}に
は依 存 す るか も知 れ な い が)Tに
は依 存 しな い定 数 で あ る. 証 明 L({X0,X1},{Y0,Y1})とL(F(X0,X1),F(Y0,Y1))が
完 備 準 ノル ム空
間 で あ る こ と と閉 グラ フ定 理 に よ りわ か る.
(証 明終)
また 次 の 定 理 も興 味 深 い: 定 理 完 備kノ
ル ム空 間 の両 立 対 の圏 での 指 示 函 数 を 持 つ補 間 函手Fと
〓
につ い て, す べ て の 対{X0,X1}に が 成 立 す れ ば,任
つ いて
意 の 対{X0,X1}とx∈F(X0,X1)に
つ い て,
(4) と な る よ う な 定 数Cが
存 在 す る.
証 明 結 果 を 否 定 す る と,n=1,2,… を 満 た すxn,X0n,X1nが
に つ い て,
存 在 す る.Xj=ΠnXjn(j=0,1)と
の 準 ノ ル ム をCと 埋 め 込 み をJn,〓(X0,X1)か 数 をhF,〓 Xjnへ
し,F(X0n,X1n)か
ら〓(X0nX1n)へ
の 指 示 函 数 をh〓 と書 く と,Xjnか
の 射 影 の 準 ノ ル ム は い ず れ も1で
れhF(1,1),h〓(1,1)を
越 え な い.ゆ
らF(X0,X1)へ
の 射 影 をPnと らXjへ
お く.
す る.Fの指
あ る か らJnとPnの
準 ノル ム は そ れ ぞ
(証 明 終)
の 証 明 に お い て,F(X0,X1)とΠnF(X0n,X1n)は
た 完 備kノ
準 ノル ムは
ら
え に,
す るが 準 ノル ム空 間 と し て は 一 致 し な い こ と に 注 意 す る.ま =Xjの
示 函
の 埋 め 込 み,Xjか
とな り矛 盾 を 生 ず る. な お,上
の
‖{xn}‖Xj=sup{‖xn‖Xjn;n=1,2,…}で
集 合 とし ては 一 致 た,積
空 間ΠnXjn
あ る .Xjも
ま
ル ム空 間 に な る.
§3.5 Aronszajn-Gagliardoの
最 小 補間 函 手
補 間 空 間 を 与 え る こ と は 実 は 補 間 函 手 を 与え る こ と に な る とい う興 味 あ る 定 理 を 招 介 す る.本
節 で は 最 小 補 間 函 手 の 存 在 を 示 す.
定 理 (Aronszajn-Gagliardo) {X0,X1}の
Banach空
補 間 空 間 で あ る と す る.こ
間XはBanach空
の と き,Banach空
間 の両 立 対 間 の 両 立対 の 全 体
の な す 圏〓 の 補 間 函 手Fで,条
件,
(ⅰ) F(X0,X1)=X, (ⅱ) Fの (ⅲ)
指 示 函 数 はmax{ξ,η}で
(最 小 性)条 件(ⅰ)を
Banach空
満 た す 圏〓 の 上 の 補 間 函 手Fが
間 の 両 立 対{Y0,Y1}に
を 満 た す も の が 存 在 し,た 証 明 Banach空
あ る, あ れ ば,任
対 し て,
意 の
で あ る;
だ ひ とつ に 限 る.
間 の 両 立 対{Y0,Y1}に
よ うに 定 め る:L({X0,X1},{Y0,Y1})の
対 し て,Y=F{Y0,Y1}を 点 列{Tn}とXの
次 の
点 列{xn}で
(2)
とな る もの を選 ん で,Y0+Y1の
位相 で
(3)
と表 わ され るY0+Y1の
た だ し,CはXか
点yの
全 体 をYと
らX0+X1へ
の 右 辺 がY0+Y1の
す る.(2)を 満 たせ ば,不 等 式
の 埋 め 込 み の ノル ム を 示 す,を
位 相 で 収 束 す る こ と が わ か る.Yに
使 っ て,(3)
おけ る ノル ムを
(4)
と 定 め る.下
限 はyの
あ ら ゆ る 表 現(3)に
の 証.あ
るx1∈Xに
lを と る(lの 存 在 はHahn-Banachの と し,T1x=l(x)yと (X0+X1)′
つ い て と る.
つ い てl(x1)=1と
定 理 に よ りわ か る) .yをY0∩Y1の
定 め る と,y=T1x1で
の 元 と し て のlの
な る(X0+X1)′
あ っ て,xがXjに
ノ ル ム をC1と
の点 点
属 す る と き,
お く と,
で あ る か ら,
し たがっ
て, ‖y‖Y≦C1‖x1‖X‖y‖Y0∩Y1で
とYの Yの
の 証.YがY0+Y1に ノ ル ム の 定 義(4)に 完 備 性 の 証.絶
性 が わ か る.
あ る. 含 ま れ る こ と は 明 白.(3)の
よ り‖y‖Y0+Y1≦C‖y‖Yが
わ か る.
対 収 束 級 数 が 収 束 す る こ と を い え ば 補 題1.2に と す る.定
義 に よ り.
後 の計 算
よ り完 備
を 満 足 す る 列{T(k)n}n,k=1,2…
と 列{x(k)n}n,k=1,2,…
が 存 在 す る.
で あ る か ら,
は収 束 し て,Yに
属 し,し
で あ る か ら,yはYの
か も,
位 相 に よ る 級 数 Σy(k)の
和 で あ る.
補 間 函 手 の 条 件 を 満 た す こ と の 証 明.{Y0,Y1}と{Z0,Z1}をBanach空 間 の 両 立 対 と し,こ る.Sを
れ ら か ら上 記 の 方 法 で 作 っ た 空 間 を そ れ ぞ れYとZと
対{Y0,Y1}と{Z0,Z1}に
を 与え る と,(2)を
関 す る 両 立 連 続 線 型 作 用 素 と す る.y∈Y
満 た すyの
元 と し て の ノ ル ム をMと
す
表 現(3)が
あ る.SのL({Y0,Y1},{Z0,Z1})の
お く と,
し た が っ て,
で あ る.あ
ら ゆ るyの
表 現(3)に つ い て 下 限 を と り,‖Sy‖z≦M‖y‖Yを
す な わ ち,SはL(Y,Z)に
X=F{X0,X1}の
と い う表 現 が あ る.定
得 る.
属 し,
証.x∈F{X0,X1}と
理3.3に
す る.
よ り,正 数C2が
存 在 し て,
‖T‖L(X)≦C2‖T‖L({X0,X1})(T∈L({X0,X1})の
と き)
が 成 立 す る か ら, (5) し た が っ て,x=ΣTnxn∈X,し
か も‖x‖Xは(5)の
右 辺 以 下 で あ る.xの
あ ら ゆ る 表 現 に つ い て 下 限 を と り‖x‖X≦C2‖x‖F{X0,X1}を
得 る.
逆 に,x∈Xと
す る と,T1をX0+X1の
恒 等 作 用 素 に と れ ば,
x=T1x,‖T1‖L({X0,X1})=1, で あ る.よ
っ てxはF{X0,X1}に
属 し,xの
こ の 空 間 で の ノ ル ム はXで
の ノ
ル ム を 越 え な い. Fの
最 小 性 の 証 明.Fを
条 件(ⅰ)を
満 た す 補 間 函 手,{Y0,Y1}をBanach
空 間 の 両 立 対 と す る.Y=F{Y0,Y1},Y=F(Y0,Y1}と 対 し て,(2)を
満 た す 表 現(3)が
らY=F{Y0,Y1}へ
お く.Yの
あ る.TnのX=F{X0,X1}へ
の 有 界 線 型 作 用 素 で あ る.ま
‖T‖L(X,Y)≦C3‖T‖L({X0,X1},{Y0,Y1})
点yに
の 制 限 はXか た 定 理3.3に
よ り,
(T∈L({X0,X1},{Y0,Y1}の
と き)
で あ る か ら,
ゆ え に,y=ΣTnxn∈Y,‖y‖Y≦C3‖y‖Yを
§3.6 Aronszajn-Gagliardoの
得 る.
(証 明 終)
最大補間函手
最 大 補 間 函 手 の 存 在 を 示 す: 定 理 準 ノル ム 空 間 の 両 立 対{X0,X1}の
補 間 空 間 をXと
す る.こ
準 ノル ム 空 間 の 両 立 対 の 全 体 の な す 圏〓 の 上 の 補 間 函 手Fで
あ っ て,
の とき
(ⅰ) F(X0,X1)=X, (ⅱ) Fの (ⅲ)
指 示 函 数 はmax{ξ,η},
(最 大 性)条 件(ⅰ)(ⅱ)を
両 立 対
満 た す 圏〓 上 の 補 間 函 手Fが
に つ い て
を 満 た す も の が 存 在 し て,た 証明
だ ひ とつ に 限 る.
に 対 し て,F(Y0,Y1)を
(1) す べ て のT∈L({Y0,Y1},{X0,Y1})に を 満 た すY0+Y1の
元yの
意の
で あ る,
の 埋 め 込 み の 準 ノル ム を1と
を 修 正 し て お く.
あ れ ば,任
全 体 と定 義 し,準
す る よ うにXの
準 ノル ム
条 件,
対 し てTy∈X ノ ル ム を,
(2) と 定 め る.定 る.こ
義 に よ り
れ が 条 件(1)を
は 明 白 で あ る.y∈Y0∩Y1と
満 た す こ と は 明 ら か で あ り,TのL({X0,Y1},{X0,X1})
に お け る準 ノ ル ムが1を
越 えな い とき
す
で あ る.し
か も 右 辺 は‖y‖Y0+Y1以
す な わ ち Fに
上 で あ る.ゆ
え に,‖y‖F(Y0,Y1)≦‖y‖Y0∩Y1.
で あ る.
つ い て 作 用 素 の 補 間 の 条 件 が 成 立 す る こ と を 示 す.
S∈L({Y0,Y1},{Z0,Z1})と Z1},{X0,X1})に {X0,X1})と
す る.y∈F(Y0,Y1)の
と き,任
対 し て,T(Sy)=(TS)y∈Xと な る か ら で あ る.ま
と し, 意 のT∈L({Z0,
な る.TS∈L({Y0,Y1},
た,
で あ る.た だ し,‖S‖ な どは そ れ ぞれ の属 す る空 間 で の準 ノル ムを 示 す .ゆ え に,
で あ る.以 上 に よ り,Fは
指 示 函 数max{ξ,η}の
補 間 函手 で あ る こ とが わ か っ
た. 次 に,X=F(X0,X1)を
示 す.x∈X,T∈L({X0,X1})と
(X,X)に
よ りTx∈X,よ
れ ばTと
し てX0+X1の
っ てx∈F(X0,X1),逆
恒 等 作 用 素 を と りx=Ix∈Xを
最 後に 最 大 性 を 示 す.y∈F(Y0,Y1)と ({Y0,Y1},{X0,X1})に
で あ る.し
す る.作
属す
得 る.
用 素 の 補 間 に よ り,T∈L
対 し て,Ty∈F(X0,X1)=X,し
た が っ て,y∈F(Y0,Y1),し
条件 を 満 た すFが
す る と,T∈L にxがF(X0,X1)に
か も
か も,
た だ ひ とつ で あ る こ とは 最 大性 に よ りわ か る.(証 明 終)
注 意1 kを 固 定 し て,圏〓
と し てkノ ル ム空 間 の両 立 対 の全 体 と し て も定
理 が 成 立 す る. 注 意2 〓 を完 備 準 ノ ル ム空 間 の両 立 対 の 全 体 と し て も定 理 が 成 立 す る. {yn}をF(Y0,Y1)のCauchy列
とす る と,{yn}はY0+Y1に
yn}はXに
お い て,そ れ ぞ れCauchy列
Y0+Y1で
存 在 し,Tyn→xと
にな る.よ っ てyn→yと
な るxがXで
おい て,{T な るyが
存 在 す る.一 方X0+X1の
位 相 で,Tyn→Tyで な る.以
あ る.よ
上 に よ りF(Y0,Y1)の
っ てx=Ty,し 完 備 性 が 示 さ れ た.
た が っ て,y∈F(Y0,Y1)と
第4章
Banach空
間 の平 均 補 間 空 間
実 解 析 の 方 法 に よ る 補 間 空 間 論,す 間 空 間 の 理 論 を 述べ る.こ の 古 典 的 理 論 で は,0≦ -θ
な わ ちLions-Peetreの
の 章 で はBanach空 θ≦1と
し て,空
の比 に対 応 す る補 間 空 間 を 定 義 し
そ れ を 一 般 化 し て,函 れ が"函
数 の比
間 に つ い て 論 じ る.Lions等 間X0とX1の
,そ
φ0:φ1に
間 に,い
わ ば,θ 対1
の 性 質 を 論 じ て い る が,こ
こ で は,
対 応 す る 補 間 空 間 を 構 成 し調 べ る.こ
数 を パ ラ メ ー タ ー と す る 平 均 補 間 空 間"で
で な い こ と は,第6章
確 立 し た平 均 補
あ る.こ
れ が 単 な る一 般 化
で 示 す よ うに,Lorentz-Zygmund空
間 が,Lebesgue
空 間 の 函 数 を パ ラ メ ー タ ー とす る補 間 空 間 と し て 表 現 で き る こ と か ら も わ か る. 第5節
ま で の 前 半 が 基 礎 理 論 で あ る.第6節
の 定 理 を 一 般 化 し た 形 で 証 明 す る.な て は さ ら に 一 般 的 な 結 果 を 第6章 返 し た 結 果 が1回
間 空 間 の"位
で 述 べ る.第7∼
第9節
で 示 す よ う に 補 間 空 間 は4個 置"を
と φ1の 比 で あ る.q0とq1は の と き に は,こ
間 の平 均 補 間 空 間 につ い で は 平 均 補間 を 繰 り
の 補 間 に よ る空 間 に 一 致 す るた め の 条 件 を 調 べ る.す
反 復 補 間 定 理 で あ る.第1節 っ て い る.補
で 応 用 の 例 と し てRiesz-Thorin
おLebesgue空
のパ ラ メ ー タ ー を 持
決 め る主 要 な パ ラ メ ー タ ー は 重 み の 函 数 φ0
副 次 的 で あ る.φ0とφ1がtのベキtα
の 副 次 的 パ ラ メ ー タ ーq0とq1に
般 性 を失 な わ な い こ と をPeetreが
なわち
とtβ の 形
つ い て はq0=q1と
示 し て い る.こ
れ を 第10節
して も一 で 招 介 す る.
§4.1 平 均 補 間 空 間 の 定 義 φ0と φ1をR+上
の 重 み の 函 数,す
な わ ち 正 値 可 測 函 数 と し,条
件
(ⅰ) φ0と φ1の 相 似 比 函 数 φ0と φ1は 有 限 の 値 を と る(指 標 有 限), (ⅱ) l-ind
φ0>0>r-indφ1ま
を 満 た す と 仮 定 す る.ま
た,1≦q0≦
た はr-ind
φ0<0
∞,1≦q1≦∞
と し,q′0とq′1を
そ
れぞ れq0とq1と
の 共 役 指 数 とす る.こ の と き,定 数 函 数1を 区 間(0,s]の
義 函 数 と区 間[s,∞)の
定
定義 函 数 の 和 で 表 わ せ ば,
(1)
を 得 る.し
た が っ てBanach空
間 の 両 立 対{X0,X1}に
対 し て,
(2)
が 成 立 す る.そ
こ で,次
の よ うに 定 義 す る.
定 義 {X0,X1}はBanach空
間 の 両 立 対,φ0とφ1はR+上
で 条 件(ⅰ)と(ⅱ)(以 下 指 標 条 件 と 呼 ぶ)を 満 た し,1≦q0≦ す る.こ
の と き,作
の重 み の 函 数 ∞,1≦q1≦
∞ と
用素
(3)
に よ る(2)の 左 辺 の 空 間 の 像 空 間 を 平 均 補 間 空 間(mean と い い,S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)で φ1(t)=tφ(t)の
と き こ れ を(X0,X1)φ,qと
(X0,X1)φ,qを(X0,X1)θ,qと Banach空
表 わ す.特
space)
に,q0=q1=q,φ0(t)=φ(t),
書 き,φ(t)=t-θ(0<θ<1)の
と き
書 く.
間 の 像 空 間 で あ る か ら,補
空 間 に な る.こ
interpolation
の 空 間 は 定 義3.3の
題1.3に
よ り平 均 補 間 空 間 もBanach
意 味 で 補 間 空 間 で あ る,す
な わ ち,作
用素
の 補 間 定 理 が 成 立 す る: 定 理 1≦q0≦
∞,1≦q1≦
∞
と し,φ0とφ1は
の 重 み の 函 数 とす る.{X0,X1}と{Y0,Y1}と を{X0,X1}か
ら{Y0,Y1}へ
(4) ‖T‖L(Xj,Yj)=Mj と お く.こ
指 標 条 件 を 満 た すR+上
をBanach空
間 の 両 立 対,T
の 両 立 連 続 線 型 作 用 素 と し, (j=0,1)
の と き,TはS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)をS(q0,φ0,Y0;q1,φ1,Y1)
の中 へ 写 し,こ
れ ら の 空 間 の間 の 作 用 素 と し て の ノ ル ム‖T‖Sは
(5) ‖T‖S≦h(M0,M1) を 満 た す.た
だ し,φ0と
φ1の 相 似 比 函 数 を そ れ ぞ れ φ0とφ0と
す ると
(6)
ま た,uが(2)の
左 辺 の 空 間 に 属 す る と き,x=Suと
お く と,
(7)
が 成 立 す る.た
だ し,‖u‖jはuのLqj,φj(R+;Xj)に
お け る ノ ル ム(j=0,1)
で あ る. 証 明 uを(2)の
左 辺 の 空 間 の 元 と し,x=Suと
φ0,X0;q1,φ1,X1)をS(X0,X1)と 略 記 す る.変
お く.以 下 簡 単 の た めS(q0,
略 記 し,L*qj,φj(R+;Xj)をL*(qj,φj,Xj)と
数 変 換t→stに
より
を 得 る か ら,
で あ る.定 る.ゆ
理2.7に
よ りDsのL*(φj,qj;Xj)に
え に,sをs-1と
書 き 換 え て,sに
次 にTを{X0,X1}か
ら{Y0,Y1}へ
(Tu)(t)=T・u(t)と TDs=TSXで
だ し,Sを
定 理1.4を の ノ ル ム はTDsの
理2.7に
空 間Xで
書 く. 中
お け る ノル ム を 越 え な い こ と が わ か る.TのL* の 作 用 素 と し て の ノ ル ム はMjを
よ り,TDsのL*(qj,φj,Xj)か
の 作 用 素 と し て の ノ ル ム はMjφj(s-1)で
で あ る.sに
お く とSY の 作 用 素 と見 た と きSXと
適 用 し て,TはS(X0,X1)をS(Y0,Y1)の
らL*(qj,φj,Yj)へ
し た が っ て,定
の 両 立 連 続 線 型 作 用 素 と す る.Tを
空 間L(L*(φ0,q0,X0),L*(φ0,q0,Y0))∩L(L*
(φ1,q1,X1),L*(φ1,q1,Y1))に (qj,φj,Xj)か
あ
つ い て 下 限 を と る と(7)を 得 る.
定 義 す る.X=X0+X1,Y=Y0+Y1と あ る.た
SX,SY;T,TDsに へ 写 し,そ
お け る ノ ル ム はφj(s-1)で
越 え な い.
らL*(qj,φj,Yj)へ
評 価 で き る.す
な わ ち,
つ い て 下 限 を と り(5)を 得 る.
(証 明 終)
系 定 理 の 条 件 の 下 で,x∈X0∩X1はS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)に
属 し,
(8)
が 成 立 す る.た
だ し,ρ(t)を
(9)
に と り,φjρ のL*qj(R+)で 証 明 u(t)=ρ(t)xと
の ノ ル ム をCj(j=0,1)と お き,uの
す る.
ノ ル ム を 計 算 す れ ば よ い.
(証 明 終)
不 等 式(8)は 補 間 不 等 式 の 一 般 化 に な っ て い る. 注 意 重 み の 函 数 φ0と φ1が 指 標 条 件 を 満 た し て い な く て も 条 件(1)を 満 た
せ ば 平 均 補 間 空 間 が 定 義 で き る. 例 え ばq0=q1=1,φ0(t)=1,φ1(t)=tま を 満 た す.よ
た は φ0(t)=t,φ1(t)=1は(1)
っ て(X0,X1)0,1と(X0,X1)1,1が
定 義 で き る.
こ の 条 件 の 下 で の 平 均 補 間 空間 の 指 示 函 数h(ξ,η)はmax{ξ,η}で は す ぐわ か る.こ 例1
あること
れ 以 上 の 精 し い こ と は こ の 場 合 に つ い て は 議 論 し な い.
φ0(t)=t-θ,φ1(t)=t1-θ
補 間 不 等 式 は,x∈X0∩X1に
の と きh(ξ,η)=ξ1-θ ηθ で あ る.こ
の場合の
対 し て,
(10)
と な る.た
だ し,
(11)
で あ る.下
限 は(9)を
満 た す あ ら ゆ る 函 数 ρ に つ い て と る.
例2 φ0(t)=tα(1+│logt│)λ,φ1(t)=tβ(1+│logt│)μ ば 指 標 条 件 が 成 立 し,θ=α/(α-β)と
の と き は αβ<0な
お く と,指
示 函数 は
ら
で 評 価 さ れ る. 例3
φ0(t)=φ(t),φ1(t)=φ(t)tの
と き は φ1(t)=φ(t)tと
(t)=η
φ1(t)と お く と,(X0,X1)φ,qの
指 示 函 数 は ξφ(ξ/η)で評 価 さ れ る.
§4.2重
な る か ら,ξ
φ0
み の函 数 の 変 換
{X0,X1}をBanach空 重 み の 函 数,1≦q0≦
間 の 両 立 対,φ0とφ1を指 ∞,1≦q1≦
∞
標 条 件 を 満 た すR+上
と す る.uが
(1) の と き, c>0と
し て,υ(t)=│λ│u(ctλ)と
お く と,
(2)
が 成 立 す る.し
か も,ψj(t)=φj(ctλ)(j=0,1)と
が,j=0,1に
つ い て 成 立 す る.す
な わ ち,作
は
から
お く と,
用 素u→υ
をVと
お く と,V
の
の 上 へ の1対1で
逆 も 連 続 な 連 続 線 型 作 用 素 で あ り,し
か もSV=Sで
こ の 空 間 の 作 用 素 と し て の ノ ル ム はmax{│λ│1-1/q0,│λ│1-1/q1}を み ψ0と ψ1の 指 標 は 例2.8.3で 容 易 に わ か る.以
示 し た よ う に な り,指
上 に よ り,Sに
標 の 条 件 を満 たす こ とが
よ る像 空 間 を 作 る と,定
φ0,X0;q1,φ1,X1)とS(q0,ψ0,X0;q1,ψ1,X1)と
あ り
越 え な い.重
理1.4に
が 一 致 し,ノ
よ り,S(q0,
ル ムが 同 値 な こ
とが わ か る. さ ら に 一 般 な 変 換 を 考 え よ う.fをR+か と ん ど す べ て の 点 で 微 分 可 能 で,fの
らR+の
導 函 数 をfで
上 へ の 単 調連 続 しか もほ 示 す とき
(3)
が 成 立 す る函 数 とす る.(1)の 空間 に 属 す るuに対
して,
(4)
と お く と(2)が 成 立 す る.ψj(t)=φj(f(t))(j=0,1)と
お く と,υ は
(5)
に 属 す る こ と が わ か る.f-1=gと
お く と,s=f(t)の
とき
(6)
で あ るか ら逆 作 用 素 は
で あ り,(5)の
空 間 か ら(1)の 空 間 へ の 連 続 作 用 素 で あ る.よ
って平 均 補 間空 間
につ い て 同 じ 結 論 を 得 る. 重 み の 函 数 に そ れ 自 身 お よ び 逆 数 が 有 界 な 函 数 を 乗 じ て も重 み つ きLq空 は 不 変 な こ と は 明 ら か で あ る.以
上に よ り
定 理 {X0,X1},φ0とφ1,q0とq1は 条 件(4)を
満 た すR+か
らR+の
ψj(t)=ρj(t)φj(f(t))(j=0,1)と
本 節 の 初 め に 述 べ た も の と す る.fを 上 へ の 単 調 連 続 函 数 と す る. お く.た
が 共 に 有 界 な 正 値 可 測 函 数 と す る.こ (7)
間
の とき
だ し,ρjは
そ れ 自 身 お よ び1/ρj
で あ り,ノ をhと
ル ム は 同 値 で あ る.特
に,ψj(t)=φ(ctλ)の
と き(4.1.6)の
指示函数
し て,
(8) (9)
で あ る. 証 明 不 等 式(8)を 示 す.Vの
を 得,sに
代 りにVDsを
つ い て 下 限 を と り(8)が
使 え ば,上 の計 算 に よ り
わ か る.(9)は
φj(t)=ψj(c-1/λt1/λ)と
と に 注 目 す れ ば わ か る.
な る こ
(証 明 終)
例1 φj(t)=tj-θ(j=0,1),0<θ<1,の
と き.例4.1.1に
よ り,h(ξ,η)
=ξ1-θ ηθ で あ る か ら, (10) で あ る.特
に,α
・β<0の
と き,
(11)
で あ り,ノ
ル ム の 比 は│λ│1-1/qで
例2 f(t)=tα(c+log+t)λ,c>0,の
あ る. 場 合(た
だ し,log+t=max(0,logt)),
の とき
の とき と な る.α+λ/cと
α が 同 符 号 な ら ば 条 件(3)を 満 た す.
例3 φ1(t)/φ0(t)=f(t)が (12) で あ る.た
条 件(3)を 満 た せ ば
S(q,φ0,X0;q,φ1,X1)=(X0,X1)ψ,q だ し,ψ(t)=φ0(f-1(t))で
あ る.
§4.3 分 解 表 示 と トレ ー ス 表 示 ま ず 分 解 表 示 の 空 間 と ト レ ー ス 表 示 の 空 間 を 定 義 す る: 定 義 ノル ム 空 間Xの をXと
同 一 視 し て,同
値 を と る函 数 の 空 間 の 中 で定 数 函数 の 作 る部 分 空 間 じ 記 号Xで
表 わ す.
φ0,φ1を 指 標 条 件 を 満 た す 重 み の 函 数,1≦q0≦
∞,1≦q1≦
∞,{X0,X1}
をBanach空
間 の 両 立 対 とす る と き,
(1)
を 分 解 表 示 の 補 間 空 間S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)と
い う(第 一 因 子 の 空 間 の ノ ル
ム を そ の ノ ル ム と す る). ま た,w(t)∈L*q0,φ0(R+;X0),tw′(t)∈L*q1,φ1(R+;X1)を
(X0+X1の
(2) と 表 わ さ れ るxの
全 体 に,ノ
満 た すwに
よ って
位 相 で の収 束)
ル ム
(3)
を 導 入 し た 空 間 を トレ ー ス 表 示 の 空 間T(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)と し,w′
はwの
い う.た
だ
導 函 数 を 示 す.
平 均 補 間 空 間 と 分 解 表 示 の 空 間,ト レ ー ス 表 示 の 空 間 が 一 致 す る こ と を 示 す. l-indφ0>0>r-indφ1の 間 をL*(qj,φj,Xj)と
場 合 を 考 え る.R+上
の 重 み φjのXj値L*qj空
か く.L*(q0,φ0,X0)∩L*(q1,φ1,X1)の
元uに
対 して
(4) と お く と,補
題2.8に
より
(5)
(6)
で あ っ て,す
べ て のtに
おいて
(7) で あ る.逆
x=υ0(t)+υ1(t) にL*(qj,φj,Xj)に
に つ い て(7)が成
属 す るυj(j=0,1)に
立 し た と す る.こ
び,ρ1(t)=tρ′(t)と
よ りほ と ん ど す べ て のt
の と き
を
に選
お き,
(8) と お く.
を 得 る.定
で あ る か ら,υ0(s)=x-υ1(s)を
理1.8と(2.7.5)と
に よ り,φ0とφ1は
代 入 して
局 所 有 界,ρ1の
台 が有 界 で
あ る か ら,φ0ρ1と
φ1ρ1はL*1に
属 す.よ
っ て 補 題2.8に
より
(9)
を 得 る.し
か も,Fubiniの
で あ る.ま
た,ほ
定 理 に よ り,
と ん どす べ て のtに
つ い て(6)を 満 た すυ0,υ1か ら,
(10)
に 注 意 す る と,
と お く と,
を 得 る.ゆ
えに w∈L*(q0,φ0,X0),tw′
(11)
∈L*(q1,φ1,X1),
(12)
で あ る.し
か も,φ1(s)-1≦φ1(1)-1φ1(s-1)≦
で あ る こ と,た
だ し,Cは
が 負 で あ る の で(2.8.6)に (13) t→0の
φ1(1)-1φ1(t-1)φ1(s-1t)ゆ
ρφ1のL*q1′ で の ノ ル ム を 示 す,お よ り,t→
∞
でφ1(t)→0と
と きX0+X1の
逆 に(11)と(13)を
満 た すwが
よ び φ1の 右 指 標
な る ことが わ か るか ら
位 相 でw(t)→x.
あ る とき
(14) と お く と,補
(15)
題 に よ り,υj∈L*(qj,φj,Xj)(j=0,1),し
え,
か も
で あ る.指
標 の 符 号 が 逆 の と き は(5)と(14)に
義 す れ ば よ い.ゆ
入 れ 換 え て定
え に,
定 理 φ0とφ1が 間,ト
つ い てυ0とυ1を
指 数 条 件 を 満 た す な ら ば,平
レ ー ス 表 示 の 空 間 と一 致 し,ノ
均 補 間 空 間 は 分 解 表 示 の空
ル ム は 同 値 で あ る.
§4.4 稠 密 性 定 理 定 理 {X0,X1}をBanach空間 上 の 重 み の 函 数,1≦q0≦
の 両 立 対,φ0と ∞,1≦q1≦
∞
φ1を 指 標 条 件 を 満 た すR+
と し,q0とq1の
な い と す る と き,X0∩X1はS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)で
いずれかは ∞ で
稠 密 で あ る.
証 明 S(X0,X1)=S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1),L*φjqj(R+;Xj)に を 単 に‖u‖jと
略 記 す る.x∈S(X0,X1)と
お け る ノル ム
す る と,
(1)
と 表 示 さ れ る.n=1,2,…,に
つ い て,
(2) と お く と,xnはX0∩X1の
元 で あ る.S(X0,X1)に
と を 示 す.l-indφ0>0>r-indφ1の
お い てxn→xと
場 合 を 考 え る.区
な るこ
間[n-1,n]の
定義
函 数 を χnで 示 す. 1≦q1≦
∞-の
正 数a≦1が
存 在 し て,0
数 と し,s=min{a,(ε
で あ り,n→
1≦q0≦ b≧1が xを
場 合.l-indφ0>σ>0に
∞
∞-の
σ を と る と,(2.8.5)に らば φ0(t)≦tσ と な る.ε
よ り,
を任意の正
・‖u‖-10)1/σ}と 定 め る と,
の と き‖(1-χn)u‖1→0,し
た が っ て,(4.1.7)に
場 合.r-indφ1<τ<0に
存 在 し て,t≧bに
τを と る と,(2.8.5)に
お い て φ0(t)≦tτ と な る.以
得 る.l-indφ1>0>r-indφ0の
φ1,1≦q0≦ あ る.
よ り,
下 同 様 に し てxn→
場 合 も 同 様 で あ る.
系 指 標 条 件 を 満 た す 重 み の 函 数 φ0と φ0,X0;∞-,φ1,X1)=S(q0,φ0,X0;∞,φ1,X1)で
よ り
∞-に
(証 明 終) 対 し て,S(q0,
§4.5 包 含 定 理 定 理4.3を
使 う と 次 の 結 果 が わ か る.
定 理 {X0,X1}をBanach空 み の 函 数 とす る.こ
間 の 両 立 対,φ0と
φ1を 指 標 条 件 を 満 た す 重
の と き,
(a)
な ら
ば
(1)
(b) φi0と
φi1(i=0,1)も
重 み の 函 数 の 指 標 条 件 を 満 た し,さ
ら に,
(2)
ま た は, (3) を 満 た し,1≦q0,q1,q00,q01,q10,q00≦
∞
な らば
(4)
証 明 (a) ρはR+内
に コ ン パ ク トな 台 を もつ 連 続 函 数 で
す る.
と定 め る と,補
題2.8に
へ の 有 界 作 用 素 で あ り,Fubiniの
定 理 に よ りST=Sで
と
よ りTは
から あ る .定
理1.4に
よ
り結 果 を 得 る. (b)の 証.(a)を
使 う と,q00=q01=q10=q11=∞
件(2)が 成 立 す る 場 合.xを(4)の
の 場 合 を 示 せ ば よ い.条
左 辺 の 空 間 の 元 と す る と定 理4.3に
=υ00(t)+υ01(t)=υ10(t)+υ11(t)が
ほ と ん ど す べ て のtで
よ り,x
成 立 す る よ うな 分 解
で,
を 満 た す も の が 存 在 す る.区 χ)υ1jと
お く.例2.8.5に
ゆ え に,χ
間(0,1]の
定 義 函 数 を χ と し,υj=χυ0j+(1-
よ り,
φj/φ0jと(1-χ)φj/φ1jはL*qj(R+)に
に よ り結 論 を得 る.
属 す.ゆ
え に 定 理4.3
(証 明終)
§4.6 Riesz-Thorinの
定理への応用
特 別 な 場 合 に つ い て 重 み つ きLebesgue空 一 般 の 重 み つ きLebesgue空
間 の 平 均 補 間 空 間 を 計 算 す る.
間 の 平 均 補 間 空 間 は 第6章
で扱 う .
定 理 (Ω,μ)を σ-有 限 測 度 空間,{X0,X1}をBanach空 とw1をΩ
上 の 正 値 可 測 函 数,1≦p0≦
∞,1≦p1≦
少 な く と も ひ と つ は 有 限 と し,0<θ<1と
す る.こ
間 の 両 立 対,w0 ∞,し
か もp0とp1の
の とき
(1)
で あ る.ま
た ノ ル ム は 等 し い.た
だ し,
(2) 証 明 (Ω,μ)と(R+,t-1dt)の
積 測 度 空 間 を(R+×Ω,μ1)と
Sθ=S(p0,t-θ,X0;p1,t1-θ,X1)と
略 記 す る.ま
な ら な い 場 合 を 考 え る.系2.3に
より
ずp0とp1の
表 わ す.ま
た,
ど ち ら も ∞-に
(3)
で あ る.fを(1)の
左 辺 の空 間 の 元 とす る と定 義 に よ り(3)に 属 す るu(t)に よ り と表 わ さ れ る.uを(3)の
の 定 理(定
理2.4(f))に
よ り,a.e.の
右 辺 の 元u(t,ξ)と
み る と,Fubini
ξ に つ い て,
(4)
は 収 束 し,Sθ
に 属 す る.不
等 式(4.1.7)と
例4.1.1に
よ り
(5) ゆ え に,1/q0=(1-θ)p/p0,1/q1=θp/p1と り,
で あ る か らHolderの
不 等式に より
お く と,1/q0+1/q1=1と
な
を 得 る.よ
っ てfは(1)の
右 辺 の 空 間 に 属 す る.積
つ い て,上
の 式 の 下 限 を と る と,(1)の
分 がfに
右 辺 の 空 間 で のfの
な る あ ら ゆ るuに ノ ル ム が(1)の 左 辺
の 空 間 の ノ ル ム 以 下 で あ る こ と が わ か る. 1≦p0<∞-, p1=∞-の さ れ る.ま
場 合 は1≦p0<∞-, p1=∞
た,p0=∞-,
p1<∞-の
の場 合 に帰 着
と き も 同 様 で あ る.
上 記 の 埋 め 込 み が ノ ル ム を 変 え な い 上 へ の 写 像 で あ る こ と を 示 す.埋 に よ る 像 が 右 辺 の 空 間 で 稠 密,し に よ りp<∞-で
あ る こ と に 注 意 す る.φ1,…,φnとx1,…,xnを
Lp,w(Ω,μ)とSθ
め込 み
か も ノ ル ム が 等 し い こ と を 示 せ ば よ い.仮
定
そ れ ぞ れ,
の 点 と し,
(6)
と お く. る.c>1を
と 書 く と き,A1,…,Anは 定 め る と,k=1,2,…,nに
互 に 共 通 点 が な い とす
つ い て,
(7)
と表 示 さ れ る. (8)
と定 義 す る と,任
意 の ξ∈Ω に つ い て,あ
か ま た はυ(t,ξ)=0で
あ る.ゆ
え に,各
で あ る.た
だ し,u(t,ξ)=υ(tψ(ξ),ξ),
で あ る.こ
のuに
つ い て,
るkが
存 在 し てυ(t,ξ)=φk(ξ)uk(t)
ξ に つ い て,
同様 に計 算 し て,
を 得 る.ゆ のc>1を ∞-で
え にfは
像 に 含 ま れ,そ
の 逆 像 の ノ ル ム はcσ 以 下 で あ る.cは
任意
満 た す 正 数 で あ る か ら ノ ル ムが 等 し い こ と が わ か る.p0もp1も な け れ ば 証 明 が 終 っ た こ と に な る.p0=∞-の Ω1⊂ Ω2⊂ …,UΩn=Ω,
に 可 測 集 合 列{Ωn}を
と る と き,(6)の
が あ る Ω1に 含 まれ,そ
と き に は,
μ(Ωn)<∞
函 数 と し て,す
べ て の
こ で 有 界 で あ る と し て お け ば,上
っ たu(t)は
の よ うに し て作
に 属 す る こ と が わ か る.p<∞-で
あ る から,こ
の よ う な 函 数 の 全 体 がLp,w(Ω,μ;Sθ)で
稠 密 で あ る. (証 明 終)
§4.7 平 均 補 間 空 間 を含 む 空 間 の 特 徴 づ け 定 義 準 ノ ル ム空 間 の 両 立 対{X0,X1}と0≦ 準 ノ ル ム 空 間Yが
θ≦1と
ク ラ ス〓θ,c{X0,X1}の
正 数cと
に 対 し て,
空 間 で あ る とは
(1)
で あ っ て(〓 はX0とX1が のx∈X0∩X1に
連 続 的 に 埋 め 込 まれ る分 離 線 型 位 相 空 間),す
べて
つ い て,
(2)
が 成 立 す る こ と を い う.定 の 全 体 を〓θ{X0,X1}と 条 件(2)は
数cを
正 数 全 体 の 中 で 動 か し た と き の〓 θ,c{X0,X1}
書 く.
補 間 不 等 式,す
な わ ち,任
意 の 正 数 ε に つ い て,
(3)
が 成 立 す る こ と と 同 値 で あ る.Youngの
不 等 式(1.1.9)に
か れ,(2)に
お け ば(1)を 得 る.
Banach空
お い て ε=‖x‖x1/‖x‖x0と 間 の 場 合,ク
定 理 {X0,X1}はBanach空
よ り(1)か ら(2)が 導
ラ ス〓 θ,cの 空 間 は 次 の よ うに 特 徴 づ け ら れ る: 間 の 両 立 対 で,X0とX1は
〓 に 連 続 的 に 埋 め 込 ま れ て い る と す る.0≦
θ ≦1,c>0,と
分離線型位相空間 す る.
こ の と き,条
件(1)を 満 た すBanach空
間Yに
対 し て,次
の3条
件は互に 同
値 で あ る: (ⅰ) Yは
ク ラ ス〓θ,c{X0,X1}の
空 間 で あ る;
(ⅱ) 任 意 の 測 度 空 間(Ω,μ)と
∞
重 み の 函 数φ0とφ1,指
数0
∞,0
に 対 し て,
(4)
で あ っ て,埋
め 込 み の ノル ム はcを
越 え な い;た
だ し,
(5)
(ⅲ)
(埋 め 込 み の ノ ル ムはcを
た だ し,j=0,1に
越 え な い);
つ い て,
(6)
(X0,X1)j,1=(X0∩X1のXjに
お け る 閉 包)
と 定 義 す る. 証 明 (ⅰ)⇒(ⅱ)の証.0<θ<1の の 元 をuと
す る.
で あ る か ら,Holderの θ=0の
あ る.任
意 のx∈X0∩X1に
成 立 す る こ と は 明 白.θ=1の
証.0<θ<1の
式(4.1.3)で
定 理1.4(a)に
∈X0∩X1に
q=q0で
あ る か ら,(4)が
(ⅱ)⇒(ⅲ)の
θ=0の
不 等 式 に よ り結 論 を 得 る.
と き.φ=φ0,
≦c‖x‖X0で
で あ る.等
と き.
と き.仮
定 義 し た 作 用 素8に
よ り,(X0,X1)θ,1〓Yを
定に よ り
つ い て の 両 辺 の 像 の 空 間 を 作 る と,
得 る.
と き.ρ(t)∈〓0(R+), 対 し て,u(t)=ρ(t)xと
ρ(t)≧0に
函 数 ρ を と り,x
お く と,
で あ り,仮 定 に よ り, uを 代 入 し て,‖x‖Y≦c‖x‖X0を
つ い て‖x‖Y と き も 同 様.
で あ る か ら, 得 る.YはBanach空
間 で あ る か ら 系1.5
に よ り(X0,X1)θ,1〓Yを (ⅲ)⇒(ⅰ)の
得 る.θ=1の
証.0<θ<1の
と き.条
に ρ(t)を と り,x∈X0∩X1に
を 得 る.た
と き も 同 様 で あ る. 件(ⅲ)と
例4.1.1に
対 し て,u(t)=ρ(t)xと
よ り上 の よ う
お く と,
だ し,
で あ る.ρ の 台 をt=1に θ=0と
θ=1の
集 中 さ せ て 行 け ば,α
→1と
な る か ら(2)を 得 る.
と き は 明 白 で あ る.
(証 明 終)
系 {X0,X1}はBanach空
間 の 両 立 対,1≦q0≦
φ1は 指 標 条 件 を 満 た し,Y0は
ク ラ ス〓γ,c{X0,X1}のBanach空
ラ ス〓δ,d{X0,X1}のBanach空
間 とす る.こ
∞,1≦q1≦
∞,φ0と 間,Y1は
ク
のとき
(7) で あ り,埋
め 込 み の ノ ル ム はk(c,d)を
越 え な い.た
だ し,
(8)
とし,ψ0と ψ1は指 標 条 件 を 満 た して い る と仮 定 す る.特 に (9)
または (10)
を 仮 定 す る と ψ0と ψ1は 指 標 条 件 を 満 た し,し 特 に,φ0(t)=tλ
θ,
た が っ て(7)が 成 立 す る. の 場 合 に は,
k(ξ,η)=ξ1-κηκ κ=(θ-γ)/(δ-γ) で あ っ て,条
件(9)と(10)は"γ<θ<δ"と"γ>θ>δ"に
な る.
証 明 定 理 に よ り (11)
で あ り,埋
め 込 み の ノ ル ム はmax(c,d)以
像 の 空 間 を 作 れ ば,定 理1.4(a)に
下 で あ る.こ
れ か ら 作 用 素Sに
よ り結 論 を 得 る.例2.8.4と
例2.8.5に
よる よ り
で あ る.よ
っ て(9)ま た は(10)が
の と き,(11)の
成 立 す れ ば ψ0と ψ1は 指 標 条 件 を 満 た す.こ
埋 め 込 み の 代 りに,s>0を
し,Dsu(t)=u(st)を
使 え ば,(7)の
固 定 し て,対応u→Dsu(た
だ
埋 め 込 み の ノル ムは
max{cψ0(s-1),dψ1(s-1)} を 越 え な い こ とが わ か る.s>0に ル ム がk(c,d)を
つ い て 下 限 を と る と,(7)の
埋 め込 み の ノ
越 え な い こ と が わ か る.
φ0(t)=tλ θ,φ1=tλ(θ-1)な
ら ば,indφ0=λ
θ,indφ1=λ(θ-1)で
(9)と(10)は"γ<θ<δ"と"γ>θ>δ"に
な る.ま
た,こ
で あ る.
あ り, の と き,
(証 明 終)
§4.8 平 均 補 間 空 間 に 含 ま れ る空 間 の 特 徴 づ け 定 義 {X0,X1}を の と き,準
準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対,0≦
ノ ル ム空 間Yが
θ≦1,cを
ク ラ ス〓θ,c{X0,X1}の
正 数 とす る.こ
空 間 で あ る と は,
(1)
し か も,任
意 の 正 数c1>cと
正 数 ε,任 意 のy∈Yに
対 し て,
(2)
と な るx0∈X0とx1∈X1が 定 理 Banach空 空 間Yに
存 在 す る こ と を い う(ε0=1と
間 の 両 立 対{X0,X1}とY〓X0+X1を
み た すBanach
対 し て 次 の 条 件 は 同 値 で あ る:
(ⅰ) Yは
ク ラ ス〓θ,c{X0,X1}に
属 す る;
(ⅱ) (Ω,μ)を σ-有 限 な 測 度 空 間,φ0と 1≦q0≦
す る).
∞,1≦q1≦
∞
φ1を Ω 上 の 正 値 の 可 測 函 数 と し,
とす る な ら ば,
(3)
で あ り,埋
め 込 み の ノ ル ム はcを
て 定 め,右
辺 の空 間 の ノル ム は
(4)
越 え な い.た
だ し,φ
とqは(4.7.5)に
よっ
で 定 義 す る. (ⅲ) Y〓(X0,X1)θ,∞(埋 た だ し,右
め 込 み の ノ ル ムはcを
越 え な い),
辺 の 空 間 の ノ ル ムは
(5) で 定 義 し,(X0,X1)0 (6)
意 の 正 数 ε に 対 し て,
x=x0ε+x1ε,
と 表 わ さ れ るxの
と 定 め る.下 X1を
,∞ を,任
全 体 で,そ
x0ε ∈X0,
限 は(6)を 満 た す あ ら ゆ るx0ε に つ い て と る.(X0,X1)1
入 れ 換 え て,(X0,X1)0,∞
証 明 (ⅰ)⇒(ⅱ)の c1>cと
x1ε ∈X1,‖x1ε‖x1<ε
の ノル ム を
,∞はX0と
と 同 様 に 定 義 す る.
証.
と 略 記 す る.
す る と き,
(7)
がLq,φ(Ω,μ;Y)の っ て(3)を
稠 密 な 部 分 集 合 に お い て 成 立 す る こ と を 示 せ ば 系1.5に
得 る.B1⊂B2⊂
(a) q<∞-の てBlの
外 で0と
…,
場 合,積
分 の 定 義 に よ り,φυ
な る 函 数υ がLq,φ(Ω,μ;Y)で
の と き(7)を 示 せ ば よ い.た っ て,A1,A2,…
μ(Bn)<∞
だ しχmは
で Ω 上 で 正 値 で あ る か ら,必
に と る. が 単 函 数 で,あ
るlに つ い
稠 密 で あ る か ら,
可 測 集 合A
は 互 に 共 通 点 の な いBlの
mの 定 義 函 数,ym∈Yで
あ
部 分 集 合 で あ る.φ0とφ1は
可測
要 な ら ばA1,A2,…
数 δ を 定 め た と き,m=1,2,…,とj=0,1に
を 分 割 す る こ と に よ り,正 ついて
と な る と仮 定 し て 一 般 性 を 失 な わ な い.σ
をυ のLq
,φ(Ω;Y)で
の ノ ル ム とす
る. (イ) q0<∞-, 各Amよ
0<θ<1の
り点 ξmを 選 ん で お く.仮
と な るx0m∈X0とx1m∈X1が
(8)
q1<∞-,
よ
と き.
定 に よ りm=1,2,…,に
あ る.た
だ し,
ついて
にkmを
定 め て お く.φ お よ びqの
定義 によ り
がわ か る か ら, (9) を 得 る.ゆ
え に,j=0,1に
つ い て,
(10) と 定 義 す る と,υ=υ0+υ1で
と な る.ξ ∈Amの
あ っ て,
とき
同 様 に,
で あ る.一
で あ る か ら,結
方,
局,
を 得 る.δ は 任 意 の 正 数 で あ る か ら(7)が 得 られ た こ と に な る. (ロ) 0<θ<1,
q0=∞,
1≦q1<∞-の
に と れ ば,q=q1/θ る.(イ)と
同 様 に し て,(10)でυjを
を 使 っ て,(9)が 定 義 す る と,ξ ∈Amの
で あ る か ら,
を 得 る.υ1の
で あ る.よ
っ て(7)を 得 る.
0<θ<1,
1≦q0<∞-,
(ハ) θ=0の
場 合.(8)の
q1=∞
代 り に, 成 立 す る こ とが わ か とき
ノ ル ム の 評価 は(イ)と
同様
の と き も同 様 に 議 論 で き る.
場 合.φ0=φ,
q0=q<∞-と
界 と な る こ とが す ぐわ か る.し
た が っ て,正
な る.φ1/φ0は 数 εを与え たと き,
各Amで
有
と な る 正 数 εmが あ る.た
だ し,q1=∞
と な るx0m∈X0とx1m∈X1を
の と き は 右 辺 を ε と す る.
選 び,こ
ま た,q1<∞-な
らば
で あ り,q1=∞
な ら ば,ξ
∈Amの
れ ら か ら(10)に
と き,
と な る か ら,‖υ1‖φ1(X1)≦ ε, υ1∈ Φ1(X1)を 得 る.(7)が θ=1の
示 さ れ た.
場 合 も 同 様 に し て わ か る.
(b) q0=q1=q=∞
の 場 合.定
測 可 算 値 函 数 の 全 体 がL∞,φ
と 仮 定 し て よ い.た
理2.1に
こ と に よ り,正
だ し,ym∈Y,
χmは 可 測 集 合Amの
点 ξmを
で あ り,同
分割す る
つ い て,
と り,km=φ0(ξm)-1φ1(ξm)と
定 め,(10)に
な る.ξ ∈Amの
お く.
場 合.正
よ りυj(j=0,1)を
とき
様 に し て,
(ロ) θ=0の
同 様 に 必 要 な ら ばAmを
場 合.
と な る よ う にx0mとx1mを υ=υ0+υ1と
属 す る可
定 義 函 数,A1,A2,…,
数 δを 定 め た と き,m=1,2,…,とj=0,1に
と 仮 定 し て よ い.Amの 0<θ<1の
よ りL∞,φ(Ω,μ;Y)に
で 稠 密 で あ るか ら,
は 互 に 共 通 点 に な い 可 測 集 合 で あ る.(a)と
(イ)
よ りυjを 定 義 す る
が 示 さ れ る. 数 εに 対 し て,
定 義 す る と,
と な る よ うにx0m∈X0とx1m∈X1と
を と る.以
下(イ)と
同 様 に 議 論 し て,
(7)が わ か る. θ=1の
場 合 も 同 様 で あ る.
(c) q0とq1の L∞-の
い ず れ か が ∞-に
定 義 に よ りBnの
な る場 合.q≦
∞-で
あ る.積
定 義 函 数 を χnと す る と き,υ=limχnυ
を 正 数 とす る.n1
に 自 然 数 の 列{nk}を
分 お よび で あ る.ε
選 び,
の とき と な る よ うに で き る.w(0)=χn1υ, く.(a)と(b)の
とお
結 果 に よ り,w(k)0とw(k)1を
と な る よ うに 選 ぶ こ と が で き る.w(k)jに
χnk+1-χnk(た
χn1)を 乗 じ て も や は り同 じ性 質 を 持 つ か ら,は (k=0の
は
と き はBn1)の
Φj(Xj)で
か ら,υj∈
外 で は0と
収 束 し,各w(k)j∈ Φj(Xj).し
だ し,k=0の
とき は
じめ か ら,w(k)jはBnk+1\Bnk
し て よ い.
Φj(Xj)で
あ る.Φj(Xj)はBanach空
間 で あ る
か も,
で あ る. (ⅱ)⇒(ⅲ)の
証.(ⅱ)で
特 に(Ω,μ)=(R+,t-1dt),
φj(t)=tj-θ,(j=0,1)
を と る と,
で あ り,埋 り(ⅲ)を
め 込 み の ノル ム はcを 得 る.θ=0の
と な るυ0とυ1が υ1(t)と θ=1の
越 え な い.0<θ<1の
場 合.c1>cを
あ る.c1‖y‖Yt<ε
場 合 は 定 理4.3に
と る と,y∈Yに
にt>0を
お け ば, ‖x1ε‖x1<ε
対 し て,
と り,x0ε=υ0(t),
x1ε=
と な る.
場 合 も 同 様 で あ る.
(ⅲ)⇒(ⅰ).0<θ<1の 場 合 は(X0,X1)0,∞
場 合 は 定 理4.3に と(X0,X1)1,∞
よ り わ か り,θ=0と
の 定 義 に よ り わ か る.
θ=1の (証 明 終)
よ
系 {X0,X1}はBanach空 Y1は
間 の 両 立 対,Y0は
ク ラ ス〓 δ,d{X0,X1}の
満 た し,1≦q0≦
∞,
ク ラ ス〓 γ,c{X0,X1}の
空 間 とす る.φ0とφ1は
1≦q1≦
∞
と 仮 定 す る.こ
空 間,
重 み の 函数 で指 標 条 件 を の と き,
(11) で あ る.た
だ し,r0,r1,ψ0,ψ1は
が 成 立 す る と 仮 定 す る.(11)の
§4.7の(8)で
定 義 し,§4.7の(9)ま
埋 め 込 み の ノ ル ム はk*(c,d)を
た は(10)
越 え な い.た
だし 特 に,φ0(t)=t-λ
θ,
の と き,§4.7の
と(10)は"γ<θ<δ"と"γ>θ>δ"に
で あ る.た
だ し,補
条 件(9)
な り,
間 空 間 の ノ ル ム は,分
解 表 示 に よ り,
に よ っ て 定 義 す る. 証 明 y∈S(r0,ψ0,Y0;r1,ψ1,Y1)と
し,そ
数 ε に 対 し て,
(a.e.t)で あ っ て,相
た だ し,u0=w00+w01,
で あ る.定
であ る.ε
似 変 換 をDsで
理 に よ り,j=0,1に
と表 わ さ れ る.し
理4.3に
辺を
数sに
対 し て,y=υ0(st)+υ1(st)
示 す と,
つ い て,
た が っ て,
u1=w10+w11で
あ る.し
か も,
よ りy∈S(q0,φ0,X0;q1,ψ1,X1)で
は 任 意 で あ るか ら,右
を と る と,右
意の正
を
と な る よ うに 選 ぶ こ と が で き る(定 理4.3).正
で あ る.定
の ノル ム を σ と す る.任
σk*(c,d)と
辺 で εを 省 い て よ く,ま し て よ い こ と が わ か る.
あ っ て,
た,sに
つ い て下 限
φ0(t)=t-λθ, て,系
の と き 系4.7の
の 条 件 は"γ<θ<δ
ま た は γ>θ>δ"と
証 明 と同 様 に し
な る こ と,お
が わ か る.
よ び,
(証 明 終)
§4.9 反 復 補 間 の 定 理 定 義 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対{X0,X1}と,0≦ て,ノ
ル ム空 間Yが
{X0,X1}で
θ ≦1,c>0,d>0に
ク ラ ス〓 θ,c,d{X0,X1}空
あ り,し
間 で あ る と はYが
か も ク ラ ス〓 θ,d{X0,X1}と
の 中 で 動 か し た と き ク ラ ス〓θ ,c,d{X0,X1}の
対 し ク ラ ス〓 θ,c
な る こ と を い う.c,dを
正数
空 間 の 全 体 を〓 θ{X0,X1}で
示
す. 系4.7と
系4.8に
よ り次 の 結 論 を 得 る.
定 理 {X0,X1}をBanach空 Banach空 1≦q1≦
間(j=0,1)と ∞
間 の 両 立 対,Yjを す る.φ0と
ク ラ ス〓γj,cj,dj{X0,X1}の
φ1は 指 標 条 件 を 満 た し,1≦q0≦
∞,
と し,
(1)
に よ っ て,ψ0,ψ1,r0,r1を ば §4.7の(9)ま
た は(10)が
定 め て,ψ0と
ψ1が 指 標 条 件 を 満 た す とす る(た
成 立 す れ ば よ い).こ
とえ
の と き,
(2)
で あ り,ノ
ル ム は 同 値 で あ る.
(2)の 右 辺 をS(X0,X1),左 よ び 定 理4.3の
辺 をS(Y0,Y1)と
証 明 の 計 算 お よ び(4.1.7)を
略 記 す る と,系4.7と
系4.8お
導 く計 算 に よ り
(3)
で あ る.た
だ し,
で あ る.ま
た,
(4)
を 得 る.た
だ し,
た と え ばl-indψ0>0>r-indψ1の
は(4.1.6)で と き
定 義 し,
(5)
で あ る.下
限 は,
とな る あ ら ゆ る ρに つ い て と
る. 例 S=S(q0,t-λ
θ,X0;q1,tλ-λ
と す る.例4.1.1に
で あ る.た
よ り,x∈X0∩X1に
で あ る.す
だ し,
,0<θ<1
定 数 で あ る.
を 正 数 と す る と,
あ る.た
と え ば λ>0の
と お く と,x=υ0(t)+υ1(t)で (st1/λ),た
略 記 す る.た つ い て
だ し,c(θ,q0,q1)は(4.1.11)の
ま た,x∈S,ε
と な るuが
θ,X1)と
だ し,s=(λ
と きに は
あ り,Holderの
不 等 式 を 使 い,xj(t)=υj
θ)1-1/q0{(1-θ)λ}(1/q1)-1,と
な わ ちSは
お く と,
ク ラ ス〓 θ,c,d{X0,X1}で
あ り,定
理4.7と
定 理4.8に
よ
り (7)
を 得 る.こ
れ は 定 理4.5か
ら もわ か る.た
だ し,
(8) で あ り,q′0とq′1は
そ れ ぞ れq0とq1の
共 役 指 数 で,q0≧
き はd=│λ│θ/q1-1θ
θ-1{(1-θ)q′1}-θ/q′1,q0≧
│λ│-1θ
で あ る.
θ-1(1-θ)-θ
§4.10 Peetreの
み の 函 数 がtのベ
タ ー を ひ と つ 省 く こ と の で き る こ と を 示 すJ. 定 理 {X0,X1}をBanach空 す る と,
∞-の
と と き はd=
定理
反 復 補 間 の 定 理 を 使 っ て,重
θ<1,と
∞-,q1≧
∞-,q1<∞-の
キの と きに は 補 間 の パ ラ メー
Peetreの
間 の 両 立 対,1≦q0≦
定 理 を 導 く. ∞,1≦q1≦
∞,0<
(1) で あ り,ノ q0≧
ル ム は 同 値 で あ る.た
∞-,q1≧
∞-の
だ し,1/q=(1-θ)/q0+θ/q1で
と き はq=min(q0,q1).
証 明 0<γ<θ<δ<1にγ
と δ を と り,κ
よ う に と る.0<κ<1で
を
お く.定
に よ り,
た が っ て,こ
の 空 間 の 元xに
対 し て,
(2)
と い う表 示 が あ る.Rieszの
定 理(定 理4.6)に
で あ る か ら, (3)
と な るu0とu1が
存 在 す る.
で あ る か ら,
(4)
と お く と,
と お く と,Holderの
θ=(1-κ)γ+κ
δ とな る
あ る.r0とr1を
に よ っ て 定 め,Y0=(X0,X1)γ,r0,Y1=(X0,X1)δ,r1と
で あ る.し
あ っ て,
で あ る.
不 等 式 に よ り,
よ り
理4.9と
例4.9
を 得 る.τ=τ(s)={g0(s)+sg1(s)}/{f0(s)+sf1(s)}に
と な る.θ=κ
δ+(1-κ)γ
で あ り,系2.3に
で あ る.し
で あ る か ら,再
びHolderの
不 等 式 に よ り,
よ り,
た が っ て,υ
も 証 明 で き る.よ
と れ ば,
∈L*q,s-θ(R+;X0)で
あ る.同
様 に,υ
っ てx∈S(q,s-θ,X0;q,s1-θ,X1)=(X0,X1)θ
逆 に x∈(X0,X1)θ,qと
,q.
す る と,
(5)
と な る表 示 が あ る.定
理4.6に
よ り
で あ る か ら, (6)
と い う表 示 が あ る.そ
こ で,
(7)
と お く と,
で あ り,し
か も 系2.3に
∈L*q,s1-δ(R+;X1)
よ り
ゆ え に,υ(s)∈L*r0,s-κ(R+;Y0),同
様 にυ(s)∈L*r1,s1-κ(R+;Y1),し
た が っ て,
x∈S(r0,s-κ,Y0;r1,s1-κ,Y1). 以 上q0,q1,qが
∞-で
q<∞-,q0=∞-の
な い 場 合 を 考 え た.∞-を
含 む 場 合 を 考え
とき を 考 え る.1≦q1<∞-で
る.ま
あ る か ら 系4.4に
り
で あ り,q=∞-,q0=∞-,q1=∞
であ る.
の と き も 系4.4に
よ り,
(証 明終)
ず よ
第5章 準 ノル ム空間 の平均補間空間
準 ノル ム空 間値 函数 に つ い て はBochner積
分 が 使 えな い.し
た が って,第
4章 の 定 義 を そ の ま ま準 ノル ム空 間 の場 合 へ 拡 張 す る こ とは で きな い.と が,実 は 平 均 補 間空 間 はBochner積
ころ
分 な し で点 列 また は 級 数 を 使 って も同 等
に 定 義 で き る.こ れ を 第1節 で示 し,そ れ に対 応 し て第2節 で 準 ノル ム空 間 の 場 合 の 平 均補 間空 間 の 定 義 を 与 え,§3と §4で そ の 基 本 的 性 質 を 述 べ る.第5 節 と第6節 では 平 均 補 間 空 間 と深 く関連 し て い るGagliardoの のK函
数 を 招 介 し,K函
数 の 方 法 を解 説 す る.§3で
図 形 とPeetre
平均補間空間の双対空間
を決 定 す る.こ の とき も点 列 を 使 う方 法 が 有 効 で あ る. §5.1 点 列 ま たは 標 準 的 可 算 値 函 数 の 方 法 準 ノル ム空 間X上
の点 列 空 間lq(X)(0
この章 で は整 数 全 体Zで l∞-(X)に 属 す る とはn→ た,級 数 Σunが
∞)は 例1.2.4で
定 義 した が,
番 号 づ け られ てい る点 列 を 考 え る.特 に{xn}n∈Zが ±∞ の と き‖xn‖Xが0に
収 束 す る こ とで あ る.ま
収 束す る とは
(1)
の 右 辺 の 極 限 が 存 在 す る こ と を い う. 定 義 {an}n∈Zを lq(X)と
正 数 列 と す る と き 重 み つ き 点 列 空 間lq,{an}(X)を{anxn}∈
な る 点 列{xn}と
定 め,{anxn}のlq(X)に
つ い て 準 ノル ム を{xn}の
こ の 空 間 で の 準 ノ ル ム と定 義 す る. XがBanach空
間 の と き,こ
の 重 み つ き 点 列 空 間 もBanach空
平 均 補 間 空 間 を 点 列 空 間 で 表 現 で き る こ と を 示 そ う:す 定 理 φ0とφ1は q1≦
指 標 条 件 を 満 た すR+上
∞,{X0,X1}はBanach空
な わ ち,
の 重 み の 函 数,1≦q0≦
間 の 両 立 対,c>1と
間 に な る.
す る.区
∞,1≦ 間(0,1)と
区
間[1,∞)を
そ れ ぞ れ,A-1∪A-2∪
…
とA0∪A1∪
…
と 分 割 し て,
(2)
と な る よ う に す る. こ の と き,u∈Wに
と 略 記 す る. 対 し て,
(3)
(t∈Anの
た だ しμ(A)はdt/tに
つ い てのR+の
部 分 集合Aの
と き),
測 度,と
して 可算 値 函 数
υを 定 義す る と, (4)
(5) ‖
υ‖W≦c‖u‖W
と な る.ま
た,各Anよ
1),υn=υ(tn)と
り1点tnを
選 ん で お き,ajn=μ(An)1/qjφj(tn)(j=0,
お く と,
(6)
(7)
で あ る.φjの
相 似 比 函 数 を φj(j=0,1)と
{φj(t);a-1
間[an,an+1)が
の と きc(a)→1と c≧c(a)と の と きWの
条 件 に 適 す る .特
に φjがt=1で
意 のc>1に
か もq0とq1が
位 相 でuに収
対 し て,cj
お く と,c≧c(a)の
な る か ら,任
な る.し
し,a>1に
対 し て,aを
十分小に とれば
束 す る. 件(2)を 満 た す 分 割 の 存 在 も補 題 の 証 明 の
中 で 示 す.
(証 明 終)
補 題 φ は 指 標 有 限 のR+上 す る.R+の
の 重 み の 函 数1≦q≦
分 割,R+=∪Anをsup{φ(t)/φ(s);s
る よ う に と り,L*q,φ(R+;X)の
元uに
対 し て,(3)に
∞,XはBanach空 ,t∈An}≦cと よ りυを 定 め る と
(8)
で あ る.各nに
n
連 続 な ら ばa→1+0
∞ で な け れ ば こ れ に 応 ず るυ はa→1+0
証 明 次 の 補 題 に よ り わ か る.条
c>1と
,a=sup
と き はA
つ い てtn∈Anan=μ(An)1/qφ(tn)と
お く と,
間, な
(9) で あ る.φ
の 相 似 比 函 数 を φ,a>1に
つ い てCa=sup{φ(t);a-1≦t≦a}
と お く と,An=[an,an+1)がc>Caに t=1で
連 続 な ら ば,こ
L*q,φ(R+;X)の
対 し て 条 件 を 満 た す.
数 の 定 義 に よ り,sとtが 越 え な い.し
区 間[an,an+1)に
し,m個
に よ りCa≦cの
系2.6に か ら,積
条 件 に よ り,t∈Anの
よ り(8)を
φ(t)がt=1で
得 る.ま
す れ ば よ い.ま
た こ の議 論
よ い こ と は 明 ら か で あ る. ら 定 理 の よ う に υ を 作 る と,
とき
べ て のs∈R+に
つ い て
た,t∈Anの
を 得 る.
と きc-1φ(t)≦φ(tn)≦cφ(t)で
つ い て 加 え る と,(9)を 連 続 と す る と,a→1+0の と し,uの
で あ る か ら,任
Anの
比は
あ
分 し て,
と な り,こ れ をnに
an+1)に
属 す る と き,φ(t)とφ(s)の
並 べ かえ て,{An}と
定 義 函 数 を χnと し,uか
様 に し て,す
似比函
越 え る 整 数 をm,λn=sup{φ(t);
と き はAn=[an,an+1)で
で あ る.{An}の
と る.相
の集 合 を
と な る よ うに 作 る.{Bnk}を
で あ る.同
分 割 の 存 在 を 示 す.a>1に
た が っ て,logCa/logcを
an≦t
さ て,Anの
と きuに
位 相 で 収 束 す る.
証 明 ま ず 条 件 に 適 す るR+の
Caを
,φ(t)が
の 分 割 に 応 じ て 作 っ た υ はa→1+0の
属 す る と き‖u(s)-u(t)‖X<ε と き,
と きCa→
台 は[a-l,al]に
意 の 正 数 ε に 対 し て,aを
得 る. φ(0)=1と
含 まれ る と す る.uは 十 分1に
と な る.し
な る. 一様 連 続
近 く と れ ば,sとtが[an, た が っ て,t∈[an,an+1)=
で あ る.一
方φ は[a-l,al]で
にφ(t)υ(t)→φ(t)u(t).し
有 界 で あ る.ゆ
と き,一
か もφ υ も φuも 有 界 な 台 を 持 っ て い る.よ
L*q,φ(R;X)の
位 相 でυ→uで
L*q(R+;X)に
お い て 稠 密 で あ る か ら,一
uが
え に,a→1+0の
あ る.1≦q≦
∞-の
様
っ て,
と き〓0(R+;X)が
般 のL*q,φ(R+;X)元
に つ い て ,υ →
わ か る.
(証 明 終)
§5.2 準 ノ ル ム 空 間 の 平 均 補 間空 間 の 定 義
前 節 の 考 察 に よ り次 の 定 義 を 得 る: 定 義 {X0,X1}を φ1をR+上
準 ノル ム 空 間 の 両 立対,0
の 重 み の 函 数 とす る.a>1に
間[an,an+1)で
は 定 数un∈X0∩X1に
∞,0
∞,φ0と
固 定 す る.各n∈Zに
対 し て,区
な り,
(1)
を 満 た すuに
よ っ て,
(X0+X1で
(2)
と表 示 さ れ るxの
全 体 をS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)と
い う.S(q,φ,X0;q,φt,X1)=(X0,X1)φ 特 に,X0とX1が すuに
収 束) 表 わ し,平
均 補 間空 間 と
,qと 書 く.
完 備 で,φ0とφ1が
指 標 条 件 を 満 た せ ば(1)の 条 件 を 満 た
つ い て(2)は 必 ず 収 束 す る.
分 解 表 示 に よ る 補 間 空 間 も定 義4.3と υ1は 区 間[an,an+1)(n∈Z)で
同 様 に し て 定 義 で き る.た
だ し,υ0と
定 数 とす る.
xのS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)で
の 準 ノル ム を,表
示(2)を 満 た す あ ら ゆ るu
に つ い て の(1)の 右 辺 の 空 間 で の 準 ノ ル ム 下 限 と 定 義 す る. 見 か け 上,平
均 補 間 空 間 はaの
選 び 方 に 存 在 す る が,実
際 は ほ と ん どaに
依 存 し な い こ と が 次 の 補 題 に よ りわ か る. 補 題 {X0,X1}を
準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対,0
φ1は 指 標 有 限 の 重 み の 函 数 と す る.a>1と
す る.
∞,0
∞,φ0と
は
(a) 各 区 間[an,an+1)(n∈Z)で
一 定 とな るuに
つ い て,(1)の
右 辺 の空 間
で の 準 ノル ム は準 ノル ム (3)
と同 値 で あ る. (b) 平 均 補 間 空 間 はaの
代 りにa2ま たは
を 使 っ て も 同 じ空 間 に な
り,準 ノル ムは 同値 で あ る. 証 明 (a)の 証.不 等 式 (4)
た だ し,
とす る,に
よ り(a)は
(b)の 証.uを
明 ら か.
定 義 の 条 件 を 満 た す 函 数 とす る.
(5) と お き,区
υn=(u2n+u2n+1)/2 間[a2n,a2n+2)でυnと
の 条 件 を 満 た し て い る.し
(n∈Z)
な る 函 数 を υ と お く.υ
か も,Xjの
はa2に
関 して 定 義
準 ノル ム の γ乗 が 三 角 不 等 式 を 満 た す
とす れ ば
とはnに
と に 評 価 で き る.ゆ
え にxはa2に
逆 に,各n∈Zに
依 存 しな い 定 数 に よ り,互
よ っ て 定 義 さ れ る 平 均 補 間 空 間 の 元 で あ る.
つ い てw2n=un,w2n+1=unと
上 でwnと
な る 函 数 をwと
す る と,同
し,区
間
様 な 計 算 に よ り,xは
よ っ て 定 義 さ れ る 平 均 補 間 空 間 に 属 す る こ と が わ か る. こ の 平 均 補 間 空 間 で も 作 用 素 の 補 間 定 理 が 成 立 す る.す 定 理 {X0,X1}を
準 ノ ル ム空 間 の 両 立 対,0
φ1を 指 標 条 件 を 満 た すR+上 (a) {Y0,Y1}を
(証 明 終) な わ ち, ∞,0
∞,φ0と
の 重 み とす る.
準 ノル ム 空 間 の 両 立 対,Tを{X0,X1}か
の 両 立 連 続 線 型 作 用 素 と す る.こ (q0,φ0,Y0;q1,φ1,X1)へ
に
ら{Y0,Y1}へ
の と きTはS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)をS
写 す 有 界 作 用 素 で あ る.そ
の作 用 素 の準 ノル ムを 評 価
す る指示 函 数h(ξ,η)は (6)
(b) 平 均 補 間 空 間 は分 解 表 示 の補 間 空 間 に一 致 し,準 証 明 (a) xが(2)の
よ うに表 示 され れ ば,Tの
ノル ムは 同 値 であ る.
連 続 性 に よ り,
(7)
と な る.し と,こ
た が っ て 区 間{an,an+1)でTun∈Y0∩Y1と
の υ がTxを
表 示 し,υ
の 元 と な る こ とが わ か る.指
な る 函 数 を υ とす る
の 準 ノ ル ム を 評 価 す る と,Txが
示 函 数 は 変 数 変 換 診t→antに
平均補間空間
よ り定 理4.1と
まっ
た く平 行 に 論 ず れ ば わ か る. (b) l-indφ0>0>r-indφ1の >1を
固 定 し,logaの
場 合 を 考 え る.xの
表 示 を(2)と
ベ キ の 因 数 は 無 視 す る.X0とX1の
す る.a
準 ノル ム の γ乗
が 三 角 不 等 式 を 満 た す と仮 定 す る. (8)
とす る.各 整 数kに 対 して,重 み の 函数 の指 標 の条 件 に よ り,
で あ り,l→
∞
の と き
で あ る.ゆ
を 満 た す よ うにl=l(k)>kとw0l,w1lを
と お く と,x=υ0k+υ1kで,し
同 様 に,
逆 に表 示(10)よ xの
(9)
選 ぶ こ と が で き る.
か も
で あ り,補
りun=υ0n-υ0n+1と
表 示 を(8)と す る と,m∈Zと
え に(4.1.7)と
え に,
題2.8(b)に
し て(8)を
よ り,
得 る.
し て{un+m}n∈Zに
同 様 に し て,{un}のlqj,{φj(an)}(Xj)で
(証 明 終)
よ っ て も 表 示 さ れ る.ゆ の 準 ノ ル ム を ξjと お く と,
ま た,定
理 の(b)に
よ り,S{q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)の
元 に 対 し て,
(10)
と い う表 示 が あ り,し 定 数 倍(xに
か も,{υjn}の
準 ノ ル ム をxの
依 存 し な い)で 評 価 さ れ る.ま
φj(an)sup{φj(s);1≦s≦a}で
補 間 空 間 で の 準 ノル ム の
た,an≦t
あ る か ら,結
局 任 意 の 正 数tに
と き,φj(t)≦ 対 し て,
(11)
を満 たす 分解 が あ る.た だ しCはaと
φ の み に 依 存 す る定 数 で あ る.
§5.3 平 均 補 間 空 間 の基 本的 性 質 準 ノル ム空 間 の平 均 補 間 空 間 に つ い て もBanach空
間 と同様 な定 理 が成 立
す る.こ の節 で は 基 本 的 性 質 を 述 べ る. 定 理 φ0と φ1を 指 標 条 件 を 満 た すR+上 の重 み の 函数,{X0,X1}を ム空 間 の 両 立 対,0
準 ノル
準 ノ ル ム の γ 乗 が 三 角 不 等 式 を 満 た せ ば,δ=min(γ,q0,
お く と き,S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)の
準 ノ ル ム の δ乗 は 三 角 不 等 式 を 満
た す. (b) X0とX1と
が 完 備 で あ れ ば 平 均 補 間 空 間 も 完 備 で あ る.
(c) q0ま た はq1が は 稠 密 で あ る.ま
∞ で な け れ ばS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)の
た,x∈X0∩X1の
中 でX0∩X1
とき
(1)
(d) 0
γ0≦ ∞,0
∞
な らば
(e) l-indφj>r-indφ0j,l-indφ1j>r-indφj(j=0,1)ま φj>r-indφ1j,l-indφ0j>r-indφj(j=0,1)な
た はl-ind らば
で あ る. 証 明 a>1と (a)の 証.条
し,準
ノ ル ム な ど でlogaの
件‖x+y‖δX≦‖x‖δX+‖y‖δXが
ベ キ の 因 数 を 無 視 す る. 成 立 す る な ら ば,δ ≦qの
と き,
で あ る(q/δ ≧1ゆ
えlq/δ は ノ ル ム空 間).
こ の 結 果 よ り(a)は
直 ち に わ か る.
(b)の 証.X0とX1が
完 備 で あ る と す る.こ
に 属 す れ ば,Σunは の 作 用 素{un}→
収 束 す る.よ Σunに
の と き,{un}が
っ てS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)は
よ る像 の 空 間 で あ る.補
題1.3に
この空 間 上 よ り完 備 性 が わ か
る. (c)の 証.S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)の =u-n+u
収 束 す る こ と が わ か る.定 x∈X0∩X1な
ゆ え に,(1)を
(e)の 証.定
∞
理4.4と
表 わ し た と き,xn
の と き こ の 空 間 の 位 相 でxに
同 様 で あ る.
ら ば,um=x,
の と きun=0と
お く と,
得 る.
(d)の 証.0
∞
理4.5(b)と
の と き
で あ る か ら明 ら か.
同 様 で あ る.
例 φ(t)=t-θ,0<θ<1,の =tj-θ
元xをx=Σunと
-n+1+…+u0+…+unが,n→
(証 明 終)
と き(X0,X1)φ,qを(X0,X1)θ,qと
で あ る か ら,x∈X0∩X1に
書 く.φj(t)
対 し て,mを
また は に選 び,(1)に
代 入す れ ば,補 間不 等 式,
(2)
がx∈X0∩X1に
つ い て 成 立 す る こ とが わ か る.
§5.4 準 ノル ム 空 間 に 関 す る 反 復補 間 定理 反 復 補 間 定 理 は 準 ノル ム空 間 で も成立 す る.ま ず, 補 題 X0とX1を
分 離 線 型 位 相空 間〓 に含 まれ る準 ノル ム空 間,0≦
θ≦1,
とす る. (a) 〓 に含 まれ る完 備 準 ノル ム空 間Yに (ⅰ) Yは
ク ラス〓θ{X0,X1}で
対 し て次 の各 条 件 は 同値 で あ る.
あ る(定 義4.7).
(ⅱ)
0
∞,0
∞
の とき
(1)
で あ る.た
だ し,φ
とqは(4.7.5)で
(ⅲ)
与 え る.
で あ る.た
だ し,Yの
準 ノル ム のγ 乗 が 三 角 不 等 式
を 満 た す と す る. (b) X0+X1に
含 まれ る 準 ノ ル ム 空 間Yに
対 して次 の各 条 件 は 同値 であ
る. (ⅰ) Yは
ク ラ ス〓θ{X0,X1}で
(ⅱ) 0
∞,0
あ る(定 義4.8). ∞ の とき
(2)
で あ る.た
だ し,φ
とqは(4.7.5)で
(ⅲ)
で あ る.
証 明 (a)の 証.(ⅰ)⇒(ⅱ)は
定 理4.7と
q0=q1=q=γ,φj(t)=tθ-jに ら,lγ(Y)⊂D(S)で 定 理1.4に
与 え る.
同 様 で あ る.(ⅱ)⇒(ⅲ)を
と る.φ(t)=1と
あ る.た
よ り(ⅲ)を
な る.Yが
だ し,S({un})=ΣunでSを
得 る.(ⅲ)⇒(ⅰ)は
示 す.
完 備 で あ るか
定 義 す る.ゆ
補 間 不 等 式(5.3.2)に
えに
よ り明 らか
で あ る. (b)の 証.(ⅰ)⇒(ⅱ)を
示 す.{yn}∈lq,{φ(an)}(Y)と
の 準 ノ ル ム を σ と す る.(ⅰ)に
よ り各n∈Zに
し,こ
の 空 間 で の{yn}
つ い て,
とい う表 示 が あ る.正 数 εnを
と な る よ う に 選 ぶ.φ
が 成 立 し,し
とqの
た が っ て{xjn}はlqj,{φj(an)}(Xj)に
(ⅲ)⇒(ⅰ)は(5.2.11)に 定 理4.7と
決 め 方 に よ り,
定 理4.8よ
属 す る(j=0,1).
よ る. り定 理4.9を
(証 明 終) 導 い た の と 同 様 に,こ
の 補 題 よ り反 復 補
間 定 理 が 導 か れ る: 定 理 {X0,X1}を
準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対,Yjを
準 ノ ル ム 空 間 と し,φ0と
ク ラ ス〓θj{X0,X1}の
φ1を 指 標 条 件 を 満 た すR+上
の 重 み の 函 数,0
完備
≦ ∞,0
∞
と す る.
(3) と 定 め,φ0と
φ1が 指 標 条 件 を 満 た す と 仮 定 す る.こ
の とき
(4)
で あ り,準 例
ノル ム は 同 値 にな る.
q0=q1=q,φj(t)=tj-θ(j=0,1)の
φj(t)=tθj-θ(j=0,1)に
場 合 を 考 え る. な る.ゆ
え に,Yjが
完 備 準 ノ ル ム空 間 で,
(5)
と す る と,重
み の 函 数 の 変 換(§4.2)を
行 っ て,
(6) で あ る.た
だ し,0≦
θ0<θ<θ1≦1,Y0とY1の
準 ノ ル ム のγ 乗 は 三 角 不 等
式 を 満 た す とす る.
§5.5 Gagliardo図
形 とPeetreのK函
数
補 間 空 間 と密 接 に 関 係 の あ るGagliardo図
形 とPeetreのK函
数について
精 し く調 べ る. 定 義 {X0,X1}を
準 ノ ル ム空 間 の 両 立対 とす る.x∈X0+X1に x=x0+x1,‖x0‖X0≦
(1)
と な るx0∈X0,x1∈X1が X1}に X1;x)で
存 在 す る よ うなR2の
関 す る 点xのGagliardo図 示 す.ま
ξ,‖x1‖X1≦
た,PeetreのK函
形(Gagliardo
対 して
η
点(ξ,η)の
全 体 を 対{X0,
diagram)と
い い,Γ(X0,
数 を
(2)
と 定 義 す る. Gagliardo図
形 の 基 本 的 性 質 は 次 の 補 題 の 通 りで あ る:
補 題 {X0,X1}を の 対{X0,X1}に
準 ノル ム 空 間 の 両 立 対,x∈X0+X1と 関 す るGagliardo図
(a) (ξ,η)∈Γ,ξ (b)
形 を 示 す.こ
す る.Γ の と き,
≦ ξ1,η ≦ η1な ら ば(ξ1,η1)∈ Γ.
な ら ば
で あ る.
で 点x
(c) 半 直 線 η=tξ(t>0)は >ξ(t)な
Γ の 境 界 ∂Γ と1点(ξ(t),tξ(t))で
ら ば(ξ,tξ)∈Γ,ξ<ξ(t)な
ら ば
で あ る.ま
交 わ り,ξ
た
な ら
ば ξ(t)は 正 数 で あ る. (d) ∂Γ 上 の2点(ξ1,η1),(ξ2,η2)に (e) (c)の
ξ(t)はtの
(f) X0とX1が
つ い て(ξ1-ξ2)(η1-η2)≦0.
非 増 加 連 続 函 数,tξ(t)は
非 減 少 函 数 で あ る.
ノ ル ム 空 間 な ら ば Γ は 凸 集 合 で あ る.
証 明 (a)と(b)は
定 義 か ら す ぐ わ か る.
(c)の 証.x=0の
と き は ξ(t)=0.
とす る.t>0と
し,Atで(ξ,
tξ)∈Γ と な る ξの 全 体 を 示 す.x=x0+x1,x0∈X0,x1∈X1,と が あ り,し た が っ てmax{‖x0‖X0,‖x1‖X1/t}∈At.ゆ =infAtと
定 め る .定
と す る.ξ(t)の
義 か ら ξ<ξ(t)の
作 り方 か ら,ξ(t)≦
い う表 現 え にAtは
空 で な い.ξ(t)
と き(ξ,tξ)は Γ に 属 さ な い.ξ>ξ(t)
ξ1<ξ,(ξ1,tξ1)∈ Γ と な る ξ1が あ る.(ⅰ)
に よ り(ξ,tξ)∈Γ で あ る. ξ(t)=0な
ら ば,任
意 の 正 数 εに つ い て,x=x0+x1,‖x0‖X0≦
≦tε と い う表 現 が あ り,‖x‖X0+X1≦(1+t)ε
と な り,し
ε,‖x1‖X1
た が っ てx=0を
得 る. (d)の 証.(ξ1-ξ2)(η1-η2)>0と る.(a)に
よ り,0
す る.た
く とれ ばcξ1>ξ2,cη1>η2.(ξ2,η2)∈ が わ か る.矛
と え ば ξ1>ξ2,η1>η2と
す
と こ ろ がcを
近
と れ ば ∂Γ
十 分1に
と(c)と(a)に
よ り,(cξ1,cη1)∈ Γ
な ら ば(c)に
よ り ξ(t)は正 数 で あ
盾 で あ る.
(e)の 証.x=0の
と き は 明 白.
る か ら δを 正 数 と す る と,任
意 の 正 数 ε に 対 し て,
((1+ε)ξ(t),t(1+ε)ξ(t))∈Γ,し す な わ ち,(1+ε)ξ(t)≧ tξ(t)≦(t+δ)ξ(t+δ).す 算 に よ り,ξ(t)≦
た が っ て((1+ε)ξ(t),(1+ε)(t+δ)ξ(t))∈ Γ.
ξ(t+δ).ε
→0と
な わ ち,ξ(t)≧
し て,ξ(t)≧
ξ(t-δ)≦t(t-δ)-1ξ(t).
(f)の 証.(ξ0,η0),(ξ1,η1)∈ Γ と す る.定
と な る 表 現 が あ る.0<s<1の
と き,
ξ(t+δ).(d)に
ξ(t+δ)≧t(t+δ)-1ξ(t)
義 によ り
.同
よ り 様な計
で あ る.よ
っ て(1-s)(ξ0,η0)+s(ξ1,η1)∈
次 にK函
数 の 性 質 を 述 べ る:
定 理 {X0,X1}を
関 す るK函 と きK(t)は
(b) K(t)は あ っ て,R+の
数 をK(t)と
す る.x≠0と
す る.こ
の と き,
正 数 値 非 減 少 凹 函 数 で あ る.
閉 区 間[a,∞)(た
だ し,aは
各 点 で 左 導 函 数D-K(t)と
(3)
正 数)で 一様 にLipschtz連
右 導 函 数D+K(t)を
続 で
持 ち,
D-K(t)≧D+K(t),
(4)
t1
で あ る.し はtの
(証 明 終)
準 ノ ル ム空 間 の 両 立 対,x∈X0+X1と
し て,xの{X0,X1}に (a) t>0の
Γ で あ る.
た が っ てK(t)は
と きD+K(t1)≧D-K(t2) 可算 個 の 点 を 除 い て 微 分 可 能 で,Kの
導 函 数K(t)
非 増 加 函 数 で あ る.
(c) tでK(t)が
微 分可 能 な ら ば
(5)
(K(t)-tK(t),K(t))∈
証 明 Γ=Γ(X0,X1;x)と (a)の 証.t1
∂Γ(X0,X1;x).
略 記 す る.
す る.す
べ て の(ξ,η)∈ Γ に つ い て,ξ+t1η
≦ ξ+t2η
で あ る か ら 下 限 を と りK(t1)≦K(t2).0<σ<1,t=(1-σ)t1+σt2と
す る.
(ξ,η)∈Γ の と き,
ゆ え に, (b)の
証.Kは
凹 函 数 で あ る か ら,t1
とき
数aを
おい
(6)
で あ る.特
に,正
定 め,t1=a/2,t2=aに
とれ ば 区 間[a,∞)に
てKが
一 様 にLipschtz連
続 で あ る こ と が わ か る.ま
た(6)か
D+K,左
導 函 数,D-Kを
持 つ こ と お よ び(3)と(4)が
わ か る.
(c)の 証.tを
正 数 とす る と,ξn+tηn→K(t),(ξn,ηn)∈
{ηn}が あ る.い
ず れ も 有 界 列 で あ る か ら 収 束 す る 部 分 列 を 持 つ.し
は じ め か ら(ξn,ηn)→(ξ,η)と 仮 定 し て お く.そ
Γ
らKは
右導函数
と な る 列{ξn},
の と きK(t)=ξ+tη
た が っ て, で あ る.
正 数 δを と りt1=t+δ n→ -K(t)≦-δ
と お く と,
∞
η.ゆえ
ら ば η=K(t).し
と し て,K(t1)-K(t)≦ に,D+K(t)≦
δη を 得 る.同
η ≦D-K(t).よ
た が っ て ξ=K(t)-tK(t).Kの
様 に,K(t-δ)
っ てtでKが
微分可能な
作 り方 か ら(ξ,η)∈∂Γ は
す ぐわ か る.
(証 明 終)
§5.6 PeetreのK函
数 の方 法
平 均 補 間 空 間 はK函
数 に よ り次 の よ うに 特 徴 づ け られ る:
定 理 {X0,X1}は (1) と し,さ
準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対,φ
は 指 標 有 限 の 重 み の 函 数 で,
r-indφ<00 ら に,0
∞
と す る.こ
の と きx∈X0+X1がS(q,φ,X0;q,
tλφ,X1)と
な る た め の 必 要 十 分 条 件 は φ(t1/λ)K(t)がL*q(R+)に
あ っ て,し
か も そ の と き,xのS(q,φ,X0;q,tλφ,X1)に
お け る 準 ノ ル ム と,
φ(t1/λ)K(t)のL*q(R+)で
の 準 ノ ル ム と は 同 値 で あ る.た
で 与 え たPeetreのK函
数 で あ る.
証 明 変 数 をtλ →tと
変 換 す れ ば よ い か ら,始
x∈S(q,φ,X0;q,tφ,X1)と
と な る 表 示{υ0,υ1}が は Γ(X0,X1;x)に
仮 定 す る と,(5.2.11)に
あ る.Gagliardo図
属 す る.た
属 す る こ とで
だ し,K(t)は
め か ら λ=1と
定 義5.5
仮 定 す る.
より
形 の定 義 に よ り点(‖υ0(t)‖0,‖υ1(t)‖1)
だ し,Xjの
ノ ル ム を 添 字jを
つ け て 示 す.K
函数の定義に よ り
逆 に φK∈L*qと
す る.a>1を
固 定 し,An=[an,an+1)(n∈Z)と
正 数 εに 対 し て, (2) (3)
とな る(ξn,ηn),x0nとx1nを (3)
と お く と,t∈Anの
と き,
選 ぶ.Anの
定 義 函 数 を χnと し て,
お く.
で あ る.ゆ
え に,φ(t)tjυj(t)はL*q(R+;Xj)に
こ の 定 理 に よ り,φ PeetreのK函 る.そ
いわ ゆ る
よ る補 間空 間 に 一 致 す る こ と が わ か
の 補 間 空 間 は 次 の よ う に 定 義す る: ノ ル ム 空 間 の 両 立 対,φ
をR+上
とす る と き,φ(t)K(X0,X1,x,t)がL*q(R+)に
点xの
(証 明 終)
満 た す と き 補 間 空 間(X0,X1)φ,qは
数 の 方 法(K-method)に
定 義 {X0,X1}を ∞
が 条 件(1)を
属 す る.
全 体 を(X0,X1)φ,q,Kで
の 重 み の 函 数,0
表 わ す.準
ノル ム は φKのL*q(R+)で
の 準 ノル
ム を 使 う. ま た,PeetreのJ函
数 の 方 法(J-method)は(X0,X1)φ,qと
ま っ た く同 じ概
念 で あ る. 注 意 定 理 と ま っ た く,同 様 な 証 明 に よ り次 の こ とが わ か る: φ0と φ1をR+上
の 重 み の 函 数,{X0,X1}を
x∈X0+X1とt∈Rに
準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対 と す る.
対 し て,
(4) K(X0,X1,φ0,φ1;x,t)=inf{φ0(t)ξ+φ1(t)η;(ξ,η)∈ と 定 義 す る.0
∞
と す る.こ
Γ(X0,X1,x)}
の と きx∈S(q,φ0,X0;q,φ1,X1)と
た め の 必 要 十 分 条 件 はK(X0,X1,φ0,φ1;x,t)がL*q(R+)に
な る
属 す る こ とで あ
る.
§5.7 平 均 補 間 空 間 に 関 す る 双 対 定 理 こ の 節 で は 平 均 補 間 空 間 の 双 対 空 間 を 考 察 す る. 例1.6.3で 0
示 し た よ うに,準
∞-,の
ノル ム 空 間Xの
双 対 空 間 はlq′(X′)で
1
と き1/q+1/q′=1,q=∞-の
が っ て,{an}を
正 項 数 列 と す る と,
(1) こ で,X′
こ れ を 使 っ て,次
はXの
だ し,q≦1の と きq′=1と
と きq′=∞, す る.し
双 対 空 間 を 示 す.
の 結 果 が 得 られ る:
定 理 φ0と φ1は 指 標 条 件 を 満 た すR+上
点 列 よ り成 る 点 列 空 間lq(X),
{lq,{an}(X)}′=lq′,{1/an}(X′)
で あ る.こ
あ る.た
∞-と
し,{X0,X1}は
の 重 み の 函 数,0
準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対 で,X0∩X1はX0と
∞-,0
た
X1にお
い て 稠 密 で あ る と 仮 定 す る.こ
の と きS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)の
双対
空 間 にS(q′0,1/φ0,X′0;q′1,1/φ1,X′1)が 埋 め 込 ま れ る.特 にX0とX1がBanach 空 間 で,1≦q0≦
∞-,1≦q1≦
∞-の
分 解 表 示(定
義4.3)を
qj<∞-の
と きq′jは 共 役 指 数,qj≦1の
=1と
採 用 す れ ば,同
場 合 に は,後
の 空 間 の ノル ム と して
型 で ノ ル ム は 等 し く な る.た と きq′j=∞,qj=∞-の
だ し,1< と きq′j
す る.
証 明 X0とX1がBanach空 明 す る.一
間,1≦q0≦
∞-,1≦q1≦
般 の 場 合 も 同 様 に 証 明 で き る(可
∞-の
ときを 証
算値 函数 へ の変 換 を 考 え な くて も
よ い か ら む し ろ 簡 単 で あ る). S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)をS(X0,X1),S(q′0,1/φ0,X′0;q′1,1/φ1,X′1)をS′ (X′0,X′1)と略 記 す る. x′∈S′(X′0,X′1)とす る と,定
理4.3に
よ り
(a.e.t),
(2) と い う表 示 が あ る.
(=W(X0,X1)と
∩X1と(X0∩X1)′=X′0+X′1と
の双対形式を
略 す)の
と き,X0
〈y,y′〉 を 示 す と,Holderの
不 等 式 に よ り,
で あ る か ら,こ
れ はL*1(R+)に
属し,し
た が って
(3) は 収 束 し,上
の 評 価 で(2)を 満 た す あ ら ゆ る 組{υ′0,υ′1}に つ い て 下 限 を と る と,
(4)
を 得 る.す を(4.1.3)の ま ずuの X1の
な わ ちBはW(X0,X1}×S′(X′0,X′1)上 作 用 素 とす る.Su=0の
と きB(u,x′)=0を
示す.
台 を コ ン パ ク トと す る.(X0∩X1)′=X′0+X′1で
位 相 でL*1に
属 す る か らB(u,x′)=〈Su,x′
単 函 数 全 体 がW(X0,X1)で 数 列unで
の 連 続 双 線 型 形 式 で あ る .S
近 似 す れ ばSu=0の
稠 密(§2.3)で
あ る か ら,uを
と きB(u,x′)=lim〈Sun,x′
た が っ て,S(X0,X1)×S′(X′0,X′1)上
あ り,uはX0∩
〉 と な る .台
が コ ン パ ク トな
コ ン パ ク ト台 の 単 函 〉=0が
わ か る.し
の 連 続 な 双 線 型 形 式 〈x,x′〉SをB(u,x′)
=〈Su,x′
〉sと な る よ うに 定 め る こ と が で き る.し
か も,
(7) が わ か る.ま ∩X1に
た 区 間[1,a]でloga,そ
つ い てu(t)=ρ(t)xと
を 得 る.た
だ し,右
特 に,〈x,x′ あ る.以
辺の
〉=0が
の 他 で0と
お く と,
〈x,x′〉 はX0∩X1とX′0+X′1の
す べ て のx∈S(X0,X1)に
在 し て,(Jx′)(x)=〈x,x′
c>1を
〉,‖J‖ ≦1と
題5.1の
1.2)が 成 立 す る.tn∈Anに
(X0,X1)か
双 対 空 間 へ の 埋 め 込 みJが
な る こ と が わ か る.Jが
証 明 の よ う にR+の
上 へ の対 応
分 割{An}を
作 る.(5.
と り,
定 義 函 数 を χnと し, らW(X0,X1)へ
さ て,1≦q≦
と定 め る.Qはw
の 線 型 作 用 素 で,‖Q‖
∞-の
と き,有
限 個 以 外 は0と
≦cと
な る.
な る 点 列 がlq(X)で
稠 密 と
な る こ と を 使 え ばlq0,(a0n)(X0)∩lq1,(a1n)(X1)がlqj,(ajn)(Xj)(j=0,1)で と な る こ と が わ か る.よ
で あ る.ゆ
っ て,w(X0,X1)の
え に,fをS(X0,X1)上
∈[w(X0,X1)]′
存
あ る こ と が わ か れ ば 証 明 が 終 る.
固 定 し て,補
と お く.Anの
双 対 形 式 で あ る.
つ い て 成 立 す れ ばx′=0で
上 に よ りS′(X′0,X′1)か らS(X0,X1)の
で あ り,‖J‖ ≧1で
な る 函 数 を ρ と し,x∈X0
稠密
双対空間は
の 連 続 な 線 型 汎 函 数 とす る と,f°S°Q=F
で あ り,‖F‖≦c‖f‖
と な る.し
た が っ て,
(8)
と 表 示 さ れ,任
意 の 正 数 εに 対 し て,{x′jn}を
と な る よ う に で き る.t∈Anの す る.(5.1.2)が1/φ0と1/φ1に
選 ん で,
と き μ(An)-1x′jnと
な る 函 数 をυ′j(j=0,1),と
つ い て も 成 立 す る か ら,補 と な り,そ
の ノ ル ム は{x′jn}の
題5.1が
使 え て,
ノ ル ム のc倍
を 越え な い.任 列 を{xn}と
で あ る.ゆ
意 のx∈X0∩X1に
対 し て,m番
目 をx,そ
の 他 を0と
した 点
お く と,
え に,す
べ て のtに
つ い て,
x′=υ′0(t)+υ′1(t)∈X′0+X′1 で あ る.作 (X0,X1)で
り方 か ら,x∈X0∩X1に 稠 密 で あ る か ら,Jx′=fを
εは 任意 だ か ら‖J‖ ≧c-2を
得 る.c>1は
つ い て,f(x)=〈x,x′ 得 る.ま
〉.X0∩X1はS
た,
任 意 に と れ る か ら‖J‖ ≧1. (証 明 終)
第6章
Lorentz-Zygmund空
再 配 列 はHardy-Littlewood-Polyaが い て 論 じ,ま
たSobolevが
間
名 著"Inequalities"の
有 名 な 埋 蔵 定 理 の 証明 で,ポ
用 素 の 有 界 性 を 示 す 手 段 と し て 用 い た も の で あ る.G.G. 列 に よ り,Lebesgue空 空 間 を 導 入 し,フ
Zygmundは
ー リェ 級 数,分
第1∼3節 Llog+Lを
補 間 定 理 もLorentz空
Lorentzは
この再 配
間 の 言 葉 で表 現 で き る.ま
可 積 分 と な る 函 数 の 空 間,が
で 上 記 のLorentz空
般 化 し た 空 間 を 再 配 列 に よ り定 義 す る .第5節
の 平 均 補 間 空 間 を 一 般 的 な 条 件 の 下 で 考 察 し,例 間 に よ りLorentz-Zygmund空
間 が 作 れ る こ と を 示 す.函
こ の 章 で は(Ω,μ)は
.第6節
定 理 とHardy-Littlewood-Sobolevの
間 と
で この空 間
と し てLebesgue空
ー ター とす る こ とに よ りこれ が 可能 とな るの で あ る 応 用 と し てO'Neilの
た,
な わ ちf(ξ)max
有 用 で あ る こ と を 示 し た.
に お い て 再 配 列 に つ い て 調 べ,第4節 含 む,一
テ ン シ ャル 型 積 分 作
数 階 積 分 作 用 素 な どに応 用 で き る こ とを 示 し
フ ー リ ェ級 数 の 研 究 に お い て,Llog+L,す
(0,log│f(ξ)│)が
にお
間 を そ の 系 列 中 に 含 む函 数 空 間 の 族,い わ ゆ るLorentz
た.Marcinkiewiczの A.
第10章
間 よ り補
数 を補 間 の パ ラ メ で は以 上 の結 果 の 不 等 式 を 示 す.
測 度 空 間 を 表 わ す.
§6.1 再 配 列 の 基 本的 性 質 定 義 fを(Ω,μ)上
の 非 負値 可 測 函数 とす る.各 正数sに 対 して,
(1) f*(s)=μ({ξ;f(ξ)>s}) と 書 き,fの (2) と 書 き,fの
(3)
分 布 函 数(distribution
function)と
呼 ぶ.ま
た 正 数tに対
f*(t)=inf{s;f*(s)≦t} 非 増 加 再 配 列(non-increasing
rearrangement)と
呼 び,
し て,
と 書 き,fの
平 均 函 数(average
fが 準 ノル ム 空 間Xの値 f*,f*,f0を
function)と
を と る 函 数 の と き はfの
補 題 fをR+上
使 っ て,
数 は す べ て 非 負 値 と す る.
の 非 負 値 非 増 加 函 数,sとtを
ら ばf*(s)≦tで
証 明 f(t)≦sと
あ り,f*(s)≦tな す る と,f(τ)>sよ
と きt1
Lebesgue測
り τ
あ る.
定 に よ り,t1∈Is,t2∈
ら ばt2∈Is.し
Isに 等 し い.す
の と き,f(t)
得 る か らf*(s)≦t.
お く と,仮
た,t1∈Is,t1>t2な
度 はsup
正 数 と す る.こ
ら ばf(t+0)≦sで
Is={t;f(t)>s},Js={t;f(t)≦s}と Jsの
代 り に‖f(ξ)‖Xを
定 義 す る.
以 下 再 配 列 な ど の 性 質 を 調 べ る.函
≦sな
呼 ぶ.
た が っ て,Isの
な わ ち,
(4) で あ る.し あ る.こ
た が っ てf*(s)=t0≦tな
れ よ りf(t0+0)≦s.ゆ
定 理 fとgを
(b) s,s1,s2,t,t1,t2を
あ る.特
あ る.
正 数 とす る と き,
(f+g)*(s1+s2)≦f*(s1)+g*(s2),
(6)
(f+g)*(t1+t2)≦f*(t1)+g*(t2),
(7)
(f+g)0(t)≦f0(t)+g0(t), たf(ξ)≦g(ξ)(a.e.ξ)な
ら ばf*(s)≦g*(s),f*(t)≦g*(t),f0(t)≦
あ る.
(c) φ をR+か =φ°f*で
{ξ;f(ξ)>sn}と (∪An).一
らR+の
上 へ の 増 加 函 数 とす る と,(φ°f)*=f*°
φ-1,(φ°f)*
あ る.
証 明 (a).f*の
fを
(証 明 終)
の 函 数 な ら ばf=f*で
(5)
g0(t)で
え にf(t+0)≦s.
非 増 加 右 連 続 で し か もf*=(f*)*,f*=(f*)*で
非 増 加 右 連 続 なR+上
で あ る.ま
な る列 が
非 負 値 可 測 函 数 とす る.
(a) f*とf*は にfが
ら ばtn→t0+0,f(tn)≦sと
方
非 増 加 性 は 明 白.{sn}をsに お く と,{An}は
ま た,f*に(4)を
非 滅 少 列.ゆ
∪An={ξ;f(ξ)>s}.す
非 増 加 右 連 続 と す る と,f*も
収 束 す る 減 少 列 と し,An= え にf*(sn)=μ(An)→
μ
な わ ち,f*(sn)→f*(s). 非 増 加 右 連 続 で あ っ て,補
使 え ばf*(t)=f**(t)を
得 る か ら,fが
題 に よ り,
非増加右連続 のとき
はf*=fを
得 る.f*は
非 増 加 右 連 続 で あ る か ら こ の 結 果 に よ り,(f*)*=
(f*)**=f*. (b). f(ξ)≦g(ξ)よ
りf*(s)≦g*(s),f*(t)≦g*(t),f0(t)≦g0(t)を
と は 定 義 とf*=f**よ
で あ る か ら(5)が
得 るこ
りす ぐわ か る.
わ か る.f*(s1)≦t1,g*(s2)≦t2と
(s1+s2)≦t1+t2.ゆ
す る.(5)に
え に 下 限 を と り(6)を
得 る.(7)は
よ り,(f+g)*
積 分 の 加 法 性 に よ り明
ら か. (c).
ま た,
(証 明終) §6.2 再 配 列 の 極 限 定 理 fn,n=1,2…,とfを
測 度 空 間(Ω,μ)上 の 非 負 値 可測 函 数 と し,a.e.
ξ に つ い てfn(ξ)→f(ξ)と も し も{fn}が
す る.sとtを
正 数 とす る.
単 調 非 減 少 列 な ら ば,
(1)
fn*(s)→f*(s),
(2)
f*n(s)→f*(s),
(3)
f*0n(s)→f*0(s),
で あ る.ま
た,{fn}が
単 調 非 減 少 で な くて も,ほ
fn(ξ)≦g((ξ)(n=1,2,…)で が 成 立 し,g*(∞)=0な
あ っ て,f*がsで
(An)→
単 調 非 減 少 な らば,{An}は
μ(∪An).一
よ り{fn*}は
方
infAn)≦lim
単 調 非 減 少.ゆ
え に,fn*(s)=μ
っ て(1)を 得 る.定
え,(1)をfn*に
理6.1に
適 用 し て(2)を 得 る.
定 理 に よ り直 ち に わ か る.
次 にfn{ξ}≦g(ξ)(n=1,2,…)が μ(lim
有 限 な ら ば(1)
ら ば(3)が 成 立 す る.
し て よ い.An={ξ;fn(ξ)>s}
∪An={ξ;f(ξ)>s}.よ
単 調 非 減 少,f*=f**ゆ
(3)はBeppo-Leviの
連 続 でg*(s)が
ら ば(2)が 成 立 し,g*0(∞)=0な
証 明 す べ て の ξに つ い てfn(ξ)→f(ξ)と と お く.{fn}が
と ん どす べ て の ξに つ い て
infμ(An)=lim
す べ て の ξ で 成 立 す る と す る.こ inffn*(s).ξ∈
∪Anな
の とき
ら ばg(ξ)>s.
ゆ えに lim
μ(∪An)≦g*(s).し
supfn*(s)で
十 分 大 き いnに
た が っ てg*(s)が
あ る.ε
つ い て 成 立 す る.よ
An)≧f*(s+ε).f*は supAnの
有 限 な ら ば,μ(lim
を 正 数 と す る と,f(ξ)>s+ε って
ξ∈lim
右 連 続 だ か ら,μ(lim
と きfnk(ξ)>sと
supAn)≧
な ら ばfn(ξ)>sが
infAn.す
な わ ち,μ(lim
infAn)≧f*(s).ま
な る 部 分 列{fnk(ξ)}が
た
inf
ξ∈lim
あ る か らf(ξ)≧s.し
た
が っ て, (4)
特 にf*(s)=f*(s-0)な
ら ば(1)が 成 立 す る.
次 にg*(∞)=0,す こ の と き,(4)が εを と る と,任
な わ ち,す す べ て の 正 数sで
意 のnに
σ-ε.つ
σ.σ′=lim
らf*(σ′+ε)≦lim
(0,t]で
な るkが
な るkが
あ る.す
σ-ε.ε
は 任 意 の 正数 で
あ る.fk*(σ′+ε)≦tで な わ ち,f*(t)≦
意 のn あ るか
σ′+ε.ε
は任
σ′.一 方 σ′≦ σ.以 上 に よ り(2)が わ か る.
ら ばg*(∞)=0で
可 積 分.定
お く.正 数
お く.ε を 正 数 と す る と,任
inffn*(σ′+ε)≦t.す
意 の 正 数 ゆ え,f*(t)≦
supf*n(t)と
す る.
supfn*(σ-ε)≧t.ゆ
ま りf*(t)≧
inff*n(t)と
に 対 し て,f*k(t)<σ′+ε,k≧nと
g*0(∞)=0な
成 立 す る.σ=lim
ってf*(σ-ε-0)≧lim
ら ばs≧
あ る か らf*(t)≧
つ い てg*(s)<∞,と
対 し て,f*k(t)>σ-ε,k≧nと
な わ ちfk*(σ-ε)>t.よ え に,f*(s)≦tな
べ て の 正 数sに
理6.1(b)に
あ っ て,任
意 の 正 数tに
よ りf*n(t)≦g*(t)で
つ い てg*は
区間
あ る か ら,Lebesgueの
収 束 定 理 に よ り(3)を 得 る.
(証 明 終)
§6.3 再 配 列 の 積 分 非 負 値 函 数 と そ の 再 配 列 とは 分 布 函 数 が 等 し い.し くな る:そ
れ を 示 す た め に まず 次 の 補 題 か ら 考え る:
補 題 測 度 空 間(Ω,μ)上 おい て,
と お く と, (1)
た が ってそ の積 分 が 等 し
の 有 界 可 測 な 実 数 値 函 数fと
測 度 有 限 な 集 合Aに
で あ る.た
だ し,δ=max{αj-αj-1;j=1,2,…,n}.
証 明 Ajの
定 義 函 数 を χjと し,f1=Σ
f2≦f≦f1で
あ る.し
Aで
た が っ てfのA上
の 積 分 の 間 に あ り,し
で あ る.よ
っ て δ→0と
をR+か
αj-1χjと お く と, の 積 分 とf2の
か も,
す る と(1)を 得 る.
定 理 fを 測 度 空 間(Ω,μ)上 を 可 測 集 合,φ
αjχj,f2=Σ で の 積 分 はf1のAで
(証 明 終)
の 非 負 値 可 測 函 数,fの
らR+の
再 配 列 をf*と
上 へ の 増 加 函 数 とす る.こ
し,A
の とき
(2)
(3)
で あ り, ま た,fが
な ら ば(3)で 等 号 が 成 立 す る. 局 所 可 積 分 な ら ば,す
(4)
つ い て,
(φ°f)0(t)≦(φ°f*)0(t)
で あ り,(Ω,μ)が
非 ア トム 的 な ら ば(4)で 等 号 が 成 立 す る.
証 明 (φ°f)*=φ°f*(定 ば よ い.(2)の +∞
べ て の 正 数tに
と な る.す
証.あ
理6.1(c))で
るs0>0に
べ て のs>0でf*(s)<+∞
し,Aε,l={ξ;ε
あ る か ら φ(t)=tの
つ い てf*(s0)=+∞
場合だけ示せ
な ら ば,(2)の
の 場 合 を 考 え る.0<ε
す る と,ε=s0<s1<…<sn=lに
と る と,
補題 によ り
で あ る.Abel変
換 に よ り,
で あ る.δ=max{sj-sj-1;j=1,…,n}→0と
ε→0の
と き εf*(ε)→0でl→+∞
両辺共
し て,
の と きlf*(l)→0な
ら ば,
(5) を 得 る.lim
supεf*(ε)=c>0の
場 合 を 考 え る. εj→0,εjf*(εj)→c
と な る 単 調 減 少 列 が あ る.εj+1<εj/2(j=1,2…)と f(ξ)>εj}(j=1,2,…)と
し て も よ い.Aj={ξ;
お く と,{Aj}は
非 減 少 列,μ(Aj)=f*(εj)と
な
り,
を 得 る.εjf*(εj)→cで こ と が わ か る.lim
あ る か ら,n→
suplf*(l)>0の
∞
と し て,(5)の
両 辺 が+∞
であ る
場 合 も 同 様 で あ る.(f*)*=f*で
あ るか
ら(5)か ら(2)が 直 ち に わ か る. Aの
定 義 函 数 を χAと し,g=χAfと
た だ しAs={ξ;f(ξ)>s},で >μ(A)の
お く と,
あ る か ら,特
と きg*(t)=0.g≦fよ
にg*(s)≦
りg*≦f*で
μ(A).し
た が っ てt
あ る か ら(2)をgに
適用 し
て(3)を 得 る. A,し
とす る と,s>s0の た が っ てf*(s)=g*(s)と
ゆ え にt≧
μ(A)の
な り,s<s0の
と きg*(t)=0,t<μ(A)の
と きAs⊂
と きg*(s)=μ(A)で
あ る.
と きg*(t)=f*(t)と
な り(3)
で 等 号 が 成 立 す る. (4)の 証.μ(A)≦tの
と き(3)に
よ り
(6) で あ る か ら(4)を 得 る.(Ω,μ)が く と,f*(σ)≦t.ま Asと にAが
たs<σ
非 ア トム 的 の と き σ=inf{s;f*(s)≦t}と
に つ い てf*(s)=μ(As)>tで
お く と,μ(Bσ)≧t,Bσ={ξ;f(ξ)≧ とれ,そ
σ}.ゆ
の と き(6)で 等 号 が 成 立 す る.
あ る か ら,
え にAσ ⊂A⊂Bσ,μ(A)=t (証 明 終)
お
§6.4 Lorentz-Zygmund空 こ の 節 で はXを
準 ノ ル ム 空 間 と す る.
定 義 φ とR+上 (Ω,μ)上 のX-値 Zygmund空
間
の 正 数 値 可 測 函 数,0
∞,0
強 可 測 函 数fで,φf*∈L*q(R+)と
間L(φ ,q)(Ω,μ;X)と
す る.
な るfの
全 体 をLorentz-
い い,
(1) と 定 義 す る.た 特 に X)と
だ し,f*はfの
φ(t)=t1/p(0
再 配 列 で あ る. ∞)の
と きL(φ,q)をLorentz空
間L(p,q)(Ω,μ;
い う.
次 に,広
義 のLorentz-Zygmund空
間L(φ,q,r)(Ω,μ;X)をX-値
数fで
強 可 測 函
とな るfの 全 体 と定 義 し,
(2) と 定 め る.ま
ず 次 の 補 題 を 考 え る.
補 題 X=C, く.こ
と し,c′=cmax(1,21/q-1)と
の と き(1)はc′
に な る.(2c′)γ′=2にγ で 表 わ す.こ
ノ ル ム に な り,し ′を と り,定
た が っ てL(φ,q)(Ω,μ)は
理1.2の
の と き,f(ξ)≧0(a.e.ξ)な
お 準 ノル ム空 間
証 明 で作 った 準 ノル ム を
ρ(φ,q)(f)
ら ば,
(3) で あ る.た
だ し,‖f‖
は(1)の
定 め る 準 ノ ル ム で あ る.ま
が ほ と ん どす べ て の ξ で 成 立 す れ ば 証 明 す べ て の ξ でf(ξ)≧0ま 不 等 式(6.1.5)に ゆ え に(2)がc′
ば
た はg(ξ)≧f(ξ)≧0と
成 立 す る. し て よ い.
よ り
す る.Aj0={ξ;fj(ξ)≧0},Aj1={ξ;fj(ξ)<0}と 点m=(m1,…,mn)に
ξ∈B(1,1,0,…,0)の
対 し て,
と きf1(ξ)<0,f2(ξ)<0,fj(ξ)≧0(j=3,…,n)で
し た が っ て,f(ξ)≦f3(ξ)+…+fn(ξ)で 定 め,
ρ(φ ,q)(g)が
ノ ル ム に な る こ と が わ か る.
f=f1+…+fnと く.{0,1}nの
ρ(φ,q)(f)≦
た,0≦f(ξ)≦g(ξ)
あ る か ら,Bmに
お と お く.た
と え あ る.
お い て,f′s,…,f′nを
と な る よ うに ど れ る(後 半 の 証 明 を 見 よ).f′1(ξ)=f′2≦(ξ)=0と に お い て も 同 様 にf′jを 作 る.す
と な る.定
理6.1(b)に
を 得 る.よ
っ て(3)が わ か る.
る と,す
お く.他
のBm
べ て の ξで,
よ り
後 半 の 証. と す る.(f∧g)(ξ)=min{f(ξ),g(ξ)}と
か く. と定
め る.作
り方 か ら,
6.1(b)を
使 う と,
定理
(3)を 使 う と,ρ(φ,q)(f)≦
ρ(φ,q)(g)を得 る.
定 理(Lorentz-Zygmund空
(証 明 終)
間 の 基 本 的 性 質 に 関 す る 定 理)
φ,q,rを
定義
と 同 じ と す る. (a) り,Xが
の と きL(φ,q)(Ω,μ;X)は
準 ノル ム空 間 で あ
完 備 な らば 完 備 と な る.
(b) L(φ,q,r)(Ω,μ;X)は 特 に,XがBanach空
準 ノ ル ム 空 間 で あ り,Xが
間 で1≦q≦
完 備 な らば 完 備 で あ る.
∞,1≦r<∞-の
と き はBanach空
間 で あ る. (c)
L(φ,q,r)(Ω,μ;X)はL(φ,q)(Ω,μ;X)に
連 続 的 に 埋 め 込 ま れ,
(4) (d)
0<ρ
と きL(φ,q,r)(Ω,μ;X)はL(φ,q,p)(Ω,μ;X)に
埋 め込 まれ, (5)
(e) 0
で あ っ て,q=∞-の
す る.し
か も
と き は,さ
ら に 列s1<s2<…
,t1
連 続 的 に
と な る よ うに と れ る と す る.こ あ っ て,準
で
ノル ム は 同 値 で あ る.
特 に,r-indφ<1/rな (f) 0
の と き
ら ば
∞
の と き
た φ(t)≡1に
r<∞-)で
で あ る. で準 ノル ムは等 し
と れ ば,
あ っ て,準
(た だ し0<
ノ ル ム は 等 し く,
(6)
(g) 0
と き,φ(t)=t1/pに
(Ω,μ;X)に
ノル ム は 等 し い.
等 し く,準
証 明 Xはkノ
ル ム‖x‖Xを
と 仮 定 す る.(a)の
と な る.Xが
証.補
とれ ばLp(Ω,μ;X)はL(φ,∞,p)
持 ち,
が成立す る
題 と 定 理6.1(c)に
完 備 で あ る とす る.φ γ=ψ
の 準 ノル ム を ρで 表 わ す.た f∈L(φ,q)(Ω,μ;X)に
と お き,L(ψ,q/γ)(Ω,μ)に お け る 補 題
だ し,
で あ る.
対 し て,
と 定 義 す る.
h=f+g, り,δ=γ
よ り
と お く.w≦u+υ
と 補題 に よ
γ′と し て を 得 る.作
が わ か る.以
り 方 か ら,
上 に よ り ρ(f)が 準 ノ ル ム で あ っ て,こ
の δ乗 が 三 角不 等 式 を 満
た す こ とが わ か る. {fn}をL(φ,q)(Ω,μ;X)の る.un(ξ)=‖fn(ξ)‖γXと
が成 立 す る と 仮 定 す
列 で, お く.ρ(un)=ρ(fn)γ
で あ る か ら,υn=u1+…+un
と お く と,
を 得 る.ほ
と ん どす べ て の ξに つ い て,υn(ξ)は
(ξ)と か く.定 に より
理6.2に
よ りυ*n→υ*(単
収 束 す る か ら,そ
の極 限 を υ
調 非 減 少)で あ る か ら,Fatouの
補題
ゆ え に,
は ほ とん どす べ て の ξにお い てXの
で あ る.ほ
位 相 で収 束 し,
とん どすべ て の ξにつ い て
で あ る か ら,同
が わ か る.ゆ
様 に し て,
え にL(φ,q)(Ω,μ;X)の
(b) ま ず(Ω,μ)が
と な る こ と,定
位 相 でf1+…+fn→g.
非 ア トム 的 の と き を 考 え る.t>0,μ(A)≦tの
理6.3お
よ び 定 理6.1(c)を
使 う と,r/γ
≧1の
と き,
とき
(7) と な り,r/γ<1の
と き は(7)の 両 辺 で 括 孤 の 外 の γ/rを 省 い た 不 等 式 が 成 立
す る こ と が わ か る.一 を 得 る.し
般 の 場 合 も 非 ア トム 的 測 度 空 間 に 埋 め 込 め ば 同 じ 不 等 式
た が っ て,δ=min(γ,r,q)と
お く と,(2)の
δ乗 が 三 角 不 等 式 を 満
た す こ とが わ か る. Xが
完 備 な と き のL(φ,q,r)(Ω,μ,X)の
に と る.un(ξ)=‖fn(ξ)‖γXと
完 備 性 を 示 す.列{fn}を
お き,ψ=φγ,υn=u1+…+unと
定 め
る と,
L(φ,q/γ,r/γ)の 準 ノ ル ム の δ/γ 乗 が 三 角 不 等 式 を 満 た す か ら
で あ る.υn(ξ)→υ(ξ)と す る.し
た が っ てFatouの
お く と,定
理6.2に
補題 に より
よ りυ*nは 単 調 非 減 少 で υ*に 収 束
で あ る.υ*≦wγ/rに がXの
注 意 す れ ば,ほ
と ん ど す べ て の ξに つ い て,
位 相 で 収 束 す る こ と が わ か る.以
下(a)と
同 様 に して 完 備 性 の 証 明
が で き る. (c) f*が
非 増 加 で あ る か ら,(4)は
(d) 0<ρ
し,a=r/ρ,
明 白 で あ る. b=r/(r-ρ)と
お く と,Holderの
不等
式 に よ り,
で あ る.よ
っ て(5)が 示 さ れ た.
(e) 0
(6)
す る.
の と き は, sφ(t)r/(tφ(s)r),0<s≦tの
と き,
0, s>tの
と き,
K(t,s)={
と お き,g(t)={φ(t)f*(t)}r,a=q/rと
を 得 る.こ
れ と(c)の
お く と,仮
結 果 を 組 合 せ て(e)を
定 と,系2.6に
よ り
得 る.r-indφ<1/rな
らば条 件
が 満 た さ れ る こ と は 指 標 の 定 義 か らす ぐわ か る. (f) の 証.0
と き は 定 理6.3に
よ り直 ち に わ か る.再 配 列 の 定
結 果 に よ り(6)の 右 辺 を β と お く と,
で あ る.(Ω,μ)を
非 ア トム 的 と す る とg(ξ)=‖f(ξ)‖rXと
お くとき
(定 理6.3) ゆ え に,fのL(∞,∞,r)で
の 準 ノ ル ム は β 以 下.一
般 の と き は 非 ア トム 的 測 度 空
間 に 埋 め 込 ん で 考 え れ ば よ い. (g)
は 定 理6.1(c)と
例1
0
の と き
φ(t)=t1/p(1+logt)-1-1/p,ψ(t)=t1/p(1+logt)-1と
定 理6.3に と き
す る.こ
よ り 直 ち に わ か る.
φ(t)=t1/p,ψ(t)=t1/p(1+│logt│)1/pと
の と きL(φ,p,p)=L(ψ,p)で
(証 明 終) し,t≧1 す る.そ
あ る.
し て0
0<s≦1の
とき
s≧1の
とき
と な る か ら で あ る. 例2
L(1,∞)がMarcinkiewiczの
で あ る.す 例3
な わ ちL(1,∞)は2ノ
(8)
な わ ち,f∈
つ,
ず,f∈L(φ,p)(Ω,μ;X)と
定 理5.3(d)に
間 で あ る.す
な るた め の 必要 十 分 条 件 は
f∈Lp(Ω,μ;X)か
で あ る.ま
だ しlog+t=max(0,logt),
の と きL(φ,p)(Ω,μ;X)はZygmund空
L(φ ,p)(Ω,μ;X)と
よ り
ル ム 空 間 で あ る.
φ(t)=t1/p(1+log+1/t)λ,λ>0,た
と す る.こ
5.1と
空 間 で あ る.(6.1.6)に
す る.明
よ り,f∈L(p,∞).ゆ
ら か にf∈L(p,p)で
え に,t1/pf*(t)は
定 数 を 乗 じ て 考 え れ ば よ い か ら,t1/pf*(t)≦1と
仮 定
あ る.例6.
有 界 で あ る.fに し て
よ い.定
理6.3に
よ り
で あ る.逆
に(8)を 仮 定 す る.0<δ<1/pに
B={t;f*(t)≦t-δ}と
お く と,B上
は 明 らか に 有 限 で あ り,他
特 にp=λ=1の λ>0の
と き,積
δ を と り,A={t;f*(t)>t-δ}, で の φ(t)pf*(t)pのdt/tに
方,
と き こ の 空 間 をLlog+Lで 分 の 順 序 を 変 更 す る と,
示 す.
関 す る積 分
を 得 る.ゆ
え に,φ(t)=t(1+log+1/t)λ,ψ=t(1+log+1/t)λ-1と
して
L(φ ,1)=L(ψ,1,1) で あ る.
§6.5
Lorentz-Zygmund空
間 の 実補 間空 間
Lorentz-Zygmund空
間 はLebegue空
定 理 (Ω,μ)を
間 を 実 補 間 し て 得 ら れ る.
σ-有 限 測 度 空 間,φ0,φ1,ψ0,ψ1をR+上
の指 標 有 限 な 重 み の
函 数 と し,l-ind(φ0/φ1)>0,r-indφ0>0,l-indφ1>0,r-indψ0<0< l-indψ1,0
∞,0
き はl-indφ1>0を省 にR+上
き
∞,0
∞
φ1(t)が0
を 仮 定 す る.r1=∞
の と
有 界 で あ る と 仮 定 す る.さ
ら
の 正 値 函 数 λ(t)が
(1)
と な る よ うに 選 べ る と 仮 定 す る.こ
の とき
(2)
とな るた め の 必 要 十 分 条 件 は (3)
で あ る. 証 明 It=(0,λ(t)),Jt=[λ(t),∞)と
略 記 す る.ま
ず(3)を
仮 定 す る. の と き,
そ の 他,
と 定 め る.υ0(t,ξ)とυ1(t,ξ)の
再 配 列 を そ れ ぞ れυ0*(t,s),υ1*(t,s)と
f*(s)-f*(λ(t)), s<λ(t)の
υ0*(t,s)=
{ {
0, s≧
と き, λ(t)の
f*(λ(t)), s<λ(t)の
υ1*(t,s)=
f*(s), s≧
と な る.(3)に
よ り,
と き, と き,
λ(t)の
と き,
表 わ す と,
で あ る.ま
た,
で あ る.最
後 の 不 等 式 はl-indφ1>0と
φ1(s)≦
φ1(t)φ1(s/t)に
ま た,φ0(s)≦φ0(σ)[φ0(s/σ)]とr-indφ0>0とf*の
よ り わ か る.
単 調 性 か ら
(4) で あ り,(1)を
を 得 る.ゆ
使 う と,
え に(2)が 成 立 す る.
逆 に,(2)を
と な る.不
仮 定 す る と,
等 式(6.1.6)に
ω=φ0/φ1,ω
よ り,kj=max(21/rj-1,1)と
し て,
の 相 似 比 函 数 をω と か く と,(1)に
より
(5) で あ り,特
にs≦
λ(t)な ら ば ψ0(t)φ0(s)≦Cψ1(t)φ1(s)で
と き はl-indω>0とHolderの >0に
不 等 式 を 使 い,r1
あ る か らr0≦r1の と き はr-indφ0
よ り(4)と 同 様 な 不 等 式 が 成 立 す る か ら
を 得 て,
が わ か る.ま
た,
(6)
で あ り,特
に λ(t)≦sの
の と き はHolderの ば
と き ψ1(t)φ1(s)≦Cψ0(t)φ0(s)で あ る か ら,r0≧r1
不 等 式 を 使 い,r0
と き は(4)と 同 様 な 不 等 式 を 使 え
を 得 る.以
上に よ り
を 得 る.f*(2s)をf*(s)に
s≧
λ(t)の
と き
と な る.r1≦r0の
置 き 換 え よ う.
ψ1(t)φ1(s)≦Cψ0(t)φ0(s)で
と き はHolderの
あ る か ら,
不 等 式 を 使 い,r1>r0の
と き は(4)を 使
えば
(証 明終) 重 み の 函 数 に つ い て さ ら に 仮 定 を 加 え る と 補 間 空 間 が 決 定 で き る.ま 補 題 φ はR+上 をR+×R+上
の 重 み の 函 数,0
の 重 み の 函 数 と し,q≧rの
∞,0
ず,
す る.K(t,s)
とき は
(6)
(7) を 仮 定 し,q
と き はn→
∞
でb-n→0,bn→
∞
とな り
(8)
(9) と な る 列{bn}n∈Zの
存 在 を 仮 定 す る.こ
の と き 非 負 値 非 増加 函 数g(t)に
て, (11)
証 明 r≦qの
と お く と,
と き は 定 理2.6に
よ る.q
と き を 考 え る.
つい
ゆ え に,
を 使 う と,
(証 明 終) 系 定 理 の 条 件 に 加 え,λ は 微 分 可 能 で そ の 導 函 数 λ′(t)につ い て, (12)
が 成 立 す る と仮 定 す る.こ の とき,
で あ る.た
だ し,λ(t)の
逆 函 数 をγ(t)と
し,
(13)
で あ る. 証 明 積 分 核K0を0<s≦ K0(t,s)=0と
と な る.a>1に
と な る.φ
λ(t)の と きK0(t,s)=ψ0(t)/ψ0(γ(s)),そ
の他 で
定 め る と,
と りbn=anと
お く と 補 題 の 条 件 が 成 立 す る.す
は 指 標 有 限 で あ る か ら,an-1≦s≦anの
と き,
な わ ち,
と な り(9)が 成 立 す る.同 そ の 他 で0と
様 に し て,s≧
定 義 す る と,
と な り,K1に
つ い て 補 題 の 条 件(6),(7),(8)が
f∈L(φ,q)に
定(12)を 例1
成 立 す る.ゆ
え に補 題 に よ り
つ い て(3)が 成 立 す る.
逆 に(3)が 成 立 す る と仮 定 す る.(4)に
を 得 る.し
λ(t)の と きK1(t,s)=ψ1(t)/ψ1(γ(s))
注 意 し て,
た が っ てf*(λ(t))φ(λ(t))はL*qに
使 え ばf*φ
∈L*qを
属 す る.t→
得 る.
(証 明 終)
φj(t)=t1/qj,ψj(t)=φ(t)/φj(t)(j=0,1),と
で あ る.た
だ し,1/q1
換(§4.2)を
行 う と,
λ(t)と 変 換 す る.仮
お く と,
≦r-indφ<1/q0と
す る.重
みの函数の変
(14) で あ る.た
だ し,λ=(1/q0-1/q1)-1,ψ(t)=φ(tλ)t-λ/q0で
特 に,φ(t)=t1/pに
あ る.
と る と,1/p=(1-θ)/q0+θ/q1に
θ を と り,
(15)
例2
-1
≦r-indψ<0にR+上
t{2+log+(1/t)}ψ(2t+tlog+(1/t))と (16) で あ る.た
の 重 み の 函 数 ψ を と り,φ(t)=
お く と,
(Llog+L,L∞)ψ,q=L(φ,q) だ し,log+t=max(0,logt)と
す る.
φ0(t)=t(2+log+t-1),φ1(t)=1,λ(t)=φ0-1(t)と と し て(12)が
成 立 す る.よ
お く と,C5=1,C6=2
っ て 系 に よ り(16)を 得 る.
例3 1を 正 数cで
とす る. 置 き 換 え て も 空 間 は 変 ら な くて,準
ノ ル ム は同 値 で あ る か ら,cを
十 分 大 き く と る と, の 逆 函 数 λ は 条 件(12)を
(た だ し α=α0-α1) 満 た す,ゆ
(17)
で あ り,特
に,0<θ<1の
とき
え に,ψ
を 例2の
よ うに と る と
(18)
§6.6 Lorentz-Zygmund空 Lorentz-Zygmund空
間 の 応 用例 間 の 応 用 例 と し て 合 成 積 作 用 素(convolution
operator
の 有 界 性 を 示 す. 定 理 (O'Neilの す る と き,合
定 理) (Ω,μ)を σ-有 限 測 度 空 間,XをBanach空
間 と
成積作用素
(1)
はL(r,∞)(Ω,μ)×L(p,s)(Ω,μ;X)か で あ る.た s≦ ∞
らL(q,s)(Ω,μ;X)へ
だ し,1/r+1/p=1+1/qと
と す る.特
の 有 界 な 双 線型 作 用 素
し,1
に,(1)はL(r,∞)×Lpか
らLqへ
の 有 界 双 線 型 作用 素 で あ
る. 証 明 系2.6に
よ り,g∈Lp(Ω,μ;X)を
の 有 界 作 用 素 で あ る.ゆ μ)→L(q,∞)(Ω,μ;X)の
え に 作 用 素 の 補 間 定 理 に よ りf→f*gはL(r,∞)(Ω, 有 界 作 用 素 で あ っ て,そ
で の ノル ム の 定 数 倍 で 評 価 さ れ る.こ い,"変
数"gに
固 定 し た と き 対 応f→f*gは
の ノル ム はgのLp(Ω,μ;X)
の 結 果 をp=p0とp=p1に
つ い て用
つ い て 作 用 素 の 補 間 を 行 う と,例6.5.1の(15)に
よ り,結 果
を 得 る.
(証 明 終)
こ の 定 理 は こ の 形 の 作 用 素 に つ い て は 系2.6(M.
Rieszの
定 理 と も い う)よ
り も 精 密 に な っ て い る. 例 え ば,f(ξ)=│ξ│α-n(ξ (Rn)に Rnの
属 さ な い が,L(p,∞)(Rn)に 単 位 球 の 体 積)と な る か ら.ゆ
はLp(Ω,μ;X)か る.た
∈Rn),0<α
ら
だ し,1/q=1/p-α/n.こ
の 結 果 で あ る.
と きLp
は 属 し て い る.f*(t)=a1-α/nt-1+α/n(aは えに
へ の有 界 作用 素 で あ れ が,Hardy-Littlewood-Sobolev-Thorin
同 様 に し て 例6.5.1に ば,Marcinkiewiczの Xを
よ りLorentz-Zygmund空 補 間 定 理 を 得 る.す
間 の補 間 空 間 を計 算 す れ
な わ ち,
準 ノ ル ム 空 間,TをL(p0,r0)(Ω,μ;X)+L(p1,r1)(Ω,μ;X)上
れ て い る 線 型 作 用 素 と す る.TがL(p0,r0)か
らL(p0,∞)お
で定 義 さ よびL(p1,r1)か
L(p1,∞)へ の 作 用 素 と し て 有 界 な ら ば,TはL(φ,q)(Ω,μ;X)か μ;X)へ 0
の 有 界 作 用 素 で あ る.た ∞
素 で あ る.
と す る.特
だ し,1/p1
にTはp0
と きLpか
ら
らL(φ,q)(Ω, ≦r-indφ<1/p0, らLpへ
の有界作用
第7章 複素補間空間
A.P. CalderonとJ.L. Lionsが 定 式 化 し た補 素 補 間 の方 法 を述 べ る.第 1節 で は 準 備 と してBanach空 間 の値 を と る超 函 数 と正則 函数 につ い て略 述 す る.第2節
で複 素 補 間 の 中心 的 手段 とな るPoisson積
は0
正則 な 函数 を そ のReζ=0と1で
分表 示 を述 べ る.そ れ の境 界値 で表 示 す る も
の で,留 数 定 理 と極 限 操 作 に よ り得 られ る.境 界値 が超 函数 とな る場 合 へ の拡 張 を 第3節 で 示 す.複 素 補 間空 間 を 第4節 で定 義 し,作 用 素 の 補 間性 を持 つ こ とを 示 す.例
と してBessel
素 補 間 に つ い て 述 べ る.第5節
potentialの 空 間(Sobolev空
間 と もい う)の 複
で は補 間空 間 の性 質 を調 べ る の に有 用 な稠 密 部
分 集 合 に つ い て の 結 果 を 論 じ,後 半 で 双 対 空 間 な どの議 論 で使 われ る不 等式 を 証 明 す る.第6節
で 示 す一 般 化 され たRiesz-Thorinの
定理 は 複 素 補 間 に 関 す
る基 本 的 結 果 で あ る.双 対 空 間 に つ い て は 第7節 で,平 均 補 間 との 関連 につ い て は 第8節 で,反 復 補 間 に つ い て は 第9節 で論 じる. 複 素 補 間 の 理 論 が 適 用 で き るの はBanach空
間 の 両 立 対 で あ る.
§7.1 ベ ク トル 値 の 超 函 数 と正則 函 数 可 算 個 の 基 本 セ ミノル ムに よ って位 相 の 定 め られ た 分離 線 型 位 相 空 間 は距 離 空 間 に な るが,そ えば 例1.1.4と
の距 離 に 関 して完 備 とな る と きFrechet空
例1.1.5の〓
間Xが
の 零 近 傍Uに
部 分 位 相 空 間 となっ て い る とき(Xnの
よ りXn∩Uと
"す べ て のn=1,2,…,に
に よっ て定 め る と,Xは い い,Xに
間 で あ る.線
と
型空
と表 わ され て い て,各XnがFrechet空
で あっ て,XnがXn+1の
∞(Rn)と〓(Ω)はFrechet空
間 とい う.た
表 わ され る),Xの
零 近 傍Uを
つ い てU∩XnがXnの
間
零 近 傍 はXn+1 条件
零 近 傍 で あ る"
局 所 凸 空 間 に な る.こ の位 相 を狭 義 帰 納 極 限 の位 相 と
この 位 相 を 入 れ た 局 所 凸 空 間 を(LF)空
間 とい う.こ の 位 相 は,X
か ら任 意 の 局所 凸空 間Yへ
の線 型 作 用 素Tが
連 続 とな る ため の必 要十 分 条件
が 各 々に つ い てTのXnへ
の制 限 が 連 続 とな る こ とで あ る と い う性 質 を もつ 最
弱 の 局 所 凸 位 相 で あ る. さて,Rnの
開集 合 Ω に つ い て
す な わ ち Ω で 無限 回 微 分 可能 で Ω
内 に コ ンパ ク トな 台 を 持 つ 函 数 の全 体,が(LF)空 ず,Kを
間 に な る こ とを 示 そ う.ま
Ω の コンパ ク ト部 分 集 合 とす る とき,
含 まれ る函 数 の全 体 を
に属 し,そ の台 がKに
で示 し,そ の上 の セ ミノル ムpm,Kを
(1)
と 定 め る と,セ る.Ω
ミ ノ ル ム 系{pm,K}m=0,1,2…
に よ り
はFrechet空
間 に な
の コ ン パ ク ト集 合 の 列{Kn}を
の開 核
(2)
と な る よ う に と る と,こ Frechet空
れ に 対 応 し て,
間 の 列
と な り,こ
は 始 め に 述 べ た 条 件 を 満 た す.こ
る 帰 納極 限 の 位 相 を
に 入 れ る と,
任 意 の Ω の コ ン パ ク ト集 合Kは り の 相 対 位 相 に 一 致 す る.し
は(LF)空間
あ るKjに
含 ま れ,
た が っ て に
の
の列に よ
に な る.し
か も,
の 位相は
よ
導 入 し た 上記 の 位 相 は 列{Kn}
の 選 び 方 に 依 ら な い. 定 義 XをBanach空 全 体 bution)と
間 とす る と き, の 元 をX値
い い,そ
超 函数(generalized
の 全 体 をD′(Ω;X)で
ま た,L(〓(Rn);X)を〓′(Rn;X)と (slowly
increasing
か らXへ
始 め に 述 べ た よ うに,
に 属 す る 列{φn}に
が あ っ て,列{φn}が
た はdistri
の 元 をX値
の緩 増 加超 函 数
い う.
で 定 義 さ れXに
超 函 数 と な る た め の 必 要 か つ 十 分 条 件 は "
functionま
示 す. し,そ
distribution)と
の連続線型作用素 の
対 し て,各
値 を と る 線 型 作 用 素 が,X値 上 で 連 続,す
なわち
々 に つ い て 共 通 な コ ン パ ク ト集 合K
の 列 と し て0に
収 束 す る と き,f(φn)も0に
収束
す る" と い う条 件 が 成 立 す る こ と で あ る.
この判定法を使 えば,た とえば,偏 微分作用 素∂αξ=(∂/∂ξ1)α1…(∂/∂ξn)αnが
D′(Ω;X)上 収 束(す
の 線 型 作 用 素 で あ る こ と が わ か る.D′(Ω;X)の
な わ ち,各
とが わ か る.な
点
お,超
位 相 と し て,弱
に お け る 収 束)を 使 え ば,∂αξが 連 続 に な る こ
函 数 の 微 分 は ス カ ラ ー 値 の と き と同 様 に,
(2)
に よっ て定 義 す る. こ こで 簡 単 にBanach空
間 の 値 を と る正 則 函 数 に つ い て 述 べ る.
複 素 平 面 内 の 領 域 Ω で定 義 され たBanach空
間Xの
値 を と る 函数f(ζ)が
Ω で 正則 で あ る とはXの
双 対 空 間X′ のす べ て の 元x′ に対 して 〈f(ζ),x′ 〉(た
だ し,〈x,x′ 〉 はX×X′
の双 対 形 式)が 複 素 値 函 数 とし て 正則 に な る こ とを
い う.こ の条 件 はx′ の動 く範 囲 をX′ の部 分 空 間M′ で 条件: "す べ て のx∈Xに つい て ,‖x‖X=sup{│〈x,x′〉│;x′ ∈M′,‖x′‖x′ ≦1}" を 満 た す もの に 限っ た もの と同値 で あ る. fが Ω で 正 則 な らば,fは
Ω でXの
ノル ムに つ い て連 続 で,微
分 可能 で あ
る.す な わ ち,各ζ ∈ Ω に つ い て (3)
が存 在 す る.こ れ は勿 論fが ま た,区 分 的C1級
Ω で正 則 とな る十 分 条件 で あ る.
で,そ の内 部 も含 め て Ω に 含 まれ る 曲線 Γ につ い て,
で あ る.逆 に この よ うなす べ て の Γ とす べ て のx′ に つ い て
な らばfは
Ω で 正 則 で あ る.
以 下,複
素 値 の 場 合 と 同 様 に,べ
き 級 数 展 開,一
致 の定 理 な どを 論 じ る こ と
が で き る.
§7.2 Poisson積
分表示
こ の 節 でXはBanach空 =ρ(logt)につ
い て条 件
間,ρ
はR上
の 連 続 な 重 み の 函 数 で あっ て,φ(t)
(1)
が 成 立 し,そ と 書 く.ま
の 相 似 比 函 数φ はt=1で
連 続 で あ る と 仮 定 す る.σ(t)=1/ρ(t)
た
(2)
と書 く.た だ し,iは 虚 数 単 位 を 表 わ す. 定理 Gに
お い て定 義 され たX値
正 則 函 数fが 条件:
(3)
を 満 た し,し
か もL1,σ(R;X)の
位 相 で,η
の 函数 とし て
(4)
が 存 在 す る と仮 定 す る.こ の と き (5) で あ る.た
だ し,μjはPoisson核
で,
(6) と定 義 す る. 逆 に,g∈Lp,σ(R;X),1≦p<∞
の とき
(7)
は,0<ξ<1,η
∈Rに
つ い て 在 存 し,(ξ,η)のC∞
級 函 数 で あ っ て,
(8)
が 成 立 し(た だ しCρ はgと 集 合Kと
非 負 整 数k,lに
ξ に 依 存 し な い 定 数),Gの 対 し て 定 数Cρ,K,k,lが
任 意 の コ ン パ ク ト部 分
存 在 し て,
(9)
が 成 立 し, (10)
がLp,σ(R;X)の
収 束 の 意 味 で 成 立 す る.
g∈B0σ(R;X)の
と き もPj(ξ,η)は0<ξ<1,η
(8)と(9)はLp,σ
をB0σ と し て 成 立 し,(10)はRの
∈Rで
存 在 し て,C∞
級 で
コ ン パ ク ト集 合 上 で 一 様 収
束 の 意 味 で成 立 す る. い ず れ の場 合 もPjgは
調 和 的,す な わ ち
(11)
が 成 立 す る.た だ し,一 般 に,Ω 上 の重 み の 函 数 を σ とす る ときσf∈Bm(Ω; X)と
な るfの 全 体 をBmσ(Ω;X)で
証 明 前 半 の 証.条
表 わす.
件(3)と(4)を 満 たすX値
正則 函数 をfと す る.Γ
をG
内 の 区 分 的 に滑 らか な単 一 閉 曲線 とす る と,ζ が Γ の囲 む 領 域 内 に あ る と き (12) が 成 立 す る.Gの
点wと
ζ に つ い て θiπw=eiπζ と な る の は ζ=wに
限 り,
し か も,
と な る か ら で あ る.ま
た,
で あ る か ら,
(13)
が 成 立 す る.0<s0<s1<1,R>0,R′>0に s1-iR′,s1+iR,s0+iRを
と お く と,積
ま た は1-ε<s<1にsを
き,│K(s,ξ,η-t)│≦Cε,ξ,ηsechπtと e-t)-1で
あ る.仮
の 右 辺 は0に が っ て,
を4点s0-iR′,
頂 点 と す る 長 方 形 と す る.(12)と(13)を
く.w=s+it,ζ=ξ+iη
で あ る.0<s<ε
と り,Γ
定 に よ り,s0→j(j=0,1)の
収 束 す る.た
辺 々引
分核は
と る と,ξ 評 価 で き る.た
と ηを 固 定 す る と
だ し,secht=2(et+
と き,
だ し,Cρ=sup{ρ(t)sechπt;t∈R}で
あ る .し
た
で あ る. 次 に,ξ
と ηを 止 め て,│K(s,ξ,η-R)│≦Cηe-πRで
で あ る.仮
定 によ り
で あ る か ら,列{Rn}をn→
∞
の とき
と な る よ う に とれ る.ρ に つ い て の 仮 定(1)に 有 界 で あ る か ら,n→
の 右 辺 は0に
で あ る.ま
で あ る.ゆえ
様 に,列{R′n}を
∞,R′
→ ∞
に 積 分 表 示(5)を
逆 にg∈Lp,σ(R;X)と
よ り,t→
∞ の と き,e-πtρ(t)は
∞ の とき
収 束 す る.同
たR→
あるか ら
適 当 に と る と,n→
の と き,j=0,1に
∞ の とき
つ い て
得 る.
す る.Gの
コ ン パ ク ト部 分 集 合Kを
と る と,
(14)
で あ る こ と,お
に よ り,Poisson積
よ びHolderの
不等式
分(7)の 収 束 が わ か る.ま
たLebesgueの
有界収束定理 と
平 均 値 の 定 理 に よ り,Pjg(ξ,η)が(ξ,η)に (14)に よ り不 等 式(9)も わ か る.(8)を
の 積 分 核 のL1ノ =φ(et)と
示 す た め に,
ル ム 評 価 す る.φ(t)=ρ(logt)の
お く と,ρ(t)σ(η)≦ ρ(t-η)が
sup{ρ(t);│t│≦
つ い てC∞ 級 で あ る こ と が わ か る.
相 似 比 函 数 を φ と し,ρ(t)
成 立 す る .し
か も正 数 δに 対 し て,
δ}=C′ρ,δは 有 限 で あ り,
(15) │t│≧
δ の と き μj(ξ,t)≦Cδsinπ
ξsechπt,
(16)
で あ るか ら
を 得 る.μj(ξ,η-t)σ(η)ρ(t)の に 系2.6に
η に つ い て 積 分 も同 じ よ うに 評 価 さ れ る.ゆ
え
よ り(8)を 得 る.
次 に,(10)を
示 す.(16)に
で あ る.ま ず│t│≦
よ り
δ で の積 分 を 評 価 す る.平 均連 続 性 に よ り,任 意 の 正 数 ε
に対 し て 正数 δ=δ(ε)を の とき と な る よ う に 選 べ る.ま
た,ρ
はt=0で
の とき と な る よ う に で き る.こ
の とき
連 続 で あ る か ら,
と な る.次
々│t│≧
δ 上 の 積 分 の ノル ム を 評 価 す る.(15)お
よび
に よ り
で あ り,
で あ る.し
た が っ て,正
数 δ1=δ1(ε)を
の とき と な る よ うに 選 ぶ と,│j-ξ│<δ1の
と な り,(10)の
前 半 を 得 る.│ξ-j│≧1/2の
で あ る か ら 同 様 に し て,(10)の 最 後 に,g∈B0σ(R;X)と ら,正
とき
数 ε に 対 し て,正
で あ る.ま
た,
ξsechπ η
後 半 もわ か る. す る.│η│≦Rに
数 δ=δ(ε)を
な らば と な る よ う に とれ る.ゆ
と き2μj(ξ,η)≦sinπ
え に,
お い てgは
一様連続 で あ る か
で あ る.ρ は 仮 定 に よ り有 界 区 間 で は 有 界 で あ る か ら,δ1=δ(ε)を 数 に と り,│ξ-j│<δ1の
と な る.ゆ
と き,
え に,Pjg(ξ,η)は
束 す る.ξ
十 分小な正
→1-jの
ξ→jの
と き│η│≦Rに
に し て わ か る.(8)と(9)が
と き│η│≦Rに
お い て 一様 にgに
お い て 一 様 に0に
収 束 す る こ と も同 様
成 立 す る こ と もg∈Lp,σ
収
の とき と同 様 に し て証 明 で
き る. Pjgが
調 和 的 な こ と は 積 分 記 号 下 で 微 分 で き る こ と と,
(17)
に よ りわ か る. 定 義 G上 (X)で
(証 明 終)
のX値
表 わ し,(4)で
正 則 函 数 で 条 件(3)と(4)を
満 た し て い る 函 数 の 全 体 をH0σ
定 義 さ れ るfj(η)をf(j+it)(j=0,1)と
書 く.ま
た,
(18)
と定 義 す る.条 で 示 す.こ
件(1)を
こ で,Lp,σ(R;X)をLp,σ
系 (18)は
よ り,f0=f1=0な
備 性 を 示 す.{fn}を
ら ばf=0と
のf0とf1と
で あ る.た
に よ り等 式(5)に
だ し,fn,j(t)=fn(j+it)と
な る.よ
こ の ノ ル ム に よ るCauchy列
の 完 備 性 に よ り{fn(j+it)}(j=0,1)のL1,σ る.こ
属 す れ ばfはH0σ
に 属 す れ ばfはG={ξ+iη;0≦
連 続 で あ る.
証 明 等 式(5)に ム で あ る.完
間 に な る.
属 し,f(j+it)(j=0,1)がL1,σに
属 す る.f(j+it)(j=0,1)がB0σ
ξ ≦1,η ∈R}で
和 集 合 をH0(X)
と略 記 し た.
ノ ル ム に な り,H0σ(X)はBanach空
ま た,fがH0(X)に (X)に
満 た す 連 続 な ρに つ い て のH0σ(X)の
っ て(18)は と す る.L1
に お け る 極 限fj(t)が
よ っ てf(ξ+iη)を
す る.不
定 義 す る.定
等 式(9)に
ノル ,σ
存 在 す 理に よ り
よ り{fn}がGで
広 義 一 様 にfに る.不
収 束 し,し
た が っ て 正 則 函 数 の 広 義 一 様 収 束 極 限fは
等 式(8)を 使 う と,(3)が
わ か る.条
件(4)は(10)に
次 にf∈H0(X)で,f(j+it)(j=0,1)がL1,σ りfをPoisson積
分 表 示(5)で
ばfがH0σ(X)に
正則であ
よ りわ か る.
に 属 す る と す る.定
き る.こ
の 各 項 に 不 等 式(8)と
理に よ
等 式(10)を
使え
属 す る こ と が わ か る.
f(j+it)(j=0,1)がB0σ(R;X)に
属 す る と き は 定 理 の 後 半 に よ りfがG
で 連 続 な こ とが わ か る.
(証 明 終)
§7.3 Poisson積 定 義 Eを をEに
分表示の拡張
線 型 位 相 空 間,A1,…,AnをE上
の 可 換 な 連 続 線 型 作 用 素,X
連 続 に 埋 め 込 ま れ て い る 準 ノル ム空 間 と す る.こ
埋 め 込 ま れ る 空 間 の 階 梯(scale){EmX(A1,…An)}m∈Zを ま ず 多 重 指 数,す
,An)=Xと
定 義 す る.│α│=α1+…+αnで
す る.mが
次 の よ う に 定 義 す る.
あ る.ま
対 し
ずE0X(A1,
正整 数 の と き
EmX(A1,…,An)={x∈E;│α│≦mと と定 義 す る.準
連続的に
な わ ち 非 負 整 数 を 成 分 とす る ベ ク トル α={α1,…,αn)に
て,Aα=Aα11…Aαnnと …
の と きEに
な る す べ て の α に つ い てAαx∈X}
ノ ル ムは
(1)
と定 め る.ま
た,
と定 義 し,そ
の 準 ノル ムを
(2)
と 定 義 す る.
と 書 く. 特 に,Ω
をRnの
開 集 合 と し,Eと
1,…,n;ξ=(ξ1,…,ξn)∈ X),た
だ しwは
Ω)を と り,Xと
Ω 上 の 重 み の 函 数,を
ぞ れ,Wmp,w(Ω;X)とBmw(Ω;X)で Cの
と き はXを省
し て,D′(Ω;X),Ajと
く.た
し て,Lp,w(Ω;X)ま
た はB0w(Ω;
と っ た と き のEmX(A1,…,An)を,そ
表 わ す.w=1の と え ば,mが
し て ∂/∂ξj(j=
正数 の とき
と き はwを
省 き,X=
れ
な るす べ て の α に つ い て ま た,Eを〓 をHmσ(X)と (X)の
∞(G;X),Aをd/dη,XをH0σ(X)に 定 義 す る.§7.1の
和 をH(X)と
と っ た と き のEmX(A)
始 め の 条 件 を 満 た す す べ て の ρに つ い て のH-∞σ
表 わ す.
補 題 定 義 の 仮 定 の 下 で,各
整 数mに
つ い てEmX(A1,…,An)はEに
に 埋 め 込 ま れ る 準 ノ ル ム 空 間 で あ り,Xが る.特
にXがBanach空
(A1,…,An)の
完 備 な 場 合 を 考 え る.mを
間 で あ る.
正 整 数 と す る.ま
完 備 性 を 示 す.{xk}をEmX(A1,…,An)のCauchy列
仮 定 に よ り,│α│≦mの
と き{Aαxk}のXに
に{xk}はx(0)=xにXの ゆ え にEの
位 相 でxkはxに
ずEmX とす る.
お け る極 限xα が 存 在 す る.特
位 相 で 収 束 し,し
位 相 でAαxk→Aαx.ゆ
EmX(A1,…,An)の 示 す.Xの
完 備 な場 合 は この 空 間 も完 備 に な
間 な らばEmX(A1,…,An)もBanach空
証 明 前 半 は 明 白.Xが
連続的
た が っ てEの
え にAαx=xα 収 束 す る.次
∈Xで
位 相 で 収 束 す る. あ る.す
にE-mX(A1,…,An)の
な わ ち, 完備性を
準 ノ ル ム の γ 乗 が 三 角 不 等 式 を 満 た す と し,
と 仮 定 す る.準
ノ ル ム の 定 義 に よ り,
を 満 た す表 現 が あ る.
で あ り,し た が っ て,Xの
完 備 性 を 使 え ば,
の収 束 がわ か る.
す な わ ち, XをBanach空 し,σ=1/ρ す な わ ち, (3)
と お く と,l→
で あ る.補 間 とす る.ρ と お く.ま
題1.2に
∞
の とき
よ り結 論 を 得 る.
を §7.2の 始 め の 条 件 を 満 た すR上
たcosht=(et+e-t)/2で
(証 明 終) の重 み と
あ る.g∈W-mσ(R;X),
とす る と,各
φ∈B∞coshπt(R)に対 し て,
(4)
で あ る.た 0と
だ し,Cρ=sup{ρ(t)sechπt;t∈R}と
お く.ま
た,(3)の
左 辺 が
す る と,
で で と な る よ う に と る と,
で あ り,
で あ り,N→
を 得 る.よ
∞
の と きsup{ρ(t)sechπt;│t│≧N}→0で
っ て,g∈W-m1,σ(R;X)と
φ ∈B∞coshπtに
あ る.ゆ
え に
対 し て,値
(5)
はgの 表 現(3)の 選 び 方 に よ らず 定 まる.こ の値 を または で 示 す.不
等 式(4)でgの
あ ら ゆ る 表 現(3)に つ い て 下 限 を と り,
(6)
を 得 る.よ
ってgに 対 して 線型 作用 素
よ り埋 め 込 み,た
が 定 義 で き る.
だ しP=B∞coshπt(R),
を 対 応 させ る こ とに
定 理 XをBanach空 X)と
間 と す る.P=B∞coshπt(R)と
書 き,P′(X)=L(P,
定 義 す る.
H(X)に
属 す る 任 意 のfに
対 し て,P′(X)の
弱位相 で
(7)
が存 在 し(左 辺 で 右辺 を定 義 す る), (8) が 成 立 す る.ま
た1≦p<∞,g∈W-∞p,σ{R;X)の
とき
(9) た だ し 右 辺 はPとP′(X)と はW-∞p,σ(R;X)か
の 双 対 形 式,と
ら〓∞(G;X)へ
お く と,Pjg(ξ,η)は
調 和 的,Pj
の 連 続 作 用 素 で あ る.0<ξ<1を
固定し
た と き の 作 用 素g→Pjg(ξ,η)はWmp(R;X)(m∈Z)で
有 界 で,ノ
に 独 立 な 定 数 で 評 価 さ れ,(7.2.10)もWmp(R;X)の
位 相 で 成 立 す る.
証 明 fをH-mσ(X)の
ルムは ξ
元 とす る.fは
(10)
と 表 示 さ れ る.た
だ し,f(k)はfのk階 ξ→jの
が,L1,σ(R;X)の
で あ る,微 jの
位 相 で,し
分 はP′(X)の
つ い て,
と きfk(ξ+jη)→fk(j+iη) た が っ てP′(X)の
弱 位 相 で 成 立 す る.
弱 位 相 で の 連 続 作 用 素 で あ る か らf(k)k(ξ+it)は
と き(-i)k(d/dt)kfk(j+it)に
がP′(X)の
導 函 数 を 表 わ す.各kに
収 束 す る.し
ξ→
た が って,
弱 位 相 で成 立 す る.極 限 がfの 表 示(10)に 依 存 しな い こ とは
に よ り 明 白 で あ る.定
理7.2に
よ りfkをPoisson表
示 す る と,超
函 数 の微 分
法 に よ り,
を 得 る. 次 に,gをW-mp,σ(R;X)の
元 と し,そ
の表示を
(11)
とす る.定
理7.2の
不 等 式(7.2.9)と
等式
(12)
に よ り,Gの
任 意 の コ ンパ ク ト部 分 集 合Kに
で あ る.(11)を (R;X)で
満 た す あ ら ゆ る組{gk}に
お い て,
つ い て 下 限 を と り,右 辺 はgのW-mp,η
の ノル ム の 定 数 倍 で 評 価 で き る.0<ξ<1に
g→Pjg(ξ,η)はWmp(R;X)の
有 界 作 用 素 で あ る こ と,そ
立 な 定 数 で 評 価 で き る こ と,(7.2.10)がWmp(R;X)の が 調 和 で あ る こ と は 定 理7.2お
よ び(12)に
と表 示 さ れ る な ら ばf∈Hmσ(X)で
位 相 で 成 立 す る こ と,g
す る.fがGで
場 合.(7.2.14)とLebesgueの
た が っ て 系7.2に
(証 明 終) 正 則,し
か も
あ る. 有 界 収 束 定 理,超
分法 に より
を 得 る.し
の ノル ムが ξに独
よ りす ぐ わ か る.
系 0<λ<π,σ(t)=csechλt,c>0と
証 明 m≧0の
ξを 固 定 し て 作 用 素
よ り,f∈Hmσ(X)が
わ か る.
函数の微
m<0の
場 合.g∈L1,σ(R;X)に
対 し て, (t≧0の
と き)
(t≦0の と お く と,Fubiniの
と き)
定理 によ り
を 得 る.一
方,作
り方 か ら,φ ∈Pに
で あ る,す
な わ ちP′(X)の
対 し て,
元 と し てh′=gを
導 く こ と が で き る.こ
返 し て,fj=g(m)j(j=0,1),gj∈L1,σ(R;X),と
と お く と,超
れ を繰
し て よ い.
函 数 の 微 分 法 に よ り,
で あ り,定 理7.2に
よ りFは
調 和 的 で あ る.そ
こ で,
と お く と,
し か も,fが
正 則 で あ る か ら,(∂/∂
η)mψ(ξ,η)=0と
ψ(ξ,-η)は(∂/∂ ξ+i∂/∂ η)h=0,(∂/∂ と 同 様 に,こ
の こ と か らhは
ξ+iη
η)mh=0を の(m-1)次
な る.ゆ
え に,h(ξ,η)=
満 た す.複
素 数値 の 函数
多 項 式,す
な わ ち,
と表 示 され る こ とが わ か る.(ξ+iη)kを
実 数 部 と虚 数 部 に 分 け て,
と お く と,ζk+1の
あ る か ら,
導 函 数 が(k+1)ζkで
で あ る.し
た が っ て,
で あ る.ゆ
え に,
と お く と,H(ξ,η)は(ξ,η)のm次
多 項 式 で η に つ い て(m-1)次
と な る.ゆ
え にF1(ξ+iη)=F(ξ,η)-H(ξ,η)は
(R;X)に
属 す る か ら,
正 則 で あ る.多
で あ っ て,
項 式 はL1,σ
(証 明 終) §7.4 複 素 補 間 空 間 の 定 義 複 素 補 間 空 間(complex
interpolation
定 義 ま ず 空 間H(F0,F1)を Wm1,σ(R;X)(た
space)を
定 義 す る:
定 義 す る.XをBanach空
だ し,σ=1/ρ,ρ
は §7.2の
間 と し,F0とF1を
始 め の 条 件 を 満 た す)へ
連続的
に 埋 め 込 まれ る 空 間 とす る と き, (1) f(j+it)∈Fj を 満 た すH(X)の
(j=0,1) 元fの
金 体 をH(F0,F1)で
示 し,そ
の ノル ムを
(2) と定 義 す る.ま
た,Λ0(R;X)=L(L1(R);X)と
X=Λ0(R;X),A=d/dtと X)と
し た と き の 定 義7.3の
空 間EmX(A)を
定 義 す る. σ(t)=(1+│t│)-1,と
さ て,{X0,X1}をBanach空
と 定 義 す る.た
<θ<1と
す る.ま
だ し,m≧0の た 作 用 素f→f(θ)に
Λm(R; な る.
間 の 両 立 対,X=X0+X1と
f(θ)に よ るH(Bm(R;X0),Bm(R;X1))の m]θ
定 義 し,E=D′(R;X),
す る.作 用 素f→
像 の 空 間 を 複素 補 間 空 間[X0,X1; と き は,0≦
θ ≦1,m<0の
よ るH(Λm(R;X0),Λm(R;X1))の
と き は0
像 の 空 間 を[X0,X1;m]θ m=0と
と定 義 す る.た
き は こ の 記 号 でmを
だ し,0<θ<1と
す る.
省 き[X0,X1]θ,[X0,X1]θ
明 ら か に
で,埋
と書 く.
め 込 み の ノ ル ム は1を
越え な い か ら, (3) (4)
で あ っ て,埋
め 込 み の ノ ル ム は1を
越 え な い.ま
空 間 に 含 まれ る こ と は 容 易 に わ か る.特
た,X0∩X1が
にm≧0,x∈X0∩X1の
これ らの 補 間 とき
(5)
と な る こ と はf(ζ)=eλ(ζ-θ)xのH(Bm(R;X0),Bm(R;X1))で 算 し て λ=log‖x‖x0-log‖x‖x1と 次 に,こ
れ ら の 空 間 が 第3章
の ノル ムを計
お け ば わ か る. の 意 味 で の 補 間 空 間 と な る こ と を 示 す.ま
補 題 F0とF1をWm1,σ(R;X)(た
だ し,σ=1/ρ
条 件 を 満 た す)へ 連 続 的 に 埋 め 込 まれ るBanach空 Banach空
で ρは §7.2の 始 め の 間 と す る と,H(F0,F1)は
間 で あ る.
証 明 (2)が ノ ル ム と な る こ と はPoisson積
分 表 示(7.3.8)か
ら わ か る.
完 備 性 を 示 す.{fn}をH(F0,F1}のCauchy列
とす る.{fn(j+it)}は
FjのCauchy列
位 相 で,{fn(j+it)}の
で あ る か ら,完
極 限gj∈Fjが ら,こ
(R;X)か
備 性 に よ り,Fjの
存 在 す る.FjはWm1,σ(R;X)へ
れ はWm1,σ(R;X)で
と お く.た
ず,
の 極 限 で も あ る.
だ し,Pjは(7.2.7)で ら〓 ∞(G;X)へ
で あ る か ら,{fn}はGに
す れ ば.f∈Hmcsechλt(X)を 定 理 [X0,X1,m]θ
定 義 し た 作 用 素 で あ る.作
用 素PjはWm1,σ
の 連 続 作 用 素 で あ り,
お い て 広 義 一 様 にfへ
則 で あ る.φ(t)=ρ(logt)と ば σ(t)≧csechλtと
連 続 的 に 理 め 込 まれ て い るか
収 束 す る.よ
っ てfはGで
し,π>λ>max{-l-indφ,r-indφ}に
な る か ら,σ
の 代 り にcsechλtを
とれ 使 っ て 系7.3を
得 る. と[X0,X1;m]θ
正
適用
(証 明 終) とは 共 に 指 示 函 数
(6) のBanach空
間 の 両 立 対 の 圏 に お け る 補 間 函 手 で あ る.
証 明 {X0,X1}と{Y0,Y1}をBanach空 ら{Y0,Y1}へ [X0,X1;m]θ 題1.3に
間 の 両 立 対,Tを{X0,X1}か
の 両 立 連 続 線 型 作 用 素 と す る. と[X0,X1;m]θ
とがBanach空
間 に な る こ と は 補 題 と補
よ りわ か る.X=X0+X1,Y=Y0+Y1と
[X0,X1;m]θ
を 満 た すfが
の 場 合.x∈[X0,X1;m]θ
あ る.そ
g(θ)=Txと
お く.
こ で,cを
な り,g∈H(Y)が
と す る と,条
あ る 実 数 と し てg(ζ)=ec(ζ-θ)Tf(ζ)と 容 易 に 示 せ る.ξ
位 相 でf(ξ+iη)→f(j+iη)で
件
→jの
あ る か ら,Wm1,σ(R;Y)の
お く と,
と きWm1,σ(R;X)の 位相で
と な る.
m≧0の
場 合 に は,各j=0,1に
つ い て,
(7)
で あ る か ら,
で あ る.た
だ し,TのL(Xj,Yj)の
を 得 る.ec=M0/M1に
元 と し て の ノ ム ル をMjと
と る と,h(ξ,η)を(6)の
函 数 と し て,
(8)
を 得 る(定 理1.4に mが
よ る).
負 整 数 の 場 合.mの
な ら ば, (9)
と な り,
代 りに-mと
書 く.f=f0+f′1+…+f(m)m
す る.よ
って
を 得 る.ゆ
え に,ec=M0/M1に
と っ て,mを-mと
し て(8)と
同 じ評 価 を 得
る. [X0,X1;m]θ
を 満 た すfが
の 場 合.x∈[X0,X1;m]θ
存 在 す る.g(ζ)=ec(ζ-θ)Tf(ζ)と
相 でf(ξ+iη)→f(j+iη)と ec(j-θ+it)Tf(j+it)と m=0の
で あ る.た
とす る と,定
場 合.φ
だ し,積
を 得 る.m>0の [X0,X1;m]θ
な り,し
→jの
と きP′(X)の
∈L1(R)に
た が っ て,g(ξ+iη)→g(j+iη)=
対 し て,
分 はΛ0とL1と
の 双 対 形 式 を 示 す.ゆ
場 合 は 等 式(7)を
使 い,m<0の
え に,
場 合 は 等 式(9)を 使 え ば
の 場 合 と 同 様 に し て(8)相 当 す る不 等 式 が わ か る.
表 わ す.Fourier変
位
な る.
例 Bessel-potentialの
す な わ ち
お く.ξ
義 に よ り
空 間.こ
換 をFで
の 項 で はRnの
示 し,Fourier変
(証 明 終)
点 をx=(x1,…,xn)で
換 し た 函 数 の 変 数 を ξ で 示 す.
に 対 し て,
(10)
と定 義 す る.φ(ξ)をRn上
と定 義 す る.ノ
の 重 み の 函 数 とし て,
ル ム はF-1φFfのLpで
の ノ ル ム と定 義 す る.
φ0と φ1を ふ た つ の 重 み の 函 数 で 条 件: "各t∈Rに
つ い て,F-1(φ0/φ1)itFはLp(Rn)の
の ノ ル ム はCea│t│を を 満 た す と す る.た す(Mihlinの (11)
越 え な い,た
だ し,C>0,a∈R"
と え ば φj(ξ)=(1+│ξ│2)aj(j=0,1)は
定 理 に よ る).こ
の とき
有 界 作 用 素 で あ っ て,そ
この条 件 を 満 た
で あ る.た
だ し,0<θ<1と
証 明 u∈Hφp(Rn)に
し,φ=φ1-θ0φθ1と お く.
対 し て,ε>0と
し て,
と お く. し,し
はLp(Rn)に
た が っ てf(・,it)∈Hp0φ(Rn)で
で あ る.こ
の 計 算
こ と も わ か る.よ
あ る.同
っ て,u∈[Hφ0p(Rn),Hφ1p(Rn)]θ
属 す る.ゆえ
属 す る
で あ る.
と す る.
と 表 わ さ れ る.g(x,ζ)=F-1φ0(ξ)1-ζ
はLp(Rn)に
様 に し て,f(・,1+it)∈Hφ1p(Rn)
に よ り,f(・,ζ)がH(B0(R;Hφ0p),B0(R;Hφ1p))に
逆 にu∈[Hφ0p(Rn),Hφ1p(Rn)]θ
属
φ1(ξ)ζFf(x,ζ)eε(ζ-θ)2と
お く.
に,
sup{‖g(・,it)‖Lp;t∈R}<∞, 同様 に sup{‖g(・,1+it)‖Lp;t∈R}<∞, と な る.す
な わ ちg∈H(B0(R;Lp),B0(R;Lp))で
∈[Lp(Rn),Lp(Rn)]θ=Lp(Rn)で
あ る.し
あ る.一
で あ る.ゆ え にu∈Hφp(Rn)で
た が っ てg(・,θ)
方
あ る.
(証 明終)
§7.5 複素 補 間空 間 の 稠 密 部 分 集 合 定 義 XをBanach空
間,Ω をRν の 開 集 合,F(Ω)をΩ
上 の(超)函 数 の 空
間 とす る とき,有 限和
の 全 体 を
で 示 す. のBm(Ω;X)で
の 閉 包 を
│t│→∞
の と き‖g(t)‖x→0と
で 示 し,こ
れ に 対応 し て 定 義 さ れ るBm(R;X)の
定 義 す る.
のBm(R;X)で
な るB0(R;X)の
の 閉 包 を
で 表 わ す. 元gの
全 体 をB00(R;X)
部 分 空 間 をBm0(R;X)と と定 義 す る.
Bm0(R;X)はBm(R;X)の
閉 部 分 空 間 で あ る.
定 理 {X0,X1}をBanach空
間 の 両 立 対,0<θ<1,mを
複 素 補 間 空 間[X0,X1;m]θ
整 数 とす る と,
は
の 作 用 素f→
f(θ)に よ る像 の 空 間 に 一 致 す る.X0∩X1は[X0,X1;m]θ 証 明 Bm(R)をBmと す.補
題7.4と
略 記 し,作
補 題1.3に
完 備 な 部 分 空 間 で あ る.よ 第1段.ま
で 稠 密 で あ る.
用 素f→f(θ)に
よ る 像 の 空 間 をRθ で 示
よ り
は[X0,X1;m]θ
っ て これ が 稠 密 と な る こ とを 示 せ ば よ い.
ずRθH(Bm0(R;X0),Bm0(R;X1))=[X0,X1;m]θ
間H(F(R;X0),F(R;X1))をHF(X0,X1)と x∈[X0,X1;m]θ
の
を 示 す.空 略 記 す る.
と 正 数 εに 対 し て,
(1)
を 満 た すHBm0(X0,X1)の ば十 分 で あ る.定義に
元fの 存 在 を示 せば よ い. よ り(1)を 満足 す るHBm(X0,X1)の
の と きだ け 考 えれ 元fが あ る.δ を 正
数 とし,
と お く.fδ(θ)=xで
で あ る か ら,結
あ る.fδ
の ノ ル ム を 計 算 す る.
局exp(-δ2t2/2)を
乗 ず る 作 用 素 とexpiδ2tを
乗 ず る作 用 素
の ノ ル ム を 計 算 す れ ば よ い. m≧0の
場 合.微
分 し て,
(2)
を 得 る.こ れ と不 等 式 (3)
に よ り,Leibnitzの
公 式 を 使 い,exp(-δ2t2/2)を
で の ノ ル ム は1+bm,1δ+…+bm,mδmで てexp(iδ2t)を る.bm,jとcm,jは mが
評 価 で き る こ と が わ か る.同
乗 ず る 作 用 素 の ノ ル ム は,1+cm,1δ2+…+cm,mδ2mで
様 にし 評価 でき
δに 存 在 し な い.
負 整 数 の 場 合,mの
A,d/dtをB,δtを
乗 ず る 作 用 素 のBm(R;X)
代 りに-mと
乗 ず る 作 用 素 をCで
書 く.exp(-δ2t2/2)を 示 し,AB-BA=[A,B]と
乗 ず る作 用 素 書 く.
Am=[Am-1,B](m=1,2,…)と
書 く と,mに
つ い て の帰 納 法 に よ り
(4)
が わ か る.微
分 を 実 行 す れ ば[A,B]=δCA,[Cn,B]=-nδCn-1を
得 る.
ゆ え に,A2=[A1,B]=δ[AC,B]=-δ2A+δ2C2A,一般
で あ る.ま
た 不 等 式(3)に
価 で き る.ゆえ
に,作
に
よ りCkAのB0(R;X)に
お け る ノ ル ム はckで
用 素AmのB0(R;X)で
存 し な い 定 数)で 評 価 で き,(4)を
の ノル ム はc′mδm(c′mは δ に 依
使 う と,B-m(R;X)の
ノ ル ム は1+b′m,1δ+…+b′m,mδmで
評
作 用 素 と し て のAの
評 価 で き る こ とが わ か る.同
を 乗 ず る 作 用 素 の ノ ル ム は1+c′m,1δ2+…+c′m,mδ2mで
様 に,exp(iδ2t)
評 価 で き る.b′m,jと
c′m,jはδに 依 存 し な い. 以 上,い
ず れ の 場 合 に も,exp(-δ2t2/2)ま
ノ ル ム は δ→0の
と な り,し
と き1に
た はexpiδ2tを
収 束 す る.ゆえ
か もfδ ∈HBm0(X0,X1)で
乗 ず る作 用 素 の
に δ を 十 分 小 に とれ ば
あ る.す
な わ ち,こ
のfδ が 求 め て い た 函
数 で あ る. 第2段.
[X0,X1;m]θ
を と る.第1段
の 元xに
対 し て,第1段
とお く.gnはGで
た,n→
で あ る.一 方,Rを Bm(JR;Xj),た
と す る.
正 則 な 周 期2πniのX値
∞ の と き,j=0,1に
で あ る.ま
正数 δ
の 計算 に よ り
で あ る.δ を 十 分 小 に と り
て,n→
の(1)を 満 た すfと
∞
のBm函
数 に な る.正
数Rに
対 し
つ い て,
のとき
十 分 大 き く と れ ばexpδ2(j+it)2/4を
だ しJR={t;│t│>R},で
乗 ず る作用 素 の空 間
の ノ ル ム は い く ら で も 小 に な る.
し たが ってnを 十 分 大 き くとれ ば,
と な る.nを
こ の よ うに と り固 定 し て お く.任 意 の 整 数kに
対 し て,
(5) と お く.gnは
周 期2πniの
函 数 で あ るか ら,0≦s1<s2≦1に
つ い て,
で あ り,gn(ζ)e-kζ/nは 正 則 で あ るか ら,s1-inπ,s2-inπ,s2+inπ,s1+ inπ
を 頂 点 と す る 長 方 形 の 周 上 で の 積 分 は0に
依 存 し な い こ とが わ か る.ankで(5)の
な る .ゆ
え に(5)の
右 辺 は ξに
左 辺 を 表 わ す とank∈X0∩X1で
あ る.こ
こで (6)
と定 め る.Kν はFejer核,す
なわち
(7)
で あ っ て[-π,π]上
で あ る.し
た が っ て,Banach空
す る 函数h(そ
で あ る.た ゆ え に,十
の 積 分 は1と
の 全 体 をBm(T;Y)で
だ し,Bm(T;Y)の
な り,正
間Yに
数 δに 対 し て,
値 を と る周 期2π 示 す)に
‖gnν-gn‖HBm(X0,X1)<ε と な り,し
た が っ て,
属
対 し て,
ノ ル ム はBm(R;Y)の
分 大 き なν に つ い て
のBm(R;Y)に
ノル ム と 同 一 で あ る .
を 得 て,x=fδ(θ)は
の 元exp(δ2θ2/4)gnν(θ)に よ っ て
近 似 で き る こ と が わ か っ た. ank∈X0∩X1で
あ っ た か ら,gnν(θ)=X0∩X1と
が[X0,X1;m]θ
で 稠 密 な こ と も わ か る.
な り,し
た が っ てX0∩X1 (証 明 終)
注 意 こ の 証 明 に よ り
の 像 が[X0,X1;m]θ
で稠 密
な こ と もわ か る. 系 [X0,X1]0はX0∩X1のX0の
ノ ル ム に よ る 閉 包 で あ る.
証 明 定 義 に よ り,x∈[X0,X1]0に
対 し て,
‖x‖X0≦‖x‖[X0,X1]0 で あ り,ま
た(7.4.5)に
よ りx∈X0∩X1に
対 し て,
‖x‖[X0,X1]0≦ ‖x‖X0 で あ る.X0∩X1は[X0,X1]0で
稠 密 で あ る か ら 結 果 を 得 る.
こ こ で 双 対 空 間 の 計 算 な ど に 使 う,ノ 補 題 {X0,X1}をBanach空 (R;X0),B0(R;X1))に
ル ム の 評 価 式 を 証 明 し て お く.
間 の 両 立 対,0<θ<1と 属 す るfに
(証 明 終)
す る と き,H(B0
対 し て,
(8)
が 成 立 す る.た
だ し,μj(j=0,1)はPoisson核(7.2.6)で
証 明 φj≧log‖f(j+it)‖Xj(j=0,1)を
あ る.
満 た す 有 界 なC∞
級 函 数 φ0と φ1
に 対 し て, (9) を 実 部 とす るGに
お け る 正 則 函 数 を Φ(ζ),ζ=ξ+iη,と
連 続 的 微 分 可 能 で あ る か ら,た
と え ば,δ>0に
とり
す る.φ0と
φ1が
と 分 け て 微 分 す れ ば わ か る よ う に,(9)の 閉 包Gに
お い て 連 続 で あ り,し
函 数 の ηに つ い て の 偏 導 函 数 はGの
た が っ て,Φ(ζ)はGで
exp(-Φ(ζ))・f(ζ)はH(B0(R;X0),B0(R;X1))に
で あ る.ゆ
え に,f(θ)の[X0,X1]θ
連 続 で あ る.ゆ 属 す る.し
え に,
か も
に お け る ノル ム は│expΦ(θ)│を越え
い.φj(t)をlog‖f(j+it)‖Xj(j=0,1)に
な
近 づ け て行 け ば結 局
を 得 る.μ0(θ,t)の 積 分 は1-θ,μ1の
積 分 は θ で あ る か らJensenの
よ り こ の 右 辺 は(8)の 第 二 行 の 値 を 越 え な い こ と が わ か り,こ
不等式に
れ と,Youngの
不等式
の とき と組 合 せ て,(8)の
最 後 の 不 等 式 が わ か る.
§7.6 Lebesgue空
(証 明 終)
間 の 複素 補間 空 間
複 素 解 析 の 方 法 に よ るRiesz-Thorinの
定 理 の 一 般 化 を 与え る:
定 理 (Ω,μ)を σ-有 限 測 度 空 間,{X0,X1}をBanach空 とw1を(Ω,μ)上
の 重 み の 函 数,1≦p0≦
間 の 両 立 対,w0
∞,1≦p1≦
∞,0<θ<1と
し,
(1)
と定 め る.こ
の とき
(2)
で あ る.し
か も ノル ム も 等 し い.た
も ひ とつ が ∞-の 証 明 Xjの
だ し,p0,p1が
と き はp=∞-と
ノル ム を
‖x‖j(j=0,1)と
∞-ま
た は ∞ で 少 な くと
す る. 書 き,[X0,X1]θ
の ノ ル ム を‖x‖ θ
書 く. まず,w0(ξ),w1(ξ)≦1と
と お く と,
し て よ い こ と を 示 す.
と な り,
と
な る.よ
っ てw0,w1,μ
の代
り にw0,w1,μ
(ξ),w1(ξ)≦1と
仮 定 す る.
さ て,1≦p≦
∞-,f∈Lp,w(Ω,μ;[X0,X1]θ)で
を と れ ば よ い か ら,始
め か らw0
し か も,
(3)
と表 示 さ れ て い る とす る.た 函 数 で,
だ し,χkは(Ω,μ)は
の と きχkχl=0で
正 数 ε に 対 し て,定
測 度 有 限 の 可測 集 合 の 定 義
あ る と す る.
義 に よ り,k=1,…,mに
つ い て,条
件
(4)
を 満 た す φkが あ る.た 記 し た.そ
こ で,λ
とお く.明
ら か に,
だ し,HB0(X0,X1)=H(B0(R;X0),B0(R;X1))と
を 正 数 と し て,
とな る.w0(ξ)≦w1(ξ)な
らば
で あ り,w1(ξ)≦w0(ξ)の
と き は,左
辺 はw1(ξ)-1を
はLp0,w0(Ω,μ;X0+X1)+Lp1,w1(Ω,μ;X0+X1)値 連 続,Gで
正 則 で あ る.そ
で あ る か ら,こ
略
え にF(ξ,ζ)
函 数 と し て,Gで
し て,j=0,1に
れ はLpj,wj(Ω,μ;Xj)値
越 え な い.ゆ
有界
つ い て,
の 有 界 連 続 函 数 で あ る.そ
し て,
に とれ ば,右 辺 は
で あ る.
に等 し く,ε は 任 意 の 正 数 で あ るか ら結 局, (5) を 得 る.こ
の よ う なfは(2)の
右 辺 の 空 間 で 稠 密 で あ る か ら,(2)の
右 辺 の空 間
よ り(2)の 左 辺 の 空 間 へ の ノル ム1の 埋 込 み が 存在 す る こ とが わかっ た. 逆 の埋 め 込 み の存 在 を示 す. の元(た だ し,HB0=H(B0,B0))をF(ξ,ζ)と
が 成 立 す る.し
を 得 る.す
た が っ て,Holderの
す る と,補 題7.5に
不 等 式 に よ り,
な わ ちf(ξ)=F(ξ,θ)はLp,w(Ω,μ;[X0,X1]θ)に
の 計 算 と注 意7.5に
より
よ り(2)の 左 辺 の 空 間 は(2)の
属 す る.ま
たこ
右 辺 の 空 間ヘ ノ ル ム1で
埋 め
込 まれ る こ と が わ か る. 最 後 にp0=p1=∞
の 場 合 を 考 え る.f∈L∞,w(Ω,μ;[X0,X1]θ)で,
(6) と表 わ さ れ る と す る.た 函 数 の 定 義 函 数,
だ し,sup{‖xk‖ θ;k=1,2,…}=σ<∞,χkは の と きχkχl=0と
(4)を 満 た す φkが 存 在 す る.た
と お く と,
す る.各k=1,2,…
に つ い て,
だ し,ε は 任 意 の 正 数 と す る.
の と き と 同 様 に し て(5)を 得 る.し
形 の 函 数 はL∞,w(Ω,μ;[X0,X1]θ)で 左 辺 へ の ノ ル ム1の
可測
稠 密 で あ る.ゆ
埋 め 込 み が 存 在 す る.逆
か も定 理2.1に
よ り(6)の
え に(2)の 右 辺 か ら(2)の
の埋 め 込 み の 存在 は 容 易 に わ か
る. Ω の可 測 集 合 の定 義 函 数 を 乗 ず る作 用 素 と この 埋 め 込 み と は可 換 で あ る か ら,p=∞-の
とき も定 理 は 成 立す る.
(証 明終)
§7.7 複 素 補 間 空 間 の 双 対 空 間 複 素 補 間 空 間 の 双 対 空 間 を 決 定 す る.ま ず, 補 題 mを
整数,XをBanach空
間 とし,Xの
Wm1(R;X)の
双 対 空 間{Wm1(R;X)}′
はΛ-m(R;X′)と
詳 し くい うと,Wm1(R;X)×Λ-m(R;X′)上
双対 空 間 をX′ とす る と, 標 準 的 に 同 型 で あ る.
の連 続 線 型 形 式 《f,g》mが 存 在
し て,f∈Wm1(R;X)とg∈Λ-m(R;X′)に
対 して
(1)
が 成 立 し,x∈X,φ
∈Wm1(R),g∈Λ-m(R;X′)に
(2)
《φ ・x,g》m=〈x,g(φ)〉X×X′
が 成 立 し,そ
し て こ の 双 線 型 形 式 に よ り,Λ-m(R;X′)の
上 の 線 型 形 式f→
m≧0の
元gにWm1(R;X)
《f,g》mを 対 応 さ せ る作 用 素 はΛ-m(R;X′)か
X)}′ の 上 へ の 同 相 同 型 に な り,m=0の
…,m)な
対 し て,
ら{Wm1(R;
と き に は ノ ル ム を 不 変 に す る.
場 合,f∈Wm1(R;X),g=g0+…+g(m)m,gk∈Λ0(R;X′)(k=0, らば
(3)
が 成 立 し,ま
た,m<0の
場 合,m=-1と
お
L1(R;X)(k=0,1,…,l),g∈Λl(R;X′)に
く と,f=f0+…+f(l)l,fk∈
対 し て,
(4)
が 成 立 す る.特
に,(3)と(4)に
お い て,右
辺 の 値 はgやfの
表 示 に依 存 し な
い.
証 明 XとX′
との間 の双 対 形 式 を 単 に 〈x,x′〉 で 示 す.
第 一段 双 線 型 形 式 の 構 成.m=0の
で,
場 合.fを
階 段 函数,す なわ ち,
の と き φjの 台 と φkの 台 の 共 通 部 分 の 測 度 は0で
あ る とす る .こ
の
と きg∈Λ0(R;X′)に
と 定 義 す る.fの
対 し て,
表 現 の 違 い は φk=φk1+φk2ま
の と きφkxk=(αφk)(α-1xk)と る か ら,こ
の 右 辺 はfの
で あ る.こ
の 形 のfの
書 き 換 え る 操 作 を 有 限 回 行 う こ と に よ り得 ら れ
表 現 に よ ら な い.そ
全 体がL1(R;X)で
(R;X)×Λ0(R;X′)上
た はxk=xk+xk2,
し て,
稠 密 で あ る か ら,こ
の 双 線 型 形 式 に 連 続 的 に 拡 張 で き る.作
の 形 式 をL1 り方 か ら(1)
と(2)が 成 立 す る. m>0の
場 合.(3)の
定 め る 双 線 型 形 式 がgの
f(t)=φ(t)x,
x∈X,の
表 示 に 依 ら な い こ と を 示 す.
と き はm=0の
と き の 等 式(2)と 超 函
数 の微 分 法 に よ り
とな る.よ
って この値 はgの 表 示 に 依 存 しな い.例10.2で
のfの 有 限 和 の全 体 がWm1(R;X)で
で 連 続 で あ る こ とに注 意 す る と,(3)がgの また この 議 論 に よ り(2)がmで
を 得 る が,gの m<0の
表 示 に依 存 しな い こ と が わ か る.
も成 立 す る こ と もわ か る.作
あ ら ゆ る表 現 に つ い て 下 限 を と り,(1)を
場 合.m=-lと
し な い こ と か ら,kを
お く.ま
示 す よ うに この 形
稠 密 で あ るか ら,(3)がWm1(R;X)上
ず,(3)の
り方 か ら
得 る.
右 辺 の 値 がgの
正 整 数,f∈Wk1(R;X),g∈Λ0(R;X′)の
表 示 に依 存 とき
《f,g》k=《f,g》0 で あ り,g∈Λk(R;X′)の (5)
ときは 《f,g(k)》0=(-1)k《f(k),g》0
が 成 立 す る こ と に 注 意 す る.ω1を
と な る よ う に と
り,
(6)
(7) と お く,(d/dt)(tωl(t))=L(t)と
な る か ら §10.2で
示 す 等 式(10.2.4)に
よ り,
(8)
がf∈D′(R;X)に (R;X)の
つ い て 成 立 す る.た
双 対 形 式 を 表 わ す.さ
だ し,τ
て,f∈W-l1(R;X)に
に 関 す る 積 分 は 対 し て,
(9)
と定 義 す る.fが (10)
と表 わ され る とき,超 函数 の微 分 の定 義 に よ り
と な る.k
項 がL1(R;X)で
で あ る か ら,こ れ も ε→0の へ 収 束 す る.また,こ
もわ か り,fに
(12)
と きL1(R;X)の
の 計 算 と系2.6に
様 に し て,
位 相 で
よ り
つ い て の あ ら ゆ る 表 示(10)に
(11)
を 得 る.同
収 束 す る こ と は 明 ら か で あ る し,
つ い て 下 限 を と り,
とD′
と定 義 す る と,fを(10)の
よ うに表 示 した と き
(13)
と な る こ と か ら, (14)
を 得 る.そ
こ で,f∈W-l1(R;X),g∈Λl(R;X′)に
対 して
(15) と定 義 す る.(11)と(14)に
よ り,こ
な 双 線 型 形 式 に な る.(4)が (5)と(8)とK(l)=Lと
を 得 る.(4)よ
成 立 す る こ と を 示 す.fの
の連 続
表 示 を(10)と
す る と,
に よ り
り(1)が 導 か れ る こ と は 容 易 に わ か る.
(2)を 示 す.f(t)=φ(t)・xの ら,超
れ はW-l1(R;X)×Λl(R;X′)上
と きSf=(Sφ)x,Tf=(Tφ)xで
あ るか
函 数 の 微 分 法 と(8)に よ り.
連 続 な 双 線 型 形 式 が 作 れ た の で 定 理 で 述 べ た 方 法 で Λ-m(R;X′)か Wm1(R;X)の
双 対 空 間 へ の 作 用 素 が 作 れ る.(2)に
ら
よ り こ の 作 用 素 は1対1で
あ る. 第2段.m=0の ず,(1)に い).次
と き上 記 の 埋 め 込 み の ノル ム が1で
よ り埋 め 込 み の ノ ル ム が1を に,g∈Λ0(R;X′)と
を 満 た す φ∈L1(R)が
と な るx∈Xが
し,ε を 正 数 とす る と,Λ0の
あ り,X′ の定 義 に よ り
あ る.し
た がって
あ る こ と を 示 す.ま
越 え な い こ と が わ か る(
で も正 し
定義に よ り
で あ り,一 方
φ ・xのL1(R;X)で
越 え な い.ゆ
えに埋め込
は 任 意 の 正 数 で あ る か ら,埋
め込みの ノ
め 込 み が 上 へ の 写 像 と な る こ と を 示 す.FをWm1(R;X)上
の
み の ノ ル ム は(1-ε)2以 ル ム は1で
の ノル ム は1を
上 で あ る.ε
あ る.
第3段.埋
連 続 線 型 形 式 と す る. m=0の
場 合.各
続 線 型 形 式 で あ る,す
φ∈L1(R)に
対 し て,作
な わ ち,X′
の 元 で あ る.し
F(φ ・x)=〈x,g(φ)〉=《 を 満 た すgが
元fに
・x)はX上
の連
た が って
φ ・x,g》0
存 在 す る.g∈Λ0(R;X′)は
和 がL1(R;X)で
用 素x→F(φ
す ぐわ か る.φ
・xの
形 の元 の有 限
稠 密 で あ る か らF(f)=《f,g》0がL1(R;X)の
すべ ての
つ い て 成 立 す る.
m>0の
場 合.lの
代 りにmを
SもTもL1(R;X)か
らWm1(R;X)へ
半 の 計 算 に よ りわ か る.ゆ
が す べ て のf∈L1(R;X)で
元gmとg0が
あ る.し
お く と(3)に よ りF(f)=《f,g》mを
得 る.
お く.L1はW-l1に
F(f(k))=《f,gk》0を に と る と,f=φ
元gが
存 在 す る.同
満 た すΛ0(R;X)の ・xを
連 続 的に 埋 め 込 ま れ る か ら す べ て のf∈L1(R;X)に じ理 由 に よ り1≦k≦lの
元gkが
つ と き,
存 在 す る.
x∈X
代 入して 〈x,g(φ(k))〉=〈x,gk(φ)〉
を 得 る.す X)の
な わ ち,g(k)=(-1)kgk∈Λ0(R;X′)で
元 と し,そ
と な る.逆
の 表 示 を(10)と
あ る.さ
て,fをW-l1(R;
す る と,
の 連 続 性 は 作 り方 に よ りわ か る.
た
よ り,
場 合 の 結 果 に よ り,F(f)=《f,g》0を
い て 満 た すΛ0(R;X)の
後
とき の結 果 に よ り
対 し て,(7)と(8)に
場 合.m=-lと
定 義 す る.
の 連 続 作 用 素 で あ る こ と が 第1段
え にm=0の
で あ る.g=(-1)mg(m)m+g0と
m=0の
よ りSとTを
成 立 す る Λ0(R;X′)の
が っ て,f∈Wm1(R;X)に
m<0の
使 っ て(9)と(12)に
(証明 終)
複 素 補 間 空 間 の 双 対 空 間 を 考 察 す る: 定 理 {X0,X1}をBanach空
間 の 両 立 対 と し,X0∩X1はX0お
お い て 稠 密 で あ る と仮 定 す る.0<θ<1,mを X1;m]θ
×[X′0,X′1;-m]θ
x∈X0∩X1,x′
∈[X′0,X′1;-m]θ
だ し,X′jはXjの
θが 存 在 し,
の とき
〈x,x′>θ=〈x,x′
(X0∩X1)′=X′0+X′1と
の と き[X0,
上 の 標 準 的 な 連 続 双 線 型 形 式 〈,〉
(16) と な る.た
よ びX1に
整 数 と す る.こ
〉
双 対 空 間(j=0,1),(16)の
右 辺 はX0∩X1と
の 双 対 形 式 を 示 す.
こ の 双 線 型 形 式 に よ り[X′0,X′1;-m]θ 続 的 に 埋 め 込 ま れ る が,特
は[X0,X1;m]θ
の双 対 空 間 へ 連
に[X′0,X′1]θ は こ の 埋 め 込 み に よ り[X0,X1]θ
の
双 対 空 間 と 同 型 に な る. 証 明 仮 定 に よ り,X′0とX′1は(X0∩X1)′ に{X′0,X′1}もBanach空
に 埋 め 込 ま れ る(定 理1.6).ゆ
え
間 の 両 立 対 で あ る. を
f∈HBm(X0,X1),g∈HΛ-m(X′0,X′1)に
と 略 記 す る. 対 し て,
(17)
とお く.た
だ し,右
辺 の 積 分 は 補 題 で 作 ったWm1(R;Xj)とΛ-m(R;X′j)と
の 双 対 形 式 を 意 味 す る.特
に,
の と き,等
式(2)と 定 理7.3に
を 得 る.た
だ し,tに
し,そ
で あ り,注
意7.5に
よ り,φkg∈HΛ-│m│(X′0,X′1)に
関 す る 積 分 はWm1(R)と
れ はPとP′(X′j)と
よ り,
す なわ ち
注 意 す る と,
Λ-m(R;X′j)の
の 双 対 形 式 に 等 し い.一
方,補
双対形式を表わ
題 によ り
に よ る 像 は[X0,
X1;m]θ
で 稠 密 で あ る か ら,以
[X′0,X′1;-m]θ
上の連続双線型形式
逆 に,[X0,X1]θ F(x)=〈x,x′
上 に よ り,条 件(16)を 〈,〉
上 の 連 続 線 型 形 式Fに
満 た す[X0,X1;m]θ
θ の 存 在 が わ か る.
対 し て,x′
〉θと 表 示 で き る こ とを 示 す.[X0,X1]θ
∈[X′0,X′1]θが 存 在 し て, はHB0(X0,X1)の
作 用 素 に よ る 像 の 空 間 で あ る か ら,FはHB0(X0,X1)上 定 義 す る.作
×
線型
の 連 続 線 型 形 式Fを
用素
はHB0(X0,X1)か
らL1(R;X0)×L1(R;X1)へ
補 題7.5に
よ り
で あ る.し
た が っ て,Tf→F(f)はR(T)上
Hahn-Banachの
型 作 用 素 で あ る.
の 連 続 線 型 形 式 で あ る.
定 理 に よ り,こ
式 に 連 続 的 に 拡 張 で き る.す
の1対1線
れ をL1(R;X0)×L1(R;X1)上
の 線型 形
在 す る.た だ し,積
分 は補 題 で示 し た
な わ ち,
(18)
を 満 た すgj∈Λ0(R;Xj′)(j=0,1)が存
L1× Λ0上 の 連 続 双 線 型 形 式 で あ る.φ∈H(B0,B0)を φ ・xを
代 入 す る と,(2)に
φ(θ)=0に
と り,f=
よ り
(19)
を 得 る.こ
れ を 使 っ て,
(20)
が 変 数 ζ=ξ+iη
の(X′0+X′1)値
意 の 元xに
〈x,g(ξ)〉が 正 則 と な る こ と を い え ば よ い.
ついて
〈x,gj(t)〉 をgj(t)と に つ い て,φ
がGで
正 則 函 数 と な る こ と を 示 す.X0∩X1の
書 き 換え れ ば,結局,L1(R)=L∞(R)に 正 則,Gで
有 界 連 続,φ(θ)=0な
任
属 す るg0,g1 らば
(21)
と な る,と
い う条 件 が 満 た さ れ て い る と き(20)で
定 義 し たg(ζ)が
正 則 とな る
こ とを示 す こ とに帰 着 で き る.変 数変 換
を 行 う と,Gは│w│<1の
で あ る.logは
上 へ1対1正
則 に 写 さ れ,逆
正 の 実 軸 で 実 数 と な る分 枝 を と る.こ
し,Reζ=0とReζ=1と
は 点1と
写像は
の 変 換 で θは 原 点 に 対 応
点e2π θiを端 と す る 円 孤 に 対 応 す る.ま
た
で あ る.た
だ し,h(eis)は
(eis)=gj(t)と 代 入 す る.特
を 得 る.す
定 め る.φ
こ の 変 換 でeisに 対 応 す る 点 をj+itと ∈H(B0,B0)を
に φ(ζ)=w(ζ)nに
な わ ち,│w│<1で と い うFourier展
と り,gjの
す る と きh
代 りにgj(t)φ(j+it)を
と る と,
の 調 和 函 数h(reis)の 開 を 持 つ.よ
周 上 へ の極 限 は
っ てh(reis)は
正 則 で あ る.つ
g(ζ)は 正 則 で あ る.
ま り
(証 明 終)
§7.8 複 素 補 間 空 間 と 平 均 補 間 空 間 と の 関 係 定 理 {X0,X1}をBanach空
証 明 (7.4.5)に
で あ る.ゆ を[X0,X1]θ
を 満 た すfが
え に,定
間 の 両 立 対,0<θ<1と
よ り,x∈X0∩X1に
理4.7に
対 して
よ り,
を 得 る.次
の 元 とす る と,
あ る.g(ζ)=ε
す る と,
ζ-θf(ζ)と お き,た
だ し ε>0,
に,x
と お く.g(θ)=xゆ
で あ る.定
え,x=x0+x1と
理4.8に
よ り第2の
系 {X0,X1}をBanach空
な る.そ
の 上,
包 含 関 係 を 得 る.
(証 明 終)
間 の 両 立 対 と す る と,
([X0,X1]θ0,[X0,Y1]θ1)σ,q=(X0,X1)θ,q で あ る.た
だ し,0≦
θ0<θ1≦1,0<σ<1,と
し,θ=(1-σ)θ0+σ
θ1と
お く.
§7.9 反 復 補 間 定 理 ま ず, 補 題 {X0,X1}をBanach空 1と
し,θ=(1-σ)θ0+σ
間 の 両 立 対,0<θj<1(j=0,1),0<σ< θ1と お く.mを
整 数 とす る と,
(1) (2) で あ る. 証 明 f∈H(Bm(R;X0),(Bm(R;X1))に
対 し て,
g(ζ)=f((1-ζ)θ0+ζ を 対 応 さ せ る と,f(θ)=g(σ)で θ0)s)と
あ っ て,s∈Rに
お く と,g(is)=fs(θ0)で
あ る.ゆ
を 得 る.同
様 に し て,
を 得 る.ゆ
え に,f→gはH{Bm(R;X0),Bm(R;X1))か
X1;m]θ0,B0(R;[X0,X1;m]θ1)へ る.定
理1.4に
θ1) 対 し て,fs(ζ)=f(ζ+i(θ1-
え に,
らH(B0(R;[X0,
の ノ ル ム が1を
越 えな い線 型 作 用 素 で あ
よ り(1)を 得 る.
同 様 に し て(2)も 証 明 で き る. 注 意 0≦k≦mに (3)
整 数kとmを
(証 明 終) と る と,同
様 な 方 法 で,
な ど も証 明 で き る. 定 理 {X0,X1}をBanach空 と し,θ=(1-σ)θ0+σ 仮 定 す る.こ
間 の 両 立 対,0<θj<1(j=0,1),0<σ<1 θ1と お く.X0∩X1はX0お
よ びX1で
稠密であ ると
の とき
(4) [X0,X1]θ=[[X0,X1]θ0,[X0,X1]θ1]σ で あ る. 証 明 補 題 と 定 理7.7に
で あ る.一
方,補
ま た 定 理7.5に
よ り
題 に よ り,
で あ る.
よ り[X0,X1]θ0∩[X0,X1]θ1は(4)の
右 辺 の 空 間 で 稠 密 で あ り,
[X0,X1]θ0∩[X0,X1]θ1が[X0,X1]θ0と[X0,X1]θ1で 1.6に
稠 密 で あ る か ら,定
理
よ り
で あ る.ゆ
え にX0∩X1は[X0,X1]θ0∩[X0,X1]θ1で
てX0∩X1は(4)の
右 辺 の 空 間 で稠 密 で あ る.ゆえ
稠 密 で あ る.し
たが っ
に定 理 は 次 の一 般 的 命題 か
ら 得 ら れ る. "XとYをBanach空
間 と し,
な るYで
存 在 す れ ばX=Y"
稠 密 な 集 合X0が
こ れ を 証 明 す る.す
し か もX0⊂X⊂Yと
べ て のx′ ∈X′ に対 し て,‖x′‖Y′ ≦c‖x′‖X′,c>0,
で あ る か ら,Hahn-Banachの
定 理 か ら の結 果 に よ り
を 得 る.し
閉,一
か もYに
た が っ てXはYで 一 致 す る.よ
っ てX=Y.
方X0のYで
の 閉 包 はXに
含 ま れ,し (証 明 終)
第8章
非 負作 用 素,す
非 負作 用 素 と補 間空 間
な わ ち 正数 λに 対 して(λ+A)-1が
存 在 して,そ
の(準)ノ ル
ムがλ-1の 定 数倍 で評 価 で き る作 用 素,の 定 義 域 と値 域 を 平 均 補 間 して 得 られ る空間 につ い て論 じ る.こ れ は 作 用 素 の半 群 の生 成 作 用 素 の(-1)倍
に 関 して
論 じられ て い た事 項 を一 般化 し,包 括 す る理 論 で あ って,畏 友 の小 松 彦 三 郎 と 吉 川 敦 が組 織 的 に展 開 し た.こ
こで は空 間 を 準 ノル ム空 間 と しtσを一 般 のR+
上 の重 み の 函 数 と して,拡 張 し た形 で述 べ る. 第1節 で レ ゾル ベ ン トに つ い て 準 備 し,第2節
で 非 負作 用 素 に関 す る平 均 エ
ル ゴー ド定 理 を 述 べ る.こ の 定 理 を 次 の 節 で 何回 も使 う.第3節
で この章 の主
題 とな る空 間 を定 義 し,こ の 節 と次 の 節 で この基 本 的 性 質 を 述 べ る.こ の空 間 は 次 の 章 の 例9.7.1で
示 す よ うにBesov空
間 の 抽 象 的 再 構成 に な っ て い る.
平 均 補 間 に よ り定 義 域 よ りこの 空 間 が 得 られ る こ とを 第5節 で 示 す.第6節 第7節 は 第8節 以 下 のた め の準 備 で,第8節
と
で は 両 立 非 負 作 用 素 を 補 間 して 得
られ る補 間 空 間 上 の非 負 作 用 素 に つ い て 論 じ,第9節
で は埋 蔵 定 理 の 抽 象 的 取
扱 い を 述 べ る. 準 ノル ム空 間 上 で議 論 を 組 み 立 てた た め か な り読 み に く くな った と思 わ れ る の で,重
複 に な るけ れ ど も,Banach空間
の場 合 の 証 明 を つ け 加 えた 所 も あ
る. §8.1 線 型作 用素 の レゾ ル ベ ン ト 準 ノル ム空 間X上
の線 型 作 用 素Aを
考え る.D(A)は‖x‖X+‖Ax‖Xを
準 ノル ム と して,R(A)は‖x‖X+inf{‖y‖X;x=Ay}を も準 ノル ム空 間 に な る.Xが R(A)は
完 備,Aが
完 備 で あ る.ζI-AがX全
持 つ よ うな複 素 数 ζの全 体 をAの
準 ノル ム と し てい ず れ
閉 な らば こ の位 相 に 関 し て,D(A)と 体 で定 義 され た 連 続 な逆(ζI-A)-1を
レ ゾ ルベ ン ト集 合 ρ(A),(ζI-A)-1を
レゾ
ル ベン トとい う.恒 等 作 用 素Iを 以 下 では 省 くこ とが 多 い . ζ1と ζ2が ρ(A)に 属 す る とき (1)
が 成 立 す る.こ
れ を レ ゾ ル ベ ン ト方 程 式 と い う.
ρ(A)が 空 で な け れ ばAは
閉 で あ る.一
般 に 次 の 結 果 が 成 立 す る.
補 題 ρ(A)が 空 で な け れ ばAm(m=1,2,…)は 証 明 mに
つ い て の 帰 納 法 で 示 す.m≧1と
Amxn→yな
ら ば
閉 作 用 素 で あ る. しAm-1は
閉と す る.xn→x,
ゆ え に し た が
結 局x∈D(Am),し
っ て(ζ-A)-1x∈D(Am).よ
っ て
か も
(証 明終) 定 理 Aを
準 ノ ル ム 空 間X上
き ζ∈ ρ(A),x∈N(A)な 逆 に,ρ(A)に
の 閉 線 型 作 用 素,mを
ら ばx=ζm(ζ-A)-mxで
属 す るm個
正 整 数 とす る.こ
の と
あ る.
の 複 素 数ζ1,ζ2,…,ζmに
つ い て,
(1)
な ら ばx∈N(A)で
あ る.
ま たN(Am(ζ-A)-m)=N(Am)で
あ る.
証 明 ζ∈ ρ(A),x∈N(A)と
す る.
こ れ を 繰 返 し て,x=ζm(ζ-A)-mxを
逆 に,ρ(A)に (Am)で
属 す る ζ1,…,ζmに つ い て(1)が
あ り,(ζj-A)mを
で あ る.こ
の 連 立 線 型 方 程 式 の 係 数 の 行 列 式 は0で
白 で あ る.逆
の 包 含 を 示 す.m=1の
x=ζ(ζ-A)-1x.ゆえ
成 立 す る と仮 定 す る とx∈D
作 用 し て,
最 後 にN(Am(ζ-A)-m)=N(Am)を
x=0と
得 る.
にx∈N(A).m-1ま
す る.A(ζ-A)-1=ζ(ζ-A)-1-1に
示 す.右
な い か らAx=0を
得 る.
辺 が 左辺 に 含 まれ る こ とは 明
と き.A(ζ-A)-1x=0よ
り,
で 正 し い と し,Am(ζ-A)-m よ り
を 得 る.ゆ
え に,Am-1(ζ-A)-mAx=0.ζ-Aを
を 使 う と,Ax∈N(Am-1).ゆ
作 用 し て,帰
納 法 の仮 定
え にx∈N(Am).
(証 明 終)
§8.2 平 均 エ ル ゴ ー ド定 理 定 義 X上 と正 数Mが
の 線 型 作 用 素Aが あ っ て,区
右 非 負(左 非 負)と は0≦c0<∞(0
間(-∞,-c0)(区
(1)
間(-c0,0))が
‖ λ(λ+A)-1‖
がc0<λ<∞(0<λ
∞)
ρ(A)に 含 まれ
≦M
な る 実 数 λ に つ い て 成 立 す る こ と を い う. た はc0=∞)に
と れ る と き の 右 非 負(ま た は 左 非 負)作 用 素
を 非 負 作 用 素 と い う. Aが
右 非 負(左 非 負)の と き補 題8.1に
た,A(λ+A)-1=1-λ(λ+A)-1で 様 有 界 に な る.す
よ りAは
あ る か ら,A(λ+A)-1も
な わ ち,c0<λ<∞(ま
(2) 以 下 §8.2∼ §8.9でM,L,c0を
この 区 間 で一
た は0<λ
‖A(λ+A)-1‖
ま た,次
閉 で あ る こ と が わ か る.ま
≦L.
こ の 定 義 の 定 数 と す る.
の 定 理 に よ り左 非 負 作 用 素Aに
対 し て,J=JAを
(3) D(J)=R(A)+N(A), (4) と 定 義 す る.こ
こ で,部
分 集 合Eの
閉 包 をEで
定 理 (平 均 エ ル ゴ ー ド定 理)Aを (a) Aが (RC)λ (RS)
閉 線 型 作 用 素,mを
右 非 負 な ら ば 条 件x∈R(A)と
→ ∞
の と きAm(λ+A)-mxが
Am(λn+A)-mxが
(RCO)
λ→ ∞
(RSO)
Am(λn+A)-mx→0と
(RC′) λ→ ∞
正 整 数 と す る.
次 の 各 条 件 は 同 値 で あ る; 収 束 す る,
収 束 す る よ う な+∞
に 発 散 す る 正 数 列{λn}が
あ る,
の と きAm(λ+A)-mx→0, な る+∞
の と き λm(λ+A)-mxが
(RS′) λmn(λn+A)-mxが (RC′I) λ → ∞
示 す.
に 発 散 す る 正 数 列{λn}が 収 束 す る,
収 束 す る よ うな+∞
の と き λm(λ+A)-mx→x,
あ る,
に 発 散 す る 正 数 列{λn}が あ る,
(RS′I) λmn(λn+A)-my→xと
な るy∈Xと+∞
に 発 散 す る 正 数 列{λn}
が あ る. (b) Aは
左 非 負 とす る.
こ の と き,条
件x∈R(A)+N(A)は
(LC)
λ →0の
(LS)
Am(λn+A)-mxが
と きAm(λ+A)-mxが
(LC′) λ →0の
と き λm(λ+A)-mxが
の と き,条
件x∈R(A)は
λ →0の
(LSI)
λn→0,Am(λn+A)-my→xと
収 束 す る, あ る.
な るy∈Xと
の と き,条
な る 正 数 列{λn}が
件x∈N(A)は
λ →0の
(LSO)
λn→0,Am(λn+A)-mx→0と
(LC′I) λ →0の
正 数 列{λn}が
あ る.
と き λm(λ+A)-mx→0,
(LCO)
あ る.
次 の 各 条 件 と 同 値 で あ る:
と きAm(λ+A)-mx→0, な る 正 数 列{λn}が
あ る,
と き λm(λ+A)-mx→x,
(LS′I) λn→0,λmn(λn+A)-my→xと 完 備 な ら ばR(A)+N(A)は
(a)と(b)の
収 束 す る 正 数 列{λn}が
次 の 各 条 件 と 同 値 で あ る;
(LS′O) λn→0,λmn(λn+A)-mx→0と
Xが
あ る,
と きAm(λ+A)-mx→x,
λ→0の
さ ら に,こ
収 束 す る 正 数 列{λn}が
収 束 す る よ う な0に
(LCI)
(LC′O)
収 束 す る,
収 束 す る よ うな0に
(LS′) λmn(λn+A)-mxが ま た,こ
次 の 各 条 件 と 同 値 で あ る;
い ず れ の 場 合 も,Xが
な るy∈Xと
正 数 列{λn}が
あ る.
閉 で あ る. ノ ル ム空 間 な ら ば 各 条 件 に お い て 収 束 を 弱
収 束 に 変 更 し た も の も 同 値 に な る. 系 Aが
左 非 負,mが
正 整 数 の と き,
(5) R(Am)=R(A), N(Am)=N(A), (6) R(A)∩N(A)={0} で あ る.ま か らR(Am)の
たX=R(A)+N(A)な
ら ば λ
上 へ の 同 型 作 用 素 で あ る.
定 理 の 証 明 Xはkノ
ル ム ‖x‖ を 持 つ と す る.
(a)の 証.x∈R(A)と
す る と,任
-y‖<ε
と きAm(λ+A)-mはR(A)
を 満 た す よ う に と れ る .そ
意 の 正 数 ε に 対 し て,D(A)の うす れ ば
点yを‖x
で あ る か ら,条
件(RCO)が
成 立 す る.
(RCO)か
ら(RC)が,(RCO)か
か ら(RS)が
導 か れ る こ と は 明 白 で あ る.
(RS)よ
り(RSO)が
ら(RSO)が,(RSO)か
導 か れ る こ と を 示 そ う.す
ら(RS)が,(RC)
な わ ち,
λn→ ∞, Am(λn+A)-mx→y を 仮 定 す る と, (7)
に よ りAm-1(λn+A)-mx→0で (RSO)が
あ り,し
た が っ て,y=A0=0.よ
って
成 立 す る.
条 件(RSO)を
仮 定 す る と,等
式
(8) に よ り,n→
∞
と し て,x∈D(A)を
ふ た た びx∈D(A)を 整 数lに
得 る.
仮 定 す る と,既
つ い てAl(λ+A)lx→0と
に 証 明 し た よ う に,λ
な り,等
→ ∞ の と き,正
式
(9)
の 右 辺 は0に (RC′I)か
収 束 す る.つ
ら(RC′)が,(RC′I)か
か ら(RS′)が (RS′)を
ま り(RC′I)が
成 立 す る.
ら(RS′I)が,(RS′I)か
ら(RS′)が,(RC′)
導 か れ る こ と は 明 白 で あ る. 仮 定 す る,す
なわち
と す る と,x-yは
の 極 限 で あ り,不 A0=0と
な り条 件(RS′I)が
条 件(RS′I)か (b)の -Ay‖<ε
等 式(7)に
らx∈D(A)が
証.x∈R(A)と
よ りAl(λn+A)-l-1x→0で
あ る か らx-y=
導 か れ る. 導 か れ る こ とは 明 白 で あ る.
す る と,任
意 の 正 数 εに 対 し てR(A)の
と な る よ うに と れ る か ら
点Ayを
‖x
を 得 て,条
件(LC′O)が
条 件(LC′O)よ
導 か れ る.
り(LS′O)が
逆 に 条 件(LS′O)を
仮 定 す る と,xは
の 極 限 と な る か らx∈R(A)が xがR(A)の
成 立 す る.
点 で あ れ ば,上
λl(λ+A)-lx→0と
と な る.す
導 か れ る こ と は 明 白 で あ る.
に 証 明 し た よ う に 各l=1,2,…,mに
な る か ら,λ →0の
な わ ち 条 件(LCI)が
条 件(LCI)か
ついて
とき
成 立 す る.
ら 条 件(LSI)が,(LSI)か
らx∈R(A)が
導 か れ る こ とは 明
白 で あ る. 次 にN(A)を
特 徴 づ け る 条 件 を 調 べ る.x∈N(A)な
λm(λ+A)-mxと (LCO)よ
な る か ら 条 件(LC′I)が
り(LSO)が,(LC′I)よ
ら ば 補 題 に よ り,x=
導 か れ る.x∈N(A)よ
り(LS′I)が
り(LCO)が,
導 か れ る こ と は 明 ら か で あ る.
(LS′I)を 仮 定 す る と レ ゾ ル ベ ン ト方 程 式 か ら 導 く こ と の で き る 等 式 (10)
の 両 辺 をyに
作 用 させ て,n→
題 に よ りx∈N(A)が ま た(LSO)を
∞
とす る と
λ(λ+A)-1x=xが
得 ら れ,補
わ か る.
仮 定 す る と 等 式(8)と
(11)
が0に
収 束 す る こ とか ら,Ax=0を
最 後 にR(A)+N(A)を 結 果 に よ りx∈R(A)+N(A)か に わ か る.ま
た(LC)か
得 る.
特 徴 づ け る条 件 を 考 え る.R(A)とN(A)に ら 条 件(LC)と(LC′)が ら(LS)が,(LC′)か
ら(LS′)が
関す る
導 か れ る こ とが 直 ち 導 か れ る こ と は明 白
で あ る.条
件(LS)を
仮 定 す る,す λn→0,
と す る と 等 式(8)と(11)に x∈N(A)+R(A)を
と す る.等
式(10)の
xはR(A)に Xを
Am(λn+A)-mx→y
よ り,n→
得 る.条
を 得 る か ら,補
なわち
∞ と し て,x-y∈N(A)が
件(LS′)を
両 辺 をxに
仮 定 す る,す
作 用 し て,n→
題 に よ り,z∈N(A)で
あ り,等
属 す る か らx-z∈R(A)で
と す る と λ(λ+A)-1z=z
式(9)に
よ りx-λmn(λn+A)-m
あ る.
完 備 と す る.‖x‖γ が 三 角 不 等 式 を 満 た す と仮 定 す る.こ
と す る と,xn=x1n+x2n, x1n∈R(A), と き
∞
わ か る か ら,
なわち
x2n∈N(A)と
λ(λ+A)-1xn→x2nで
し た が っ て{x2n}の
あ る.ゆ
極 限x2が
(a)と(b)に 収 束"に
お い てXが
表 示 さ れ て,λ
→0の
え に
存 在 す る.Ax2n=0よ
ま たx1n=xn-x2n→x-x2で
の とき
りx2∈N(A)を
得 る.
あ る か らx-x2∈R(A). ノ ル ム 空 間 な ら ば こ れ ら の 条 件 で"収
束"を"弱
変 え て よ い こ と は ノ ル ム空 間 の 閉 凸 集 合 は 弱 閉 で あ る こ と(Mazurの
定 理 の 系)を
使 え ば わ か る.こ
の と き 作 用 素Aは
弱 位 相 に つ い て も閉 作用 素 に
な る こ と に 注 意 し よ う. 系 の 証 明 (5)の 証.x∈R(A)な A)-mx→xで
ら ば 定 理 に よ り,λ
あ る か らx∈R(Am)を
N(Am)⊃N(A)は
→0の
得 る.R(Am)⊂R(A)は
明 ら か.Amx=0な
と きAm(λ+ 明 ら か で あ る.
らAm(λ+A)-mx=0→0よ
っ てx
∈N(A). (6)の 証.x∈R(A)∩N(A)と あ る か ら λ →0と 定 理8.1に
し て,x=0を
で1対1で
あ る か ら,(6)に
あ る .X=R(A)+N(A)な
上 へ の 作 用 素 で あ る こ とは 明 白 で あ る.
定 理 と 定 義 に よ り,x∈D(J)に (12)
得 る.
よ り,N(Am(λ+A)-m)=N(Am)で
Am(λ+A)-mはR(A)上 R(Am)の
す る とA(λ+A)-1x=(λ+A)-1Ax=0で
対 し て,
よ り作 用 素 らば これ が (証 明 終)
(13) (14) が 成 立 す る.ま
た,
(15) R(J)=R(A), R(1-J)=N(A), で あ る. x∈D(J)の
と き,(13)に
よ り,A(λ+A)-1(x-Jx)=0で
あ る.し
た が っ
て, (16)
J2=J.
§8.3 抽 象 的Besov空 抽 象 的Besov空 Aは
間 の 定義
間Dφq(A)とRφq(A)を
完 備 準 ノ ル ム 空 間Xの
補 題 0
∞
定 義 す る た め に 次 の 補題 を 準 備 す る.
作 用 素,φ
と し,非
はR+上
の 重 み の 函 数 とす る.
負 整 数kとmを-k
≦r-ind
φ<m
に と る. (a) Aを
右 非 負 と し,条
件(8.2.1)を
仮 定 す る.正
数cをc≧c0に
と り
(1) (2) (3)
と定 義 す る.こ
の と き,条
て も 同 値 で あ る.特
件(1)と
に,c≧c0,
準 ノ ル ム(3)はkとmとcの
ct≧c0,
t>0の
選 び方 を変 え
とき
(4) が 成 立 す る.こ c0=0,す い.た
こ でCtはtと
な わ ちAが
だ し,(3)の
(b) Aを
φ,q,k,mに
非 負,し
右 辺 の 第2項
左 非 負 と し,条
依 存 し,cに
か もl-indφ>0の を‖x‖Xと
件(8.2.1)を
依 存 し な い. と き はc=0と
して よ
す る.
仮 定 す る.正
数cをc≦c0に
とり
(1′) (2′) (3′)
と定 義 す る.こ
の と き,条
え て も 同 値 で あ る.た
件(1′)と
だ し,kは
準 ノ ル ム(3′)はkとmとcの
正 整 数 とす る.ま
た,k=0と
選び方を変 し た 条 件(1′)
と 準 ノ ル ム(3′)はmとcの をRφq,m,c(A)と
Qφq,o,m,c(A)
Aが
選 び 方 を 変 え て も 同 値 で あ る. 書 く.
非 負,l-indφ>0の
と き はc=∞
証 明 作 用 素A(λ+A)-1と らmの
と し て も よ い.
λ(λ+A)-1が
と き の 条 件 か らm+1の
λ に つ い て一 様 有 界 で あ るか
と き の 条 件,kの
と き の 条 件 か らk+1の
と き の 条 件 が 導 か れ る こ と は 明 白 で あ る. 第1段. m+1と
XがBanach空 し た 条 件(1)ま
間,1≦q≦
∞ の と き,(a)の
た はkをk+1と
し た 条 件(1)よ
仮 定 の 下 で,mを り条 件(1)が
導かれ
る こ と を 示 す. cを 正 数 とす る.等
式
(5) に よ り,
(6)
を 得 る.λ-mφ(λ)の 条 件(1)よ c=0,
りmの r-indφ
補 題2.8(a)を
右 指 標 が 負 で あ る か ら 補 題2.8(a)に と き の 条 件(1)が ≧0の
よ りm+1の
と きの
導 か れ る.
場 合,m>0で
あ る か ら(6)に
お い てc→0と
し,
使 う と,
(7) を 得 る. k+1の
と き の 条 件(1)か
らkの
と き の 条 件(1)を
導 く.(λ+A)-m-kを
微 分
し積 分 す る と (8)
で あ る.k≧1の
ときは μ→ ∞
で あ り,k=0の ∞ の とき
と す る と,
と き はl-indφ>0で
あ るか ら(8)よ
り,λ,μ
→
を 得,よ
っ て 平 均 エ ル ゴ ー ド定 理 に よ りAm(μ+A)-mx→0と
な る.ゆ
え に,
(9) が 成 立 す る.(9)に
φ と し て φ(λ)λkを と り補 題2,8(a)を
適 用 し て,結
論を得
る. 第2段.
Xが
一 般 の 準 ノ ル ム空 間 の と き に(a)を
を み た し,‖x‖Xは21/γ-1ノ a>1を
固 定 し,整
示 す.‖x‖γXが 三 角 不 等 式
ル ム で あ る と仮 定 す る.
数 νに よ りc=aν
≧c0で
あ る と仮 定 す る .レ
ゾルベ ン
ト方 程 式 に よ り,
(10)
(11)
で あ るか ら,φ(t)の 上 限 の 逆 数 をφ(a)と
とお く と,条 だ し,nは
区 間[1,a]で
の 上 限 を φ(a),φ(t)の
区 間[a-1
,1]で
書 き,
件(8.2.1)と
整 数 とす る.ま
条 件(8.2.2)に
よ り,an≦
λ ≦an+1に
お い て,(た
た 添 字 γを 省 く)
(12)
が 成 立 す る.ゆ
え に 準 ノ ル ム(3)は
(13)
と 同 値 で あ る(q=∞ (14) た だ し, (15) に よ り, (16)
で は 第 一 項 はn>ν
で の 上 限 と す る).ま
た等式
の
を 得 る.Bm(a,aj)はjに し て 補 題2.8(b)を
つ い て 一 様 に 有 界 で あ る.こ 適 用 す れ ば,m+1に
に つ い て の 準 ノ ル ム(13)が Aが
非 負,c=0,
つ い て の 準 ノ ル ム(13)に
よ っ て,m
評 価 で き る.
r-indφ
≧0の
と き は,m>0で 式(16)が
あ る か ら,ν →-∞
と きaνm→0と
な り,し
た が っ て,等
て 成 立 す る.ゆ
え に,同
じ論 法 に よ り不 等 式(7)を
次 に,kをk+1と
こ で φ(λ)を φ(λ)λ-mと
し て 準 ノル ム(13)に
評 価 で き る こ と を 示 す.等
ν=-∞
と し て 第1項
の
を省 い
得 る.
よ っ て,kの
と き の 準 ノ ル ム(13)が
式
(17)
た だ し,
(18)
に よ り, (19)
を 得 る.k>0の 0の
場 合 はl→
場 合 は,l-indφ>0で
∞
の と きAm(al+A)-m-kx→0で
あ っ て,k=1と
と す る と,
あ る.k=
し て 準 ノ ル ム(13)が は 有 界 で あ り,し
Cm(a,aj-1)がjに
有限であ る
た が っ て,(19)と
つ い て 一 様 に 有 界 で あ る こ と に よ り,Am(aj+A)-mxが
束 す る こ と が わ か る.ゆ
え に,平
の と きAm(al+A)-mx→0で
均 エ ル ゴ ー ド定 理(定 あ る.以
上,い
理8.2)に
収
よ りl→
ず れ の 場 合 もk+1に
∞
つ いて
準 ノ ル ム(13)が 有 限 な ら ば (20)
が 成 立 す る.こ き る.以
れ に 補 題2.8(b)を
上 の 議 論 は ν=-∞
第3段.
と る.c=aν
とき の準 ノル ム が評 価 で
で も 成 立 す る.
(b)の 証 明 は ほ ぼ(a)と
ま ず,a>1に
選 用 す れ ば,kの
平 行 に し て で き る.
≦c0と
す る と 不 等 式(12)に
よ り(3′)は
(13′)
と 同 値 で あ る.た
だ し 点 列 はn≦
ν を 走 る.等
式(19)に
よ り
(19′)
で あ る か ら,補
題2.8(b)に
(1′)が導 か れ る.ま お い てi→-∞
を 得 る.こ
よ っ て,m+1の
条 件(1′)か らmの
た 等 式(16)でmをk,kをm,ν と す る と,k≧1な
れ に よ り,補
をiで
と き の条 件
に変 更 した 等 式 に
ら ば,
題2.8(b)を
使 え ば,k+1の
と き の 条 件(1′)か
らk
の と き の 条 件(1′)が 導 か れ る. 第4段 か らctに
(a)に お い て,c≧c0, つ い て の 条 件(1)が
等 式(10)に
ct≧c0,
と きcに
つ い て の 条 件(1)
導 か れ る こ と を 示 す.
お い て,μ=λtと
お く と,
を 得 る.し
た が っ て,変
を 得 る.よ
っ て 不 等 式(4)が わ か っ た.
第5段
c0=0,
を 示 す.c>0と
t>0の
数 変 換 λ→ λtを 行 う と,
l-indφ>0の
と き,(a)に
お い て,c=0に
とれ る こ と
す る と,
とな るか らであ る. 注 意 Xの 完 備 性 は(a)に 導 く所 だ け で 用 い た.Xが
(証 明終) お い てk=1の
とき の条 件 か らk=0の
完 備 で な け れ ば,k≧1の
条件を
と きの 条件 か らk=0
の 条 件 を 導 くこ とが で き な くて,以 下 で 定 義 す る右非 負作 用 素 に関 連 す る空 間 は 二種 類 に分 か れ る. この補 題 に よ り次 の よ うに定 義 す る: 定義 φ を指 標 有 限 の重 み の 函数,0
∞,と
し,非
負 整 数mとkを
-k
≦r-indφ<mに
右 非 負 作 用 素Aに
と る.
対 し て 条 件(1)を 満 た すxの
の 準 ノ ル ム を こ の 条 件 を 満 た す 最 小 のmとkを ≧c0の
定 義 し,そ
対 し て,k≧1と
と っ て(3)で 定 義 す る.正
indφ>0の
の 場 合 に も 正 数c≦c0の
と き,k=0と
し て 条 件(1′)を
の 準 ノ ル ムをm>r-indφ
で 定 義 す る.正
数c≦c0は
特 に,φ(λ)=λ σ>0につ
し て 条 件(1′)を
満 た すxの
の 準 ノ ル ム を こ の 条 件 を 満 た す 最 小 のmとkを
に よ っ て 定 義 す る.こ
し,そ
定 義 し,そ 数c
選 び 方 に は 任 意 性 が あ る.
左 非 負 作 用 素Aに (A)と
全 体 をDφq(A)と
使 っ て(3′)
選 び 方 に は 任 意 性 が あ る.l満 た すxの
全 体 をRφq(A)と
を 満 た す 最 小 のmとk=0と
定義
に よ っ て(3′)
任 意 に 定 め る.
σ,σ≧0,の
い て はRσq(A)と
定 義 に よ り,明
全 体 をQφq
ら か に,Aが
と き,対
応 す る 空 間 をDσq(A),Qσq(A)と
書 き,
書 く. 左 非 負 でl-indφ>0の
と き,
(21)
で あ る.ま
た 定 義 と補 題 に よ り0
≦r-indφ<m=正
整数の とき
で あ り,
で あ る.た
だ し,Dφqの
負 と す る.以
下,特
命 題 で はAは
の 重 み,0
∞,0
∞,と す る.
らば
レ ゾ ル ベ ン トと 可 換 な 有 界 線 型 作 用 素Tに
つ い て
が 成 立 す る. (c) 正数c1を
左 非
基 本 的 性 質 を 述 べ る.
定 理 φ と ψ を 指 標 有 限 のR+上
(b) Aの
命 題 で はAは
に 断 わ ら な い 限 り こ れ を 仮 定 し て あ る も の と す る.
空 間DφqとQφq,Rφqの
(a) q≦rな
右 非 負,QφqとRφqの
適 当 に と っ て,t≧c1で
φ(t)/ψ(t)が 有 界 な ら ば,
t≦c1で
ψ(t)/φ(t)が 有 界 な ら ば
ま た,r-indφ
(d)
な らば
D0∞-(A)⊃D(A),D0∞(A)=X,Q0∞-(A)⊃R(A)+N(A)で
Q0∞(A)=Xで
あ る.
特 にr-indφ<0な >0な
ら ば,特
(e) Aが
あ り,
ら ばDφq(A)=X,Qφq(A)=Xで に σ>0な
逆A-1を
あ る.ま
たl-indφ
らば
持 て ば,A-1は
左 非 負 ま た は 右 非 負 と な り,ψ(t)=
φ(t-1)-1と お く と,
で あ り,さ
ら にl-indφ>0の
(f) l-indφ>0な
とき は
らば
(22)
(直 和).
(g) Dφq(A),Qφq(A),Rφq(A)は 間,1≦q≦
完 備 準 ノ ル ム 空 間 で あ り,XがBanach空
∞ の と き こ れ ら の 空 間 もBanach空
証 明 (a)の 証.XがBanach空 (a)を 使 え ば わ か る.Xとqが
間 で あ る.
間 で,1≦q≦
∞ の と き は(6)と 補 題2.8
一 般 の と き は 準 ノ ル ム と し て(13)ま
た は(13′)
を 使 え ば 明 白 で あ る. (b)の
証.TとA(λ+A)-1=1-λ(λ+A)-1の
(c)の 証.前 と な る こ と,お
半 は 明 白.r-indφ
可 換 性 に よ る. の と き は,φ/ψ
よ びm>r-indψ>l-indφ>-kに
と の右 指 標 が 負
非 負 整 数mとkを
と き,
と な る こ と か ら (d)の 証.D0∞=Xは
を 得 る.QφqとRφqに 明 白.定
理8.2(a)に
つ い て も 同 様 で あ る. よ り
とる
次 に,x∈Dσ∞(A),σ>0と
と な る か ら,定
す る.m>σ
理8.2(a)に
ら,l-indφ>σ>0に
よ りx∈D(A)で
あ る.一
般 に φ の左 指 標 が 正 な
と り,
x∈R(A)+N(A)の
と き 定 理8.2(b)に
→x1∈R(A).x-x1∈N(A)で
定 理8.2(b)に
よ り,λ
あ る か ら,λ
→0の
→0の
と きA(λ+A)-1x
とき
よ りRφqに 関 す る結 果 も証 明 で き る.
(e)の 証.B=A-1と 0<λ
に 正 整 数 を と る と,
お く.λ ≧c0で
条 件(8.2.1)が
成 立 す る と 仮 定 す る.
≦c-10に お い て,
ま たx∈D(B)に
対 し て,
ゆ え に,(λ+B)-1=λ-1A(λ-1+A)-1で
あ る.よ
た ψ の 相 似 比 函 数ψ は φ に 等 し い.-k
っ てBは
左 非 負 で あ る.ま
≦r-indexφ<mに
非負
と る と,
と な り,Dφq(A)=Qψq(B)を
得 る.後
半 はN(A)=N(A-1)={0}と
次 の(f)
に よ る. (f)の 証.l-indφ>0,x∈Qφq(A)と a>1と
す る.(16)と
仮 定 す る.m>r-indφ
X)に
属 し,し
+A)-mx1→0と
と な る.補
が収
束 す る こ と が わ か る.定
よ りx=x1+x2,x1∈R(A),x2∈N(A)と
A)-m-1x2=0ゆ
と り,
同 様 に し て,
が 導 か れ る か ら,{{an(an-A)-1}mx}n=ν,ν-1,… 8.2(b)に
にmを
表 わ せ
る.λmA(λ+
え,λmA(λ+A)-m-1x1=λmA(λ+A)-m-1xはL*q((0,c); か も,x1∈R(A)よ な り,し
題2.8(b)を
り,定
理8.2(b)に
よ り,i→-∞
でaim(ai
た が っ て,
使 う と,x1∈Rφqを
得 る.ゆ
え にQφq⊂Rφq+N(A).
理
逆 向 き の 包 含 関 係 は(21)で ま た,Rφq⊂R(A)で (g)の 証.完
示 し た.
あ る か ら 系8.2に
備 性 はLebesgue積
よ り(22)の 右 辺 は 直和 に な る.
分 論 のFatouの
補 題 に よ りわ か る. (証 明 終)
§8.4 稠 密 性 と 昇 降 性 こ こ で,Dφq(A)やRφq(A)に うか を 考え,ま property)と
た,こ
お い てD(Am)ま
れ ら の 空 間 に お け るAの
呼 ば れ る 性 質,を
こ の 節 で もXは
完 備 準 ノ ル ム 空 間,AはX上
∞(μ →0)の
降 性(lifting
の 線 型 作 用 素 で,Dφqを
問題
問 題に す る と きに は 左 非 負 と仮 定 す る.
定 理 φ を 指 標 有 限 の 重 み の 函 数,0
(a) q≦
稠 密 で あ るか ど
作 用 の 仕 方,昇
調 べ る.
に す る と き に は 右 非 負,QφqとRφqを
ψ(t)=tmφ(t)と
た はR(Am)が
∞,そ
し てmを
正 整 数 と し,
お く.‖x‖γXは 三 角 不 等 式 を 満 た す と す る.
∞-と
す る.D(A)∩Dφq(A)(R(A)∩Qφq(A))の
と きDφq(A)(Qφq(A)とRφq(A))の
(Am(μ+A)-mx→x)で
元xに
対 し て μ→
位 相 で,μm(μ+A)-mx→x
あ る.
特 に,l-indφ>0ま
た はD(A)=X(R(A)=X)の
(Rφq(A)∩R(Am))はDφq(A)(Rφq(A))で
と き,Dφq(A)∩D(Am)
稠 密 で あ る.
(b)
(c)
か つ
(d)
な らば な らば な らば
(e)
な らば (f) l-indφ>0な
(g) -μ はDφq(A)か
をAの
らば
レ ゾル ベン
らDψq(A)へ
ト集 合 に 属 す る 数 と す る.こ
の1対1有
の と き(μ+A)-m
界 線 型 作 用 素 で あ る.l-indφ>0の
場
合,こ
れ は 上 へ の 作 用 素 で あ る.
証明
に 非負整 数kとlを
(a)の 証. 0
場 合.x∈D(A)∩Dφq(A)と
の と き μm(μ+A)-mx→x,し
で あ る か ら,Lebesgueの
q=∞-の
と る.
収 束 定 理 に よ り,μ
場 合.cを
正 数 と す る.正
す る と,定
理8.2(a)
か も,
→∞
の とき
数 εに 対 し て,
な らば と な る よ う に 正 数 λ0(ε)がとれ る.系2.7の て φ(λ)の 上 限b(ε)は
証 明 に よ り区 間[c,λ0(ε)]に
有 限 で あ る.μm(μ+A)-mx→xで
おい
あ る か ら,
な らば と な る よ うに 正 数 μ0(ε)がとれ る.ゆ ≧cに
え に,μ>μ0(ε)に
お い て,す
べ ての λ
つ い て,
で あ る.c=0の
場 合 も 同 様 に 証 明 で き る.
(b)の 証. x∈D(Am)と
ゆえに,x∈Dm∞(A).
す る と,
と は 定 理8.2(a)に
x∈D(Am)でAmx∈D(A)な
(c)の 証. x∈Dmγ(A)な っ て 定 理8.2(a)に
ら ばxがDm∞-に
属す る こ
よ りす ぐわ か る. ら ば 定 理8.3(d)に
よ り,λ
→ ∞
に と る.等
式(8.3.16)に
よ り
を 得 る.よ
っ てn→
の と き{anA(an+A)-1}mxは
∞
あ る か ら,xはD(Am)に属
し,し
よ りxはD(A)に
の と き λm(λ+A)-mx→xで
属 し,し
たが
あ る.a>1
収 束 す る.Amは
閉で
か も,
{anA(an+A)-1}mx→Amx. (d)の
証. x∈D(Am)か
つAmx∈Dφq(A)と
す る.補
題8.3に
よ り で あ り,
し た が っ てx∈Dφq(A)で
あ る.
(e)の 証.
と な る.ゆ
とす る と
え に,AmxはDφq(A)に
(f)の 証. l-ind φ>0と
属 す る. す る とl-indψ>mと
し た が っ て(e)に の 包 含 は(d)に
を 得 て,(μ+A)-mが1対1有 l-indφ>0な
例 -μ
よ り
よ り, 逆 向 き
有 界 作 用 素 で あ る か ら,
界 作 用 素 で あ る こ と が わ か る.
ら ば 定 理8.3と(f)に 逆 に な る.よ
をAの
系 q,φ,m,ψ
よ り(μ+A)mはDψqをDφqに
っ て(μ+A)-mは
上 へ の 作 用 素.
レ ゾ ル ベ ン ト集 合 に 属 す る 数 と し,σ
を 定 理 と 同 じ とす る.こ
証 明 -μ をAの x∈Dφq(A)と
理8.3に
よ る.
(g)の 証. A(μ+A)-1は
(μ+A)-mの
な り,定
写 し, (証 明 終)
を 正 数 とす る とき
の とき
レ ゾル ベ ン ト集 合 に 属 す る数 とす る.
す る と,
で あ る.し
と す る と,定
逆 に, 定 理8.3(c)を
使 っ て,Ajxj∈Dφq(A)を
x∈Qφq(A)と
す る.
得 る か らx∈Dφq(A)で
た が っ て,
理 の(e)に あ る.
よ り,
で あ り,定
理 の(d)に
逆 に,xが
よ りAj μjAm-j(μ+A)-mx∈Qψq(A).
論 理 的 同 値 記 号 の 右 側 の よ うに 表 わ さ れ る とxがQφq(A)に
る こ と は 定 理 の(e)と
定 理8.3(c)に
よ りわ か る.
属す
(証 明 終)
§8.5 定 義 域 ま た は 値 域 と の 補 間 空 間 空 間DφqとRφqを 定 理 mを
補 間 空 間 と し て 特 徴 づ け る.
正 整 数,0
φ ≦r-indφ<mと
∞,φ
す る.こ
を 指 標 有 限 の 重 み の 函 数 で,0
の と き,Aが
右 非 負(左 非 負)な ら ば
と お く と, (1) ((1′)
で あ っ て 準 ノ ル ム は 同 値 で あ る.特
に,
(2) ((2′)
証 明 1≦h≦m-1の
とき
(3)
(4)
と 定 め る と,Fm(1-t)(1-t)m=Fm(1)-Gm(t)tmで
x∈Dφq(A)に
と お き,0<λ
と き
対 し て,λ
≧cの
あ る. と き,
と き はυ0(λ)=x-λmυ1(c), υ1(λ)=λmυ1(c)と
お く.
よ っ て,
を 得 る.
一 方,Gmの
作 り方 か ら,λ>0に
(5)
お い て,
x=υ0(λ)+υ1(λ)
で あ る.逆
に,(5)がa.e.λ
で 成 立 す る よ う なυ0とυ1を
と な る よ う に とれ れ ば,
を 得 る.Aが
左 非 負 の と きRφqに つ い て も 同 様 に 証 明 で き る.
(証 明 終)
§8.6 非 負 作 用 素 の 部 分 空 間 へ の 制 限 X上
の 作 用 素Aの
部 分 空 間Yへ
の 最 大 制 限Bは
(1) D(B)={y∈Y;y∈D(A),Ay∈Y}, (2)
By=Ay
と 定 義 す る.以 補 題 X上
(y∈D(B)の
下 こ の 節 でYはXの の 線 型 作 用 素AのYへ
と き),
部 分 空 間 と す る. の 最 大制 限 をB,mを
正 整 数 と す る.
(a) ζ∈ ρ(A)∩ ρ(B)の と き(ζ-A)-1│Y=(ζ-B)-1, (b)
の と き,BmはAmのYへ
(c)
A-1が
で あ る.こ
こ で,ρ
対 し て,(ζ-B)-1y=z∈Y.よ
え にz=(ζ-A)-1y.す
(b). mに し,mで
存 在 す る と き,B-mはA-mのYへ
の最大制限
は レ ゾ ル ベ ン ト集 合 を 示 す.
証 明 (a). y∈Yに (ζ-A)z.ゆ
の 最 大 制 限 で あ る,
っ てy=(ζ-B)z=
な わ ち(ζ-A)-1│Y=(ζ-B)-1.
つ い て の 帰 納 法 で 示 す.m=1の
と き は 定 義 に よ る.m≧1と
は 正 し い とす る.
か つAm+1x∈Yの
とき
(3)
で あ る.
はYの
∩D(Am)に
属 し,Am(Ax)∈Y.ゆ
方x∈Y,
Ax∈Yよ
元 をYに
え に,Ax∈D(Bm),
りx∈D(B),
Bx=Ax.し
写 す か ら,AxはY Bm(Ax)=Am+1x.一
た が っ てx∈D(Bm+1),
Bm+1
x=Am+1x.
(c). z∈R(B)の A-1z.す
と きz=By=Ayと
な わ ち,yはzか
な るy∈Yが
ら 一 意 に き ま る.逆
にz∈Y,
あ る.よ
っ てy=
y=A-1z∈Yと
す る.Ay=z∈Yよ
り,y∈D(B),By=z.す
B-1はA-1のYへ
の 最 大 制 限 で あ る.ま
に よ り 系 X上 Y上
な わ ち,y=B-1z.故 た,
(b)を 使 っ て,(c)を 右 非 負(左 非 負)作 用 素 のYへ
に
得 る.
(証 明 終)
の 最 大 制 限 をBと
す る と き,Bが
の 右 非 負(左 非 負)作 用 素 と な る た め の 必 要 十 分 条 件 は λ>c0(λ
い て(λ+A)-1がYの
元 をYに
(4) ‖
つ
写 し,
λ(λ+A)-1│Y‖L(Y)≦MY
と な る こ と で あ る. 上 の 条 件 の 下 で,m,nを
非 負 整 数 とす る と,あ
い て λmAn(λ+A)-m(μ+A)-nx∈Yな
つ い てYに
こ こ で,準
ら ば,こ
属 し て,Y値
る λ,μ>c0(λ,μ
つ
れ は す べ て の λ,μ>c0(λ,μ
正 則 函 数 に な る.
ノ ル ム 空 間 の 値 を と る 正 則 函 数 と は 連 続 で あ っ て(7.1.3)の
意味
で 微 分 可 能 な 函 数 の こ と を い う. 証 明 必 要 性 は 補 題(a)に
よ る.十
分 性 は 明 白.
後 半 の 証.
で あ る か ら, な ら ば,
はY値
正 則 函 数 で あ る.
(証 明 終)
§8.7 両 立 非 負 作 用 素 こ の 節 で はX0とX1は 定 義 X0上
準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対 と し,X=X0+X1と
の 右 非 負(ま た は 左 非 負)作 用 素A0とX1上
非 負)作 用 素A1と
お く.
の 右非 負(ま
たは左
右 非 負(ま
たは左
が 両 立 し て い る と は,
(1)
A0x=A1x
が す べ て のx∈D(A0)∩D(A1)に
つ い て 成 立 し,A0とA1の
非 負)の 条 件 を 定 義 す る 定 数c0を
共 通 に と っ た と き,あ
(2) が す べ て のx∈X0∩X1に
る λ>c0(λ
(λ+A0)-1x=(λ+A1)-1x つ い て 成 立 す る こ と を い う.
定 理 A0とA1がX0とX1上 す べ て の λ>c0(λ
の 両 立 右 非 負(ま た は 左 非 負)の 作 用 素 な ら ば, に つ い て,(2)が
成 立 す る.そ
し
て,こ
の とき
(3) D(A)=D(A0)+D(A1) と定 義 し,こ
の 集 合 に 属 す るx=x0+x1,x0∈D(A0),x1∈D(A1)に対
(4)
して
Ax=A0x0+A1x1
と定 義 す る と,AはX上
の 右 非 負(ま
た は 左 非 負)作
λ>c0(λ
用 素 に な り,す
べ ての
つ い て,
(λ+A)-1x=(λ+A0)-1x0+(λ+A1)-1x1
が 成 立 す る.ま
た
(6) R(A)=R(A0)+R(A1) で あ っ て,A0はAのX0へ 逆 に,X上
の,最
大 制 限 に 一 致 す る.
の 右 非 負(ま た は 左 非 負)作 用 素AのX0とX1へ
れ ぞ れA0とA1と A0とA1は
の,A1はAのX1へ
す る と き,A0とA1が
の最大制限をそ
右 非 負(ま た は 左 非 負)と な る な ら ば,
両 立 右 非 負(ま た は 左 非 負)作 用 素 と な り,(1)か
ら(6)ま で が 成 立 す
る. 証 明 λ>c0(ま
た は λ
お い て,
(7) と す る.レ
ゾル ベ ン ト方 程 式(8.1.1)に
よ り
(8) た だ し,
に よ り λ に つ い て(2)が 成 立 す れ ば
μ に つ い て も(2)が 成 立 す る.こ c0)に
れ を 繰 返 せ ば,す
べ て の λ>c0(ま
た は λ<
つ い て(2)が 成 立 す る こ と が わ か る.
と す る.x0-y0=y1-x1に A1y1を
得 る.よ
(ま た は
っ てAは(3)と(4)に
適 用 す れ ばA0x0+A1x1=A0y0+ よ っ て 矛 盾 な
λ
+(λ+A1)-1x1をyと
と な る.ま
等 式(1)を
お く と,
たy=y0+y1,z=z0+z1,yj∈D(Aj),zj∈D(Aj)(j=0,1),
く 定 義 さ れ る.λ>c0 対 し て,(λ+A0)-1x0
と す る と,
と な り,こ
(λ+A0)-1を =zで
作 用 す る と,(2)に
あ る .す
よ りy0-z0=z1-y1を
な わ ち λ+Aは1対1,上
得 る.ゆ
へ の 作 用 素 で,そ
れ に え にy
の逆 に つ い て
(5)が 成 立 す る. x∈X0∩D(A),Ax∈X0と A)xと
す る.λ>c0(ま
お く と,y∈X0.し
ゆ え にA0はAのx0へ
た は λ
と りy=(λ+
た が つ て,x=(λ+A)-1y=(λ+A0)-1y∈D(A0). の 最 大制 限 で あ る.
作 り方 か ら(6)は 明 白 で あ る. 逆 を 示 そ う.(1)と(4)は
明 白.補
題8.6(a)に
で あ る.よ
得 る.最
後 に,x∈D(A)と
っ て(2)と(5)を
よ り,
す る λ>c0(ま
と り
た は λ
と お く と,
ゆ え に(3)が 成 立 す る. 系 定 理 の 条件 の下 で,mを
(証 明終) 正 整 数 とす る とき
(9)
が成 立 し,
に つ い て,
(10) が 成 立 す る. A0とA1が
そ れ ぞ れ 逆A0-1とA1-1を
持 ち,x∈R(A0)∩R(A1)に
対 し て,
(11)
が 成 立 す る と き,特
にj=0,1に
A-mのXjへ
の 最 大 制 限 で あ る.
A0とA1が
左 非 負 で あ っ て,
つ い てR(Aj)がXjで
稠 密 の と き,Aj-m別 は
(12)
が成 立す る な ら ば (13) (14) (15)
が 成 立 す る.た
だ し,[Y]XはYのXに
お け る 閉 包 を 示 す.
証 明 (5)を 繰 返 し 使 う と,λ>c0(ま (j=0,1)の
た は λ
と き,
(16)
と な る こ と が わ か る.(5)よ
り(3)を 導 く の と 同 様 に し て(16)よ
と が で き る.AmjがAmのXjへ
り(9)を 導 く こ
の 最 大 制 限 で あ る こ と は 補 題8.6(b)に
よ り示
す こ と が で き る. A0-1とA1-1が
存 在 し て,(11)が
成 立 す る と 仮 定 す る.
とす る.A0x0=-A1x1に(11)を た が っ てA-1が R(Aj)がXjで
補 題8.6(c)に
理8.2)に
な わ ちx=0.し
よ り結 論 を 得 る.j=0,1に
左 非 負 で(12)が
つ い て
稠 密,し
よ りN(A)={0}と
よ りA0-1とA1-1の
A0とA1が
な りA-1が
存 在 と等 式(11)の
た が っ て, 存 在 す る.
成 立 が わ か る.
成 立 す る と 仮 定 す る.x=x0+x1,xj∈Xj(j
対 し て,
で あ り,A0とA1の 0の
題8.6(c)に
稠 密 な ら ばR(A)=R(A0)+R(A1)はXで
平 均 エ ル ゴー ド定 理(定
=0,1)に
適 用 し,x0=-x1,す
存 在 し,補
そ れ ぞ れ に 対 し て(8.2.4)に
と き 右 辺 はJ0x0+J1x1に
J0x0+J1x1で
あ る.こ
収 束 す る.す
れ と等 式(8.2.15)に
x∈XでA(λ+A)-1xが
よ りJ0とJ1を
定 め る と,λ →
な わ ちxはD(J)に
属 し,Jx=
よ り(13)と(14)を
収 束 す る か ら 定 理8.2(b)に
得 る.す
よ り等 式(15)を
べ ての 得 る.
(証 明 終) §8.8 非 負 作 用 素 の 補 間 定理
を 準 ノ ル ム 空 間 の 両 立 対 ま た はBanach空
圏, と し,AをX0+X1上
を の 上 の 指 示 函 数h(ξ,η)の {A0,A1}を{X0,X1}の
こ の と き,Bは (1)
補 間 函 手 とす る.
上 の 両 立 右 非 負(ま た は 左 非 負)作 用 素
の 等 式(8.7.3)と(8.7.4)に
た は 左 非 負)作 用 素 と し,Aの
間 の両 立 対 の全 体 の な す
補 間 空 間
よ り定 義 され る 右 非 負(ま へ の 最 大制 限 をBと
右 非 負(ま た は 左 非 負)で あ っ て,λ>c0(ま
す る.
た は λ
が 成 立 す る. 特 に,φ0と
φ1が 指 標 条 件 を 満 た す 重 み の 函 数,0
しAのS=S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)へ は(λ+As)-1に等
し く,{X0,X1}をBanach空間
し,AのXθ=[X0,X1]θ A0)-1が
す る と,(λ+A-1)│s
の 両 立 対,0<θ<1と
へ の 最 大 制 限 をAθ
と す れ ば,(λ+A)-1│X0=(λ+
成 立 す る.
D(A0)とD(A1)が,そ
れ ぞれX0とX1で
密 な ら ばD(B)は
証 明 {A0,A1}を λ>c0と
成 立 す る か ら,作
で 成 立 す る.補
D(Aj)がXjで X0∩X1の
稠 密,X0∩X1が
題8.6(a)に
な る.ゆ
よ り,Bは
右 非 負 で あ る. 対 し て,λ → ∞ の と き
たが って
え にX0∩X1はD(B)の
定 に よ りX0∩X1は
の 位 相 で λ(λ+ で の閉 包 に 含 まれ
で 稠 密 で あ るか ら,D(B)は
で 稠 密 で あ る.
(証 明 終)
定 理 後 半 の 仮 定 はq0ま と[X0,X1]θ
で稠
用 素 の 補 間 に よ り,
稠 密 とす る(j=0,1).x∈X0∩X1に
位 相 で λ(λ+A)-1x→x,し
A)-1x→xと
で 稠 密 で あ る.
両 立 右 非 負 作 用 素 と す る.
す る と(8.7.7)が
が
る.仮
∞(j=0,1),と
の 最 大 制 限 をAsと
た はq1が
∞ で な い と き のS(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)
に つ い て 成 立 す る(定 理5.3と
系 定 理 の 条 件 の 下 で,mを
定 理7.5).
正 整 数 とす る と き,
(2)
が 成 立 し,ま
た{A0,A1}が
左 非 負 で あ っ て,(8.7.12)が
成立す るとき
(3)
が成 立 す る.さ
らに各
に つ い てY0∩Y1が
で稠 密 と
な る と き, の
(4)
で の閉 包
が 成 立 す る. 証 明 λ>c0(ま
た は0<λ
上 へ の 同 型 を 与 え る(j=0,1),作 {A0,A1}を
と る.(λ+A)-mはXjか 用 素 の 補 間 と 補 題8.6(a)に
両 立 左 非 負 と し,(8.7.12)を
仮 定 す る.R(Aj)のXjで
らD(Ajm)の よ り(2)を 得 る. の閉包を
Yj(j=0,1)と R(Ajm)の
す る.系8.2に
よ り,λ
上 へ の 同 型 を 与 え る(j=0,1).作
は
か ら
ら
の 上 へ の 同 型 に な る.Yj⊂Xj(j=0,1)
で あ る か ら,
で あ る か ら,一
と きAm(λ+A)-mはYjか 用 素 の 補 間 に よ り,Am(λ+A)-m
で あ る.
般 に
で あ る.ゆ
え に, R(A1m))で
る.一
方,Am(λ+A)-mは{X0,X1}か
型 作 用 素 で あ る.し
を 得 る.(3)が Ajに
ら{R(A0m),R(A1m)}へ
た が っ て,作
あ
の 両 立 連続 線
用 素 の補 間 に よ り
示 さ れ た.
対 応 し て(8.2.3)と(8.2.4)で
へ の 制 限 がJjで,そ
れ はXjか
間 に よ り,Jの
定 義 さ れ る作 用 素 をJjと らYjへ
書 く と,JのX
の 連 続 線 型 作 用 素 で あ る.作
へ の 制 限J〓
は
の 連 続 作 用 素 で あ る.(8.2.13)と(8.2.16)と
用 素 の補
か ら
の 中 へ
に よ り (直 和)
を 得 る.xがR(B)の
で の 閉 包 に 属 す る と き,x∈D(J)で,し
も
で あ る.以
上 によ り
での閉包
の
し か も 埋 め 込 み は 連 続 で あ る.xがY0∩Y1に A(λ+A)-1x→xがX0∩X1の 立 す る.す
位 相 で,し
属 す る な ら ば,λ た が っ て
な わ ち,Y0∩Y1⊂[R(B)の
よ りY0∩Y1は
で 稠 密 で あ る.ゆ の
で の 閉 包]と
と き,
の 位 相 で成 な る.仮
定 に
え に,
(証 明 終)
§8.9 抽 象 的 埋 蔵 定 理 の 算 術 的 等 式 を 示 す:
補 題 mとkを
→0の
での閉包
と な り(4)を 得 る.
ま ず,次
か
正 整 数 と し,(k+m-1)次
多 項 式Fm,kを
(1)
と 定 め る.こ
の と き,等
式
(2)
が成 立す る. 証 明 2項 係 数 の性 質 に よ り (3)
で あ る.2項
展 開 す る と,(2)の
左辺は
に 等 し い.
(証 明 終)
さ て,準
ノル ム空 間X上
の 右 非 負 作 用 素Aと
λ,μ>c0に
対 し て,
(4)
(5) で あ る か ら,t=λ(λ+A)-1,u=(μ/λ-1)A(μ+A)-1と 代 入 す る と,
(6)
を 得 る.た (7)
だ し
し て,等
式(2)に
で あ る.こ
の 等 式 に よ り,抽
定 理 {X0,X1}を
象 的 埋 蔵 定 理 が 導 か れ る.す
完 備 準 ノル ム 空 間 の 両 立 対,{A0,A1}を{X0,X1}上
両 立 右 非 負 作 用 素 と し,X=X0+X1,と 8.7の(8.7.3)と(8.7.4)に 0
∞,φ
お き,X上
の 右 非 負 作 用 素Aを
と ψ を 指 標 有 限 の 重 み の 函 数 と し,c≧c0に
よ び 正 整 数hが
の 定理
よ っ て 定 義 す る.
(a) 条 件-k
な わ ち,
≦r-indψ<mを
と る.
満 た す 非 負 整 数kと
非 負整数
存 在 し て,
(8) (9)
が 成 立 す る と仮 定 す る.ま こ の と き,Dφq(A1)の
たl-indφ>0と
す べ て の 元xに
す る. ついて
(10) が 成 立 す る.そ
し て,
な らば な らば 1/{φ(t)ψ(t)}がt≧1で で あ る,た
だ し,X0の
有 界,0
γ な ら ば
準 ノル ム のγ 乗 が 三 角 不 等 式 を 満 た す と す る.
(b) 逆 に,l-indφ>0を
満 た す φ に つ い て,
(11) が 成 立 し,Dφq(A1)に
属 す る す べ て の 元xに
つ い て,
(12) が 成 立 す る な ら ばr-indφ<m,-h
ψ)≦r-ind(φ
ψ)
非 負
と る と,
(13) (14) が 成 立 す る. 証 明 (a)の 証.a>1に 整 数lをr-indφ
た,
と る,c=aν
≧c0と
し て よ い.正
ψ)の よ うに と る.r-indφ と お く.さ
整 数nと
非負
ψ<m+nと
て,Dφq(A1)の
元 をx
とす る と,xはD(A)に
属 す る か ら,mをl+m+nと
し て(6)を 使 う と,
(15)
を 得 る.た
だ し,Cl=Fl+m+n,k(1)-Iと
お き,
(16)
(17)
と定 め る.Fl+m+n,k(λ(λ+A)-1)が[λ(λ+A)-1]kを
が 成 立 す る.た り,(10)が
因 数 に 含 む か ら,
だ し,φ ψ は φψ の 相 似 比 函 数 を 示 す.lの
選 び 方 と系2.6に
よ
わ か る.
mをm+nと
し て(6)を 使えば(15)と
同 様 に,
(18) を 得 る.た
だ し,
と定 め る.k0の
を 得 る.ゆえ
た,Bj,Bν
代 りにhを
場 合.BjとBν
場 合.仮
はX1の
の 形 と 仮 定(8)と(9)に
あ り,KをCKと 定(8)と(9)に
下k≧hの
な わ ちx∈S(q,φ
成 立 す る.
より
の と きuj=0と
ψ,X0;q,φ,X1)で
よ り
し て(12)が
有 界 作 用 素 で あ る か ら,j>ν
uj=BjAn(aj+A)-nxとuν=Bνx,j<ν
と な る.す
と る も の とす る.以
準 ノ ル ム の γ乗 が 三 角 不 等 式 を 満 た す とす る.
にx∈Dφψq(A0)で
r-ind(φ ψ)<0の
で あ り,ま
と き はkの
あ る.
につ い て は お く と,
場
で 有 界 で,0
と な り,X0の
完 備 性 に よ りx∈X0を
(b)の 証.m,k,hを
代 入 す る と,λ
を 得,λ=cに
とれ ば(14)を
と な る.l-indφ>0ゆ
得 る.
定 理 の(a)の
を 得 る.(12)に
な らば,
よ うに と る.x∈X1の
≧cに
ついて
得 る.ま
た(12)に
代 入 し て,
え λ ≧cで1+φ(c/λ)は
有 界,し た が っ て,(13)が
か る.
使 え ば 完 備 性 が な くて も(8)よ
注 意2 左 非 負 作 用 素 やc=0の 注 意3 定 理(a)で
はr-ind(φ
に よ り,任 意 のr>0に れ に 定 理(a)を
で あ る.た
な る 正 整 数k
り(10)が 導 か れ る.
ψ)=0,q>γ
の場 合 に つ い て結 果 が示 し て
に 正 数 δを と れ ば 定 理8.3の(a)と(c)
つ い て,
た だ し φ(t)t-δを φ1と
使 え ば,
とえ ば,ψ(t)=t-ρ,ρ>0の で あ る.な
≦r-indφ<mと
場 合 の 類 似 の 埋 蔵 定 理 が 証 明 で き る.
な い.r-indφ-l-indφ<δ
す る.こ
わ
(証 明 終)
注 意1 Dφqを 定 義 す る の に-k
とき
お こ の 場 合,定 な らば
と き 理(a)に
よ る と σ>ρ
な ら ば, で あ る.
第9章
Banach空
作 用 素 の分 数 ベ キ
間 の 非 負 作 用 素 の 分 数 ベ キ の 理 論 を 述 べ る.E. Hille,
Phillipsに 始 ま り,A.V.
Barakrishnan,
R.S.
Krasnosel'skii-Sobolevsiiお
よび
恩 師 吉 田 耕 作 と加藤 敏 夫 が 発 展 させ た 理 論 で あ る.こ こで も小 松 彦 三 郎 に よ る 組織 的 な 研 究 に した が って述 べ る.た だ し,実 部 が正 のベ キ と実 部 が 負のベ キ を 同 時 に 扱 う形 に修 正 し て述 べ る,第2節
∼ 第4節
で述 べ る指 数 法 則 が 中心 的
話 題 で あ る.そ れ を使 って実 部正 の複 素数 ベ キ の性 質 を第5節
で調 べ,第6節
では 分 数 ベ キ の定 義 域 が 補 素 補 間 に よ り得 られ る こ とを 示 す.第7節 の生 成 作 用 素 の-1倍
の場 合 を 扱 い,例
と してBesov空
では半群
間 が 前 章 のDσqに な る
場 合 を説 明す る. な お,本 書 で は基 本 的結 果 を 述 べ るに と ど まっ て,分 数 ベ キ に 関 す る多 くの 重 要 な結 果 を 省 か ざ るを得 なか った.興 味 あ る方 々は参 考文 献 な どを参 照 し て いた だ き た い. §9.1 非 負作 用素 の 分数 ベ キ の定 義 こ の節 か ら §9.6ま で,AをBanach空 複 素 数 α に 対 し て,Reα=σ
間X上
の 非 負 作用 素 とす る.
とお き-l<σ<mに
正 整 数lとmを
る.x∈Dσ-1(A)∩Q-σ1(A)な らば,定 義 に よ り, (1)
で あ る.し
た が っ て,積
分
(2)
が ノ ル ム 収 束 す る.部
が,λ
→0ま
分 積 分 す る と(Aλl+m-1(λ+A)-l-m-1を
た は λ→ ∞
の と き0に
収 束 す る こ とか ら,
積 分),
と
(3)
を 得 る.同 様 に部 分積 分 に よ り (4)
を 得 る.し
た が っ て 式(2)の 値 はlとmの
σ>0の
と き はDσ1(A)∩Q-σ1(A)=Dσ1(A)で
+A)-mx→0と
な る.し
の 値 はl=0に
と っ て も 変 ら な い.
σ<0の
る か ら,式(2)の
な り,m=0と
し て も等 式
と っ て も 変 ら な い.
に と り,式(2)に
値 は 明 ら か にD(A)∩R(A)に
の と きλσAm(λ
と き に も 等 式(3)が 成 立 し,式(2)
らばx∈R-σ1(A)と
値 はmを0に
さ て,0<ε<μ<∞
あ っ て λ→ ∞
た が ってl=0の
と き はx∈R(A)な
(4)が 成 立 し,式(2)の
選 び 方 に 依 存 し な い.
お い て,積
属 す る.ε →0,μ
値 はD(A)∩R(A)に
分 範 囲 を[ε,μ]と
→ ∞
した
と す る と 式(2)の 値 に な
属 す る.
以 上 に よ り次 の 補 題 の 前 半 が 示 さ れ た こ と に な る. 補 題 複 素 数 α の 実 部 を σ と し,非
負 整数lと
正 整 数mが-l<σ<mを
満 た す と き,D(Aα(l,m))=Dσ1(A)∩Q-σ1(A)と
定 義 し,そ
式(2)の
の と き,Aα(l,m)はlとmの
値 を も っ てAα(l,m)xと
に 依 存 し な い,そ
定 義 す る.こ
し て そ の 値 はD(A)∩R(A)属
Aα(l,m)は閉 拡 張 可 能 で あ っ て,Aの に 対 し て,Aα(l,m)TはTAα(l,m)の
れ に 属 す るxに
ついて 選 び方
す る.
レ ゾ ル ベ ン ト と可 換 な 有 界 線 型 作 用 素T
拡 張 で あ る.
証 明 補 題 の 最 後 の 部 分 は 包 含 関 係TDσq(A)⊂Dσq(A),TQ-σq(A)⊂Q-σq(A)と 定 義 に よ りす ぐわ か る. Aα(l,m)が閉 拡 張 可 能 と な る こ と を 示 す.ま
ず-j<σ
正 整 数jとk
を選ぶ とき (5)
と な る こ とを 示 す.任 (A)に l≧jの
意 のx∈Xに
属 す る こ と は 明 ら か で あ る.積 場 合 は,
対 し てAj(μ+A)-j-kxがDσ1(A)とR-σ1 分 区 間 を[0,μ]と[μ,∞)に
分 け る と,
で あ る.l<jの
場 合 も 同 様 に 評 価 で き る.区
間[μ,∞)上
で は,m≧kの
場
合 には 評 価
を 使 え ば よ い.m
場 合 も 同 様 の 評 価 が 成 立 す る.よ
だ し,MとLは
不 等 式(8.2.1)と(8.2.2)の
さ て,
で あ る.ゆ R(A)で
定 数 で あ る.
でXの
と し よ う.-j<σ
と る と,補
位 相 で,
題 の後半に よ り
え にAj(μ+A)-k-jy=0で
あ る.j=0な
あ る.ま
ら ば(μ+A)-ky=0よ
たAα(l,m)xn∈R(A)よ
局y=0で
りy∈
り直 ち にy=0.j≧1の
き,(μ+A)-k-jy∈R(A)∩N(Aj)={0}(系8.2に 0.結
っ て(5)が 示 さ れ
と
よ る)か ら(μ+A)-k-jy=
あ る.
(証 明 終)
定 義 整 数 で な い 複 素 数 α に 対 し て 補 題 で 定 義 し た 作 用 素Aα(l,m)の 最 小 閉 拡 張 を 非 負 作 用 素Aの
分 数 ベ キAα
ま た
と定 義 す る.
と 書 く.明
定 理8.3と
定 理8.4と
定 義 に よ り,σ>0の
ら か にE0∞(A)=X. とき
(6)
(直和)
(7)
で あ り,TがAの
レ ゾ ル ベ ン ト と 可 換 な 有 界 線 型 作 用 素 と す る と,
(8)
で あ り,σ>m=正
整 数 の とき
(9) で あ り,逆
にx∈D(Am),Amx∈Eσq(A)な
ら ばx∈Eσ+mq(A)で
な らば
(10) (11) で あ る こ と が(8.3.8)と
定 理8.2に
よ り わ か る.
あ る.ま
た,
AのD(A)お ADお
よ びR(A),D(A)∩R(A)+N(A)へ
よ びAR,A0で
(§8.2)に
示 す.D(A)とR(A)を
よ りAの
そ れ ぞ れ,そ
の 最 大制 限 を そ れ ぞ れ 特 徴 づ け る エ ル ゴ ー ド定 理
レ ゾ ル ベ ン ト はD(A)お
よ びR(A),R(A)+N(A)を,
れ 自 身 の 中 に 写 す こ と が わ か る.系8.6に
よ り,ADとAR,A0は
非 負 作 用 素 に な る. 定 理 AをBanach空
間X上
(a) x∈D(Aα)∩Eτq(A)の
+N(A)で
≧0の
∞
あ る.
で あ る.
と きD(Aα)⊂D(A)で
あ り,Reα
あ る.R(Aα)⊂D(A)∩R(A)で
(c) TがAの
を 整 数 で な い 複 素 数 とす る.
と きAαx∈Eτ-Reαq(A)で
た だ し,τ は 実 数,0
の 非 負 作 用 素,α
≦0の
と きD(Aα)⊂R(A)
あ る.
レ ゾ ル ベ ン トと 可 換 な 有 界 線 型 作 用 素 の と きAαTはTAα
の 拡 張 で あ る. (d) -j
非 負整 数 を選 ぶ と き
(11) で あ る.
(e) nを 正 整 数 とす る と,AnDはx∈Dn1(A)=En1(A)に =nと
し て(た
と え ばl=0
,m=n+1に
と り)定
α
と り)定 義 し た 作 用 素 の 最 小 閉 拡
張 に 一 致 し,A-nR=(A-1R)nはx∈Rn1(A)に と え ばl=n+1,m=0に
対 し て,式(2)で
対 し て 式(2)で
α=-nと
し て(た
義 した 作 用 素 の 最 小 閉拡張に一致す
る. (f) Reα
≧0な
ら ばAα=AαDで
[A-1R]-αJで
あ り,Reα=0の
(g) Aが
逆 作 用 素Bを
証 明 Reα=σ
あ り,Reα
と き はAα=Aα0で も て ばAα=B-α
≦0な
ら ばAα=AαRJ=
あ る.
で あ る.
と お く.
(a)の 証. -l<σ<m,-j<τ
正 整 数j,k,l,mを
と る.補
題 の証
よ り
(c)の 証. 補 題 で 述 べ た よ う にx∈Eσ1(A)の
と きAαTx=TAαxで
あ る.
x∈D(Aα)な
ら ば,xn→x,Aαxn→Aαx,と
る 列{xn}が
あ る.Tの
x.ゆ
な るEσ1(A)に
属 す る点 か ら成
連 続性 に よ りTxn→Tx,TAαxn=AαTxn→TAα
え に,Tx∈D(Aα)でAαTx=TAαx.
(b)の
証. σ ≧0の
と きEσ1(A)⊂D(A),σ
で あ り,任 意 の σ に つ い て,x∈Eσ1(A)の
≦0の
と きEσ1(A)⊂R(A)+N(A)
と きAαx∈D(A)∩R(A).よ
っ て(b)
が わ か る. (d)の
証. 補 題 の 証 明 の 中 の 不 等 式(5)に
(e)の 証. x∈Dn1(A)=En1(A)な
は μ→ ∞
の と き収 束 す る.よ
で あ る か らD(A)に
属 す る.す
る とAnx∈D(A)で
あ る.よ
ら ば 定 理8.3(d)に
っ てx∈D(An)で
で あ る.こ
の 右 辺 は μ →0の
で あ る か ら,Anが 得 る.す
っ て,μ
な り,
この式 の 極限
にxをD(AnD)の
元 とす
→ ∞ の とき
理8.3(d)に
前 半 が わ か る.
よ りx∈R(A)で
と き 収 束 す る.そ
あ っ て,し
の 極 限 をyと
か も
お く と,
閉 で あ る こ と に 注 意 す る と,y∈D(An)∩R(A),Any=xを
な わ ちx∈D(A-nR),y=A-nRx.逆
R(A),A-nRx∈R(A)で
で あ る.し
し か もAnxは
あ る か ら(e)の
す る.定
よ りx∈D(A)と
な わ ちx∈D(AnD).逆
で あ る.μ(μ+A)-1x∈Dn1(A)で 次 にx∈Rn1(A)と
よ り直 ち に わ か る.
あ る か ら,定
に,x∈D(A-nR)と 理8.2(b)に
か もA(μ+A)-1x∈Rn1(A).よ
よ り,μ
っ て(e)の
す る.x∈
→0の
とき
後 半 が わ か る.
(f)の 証. 定 義 に よ りD(AR)=D(A)∩R(A),R(AD)=D(A)∩R(A)で 正 数 λ に つ い て(λ+AD)-1お R(A)上
で は(λ+A)-1に
定 義 に よ り,x∈Eσ1(A)の Eσ1(AD)でAαx=AαDxと
よ び(λ+AR)-1は,そ 等 し い.(補
題8.6(a)に
と きx∈Dσ1(A)⊂D(A)で な る.逆
にx∈Eσ1(AD)の
あ る. れ ぞ れD(A)お
よ る).σ あ る.し
≧0と
よび す る と,
た が っ てx∈
と きx∈Dσ1(AD)⊂D(AD)⊂
D(A)で
あ るか ら,x∈Eσ1(A)でAαDx=Aαx.ゆ
る と定 理8.3と
え にAα=AαD.σ
そ め 証 明 に よ り,x∈Eσ1(A)の
り,AαRJx=AαJxで
あ る.逆 属 し,し
同 様 に し て,σ=0の
は 次 の(g)に
注 意 非 負 作 用 素Aが
ま ず,整
わ か る.
証 明 と 同 様 に し て,
を 得 る.
逆 作 用 素Bを
(証 明 終)
も て ば,n=1,2,…
間Xの
の1 上 の 非 負 作 用 素Aの
数 で な い α に つ い てA-αAα
分 数 ベ キ に 関 す る 指 数 法 則 を 調 べ る. を 考 察 す る:
補 題 α を 整 数 で な い 複 素 数 と し,x∈E01(A)∩EReα1(A)と (1) で あ る.た
す る と,
A-αAαx=Jx だ しJは(8.2.3)と(8.2.4)で
証 明 Reα=σ k,l,m非
に つ い てAnの
な る こ とは 作 用 素 の 累 乗 と逆 作 用 素 の 定 義 か ら 容 易 に わ か る.
§9.2 指 数 法 則,そ Banach空
定 義 し た 作 用 素 で あ る.
と お く.Rλ=(λ+A)-1と
負 整 数 で,l+σ>0の
書 く.
と きx∈E01(A)に
対 して
(2)
が 成 立 す る こ と を ま ず 示 す.cはX,A,xに α+lを
な
よ る.
れ と定 義 に よ りAα=B-α
逆 作 用 素 がBnと
た が っ てJx∈Eσ1(A)と
え にAα=AαRJ.
と きAα=Aα0も
(g)の 証. 定 理8.3(g)の
を 得 る.こ
にx∈D(J),Jx∈
あ る.
で あ る か ら,x∈Eσ1(A),AαRJx=Aαx.ゆ
AαR=(A-1R)-α
す
と きx∈D(J),x-Jx∈N(A),
Jx∈R-σ1(A)⊂R(A),Aαx=AαJx=AαRJxで Eσ1(AR)と す る と,JxはR(AR)⊂R(A)に
≦0と
α,m+lをmと
依 存 し な い 定 数 で あ る.
書 き 換 え れ ば,0<σ,l=0と
仮 定 し て,(2)
を 証 明 す れ ば よ い.以
下 こ れ を 仮 定 す る.
Rλ={1+(μ-λ)Rλ}Rμ
を 使 え ば,λ
≧ μ の とき
が成 立す る こ とが わか る.こ の不 等 式 に よ り,こ の左 辺 は μで 積 分 し,λ で積 分 した 累 次積 分 も,逆
の 順 序 の 累 次 積 分 も有 限 で あ る こ とが わ か り,Fubini
の 定 理 に よ り(2)の 重 積 分 が 収 束 し て累 次 積 分 に等 し い こ とが わ か る. この 積 分 の 値 がcJxに まず,k=m=0の
等 し い こ とを示 そ う. 場 合 は,Fubiniの
定 理 を 使 って 積 分 の順 序 変 更 を す る
と,
を 得 る.x∈D(A)∩R(A)+N(A)で
あ る か ら.k>0の
とき
(3) と な る か ら で あ る. mとkが
一般 の 場 合 を 考 え る.Rmλ
Rm+1λ とmλm-1ARm+1λ
と λmRmλ の 導 関 数 が,そ
で あ る こ と を 使 っ て,部
れ ぞ れ,-m
分 積 分 す る と,k≧1の
(4)
で あ る.μ (5)
→0の
と き
と な る こ と,お
よび
と き,
を 使 え ば,第1項
に λ-α-1を 乗 じ て λ に つ い て 積 分 し た も の はc1Jxに
い こ と が わ か り,k-1の 同 様 に,部
等 し
場 合 に 帰 着 で き る.
分 積 分 し て,m≧1の
とき
(6)
が 成 立 す る こ と を 使 え ばm-1の
場 合 に 帰 着 で き る.以
上 に よ り等 式(2)が
証 明 さ れ た. さ て,x∈E01(A)∩Eσ1(A)に 定 理9.1(a)に
対 し て 等 式(1)が
よ り,Aαx∈E-σ1(A)で
す る か ら,-l<σ<m-1に
あ り,し
成 立 す る こ と を 示 そ う.ま
正 整 数lとmを
で あ る.た
だ し,
で あ る.μ
に つ い て の 積 分 を 区 間(0,λ]と
ず,
た が っ てAαxはD(A-α)に
属
とると
γ=Γ(m+l+1)/{Γ(l+1+α)Γ(m-α)}
で 積 分 し,λ とm,λ
で 積 分 し た も の は 等 式(2)に
区 間[λ,∞)に よ りcJxに
と μ を 読 み 換 え れ ば 区 間[λ,∞)で
に も 等 式(2)が 使 え る.結 し な い か ら,X=C,A=1.x=1と
等 し い .α
積 分 し,さ
局,A-αAαx=c′Jxを
分 け る.区
間(0,λ]
と-α,l+1
らに λで積 分 した もの
得 る.c′
はX,A,xに
し て 比 較 し て,c′=1を
依存
得 る. (証 明 終)
こ の 補 題 を 使 う と 定 理9.1(a)の
逆 が わ か る.す
系 α は 負 整 数 に 等 し くな い 複 素 数 と し,0
な わ ち, ∞,そ
し て τは 実 数 と す
の とき
(7) で あ る.特
に 正 整 数nに
対 し てD(An)⊂En∞(A),整
数 で な い α に つ い てD(Aα)
⊂EReα∞-(A)であ る. 証 明 α が 正 整 数nの
と き は 定 理8.4に
α は 整 数 で な い と す る.Reα=σ
よ り直 ち に 証 明 で き る.
とお く.-m<σ<m,-j<τ
正 整 数j,k,mを
で あ る.定
選 ぶ.補
理9.1(d)に
得 る.特
題 によ り
で あ るか ら結 論 を
よ り
に
で あ る か ら,D(Aα)はEσ
まれ る.
(証 明終)
定 理 AをBanach空
間X上
る.こ
の と き,Reα>0な
=0な
ら ばD(A-αAα)=D(Aα)
で あ る.い
∞-(A)に 含
の非 負 値 作 用 素,α を 整 数 で な い複 素 数 とす Reα
ら ば ,Reα<0な
ら ばD(A-αAα)=D(Aα)∩D(A)
ず れ の 場 合 もx∈D(A-αAα)に
(8)
対 し て,
A-αAαx=Jx
で あ る. 証 明 Reα=σ
と お く.D(Aα)を
σ>0の
き はD(A)∩R(A)+N(A)が,σ<0の 含 ん で い る.ゆ
え にxが
と き はD(A)が,σ=0の
と き はR(A)+N(A)が,そ
正 整 数l,mを
と る と,任
い て μlAm(ε+A)-m(μ+A)-lxはE01(A)∩Eσ(A)に 収 束 す る.補
で あ っ て,ε →0,μ
で あ る.よ
か る.こ
意 の 正 数 εと μにつ
属 し,ε→0,μ
→ ∞ の
題に よ り
→ ∞
の と き これ はJxに
収 束 す る.ま
っ て,Aαx∈D(A-α),A-αAαx=Jxで
逆 にxをD(A-αAα)の
れ ぞ れ,
右 辺 の 集 合 に 属 す る な ら ば,xはD(A)∩R(A)+N
(A)に 属 す る.-m<σ
と きJxに
と
た
あ る.
元 と す る と 系 に よ りxはEσ∞-(A)に
属 す る こ とが わ
の とき
はE01(A)∩Eσ1(A)に
属 す る か ら,こ
に 等 し い.A-αAαxはR(A)に
れは
属 す る か ら,λ,μ
→0の
と き,こ
れ は0に
収
束 す る.同
は0に
様 に,λ → ∞,μ
収 束 す る.定
理8.2に
→ ∞
の とき
よ りx∈D(A)∩R(A)+N(A)を
得 て,逆
の 包 含 関 係 を 得 る.
(証 明 終)
§9.3 指 数 法 則,そ
の2
こ こ で は 非 負 作 用 素 の 分 数 ベ キ と 正 整 数 ベ キ と の 積 を 考 察 す る.す 定 理 Banach空
間X上
の 非 負 作 用 素 をA,整
nと す る.ADはAのD(A)へ (a) Reα>0な
数 で な い 複 素 数 を α,正
ら ばD(AαAn)=D(An+α),Reα=0な
整数を
ら ばD(AαAn)
ら ばD(AαAn)=D(An),Reα=-n
な ら ば
な らば
D(AαAn)=D(An+α)∩D(An)で
あ る.し
か も そ れ ぞ れ の 場 合 に つ い て,こ
の
つ い て,
(1) (b) Reα>0な
な わ ち,
の 最 大 制 限 を 示 す.
=D(An+α)∩D(AnD),-n
集 合 に 属 す る 点xに
向き
AαAnx=Aα+nx. ら ば
な ら ば の と き
な らばD(AnAα)=D(Aα)で 場 合 に つ い て,こ
の 集 合 に 属 す る 点xに
(2)
あ る.し
か もそ れ ぞ れ の
つ い て,
AnAαx=An+αx
で あ る. 証 明 の 基 礎 に な る の は 次 の 補 題 で あ る. 補 題 A,α,nを
定 理 と 同 じ とす る.Reα=σ
(a) 点xがEσ+n1(A)∩D(An)に
と 書 く.
属 す れ ばxはD(AαAn)に
属 し て,等
式
属 す れ ばxはD(AnAα)に
属 し て,等
式
(1)が 成 立 す る. (b) 点xがEσ+n1(A)∩Eσ1(A)に (2)が 成 立 す る. 証 明 正 整 数lとmを-n-l<σ<mに
と る.0<ε<μ<∞
とす る.
Eσ+n1(A)∩D(An)に
で あ る.定
属 す る 点xに
理8.4に
た ε→0,μ
つ い て,
よ りAnx∈Eσ1(A)で
→ ∞
と し て 等 式(1)を
あ る か ら,Anx∈D(Aα)を
得 る.
同 様 にEσ+n1(A)∩Eσ1(A)に
属 す る 点xに
で あ る か ら,ε →0,μ
とす る と,Anが
あ り,し
→ ∞
つ い て,
閉 で あ る か ら,Aαx∈D(An)で
か も 等 式(2)が 成 立 す る.
定 理 の 証 明 を し よ う.補
(証 明 終)
題 の よ うにReα=σ
定 理(a)の
証. ま ずxをD(AαAn)に
はEσ∞-(A)に
属 し,xはEn∞(A)∩En+σ∞-(A)に
n+σ>0な
ら ば,正
か ら 補 題(a)に
よ り,μ → ∞
で あ り,一
得 る.ま
と 書 く.
属 す る 点 と す る.系9.2に
より,Anx
属 す る.
数 μ に つ い て
である
の とき
方 μ(μ+A)-1xはxに
収 束 す る.ゆ
え にx∈D(An+α)と
等 式(1)
が 成 立 す る. σ=0な
ら ばD(Aα)はD(A)に
な わ ちx∈D(AnD)で
含 まれ る か ら,AnxはD(A)に
あ る.
以 上 に よ り,σ>0な
ら ばD(AαAn)⊂D(Aα+n),σ=0な
⊂D(Aα+n)∩D(AnD),が -n<σ<0な
す る.正
で あ る. 数 μに 対 し て
で あ る か ら,A(μ+A)-1xはE01(A)∩D(An)に →0の
ら ば,D(AαAn)
わ か る. ら ば
σ+n=0と
属 す る.す
属 す る.補
題(a)に
と き,
で あ る.こ
こ で,さ
ら にx∈R(A)+N(A)を
仮 定 す る と,A(μ+A)-1xは
よ り,μ
Jxに
収 束 す る.よ
っ てJx∈D(Aα+n),し
x-JxはN(A)⊂D(Aα+n)に
か もAα+nJx=AαAnxで
属 す る か ら,x∈D(Aα+n)と
あ る.
等 式(1)が 成 立 す
る. σ+n<0の あ り,定
場 合 を 考 え る.系9.2に
理8.3と
え に 補 題(a)を
例8.4に
よ り
で
よ り
使 え ば σ=-nの
で あ る.ゆ 場 合 と 同 様 に し て,x∈D(Aα+n)と
等 式(1)
を 得 る. 次 に 逆 向 き の 包 含 関 係 を 示 す.ま
ず 系9.2に
よ りD(Aα+n)はEσ+n∞-(A)に
含
まれ る こ と に 注 意 す る. σ>0,x∈D(Aα+n)な
ら ば 定 理9.1と
ら,xはD(An)に σ=0な り,こ
れ ら の 仮 定 の 下 で,μ
仮 定 す る.し
→ ∞
-n<σ<0,x∈D(An)と
σ ≦-n,x∈D(Aα+n)∩D(An)と
理8.4と
題(a)に
よ
え にAnx∈D(Aα).
定 理8.3に
よ りxはD(AαAn)に
よ りxはEn∞(A)
属 す る.
す る.x∈Eσ+n∞-(A)∩D(An)と
前 半 で 示 し た よ うに,A(μ+A)-1x∈Eσ+n1(A).補
で あ り,一
た が っ て,補
収 束 す る.ゆ
す る.定 題(a)に
あ るか
な わ ちx∈D(AnD).
の とき
方 μ(μ+A)-1AnxはAnxに
⊂En+σ1(A)に 属 す る.補
よ りx∈En1(A)で
で あ る.す
ら ばx∈D(AnD)∩D(Aα+n)を
で あ り,一
定 理8.3に
属 し,
方A(μ+A)-1AnxはAnxに
題(a)に
収 束 す る.ゆ
な る か ら,
よ り,μ →0の
とき
え にAnxはD(Aα)に
属 す る. 定 理(b)の
証. ま ず 系9.2に
よ り,D(AnAα)はEn+σ∞(A)∩Eσ
∞-(A)に 含 まれ
る こ と に 注 意 す る. σ>0の
場 合 を 考え で あ る か ら,補
で あ る.ゆ -n≦
題(b)に
え にx∈D(An+α)と
σ ≦0の
す る と,
る.x∈D(AnDAα)を
仮 定 す る.
よ り,μ → ∞
の とき
等 式(2)が 成 立 す る.
場 合 を 考 え る.x∈D(AnDAα)を
仮 定 す る.ε で あ る か ら,補
と μを 正 数 と 題(b)に
よ
り,ε
→0,μ
で あ る.ま
→ ∞
とす る と き
た,σ=0の
と き はD(Aα)⊂D(A)∩R(A)+N(A),-n<σ<0
と き はEn+σ∞(A)⊂D(A),Eσ∞(A)⊂R(A)+N(A)で (A)⊂R(A)+N(A)で
あ り,仮
A(ε+A)-1xはJxに
あ り,σ=-nの
定 に よ りx∈D(A)で
収 束 す る.ゆ
あ る.よ
え に,xはD(An+α)に
と きE-n∞ っ て μ(μ+A)-1
属 し て,等
式(2)
が 成 立 す る. σ<-n,x∈D(AnAα)と
す る.xはEn+σ∞(A)∩Eσ∞-(A)に
+A)-1xはEn+σ1(A)∩Eσ1(A)に
属 し,し
た が っ て,補
属 す るか ら,A(μ 題(b)に
よ り,μ
→0
の とき
と な る.一
方,x∈D(Aα)⊂R(A)+N(A)で
あ る か らA(μ+A)-1xはJxに
収 束 す る.ゆ
え に,Jx∈D(Aα+n),Aα+nJx=AnAαxを
∈D(An+α)と
等 式(2)が 示 され た.
逆 向 き の 包 含 関 係 を 示 そ う.系9.2に
得 る.す
よ り,σ>0な
な わ ち,x
ら ば
な ら ば で あ る.し
た が っ て σ が ど の 範 囲 に あ っ て もxが
xはEσ+n∞-(A)∩Eσ ∞-(A)に 属 す る.ゆ (ε+A)-1xはEσ+n1(A)∩Eσ1(A)に
右 辺 の 集 合 に 属 す る と き,
え に 正 数 μ と ε に 対 し て,μ(μ+A)-1A
属 し,補
題(b)を
適 用 す る と,μ
→ ∞,ε →0
の とき
と な る.一 はD(An)に
方,μ(μ+A)-1(ε+A)-1AαxはAαxに 属 す る.す
こ の 定 理 と 定 理9.2な 系 A,α,nを Reα>nな
な わ ちx∈D(AnAα)を
収 束 す る.ゆ 得 る.
え にAαx (証 明 終)
ど か ら 次 の 系 が 導 か れ る.
定 理 と同 じ とす る. ら ばD(An-αAα)=D(Aα),Reα=nな
=D(Aα)∩D(AnD),0
ら ば,D(An-αAα)=D(AnD)
ら ばD(An-αAα) ,Reα
≦0
な ら ばD(An-αAα)=D(Aα)∩D(AnD)で て,こ
の 集 合 に 属 す るxに
あ る.し
か も,そ
れ ぞ れ の場 合 に お い
つ い て,
(3)
An-αAαx=Anx
が 成 立 す る. 証 明 まず σ=Reα>nと か ら,D(Aα)の 理9.2を
元xに
す る.定
理(a)に
より,Aα-nAn=Aα
つ い てAnx∈D(Aα-n)∩R(A)で
あ る.し
である た が っ て,定
使 う と,
(4) が わ か る.す σ=nと
な わ ち,x∈D(An-αAα)で す る.定
れ に 属 す る 元xに
理(a)に
理(a)に
に つ い てAαx=Aα-nAnxで あ る.定
等 式(3)が
あ っ て,こ
あ る.定 理9.2に
よ り等 式(4)が
等 式(3)を 得 る.
す る.定
∩D(A)で
よ りD(Aα)∩D(AnD)=D(Aα-nAn)で
つ い てAαx=Aα-nAnxで
成 立 し,x∈D(An-αAα)と 0<σ
等 式(3)が 成 立 す る.
よ りD(An)=D(Aα-nAn),こ
あ る.ゆ
理9.2に
れ に 属 す るx
え にx∈D(AnD)な
よ り(4)が 成 立 す る.す
ら ばAnx∈D(Aα-n)
な わ ちx∈D(An-αAα)と
成 立 す る.
σ ≦0,x∈D(Aα)∩D(AnD)と (An-αAα)と
等 式(3)を
す る と,定
定 理9.2を
使 っ てx∈D
同 様 に し て 示 す こ と が で き る.
最 後 に 逆 の 包 含 関 係 を 示 そ う.σ>nの 仮 定 す る.系9.2に
理(a)と
と き は 既 知 で あ る か ら,σ
よ り
(An-αAα)の
と きxはD(A)に
に 属 す る.し
た が っ て,補
≦nと
で あ る か ら,x∈D 属 し,Anμn+1(μ+A)-n-1xはEσ1(A)∩E01(A) 題9.2に
よ り,
(5)
で あ る.μn+1(μ+A)-n-1AαxはD(An-α)∩D(AnD)に り(5)の
属 す る か ら 定 理(a)に
よ
右 辺 は
に 等 し く,μ → ∞ (μ+A)-n-1xはxに An-αAαx∈D(A)で
の と きAn-αAαxに 収 束 す る.ゆ あ る.
収 束 す る.x∈D(A)で え にxはD(An)に
属 し,し
あ る か ら,μn+1 か もAnx= (証 明 終)
§9.4 指 数 法 則,そ
の3
こ の 節 で は 分 数 ベ キ と分 数 ベ キ の 積 を 考 察 す る.結 定 理 AをBanach空 し,α+β
間X上
の 非 負 作 用 素,α
も 整 数 で は な い と す る.こ ま た はReβ=0の
と き はD(AαAβ)に
等 し い.し
と β を整 数 で ない 複 素 数 と
の と きD(Aα+β)∩D(Aβ)は
の と き はD(AαAβ)∩R(A)+N(A)に D(AαAβ)∩D(A)に
論 は 次 の よ う に な る.
等 し く,Reα=-Reβ<0
等 し く,Reα=-Reβ>0の か もx∈D(Aα+β)∩D(Aβ)の
と きは とき
(1) AαAβx=Aα+βx で あ る.特
にReα
とReβ
(2)
が 同 符 号 な ら ば, AαAβ=Aα+β
が 成 立 す る. こ の 定 理 は 定 理9.3と
ほ ぼ 同 じ 方 針 で 証 明 で き る.つ
で 与 え ら れ る場 合 に 等 式(1)を
示 す こ と が 基 礎 に な る.こ
ま り,分
数 ベ キ が積 分
の こ とを次 の補 題 と
し て ま と め て お く. 補 題 X,A,α,β =τ
は 定 理 と同 じ 仮 定 を み た す も の とす る.Reα=σ,Reβ
と お き,Rλ=(λ+A)-1と
(a) h,j,k,l,mが
略記 す る .
整 数 で あ っ て,条
件
(3)
を 満 た し て い る な ら ば,Eσ+τ1(A)の
元xに
対 し て 次 の 等 式(4)の
各 積 分 は収 束
し て, (4)
が 成 立 す る.た
だ しcはX,A,xに
(b) x∈Eσ+τ1(A)∩Eτ1(A)に 立 す る.
依 存 し な い 定 数 で あ る. 対 し て,Aβx∈D(Aα)で
あ っ て,等
式(1)が
成
証 明 (a)の 証. レ ゾル ベ ン ト方 程 式 に よ り,Rμ={1+(λ-μ)Rμ}Rλ あ る か ら,λ
≧ μ>0に
で
お い て,
で あ る.後 の不 等 式 の 証 明 に はh+j+1-l≧0に
注 意 して,評 価 式
を 使 う.上
各積 分 が収 束 し て等 しい
記 の 不 等 式 とFubiniの
こ と が わ か る.そ
定 理 に よ り(4)の
れ ら がcAα+βxに
等 し い こ とを順 次 積 分 を 簡 単 にす る こ と
に よ り導 こ う. ま ず α-jを
α,β+jを
β,h+jをh,jを0と
書 き 換 え,k,l,mは
変 え な い で お く と,α+β
は 不 変 で あ る か ら,j=0の
い こ と が わ か る.τ+jを
τ,σ-jを
成 立 す る.よ n≦
っ て 以 下j=0と
σ+τ
σ と変 え て,j=0と
積 分 でAnをxの
Aα-n+βAnxで
あ り,m>nで
あ る と き に は,x∈D(An)と
す ぐ左 へ 移 す.補 あ る.ゆ
をm,h+nをh,l+nをlと
題9.3(a)に
件(3)も 成 立 し,nの
な るか
よ りAα+βx=
え に,Anxをx,α-nを
書 き 換 え る と(β
同 じ形 に な る.条
し て 条 件(3)が
仮 定 す る.
み た す 正 整 数nが
ら 等 式(4)の
場 合 のみ を 考 えれ ば よ
とkは
α,m-n 変 え な い)等 式(4)は
選び方に よ り
(5) -1<σ+τ<1 が 成 立 す る. 次 に,-n-1<σ+τ
≦-nと
な る 正 整 数nが
と きEσ+τ1(A)⊂E-n1(A)=Rn1(A)+N(A)で (c)に
よ りJx=Anyと
あ り,等
式(4)の
た-l<-nよ h-nをh,l-nをlと 形 に な り,し
あ る(定 理8.3).よ
な る 元yが
あ る.そ
こ でyをx,α+nを とkは
α,m+nをm,
変 え な い),等
式(4)は
同 じ
成 立 す る.
以 上 の 場 合 以 外 で は 始 め か ら 条 件(5)が 成 立 し て い る.ま れ ば,l=1と
理8.4
置 き 換 え て も 値が 変 ら な い.ま
書 き換 え る と(β か も 条 件(3)と(5)が
っ て,定
の
あ る.Aα+βx=Aα+βJx=A(α+n)+βyで
各 積 分 はxをJx=Anyで りl>nで
あ る 場 合 を 考 え る.こ
し て も条 件(3)が 成 立 す る.
た 条 件(5)が 成 立 す
以 上 の書 き換 え に よ り,結 局,j=0,l=1と
し て条 件(3)と(5)が 成 立 す る
場 合 だ け 考 察 す れ ば よ い こ とが わ か った.以 下,こ れ ら の条 件 を 仮 定 す る.す なわち h≧0,k≧0,-1<σ+τ<1≦m,σ<0<τ, で あ る. k≧1な
ら ば(9.2.4)と
同 じ部 分 積 分 の 公 式 と,μ →0の
とき
とな る こ とお よび 等 式 (6)
に よ りk-1の
場 合 に 帰 着 さ れ る.同
帰 着 さ れ,h≧1な
ら ば 等 式(9.2.6)と
と な る こ と お よ び 等 式(6)に k=h=0,m=1の
様 にm≧2な
らばm-1の
同 じ公 式 と,λ → ∞
よ りh-1の
場 合 を 考 え る.レ
場合 に
のとき
場 合 に 帰着 で き る. ゾル ベ ン ト方 程 式 とFubiniの
定理
と変 数 変 換 に よ り
を 得 る.以 (b)の
上 に よ り等 式(4)が
示 さ れ た.
証. x∈Eσ+τ1(A)∩Eτ1(A)と
で あ る.ゆえ
にAαAβxは
す る.定
理9.1(a)に
累 次 積 分 に よ り表 現 さ れ る.正
を 満 た す よ うに 選 ぶ.σ<m+j,τ<m+hと
の と きAαAβxは
整 数l,m,h,jを
な る か ら,Aα
で 表 示 す る と き の 正 整 数 の 組 と し て,(h+1,m+j)と(j+1,m+h)を る こ と が で き る.そ
よ り,Aβx∈Eσ1(A)
とAβ を 積 分 と
に 等 し い.λ をhと
≧ μ>0の
部 分 の 積 分 はm+j+hをk,mをm,jをj,h+1
見 て 条 件(3)を み た す.ま
た,μ
≧ λ>0の
部 分 の 積 分 は λ と μ,α と
β を 入 れ 換 え,m+j+hをk,mをm,hをj,j+1をhと を 満 た す.ゆえ
見 て 条 件(3)
に こ の 積 分 はcAα+βxに
等 し い.
(証 明 終)
準 備 が で き た の で 定 理 の 証 明 に 移 ろ う. 定 理 の 証 明 Reα=σ,Reβ=τ x∈D(Aα+β)∩D(Aβ)と
と お く.
す る.系9.2に
し た が っ て,正
数 ε,μ に 対 し て
で あ る か ら,補
題(b)に
はAα+βxに
よ り,ε →0,μ
→ ∞
よ り ε→0,μ
え にAβxはD(Aα)に
逆 にx∈D(AαAβ)を
→∞
属 す る か ら で あ る.ま
た,
の とき
属 し て,等
仮 定 す る.系9.2に
あ る.
の とき
収 束 す る.Aα+βxはD(A)∩R(A)に
Aβx∈D(A)∩R(A)に
で あ る.ゆ
よ りx∈Eσ+τ∞(A)∩Eτ∞(A)で
式(1)が 成 立 す る. よ りxはEσ+τ∞(A)とEτ∞(A)と
に
属 す る. σ+τ
と τの 正,負,零
に 応 じ て 場 合 を わ け て 考 え る.
(イ) σ+τ>0,τ>0の ら,正数
理9.1に
よ りD(Aβ)⊂D(A)で
μ に 対 し て,μ(μ+A)-1x∈Eσ+τ1(A)∩Eτ1(A)で
き,μ(μ+A)-1xはxに
で あ る.ゆ
場 合.定
収 束 す る.ま
え にxはD(Aα+β)に
(ロ) σ+τ<0,τ<0の
あ っ て,μ
あ るか → ∞ の と
た補題に よ り
属 す る. 場 合.定
あ る か ら, A(μ+A)-1x∈Eσ+τ1(A)∩Eσ1(A)で
理9.1に
が 存 在 す る.そ
よ りD(Aβ)⊂R(A)+N(A)で し て,正数
あ る か ら補 題 に よ り
μ に 対 し て,
とな る.ゆ
え にJx∈D(Aα+β).一
局x∈D(Aα+β)で
あ る.
(ハ) τ=0の
場 合.定
る.ゆ
え に,ε →0,μ
束 す る.ま
方x-Jx∈N(A)⊂D(Aα+β)で
理9.1に
→ ∞
よ りD(Aβ)⊂D(A)∩R(A)+N(A)で
あ
と す る と きμA(μ+A)-1(ε+A)-1xはJxに
収
た
え ば(イ)と(ロ)の
あ る.結
で あ る.以 場 合 と 同 様 に し てx∈D(Aα+β)を
(ニ) σ+τ=0,τ>0の
場 合.こ
仮 定 す る.D(Aβ)⊂D(A)で (ホ) σ+τ=0,τ<0の
ら にx∈R(A)+N(A)を
局,x∈D(A)∩R(A)+N(A).
場 合 に は,さ
(Aβ)⊂R(A)+N(A)と
得 る.
の と き は,さ
あ る か ら,結
ら にx∈D(A)を
仮 定 す る と,D
合 せ て,x∈D(A)∩R(A)+N(A)と
(ヘ) σ+τ>0,τ<0の ⊂R(A)+N(A)で
場 合.定
あ る.よ
以 上,(ニ),(ホ),(ヘ)の
下 補題 を 使
理8.3に
な る. よ りEσ+τ∞(A)⊂D(A),D(Aβ)
っ てx∈D(A)∩R(A)+N(A). 場 合 は(ハ)と
同 様 に し て 証 明 で き る. (証 明 終)
§9.5 作 用 素 の 分 数 ベ キ の 性 質 主 と し て 分 数 ベ キ の 定 義 域 に つ い て 論 じ る. 定 理 AをBanach空 (a) φ をR+上 と お く.こ
間Xの
の 重 み の 函 数,0
と す る.
と し,φ(t)=φ(t)t-Reα
と き
(c) Reα>0,μ>0の 1に 写 像 す る.し
で あ る. と き(μ+A)-1はD(Aα)をD(Aα+1)の
上 へ1対
た が っ て,
(d) Reα>0と
な る 正 整 数 で な い α に つ い てDReαq(A)⊂D(Aα)な
な る 正 整 数 で な い す べ て の β に つ い てDReβq(A)⊂D(Aβ)で
D(Aα)⊂DReαq(A)な
ら ばD(Aβ)⊂DReβq(A)で
証 明 α が 正 整 数 な ら ば(a)と(b)は わか る.よ
∞
の とき
(b) Reα>0の
Reβ>0と
非 負 作 用 素 と す る.1≦q≦
す る.定
理8.3に
あ る.
あ る.
定 理8.4に
よ りわ か り,(c)も
っ て 以 下 に お い て は α は 正 整 数 で な い とす る.
(a) x∈Dφq(A)と
らば
よ りx∈DReα1(A),よ
っ て.
容易に
で あ る.た
だ し 正 整 数mをm>Reα
に と る.積
に 分 け て 評 価 す る と,m>r-indφ
と な り,系2.6に
よ り,右
分 区 間 を(0,λ)と[λ,∞)
に 選 ん で お け ば,
辺 がL*q(R+)に
属 す る こ と が わ か る.こ
こで ψは ψ
の 相 似 比 函 数 を 示 す. 逆 にAαx∈Dψq(A)と る.定
理9.1(d)と
で あ る.し
す る.正 系9.3に
た が っ てxはDφq(A)に
に 整 数kを
ゆ え に 系9.3が
を 得 る.ゆ
A)-1Aαxで
(d)
で あ る.定
あ る.
す る.
あ る.定
理8.4に
あ る.(μ+A)-1が1:1で
よ り(μ+A)-1xn∈DReα+11し
属 し,Aα+1(μ+A)-1x=A(μ+
よ りx∈D(AαA)で
あ りy=(μ+A)xは
っ てx=(μ+A)-1y∈(μ+A)-1D(Aα)
ま ず0
.
の と き を 考 え る. ら ば,(a)に 定 理9.4に
か も
あ る こ とは 明 白で あ る.
す る と 定 理9.3に
属 す る.よ
理9.3と
属 す る.
後 半 と同 様 に して
え に(μ+A)-1xはD(Aα+1)に
DReαq(A)⊂D(Aα)な
し,k>
あ る か らAk(λ+A)-kxもD(A)に
え にx∈DReα∞(A)で
x∈D(Aα+1)と D(Aα)に
定 義 に よ り 明 ら か で あ る.x∈D(Aα)と
使 え て,(a)の
と な る 列{xn}が
で あ る.ゆ
属 す る.
と る.x∈D(A)で
(c) x∈D(Aα)と
と
よ り
(b) DReα1(A)⊂D(Aα)は Reα
整 数mとkをr-indψ<m,Reα
よ り, よ りDReβq(A)⊂D(Aβ)
.
D(Aα)⊂DReαq(A)な
ら ば,定
理9.3と
て,
定 理9.4に
で あ る.(a)を
β が 一 般 の 場 合 はl+Reβ>Reα
よ り,D(Aβ)の
元xに
使 っ て,D(Aβ)⊂DReβq(A)を
に 正 整 数lを
と り,上
へ の 写 像 に な る こ と((c)と
定 理8.4に
得 る.
の 結 果 と,μ>0
に つ い て(μ+A)-lがD(Aβ)とD(Al+β),DReβq(A)とDReβ+lq(A)の 対1上
対 し
間 の1
よ る)を 使 え ば わ か る. (証 明 終)
§9.6 作 用 素 の 分 数 ベ キ の 定 義 域 分 数 ベ キ の 定 義 域 は 複 素 補 間 に よ っ て 得 られ る: 定 理 AをBanach空 Aの
間X上
純 虚 数 ベ キAitはXで
‖ Ait‖ ≦Ceβ│t│,C>0,β
(1) と す る.こ
の 非 負 作 用 素 とす る.す
有 界 な 作 用 素 で,し
の と き,0<θ<1に
(2)
べ て の 実 数 に 対 し て,
か も ∈R
対 し て, [X,D(A)]θ=D(Aθ)
で あ る.
こ れ を 証 明 す る た め に ま ず, 補 題 定 理 の 条 件 の 下 で,す Aζ(μ+A)-1xはGで
べ て のx∈D(A)∩R(A)と
定 義 さ れ 連 続,Gで
正 数 μ に 対 し て,
正 則 で あ る.そ
し て,
(3)
が 成 立 す る.こ
こ で,G={ζ
∈C;0
証 明 Aζ(μ+A)-1xが0≦Reζ<1で
あ る. 定 義 さ れ る こ とは 明 ら か で あ る.
で あ る か ら,Reζ=1の ま ず(3)を
示 す.ζ=s∈R,0<s<1,の
(μ+A)-1x∈D1∞(A)⊂Ds1(A)で
で あ る.積
分 範 囲 を(0,1)と(1,∞)に
と き も定 義 され る.
場 合 を 考 え る. あ るか ら
分 け て 評 価 す る と,
を 得 る.0<s≦1/2と1/2≦s<1に
が わ か り,(3)を
分 け て 考え れ ば,容
得 る.ζ が 一 般 の 場 合 を 考 え る.Reζ=0の
あ り,Reζ=1の
と き は(μ+A)-1x∈D(AitA)に
を 得 る.0
易 に,
と き は 明 らか で
よ り
と き は,
あ る か ら,(μ+A)-1x∈D(AitAs)か
で
つ
を 得 る. (μ+A)-1x∈D(A)⊂Ds1(A)が0<s<1で お い てAζ(μ+A)-1xが
成 立 す る か ら,0
正 則 な こ と は 明 ら か で あ る.
連 続 性 を 示 す.x∈R(A)の
と き,x=Ay,y∈D(A),と
表 せ る.ゆ
え に,
に よ り,こ は-1
正 則,特
に0≦Reζ<1に
れ
お い て 連 続 で あ る.x∈R(A)
意 の正 数 εにつ い て ‖x-x1‖x<ε,x1∈R(A)
と な るx1が
あ る.よ
っ て,
と な り,こ れ か ら0≦Reζ<1に
お け るAζ(μ+A)-1xの
x∈D(A)の
と き(μ+A)-1x∈D(A2)⊂D2∞(A)に
連 続 な こ と が わ か る.同
0
≦1で
≦1でAζ(μ+A)-1xが と き0≦Reζ
連 続 性 が わ か る.
よ りAζ(μ+A)-1xが0
様 な 論 法 で,xがD(A)に
連 続 な こ と が 示 せ る.以
≦1に
お い てAζ(μ+A)-1xが
属す るとき 上 に よ りx∈D(A)
連 続 な こ と が わ か る. (証 明 終)
定 理 の 証 明 x∈D(Aθ)と
す る.μ
と εを 正 数 と し て,
(4)
と お く.Aθx∈D(A)∩R(A)で
あ る か ら補 題 に よ りfは0≦Reζ
さ れ て 有 界 連 続,0
正 則 で あ る.(μ+A)-1xはD(A)に
A(μ+A)-1x=x-μ(μ+A)-1xはD(Aθ)に D(A1+θ)に 1+θ
で あ る.一
方Reζ=1の
AθxはD(A)に
で あ る.ゆ
と きA1-ζ
属 す る.そ
し て,
は 有 界 作 用 素 で あ る か ら,A1-ζ(μ+A)-1
属 して
え にxは[X,D(A)]θ
逆 にx∈[X,D(A)]θ
と な るfが
属 し,
と き,Re(1+θ-ζ)=Re(1-ζ)+θ<
で あ り,し た が っ て(μ+A)-1xはD(A1-ζ+θ)に
え に,
定義
属 す る か ら,(μ+A)-1xは
属 す る.0
で あ る.ゆ
≦1で
に 属 す る.
と す る.A(μ+A)-2x∈D(Aθ+1)を
あ る.g(ζ)=Aζ+1-θ(μ+A)-2f(ζ)eε(ζ-θ)2と
で あ る.g(θ)をPoisson積
示 す と よ い.
お く.
分 表 示 す る.g(it)とg(1+it)はD(A1+θ)に
る か ら,A(μ+A)-2x∈D(A1+θ)を
得 る.
属 す (証 明 終)
§9.7 半 群 の 生 成 作 用 素 の 場 合 Banach空
間X上
の 作 用 素 のC0半
(1) ‖Tt‖ と な る 正 数Mが と,半
群{Tt}t≧0が一
様 に 有 界,つ
≦M(t≧0) 存 在 す る 場 合 を 考 察 す る.{Tt}の
群 の 理 論 に よ り,D(A)は
稠 密 で,Reζ>0の
生 成 作 用 素 を-Aと とき
(2)
に よ っ て レ ゾ ル ベ ン トが 与 え られ,し
た が って
(3)
≦M│Reζ│-1
で あ る.す
ま り
‖(ζ+A)-1‖ な わ ち,Aは
非 負 作 用 素 で あ る.(2)を
ζ で 微 分 す れ ば,
す る
(4)
を 得 る. Aは 非 負 であ るか ら,Dφp(A)や {Tt}で
分 数 ベ キAα が定 義 で き る.そ
れ ら を 半群
表 現 す る こ とが で き る;
定 理 Banach空
間Xの
上 の一 様 有 界 なC0半
群{Tt}の
生 成 作 用 素 を-A
と す る. (a) 1≦q≦ をm>r-indφ
∞,φ
をR+の
重 み の 函 数 でl-indφ>0と
に と る と,x∈Dφq(A)と
す る.正
整 数m
な るた め の 必 要十 分 条 件 は
(5)
で あ る.こ
の 右 辺 の 空 間 で の ノ ル ム と‖x‖
と の 和 はDφq(A)の
ノル ム と同値
で あ る. (b) Reα>0と に 属 し て,m>Reα
な る複 素 数 α に つ い て,x∈DReα1(A)な に 正 整 数mを
ら ばxはD(Aα)
と る と,
(6)
が 成 立 す る. 証 明 第1段.x∈D(Am),0
と き 等 式(6)が 成 立 す る こ と を
な る か らx∈D(Aα)で
あ り,ま た,
(7) と お く と(1.7.2)に (8)
よ り I-Tt=ASt, ‖St‖
で あ る か ら,‖(I-Tt)mx‖=‖SmtAmx‖ 束 す る.0
で あ っ て,一
方(2)に
らば
よ り
≦Mt ≦Mmtm‖Amx‖
で あ り(6)の 右 辺 も収
で あ る か ら,
を 得 る.ま
た,2項
展 開 とTkt=Tktに
を 得 る.A=1に
よ り,
と る と,c′α,m=K-1α,mが わ か る.
(6)の 両 辺 は0
お い て 定 義 さ れ て,共
べ た こ とか ら0
す る.ゆ
に 正 則 で あ る.上
え に0
に述
おいて一
致 す る. 第2段. t-Reα(I-Tt)mx∈L*1(R+;X)と はD(Am)に
で あ る.μ
属 す る か ら 第1段
→ ∞
す る.x∈Dφq(A)と
を 得 る.ゆ
え に,xはD(Aα)に
φ を0
μm(μ+A)-mxは(6)の
属 し て,(6)が
≦r-indφ<mを
す る と,(7)と(8)に
え に,SmtxはDml(A)に
と き μm(μ+A)-mx
に よ り
と す る と μm(μ+A)-mxはxに,Aα
右 辺 に 収 束 す る.ゆ 第3段.
す る.μ>0の
満 た すR+上
よ り
属 す る.し
で あ る.φ で φ の 相 似 比 函 数 を 示す と き
成 立 す る.
た が っ て,
の重 み の 函 数 と
で あ る か ら,mの か る.す
選 び 方 に よ り右 辺 はL*q(R+)に
な わ ち,(5)が
第4段.逆
に(5)が 成 立 す る と す る.
辺 はL*q(R+)に
い て 第2段
の 条 件 が 満 た さ れ る.第2段
で あ る.ゆえ
第3段
に,系2.6を
属 す る.し
と第4段
α=mに
つ
の 結 果 に よ り,
属 す る.
に よ り(a)が
わ か る.
の 結 果 を 組 合 せ る と(b)が
1≦p<∞,1≦q≦
∞
お く と,{Tt}はX上 で あ る.定
た が っ て(λ+A)-mxと
使 っ て,
っ て こ れ はL*q(R+)に
(a)と 第2段 例1
よ りわ
成 立 す る.
と な り,右
を 得 る.よ
属 す る こ と が 系2.6に
のC0群
わ か る.
と す る.X=Lp(R),
で,‖Tt‖=1で
理 に よ り1>r-indφ
(証 明 終) Ttx(s)=x(s+t)と
あ る.そ
≧l-indφ>0の
の 生 成 作 用 素 はd/ds
と き,x∈Xに
対 し て,
で あ る が,
で あ る か ら,こ る.特
の 条 件 は{x(s+t)-x(s)}φ(│t│-1)∈L*q(R;Lp(R))と
にφ(t)=tσ
の と き,こ
の 条 件 はBesov空
一致 す
間Bσp ,q(R)の 定 義 と 一 致 す
る. な お,次
章 でn変
数 のBesov空
間 を 扱 う が,8章
構 成 す る に は 非 負 作 用 素 の 可 換 系{A1,…,An}を Komatsu[6], 例2
T. Muramatu[1]に
X=Lp(Rn),1≦p≦
と9章
の形 の抽 象 理 論 を
考 え れ ば よ い の で あ る.H.
重 み の 函 数 がtσ の 場 合 が 述 べ ら れ て い る . ∞
と し,X上
の 作 用 素Ttを
(8) に よ っ て,t>0の
と き は,
(9)
と定 め,T0x=xと
が 成 立 し,し わ か る.ま
定 め る.
た が っ て‖Tt‖=1で,{Tt}t>0はX上
れ か ら{Tt}の
し か も,x∈D(A)に
(10)
生 成 作 用 素 を-Aと
す る と,
対 し て,
で あ る こ と も わ か る.こ
のAに
対 し て,σ>0の
とき
Dσq(A)=B2σp,q(Rn) だ し,右
Taibleson[1]な は 省 く.
群 とな る こ と が
た,
で あ っ て,こ
で あ る.た
のC0半
辺 は 次 章 で 定 義 す るBesov空 ど を 参 考 に し て,考
間 で あ る.
察 し て い た だ く こ と を 期 待 し て,詳
細
第10章
Besov空
Besov空
間 論 へ の応用
間 論 で は 補 間 空 間 が 重 要 な 手 段 と な っ て い る.こ
を 示 す た め 扱 い が 簡 単 なRn上 はSobolev空
間Wmpの
のBesov空
間 を 定 義 し,第4節
間 に つ い て 述 べ る.実 はBesov空
で,第2節
界 性 を 示 す.そ
れ を 使 い,第5節
わ ばBesov空
間 を 重 み つ きLebesgue空
結 果 を 使 い,補
間 空 間 に つ い て 第6節
と第2節
でBesov空
間 に つ い て 第8節
Hardy-LittlewoodとZygmundの を 作 ったTaibleson達
間
間 の 特 徴 づ け を 示 す.こ 間 へ 翻 訳 す る も の で あ る.こ
と 第7節
で 結 果 を 述 べ る.Besov空
れはい れ らの 間 と
略 し一 般 の 領 域 の(超)函
で 簡 単 に 言 及 す る に と ど め る. 研 究 の 流 れ を 受 け つ い で この空 間 の理 論
は こ の 空 間 をLipschitz空
方 も あ ま り適 当 と 思 え な い の で,違
で 示 す.第3節
の積 分 表 示 に 関 連 した 作用 素 の 有
し て は さ ら に 論 じ な け れ ば な い こ と が あ る の だ が,省 数 よ り成 るBesov空
の様 子
平 均 補 間 空 間 と し て 特 徴 づ け る こ と も で き る(第6節).
わ れ わ れ の 方 法 の 基 本 と な る積 分 表 示 の 公 式 を 第1節 でBesov空
の 章 で,そ
間 と 呼 ん で い る.こ
和 感 が あ る の だ が,Besov空
の呼び
間 と い う語 を
使 用 し た. これ ま で の 章 で は 準 ノ ル ム 空 間 ま た はBanach空 し た が,こ わ す.混
の 章 で は ユ ー ク リ ッ ド空 間Rnの
間 の 点 をx,yな
点 をx=(x1,…,xn),yな
どで表 わ どで 表
乱 し な い よ うに 希 望 す る.
§10.1 超 函 数 の 正 則 化 こ の 節 で は 超 函 数 と そ の 正 則 化 を 考 察 す る.ま
補題 0,x∈Rnの
(1)
と し, とき
ず,
と お く.
に 対 し て,t>
と定 義 す る.こ
の と き,
(a) φ(t,x)は cφ(x)で
〓∞(Rn)に 属 し て,t→0の
と き〓 ∞(Rn)の 位 相 でφ(t,x)→
あ る,
(b)
で あ れ ば,φ(t,x)も
各tに
の と き 〓∞0(Rn)の 位 相 で φ(t,x)→cφ(x)で
つ い て〓 ∞0(Rn)に 属 し,t→0
あ る.
証 明 (a)の 証.∂ αx=(∂/∂x1)α1…(∂/∂xn)αnと 書 く.ま 示 す る.こ
た ∂αxφ を φ(α)と表
の と き,
で あ る.KをRnの φ(α)(x-ty)→
コ ン パ ク ト集 合 とす る と,K上 ρ(y)φ(α)(x).ゆ
え にt→0の
一様 にt→0の
と きK上
一 様に
と き,ρ(y) ∂αxφ(t,x)→
cφ(α)(x)と な る. (b)の 証.
と し,φ
台 はK+tHと
な る.(a)の
で φ(t,x)→cφ(x)と
の 台 をK,ρ
の 台 をHと
結 果 と 合 せ る と,t→0の
す る と,φ(t,x)の と き〓 ∞0(Rn)の 位 相
な る こ と が わ か る.
さ て,XをBanach空
間,fをRn上
対 し て,ρt(x)=t-nρ(x/t)と
のX値
(証 明 終) 超 函 数 とす る.
に
書 き,
(2)
と 定 義 す る.た わ ちf(φ)を つ い て,〓
だ し,〈 φ,f〉xは〓∞0(Rn)とD′(Rn;X)と
表 わ す.容
易 に わ か る よ う に ρt(x-y)は
の 双 対 形 式,す パ ラ メ ー タ ーtとxに
∞0(Ω)の位 相 で 無 限 回 微 分 可 能 で あ る か ら
が 成 立 す る.た
だ し,ρ(α)=∂αxρ,ρ(α)t(x)=t-nρ(α)(x/t)で あ る.特
の と き ρt*f(x)はxの f∈Wmp(Rn;X),1≦p≦ の 場 合 を 考 え る.平
函 数 と し てC∞ 級 で あ る. ∞,mは
整 数 と す る.ま
均 連 続 性(定 理2.5)に
よ りt→0の
ずm=0,1≦p<∞ とき
に,t>0
な
と な る.た
だ し,
る.│α│≦mと
で あ る.次
す る と,超
にmを
正 整 数,1≦p<∞
とす
函数の徴分法に よ り
(3)
で あ る か ら,m=0の
と き の 結 果 と 合 せ て,t→0の
とき
(4)
と な る こ と が わ か る.mが
負 整 数,1≦p<∞
の と き も(3)を 使 え ば,
(5) で あ る か ら,や をBmと
し て(4)が 成 立 す る.m=0,p=∞
と,Fubiniの
と な る.た る.補
は り(4)が 成 立 す る.f∈Bm0(Rn;X)の
と き も 同 様 に し てWmp
の 場 合 に は,
に とる
定 理 によ り
だ し,φ(t,x)は
題(b)に
ρ(x)を
ρ(-x)に
代え て(1)で 定 義 し た 函 数 で あ
よ り〓 ∞0(Rn)の 位 相 で,t→0の
と き φ(t,x)→cφ(x)で
ある
か ら,上 の式 の右 辺 は
に 収 束 す る.す
な わ ち,D′(Rn;X)の
位 相 で ρt*f→cfで
た はm<0の
場 合 は(3)ま
使 え ばp=∞
あ る.m>0ま
の 場 合 も ρt*f→cfと
な る こ と が わ か る.以
定理 とし, 1≦p≦
∞,mを
(Rn;X)に き(t,x)のC∞
対 し て,(2)に
よ り ρt*fを
級 函 数 で あ っ て,t→0の
cfに 収 束 す る.特
上 によ り
と お く.XをBanach空 整 数 とす る.ρt(x)=t-nρ(x/t)と
に,1≦p<∞
な ら ば こ の 空 間 の 位 相 で ρt*fはcfに 定 義 定 理 の ρt*fを
超 函 数fの
お く.こ
た は(5)を
間 と し, の と き,f∈W-∞p
定 義 す る と,ρt*f(x)はt>0の と きD′(Rn;X)の
の と きf∈Wmp(Rn;X)ま 収 束 す る. 正 則 化 と い う.
位 相 で ρt*fは た はBm0(Rn;X)
と
§10.2 積 分 表 示 超 函 数 を そ の 正則 化 の"積 分"と
して 表 示 す る公式 を 導 くの が この節 の 目標
で あ る. 〓∞0(Rn)の元 ω1(x)と 正 整 数mに
ついて
(1)
(2)
と お く.た
だ し,α=(α1,…,αn)に
で あ る.ωmの
対 し て,α!=α1!…
αn!,xα=xα11…xαnn
積 分 と ω1の 積 分 は 等 し い.
D′(Rn;X)の
元fに
は(t,x)のC∞
対 し て,ωm,t*fを(10.1.2)と
級 函 数,し
同 様 に 定 義 す る と,こ
た が っ て0<ε
れ
し,
(3) で あ る.微
分 す れ ば,容
易 に,
が わ か る.た
だ し,ρ(j)(x)=(∂/∂xj)ρ(x)と
が わ か る.ゆ
え に,前
す る.ま
た,
節 の 定 理 を 使 う と,
定理
と し(1)と(2)で
の と きf∈W-∞p(Rn;X),1≦p≦
∞
ωm(x)お
よ びM(x)を
定 義 す る.こ
に対 し て,
(4)
で あ る.た 辺 のtに
だ し,
aは 正数,ρt*fは(10.1.2)で
関 す る 積 分 は 区 間[ε,a]で
の 位 相 に よ る 極 限 を 意 味 す る.特
の 積 分 の ε→0と にfがWlp(Rn;X)ま
す る な ら ば そ の 空 間 の 位 相 で の 極 限 で あ る. ま た,0≦k≦mに (5)
整 数kを
と り
定 義 す る.右
し た と き のD′(Rn;X) た はBl0(Rn;X)に
属
と す る と, (6)
が 成 立 す る.た
だ し,f(β)(x)=∂
βxf(x)で あ る.
証 明 後 半 は 等式 (7)
と超 函 数 の 微 分 法 と ∂αxがD′(Rn;X)の
連 続 作用 素 で あ る こ とか らわ か る. (証 明終)
系 (補間 不 等 式)正 整 数kとmを0
∞ とす る.こ
とる.XをBanach空
の ときす べ て のf∈Wmp(Rn;X)と
間
正 数 εに 対
し て, (8) で あ る.こ
こ でCはfと
証 明 c=1と
εに は 依 存 し な い 定 数 で あ る.
し,kをmに
で あ る.こ
れ に ∂βx,│β│=k,を
を 得 る.た
だ し,M(β)α(x)=∂
と り積 分 表 示(6)を 使 う.す
な わ ち,
作 用 す る と,
αxMα(x),ω(β)m(x)=∂
βxωm(x)で
あ る.系2
.6を
使
う と,
で あ る か ら,a=ε
と お い て,(8)を
例 積 分 表 示 の 応 用 例 と し て,命
"1≦p<∞
を 証 明 す る.た
の と き だ し,
得 る.
(証 明 終)
題 はWmp(Rn;X)で とは
稠 密 で あ る" の 形 の 有 限和 の
全 体 を 示 す.
m>0の
場 合 を 考 え る.
に と り,(1)と(2)で
義 す る.fをWmp(Rn;X)の
元 と す る と 定 理10.1に
よ り,正
ωmとMを
定
数 ε に 対 し て,
(9)
とす る
と な る よ うに 正 数 δを と る こ と が で き る.δ を 固 定 す る. と,(3)か
ら(4)を
導 く計 算 に よ り
を 得 る.作 用 素
は い ず れ もLp(Rn;X)か 右 辺 のfを
らWmp(Rn;X)へ
階 段 函 数 で 近 似 す れ ば ωm,δ*fが
と に な り(9)と 合 せ て,結 m=0の
場 合.fを
ば よ い.m<0の
局fが
の元 で近 似 で き る こ の 元 で 近 似 で き る こ と が わ か る.
ω1,δ*fで 近 似 し,ω1,δ*fのfを
階 段 函 数 で近 似 す れ
場 合 も同 様 で あ る.
§10.3 Besov空 Besov空
の 有 界 作 用 素 で あ る か らf(α)と
間の定義
間 を 次 の よ うに 定 義 す る.
定 義 1≦p≦ φ ≦r-indφ<mを
∞,1≦q≦
∞,φ
をR+上
満 た す 最 大 の 整 数kと
の 重 み の 函 数 と す る.k
そ れ ぞ れkとm
とす る. k=0の
場 合.Lp(Rn)に
属 し,
(1)
が 有 限 とな るfの 全 体 をBφpq(Rn)で 表 わ し,そ の ノル ム を (2)
と定 義 す る.た だ しL*q(Rn)は (3)
測 度│y│-ndyに
関 す るLqを 示 し,
す な わ ち Δmyは増 分yのm階 k>0の
場 合,Wkp(Rn)に
差 分 作用 素 を示 す. 属 し,
(4)
が 有 限 とな るfの 全 体 をBφp,q(Rn)と 定 義 し,そ の ノル ムを (5) と 定 義 す る.た k<0の
だ し,f(β)(x)=∂βxf(x)で
場 合.ψ(t)=t│k│φ(t)と
あ る.
お く とl-indψ>0と
な る.
(6) と な るfの
全 体 をBφp,q(Rn)で
表 わ し,そ
の ノ ル ムを
(7)
と定 義 す る. 特 に,σ
を 実 数 と し て,φ(t)=tσ
と し た と き のBφp,q(Rn)をBσp,q(Rn)と
定
義 す る. 定 理 φ をR+上
の 重 み の 函 数,1≦p≦
空 間Bφp,q(Rn)はBanach空
省 く.Lpの
持 つ.1≦p<∞-,1≦q<∞-と と る と,k→
∞
で あ る.Fatouの
で あ り,し
の と き,Besov
定 義 で 述 べ た も の とす る. とす る.以
完 備 性 に よ り,{fn}はLpに す る.{fn}の
下,空
間 と ノル
お い て 極 限fを
適 当 な 部 分 列{fn(k)}を
の と き ほ と ん ど す べ て のx∈Rnに
お い て,fn(k)(x)→f(x)
補題 に よ り
た が っ てf∈Bφp,qが
で あ る.{fn}はBφp,qのCauchy列 る.ゆ
数kとmを
場 合.{fn}をBφp,q(Rn)のCauchy列
ム の 記 号 で(Rn)を
∞
間 で あ る.
証 明 完 備 性 を 示 せ ば よ い.整 k=0の
∞,1≦q≦
え にfm→fがBφp,qの
わ か る.同
様 に,Fatouの
だ か らm→
∞
ノ ル ム で 成 立 す る.pま
補題 によ り
の と き,右 た はqが
辺 →0と
な
∞ の と き も容
易 に,同
様 な 結 論 が 導 け る.
k>0の
場 合 とk<0の
Aj=∂/∂xjと
場 合 は,ψ(t)をt-kφ(t),EをD′(Rn),XをBψp,q,
し た 空 間EkX(A1,…,An)に
一 致 す る か ら,補
る.
題7.3に
よ りわ か (証 明 終)
§10.4 基 本 不 等 式 Besov空
間 論 の 基 本 と な る不 等 式 を 示 す.ま
補 題 i=1,2,…,j=0,1,…,i-1に
ず,
つ い てbijを
(1)
に よ っ て 定 義 す る.b10=1と
す る.
(2)
に
とす る.
を と り
(3)
と お く.こ
の と きf∈Lp(Rn;X)に
ついて
(4)
が成 立す る. 証 明 i=1の
i≧2の
と き,
で あ るか ら
で あ る.i≧k≧2
と き.
の と き はy+kz→z,y→yと
変 数変 換 し て,
と な る.内
側 の 積 分 をVα(t,x,z)と
で あ る.と
と な る.し
こ ろ が
ゆ え,│α│=i-1に
た が っ て,k=0,1の
y→yと
変 数 変 換 し て,
k=0の
と き は(x-y-z)/t→z,y→yと
と な り,等
書 く と,
つ い て,
項 の み が 残 る.k=1の
と き はy+z→z,
変 数 変 換 し て,
式(4)が わ か る.
(証 明 終)
準 備 が で き た の で 基 本 不 等 式 の 証 明 に 移 る: 定 理 1≦p≦ (a) 0
∞,1≦q≦r≦
∞,φ
をR+上
の 重 み の 函 数 とす る.
≦r-indφ<m, f∈Lp(Rn)の
と き,
(5) (6) (b) lを
非 負 整 数,σ
を σ ≧l,σ>r-indφ
に と る.こ
の とき
(7) な ら ば 対 応f→tσ
→lρt*f(x)はBφp,q(Rn)か
界 線 型 作 用 素 で あ る.た
らL*r,φ-1((0,a];Lp(Rn))へ
だ し,a>0,ρt(x)=t-nρ(x/t)と
す る.
の有
(c) l-indφ>-l,lを
非 負 整 数 と し,(7)が
成立す るならば
(8)
はu(t,x)∈L*q,φ-1([0,a];Lp(Rn))の はL*q,φ-1([0,a];Lp(Rn))か
と きBφp,q(Rn)の 位 相 で 収 束 し,対 応u→F
らBφp,r(Rn)へ
証 明 函 数 空 間 の 記 号 で(Rn)を (a)の 証.(5)は
系2.6に
の 有 界 線 型 作 用 素 に な る.
省 く.
よ り直 ち に わ か る.平
均 値 の 定 理 に よ り,
(9) で あ る か ら,ρ の 台 をHと
す る と,系2.6に
よ り,
(10)
で あ る.φ の指 標 に つ い て の仮 定 に よ り
で あ る か ら,(6)が (b)の mを
わ か る.
証.k
と る.ま ずk=0の
を 表 わ す.l≧mな
≦r-indφ<mと
な る 最 大 の 整 数kと
場 合 を 考 え る.BでRnの
単 位 球{x∈Rn;│x│≦1}
ら ば 条 件 の 形 か らl=m=σ
に 含 ま れ る よ うに と り補 題 を 使 う,各
と し て よ い.ω1の
ραの 台 はbBに
で あ る.ゆ
た が っ て,Fm(z)=‖Δmzf(x)‖Lpと
え に,任
意 の1≦
ξ≦ ∞
お く と き,
について
台 がB
含 まれ る とす る と,
な らば と な る.し
最 小の整数
で あ る か ら,た
だ し ξ=∞
の と き は 積 分 を 本質 的 上 限 に す る,系2.6に
φ(t)-1ρt*f∈Lr*(R+;Lp)を
よ り
得 る.
l<mの場合.
に と り,積
分 表 示(10.2.4)を
使 う と,
(11)
を 得 る.ま
ず
次 に,0
と き,
(12)
で あ る.M(x)は
補 題 の 条 件 をl=mと
し て満 た し て い るか らす で に証 明 し
た 結 果 に よ り,‖Mt*f‖Lp∈L*r,φ-1([0,a])で 第2項
がL*r([0,a];Lp)に
あ る.ゆえ
に,系2.6を
属 す る こ と が わ か る.第1項
使 え ば,
は
(13) (σ>r-indφ
を 使 え ば,L*r,φ-1([0,a];Lp)に k>0の
場 合.l≧kな
αj≧ βj(j=1,…,n),│β│=kと
の と き)
属 す る こ と が わ か る.
ら ば,各│α│=lに
対 し て,α
な る よ うに β を と る と
≧ β,す
なわち
で あ る か ら,k=0の
場 合 に 帰 着 され る.l
0の
に 証明 し た 場 合 に 帰 着 さ れ る.
場 合 と同 様 に,上
k<0の
場 合,fが(10.3.6)の
と な る.t-kφ(t)=ψ(t)と
ら ば 等 式(11)を
使 え ばk=
形 に 表 示 さ れ た と す る と,
お く と,σ+│k│>r-indψ,σ+│k│≧l+│β│,
ρ(β)はlをl+│β│と
し て(7)を 満 た す.ゆ
え にk=0場
合の結果か ら この
場 合 の 結 果 を 得 る. (c)の 証.mとkを(b)の ま ず,k=0の
証 明 の と き と 同 じ 整 数 と す る.
場 合,l-indφ>0で
あ る か ら,任 意 の1≦r≦
(14)
で あ る.ゆ
え に,Holderの
を 得 る.ゆ
え に(8)はLpの
次 に,(9)を
を 得 る.1≦
使 え ば(10)と
ξ≦ ∞
不 等 式 に よ り,
位 相 で 収 束 しFはLpに 同様 にして
と な る ξに つ い て
(15)
で あ る か ら,系2.6に
よ り
を 得 る. k>0の
場 合.│α│≦kと
す る と,
属 す る.
∞に 対 し て,
で あ る か ら,k=0の k<0の
場 合 に 帰 着 さ れ る.
場 合.l=-kと
し て よ い.(7)が
成 立 す る か ら,ε>0の
とき
で あ り,
で あ る か らk=0の
場 合 の 結 果 に よ り,ε →0の
と きFε(x)はBφp,qの
収 束 す る.
(証 明 終)
§10.5 Besov空 Besov空
位相 で
間 の特 徴 づ け
間 は 正 則 化 に よ り特 徴 づ け る こ と が で き る.す
定 理 lを 非 負 整 数,φ ≦ ∞,1≦q≦
∞
がW-∞p(Rn)に
属 し,
をR+上
なわち
の 重 み の 函 数,r-indφ
と す る と き,f∈Bφp,q(Rn)と
す る.1≦p
な る た め の 必 要 十 分 条 件 はf
(1)
と表 示 さ れ る 任 意 の ρ に 対 し て,ρt*f(x)がL*q,φ-1([0,a];Lp(Rn))に
属す る
こ と で あ る. 証 明 必 要 性 は 定 義 お よ び 定 理10.4(b)に 十 分 性 を 証 明 す る.以 indφ<mと ≧0の
下 函 数 空 間 の 記 号 で(Rn)を
な る 最 大 の 整 数kと
場 合 を 考 え る.積
に 属 す る こ と は,仮
定 に よ り
る.定
理 のlをmの
め,こ
れ に よ っ て 積 分 表 示(10.2.4)を
(2)
省 く.k<1-indφ
最 小 の 整 数mをkとmと
分 表 示(10.2.4)をc=1と
と な る こ と お よ び 定 理10.4(a)に
11)と 同 様 に,
よ り 明 ら か で あ る. ≦r-
定 め る.ま
ずk
し て 使 う.ωm,a*fがBφp,q と表 わ せ る こ と か ら,
よ りわ か る.次
代 り と し て,(10.2.1)と(10.2.2)に
と し て,
作 りMt*fのfに
に 積 分 表 示 の 第1項
を考え
よ り ωlとL(x)を 代 入 す る と,(10.4.
定
を 得 る.仮
定 に よ りL(α)t*fとLt*fはL*q,φ-1([0,a];Lp)に
(10.4.13)と(10.4.12)お
で あ る.ま mを
た,ωm
よ び 系2.6に
,a*fと
属 す
理10.4(c)に
ら,
よ り
同 様 に し て,ω(α)l,a*f∈Lpが
使 っ てtma-mω(α)l,a*fがL*q,φ-1([0,a];Lp)に
に,定
る か
わ か る か ら,r-indφ< 属 す る こ と が わ か る .ゆ
え
よ り
(3)
を 得 る. k<0の (t)=ψ(t)と あ る.第1項 (2)の 第1項
場 合.こ
の と き もc=1に
お く と き,ωm,a*fがBψp,qに を 考 察 す る と き,(2)を と 第2項
はk≧0の
属 す る こ と はk≧0の 使 うが,今
度 はlの
使 う.t│k│φ 場 合 と同 様 で
代 りl+│k│を
使 う.
と き と 同 じ で よ い.
と 表 示 す る.Lβ
で あ る.し
と っ て 積 分 表 示(10.2.4)を
は(1)を 満 た す,超
か もl-indφ+│k│>0で
函 数 の微 分 法 に よ り
あ る か ら,
(4)
と な り,し
た が っ て 系2.6に
と な る.ゆえ
に 定 理10.4に
よ り
よ り(3)が わ か る.
(証 明 終)
定 理 と そ の 証 明 か ら 次 の こ と も わ か る: 系 (a) 1≦q≦r≦ (b) 0
∞
の と き
≦r-indφ<m,mは
数 で な く て も よ い.)こ
で あ る. 正 整 数 とす る(条 件 を 満 た す 最 小 整
の と きf∈Bφp,q(Rn)と
な る た め の 必 要 十 分 条 件 はfが
W-∞p(Rn)に
属 し て,
(5) と な る こ と で あ る. (c) l-indφ
≦0と
お く と,fがBφp,q(Rn)に
し,-l
に 正 整数lを
と り,ψ(t)=tlφ(t)と
属 す るた め の必 要 十 分条 件 は
(6)
と表 さ れ る こ と で あ る. (d) kを 正 整 数 と し,ψ(t)=t-kφ(t)と ば,│β│=kと (Rn)で
お く.こ
の と き,f∈Bφp,q(Rn)な
な る β に 対 し て∂βxf(x)∈Bψp,q(Rn)で
あ っ て,│β│=kと
ばfはBφp,q(Rn)に
あ り,逆
ら
に,f∈W-∞p
な る す べ て の β に つ い て ∂βxf(x)∈Bψp,q(Rn)な ら
属 す る.
証 明 (a)は 定 理 と 定 理10.4に (b) 条 件(5)か
よ り 明 ら か で あ る.
ら定 理10.4(b)の
証 明 と 同 様 に し て,l≧mと
し て 条 件(1)
を 満 た す ρに つ い て,ρt*fがL*q,1/φ([0,a];Lp(Rm))に
属 す る こ と がわ か る
か ら 定 理 に よ りfがBφp,q(Rn)に
要 性 を 示 す に は積 分
表 示(10.2.4)と
に つ い て,定
属 す る こ とが わ か る.必
等 式(2)を 使 い,た
理10.4(b)と
と え ば,積
同 様 に 証 明 す れ ば よ い.
(c) 必 要 性 を 示 す.fをBφp,q(Rn)の 表 示(10.2.4)を
分
元 と す る.mの
代 りにlを
使 っ て積 分
用 い る と,
(7) を 得 る.た
だ し,
r-indψ=l+r-indφ<mと
と す る.ωl,a*f∈Bψp,q(Rn)は な る 正 整 数mを
と り,lをmと
容 易 に わ か る. し て(1)を 満 た
す ρを と る と,
で あ る.し (10.4.13)が
か も φ を ψ と し て(10.4.12)が,ま 成 立 す る か ら 定 理 に よ り,系2.6を
た φ を ψ と し,σ=mと 使 っ て,
して
を 得 る.よ
っ て,定
十 分 性 は 次 の(d)に
よ りわ か る.
(d) f∈Bφp,q(Rn)と
す る.l>r-indφ
函 数 と す る と,│β│=kの に 属 す る.定
に 非 負 整 数lを
理 に よ りf(β)はBψp,q(Rn)に
r-indφ,l≧kに
と り,ρ を(1)の 形 の
と き ρt*f(β)=t-kρ(β)i*fはL*q,ψ-1([0,a];Lp(Rn))
逆 に,f∈W-∞p(Rn)で
す と,定
を 得 る.
理 に よ り,
各│β│=kに
非 負 整 数lを
属 す る. つ い てf(β)∈Bψp,q(Rn)と
とっ て,(1)の
す る と,l>
形 の 函 数 ρを
と表 わ
理 によ り
で あ る.定 理 に よ りf∈Bφp,q(Rn)が わか る. 注 意1. 定 理 の証 明を 見 れ ば わ か る よ うに,(1)の
(証 明終) 形 のす べ て の 函数 ρに つ
い て 定 理 の 条 件 を 仮 定 しな くて も,定 理 の証 明 中 に出て くる積 分表 示 に必 要 な 函 数 に つ い てだ け 条 件 を 仮 定 す れ ばfがBφp,q(Rn)に
属 す る こ とが 導 か れ る.
注 意2. 定 理 の証 明か ら次 の こ と もわ か る.-h
と 定 め る.こ
と り,ω1を
≦r-indφ
の と きBφp,q(Rn)の ノ ル ム は
と 同 値 で あ る.た
だ し,I=[0,a],a>0,Lp=Lp(Rn),Wmp=Wmp(Rn),
mはr-indφ<mを
満 た す 正 整 数 で あ る.第3項
と第4項
はfのW-hpで
の ノ ル ム で 置 き換え て も よ い.
§10.6 補 間 定 理,そ Besov空
間 はSobolev空
準 備 と し て,
の1 間Wmpよ
り実 補 間(平 均 補 間)し て 得 ら れ る.ま
ず
補 題 φ をRn上
の 重 み の 函 数,ψ
と λ をR+上
の 重 み の 函 数 で λは 単 調 で
Lipschitz連
か も0
が ほ と ん どす べ て
のtで
続,し
成 立 す る とす る.こ
こ で,λ
は λ の 導 函 数 を 示 す.ψ
(1) -1
は条件
≦r-indψ<0 をRnの
部 分 集 合 と し,dx/│x│nに
間 とす る.こ
関 す るLpをL*pで
示
の とき
(2)
で あ る.
証 明 fを(2)の 左 辺 の元 とす る と, (3)
(4) と表 示 で き る.λが 単 調 増 加 の場 合 を 考え る.
とお く.ψ の相 似 比 函数 を ψで 表 わ す と,
で あ る.ゆ
え にf1は
に 属 す る.
同 様 に,
に よ り,f2も
に 属 す る .ゆ
の 元 で あ る. 次 にfが
に 属 す る とす る.
え にf=f1+f2も
この 空間
に ζを と り,
と お く と(3)が 成 立 す る.し
か も
で あ る か ら,u∈L*q,ψ(R+;L*1,φ(Ω;X)で
あ る.
同 様 に し て,
よ り,
が わ か る.
例 φ をR+上
(証 明 終)
の 重 み の 函 数 と し,
に と る と,
と な り,(1)が
成 立 す る.
定 理 φ をR+上 とmを
と る.こ
の 重 み の 函 数 と しk
ψ(t)=sk/(m-k)φ(t1/(m-k))-1と
≦r-indφ<mに
整 数k
して
(5)
で あ る.特
に,0<θ<1の
と き,
(6)
で あ る. 証 明 k≦0<mの (10.2.1)と(10.2.2)に 積 分 表 示(10.2.4)を
場 合 を 考え る.lを よ り ωl(x)とL(x)を 使 う.た
だ し,cを1に
正 整 数 と し,mの 定 義 し,Bφp,q(Rn)の と る.す
な わ ち,
代 りにlを 元fに
用 い,
対 し て,
た だ し,h>0と
して Lt*f(x),
0
{
u(t,x)=
ht-hωl*f,
と定 義 す る.│α│≦mの
で あ り,fが(10.3.6)の
と き,
t>1の
と き,定
と き,
理10.4(b)に
形 で 表 わ さ れ れ ば,
と な る か ら,h-m+l-indφ>0にhを
と な る.l≧│k│に
よ り
とれ ば
選 ん で お け ば
で あ る,た
だ し,l+k≧mにlを
と な り,こ
れ はL*q([1,∞))に
と表 示 で き るか ら,
と る.ま
属 す る.ゆ
た,
え に,
(7) を 得 る. 逆 の 包 含 関 係 を 示 す.包
含 関 係(7)の 右 辺 がWkp(Rn)に
明 ら か で あ る か ら こ の 右 辺 の 元fに 属 す る こ と を 示 せば よ い.た
と す る.超
つ い て ρt*fがL*q,1/φ([0,1];Lp(Rn))に
だ し,
函 数 の 微 分 法 に よ り,f∈Wmp(Rn)に
で あ り,f∈Wkp(Rn)に
含 まれ てい る こ とは
対 し て,
対 し て,
た だ し, で あ る.ゆ
え に,線
型 作 用 素f→
ρt*fは
対{Wkp(Rn),Wmp(Rn)}か
ら対
へ の 両 立 連 続 作 用 素 で あ る.ψ を 例 の よ うに と り,λ(t)=tm-kに と な る か ら,作
と る と,t-k/λ(t)=t-m,t-kψ(λ(t))=φ(t)-1
用 素 の 補 間 定 理 に よ り,(7)の
L*q,1/φ([0,1];Lp(Rn))に
右 辺 の 元fに
属 す る こ とが 補 題 に よ りわ か る.
定 理 と平 均 補 間 空 間 に 関 す る 包 含 定 理(定 理4.5)に 系 φ をR+上
対 し て,ρt*fが
の 重 み の函数,1≦p≦
(証 明 終)
よ り,直
∞,1≦q≦
∞
ち に,
とす る と,
(8)
が 成 立 す る.
§10.7 補 間 定 理,そ Besov空
の2
間 の 補 間 空 間 を 計 算 す る:
定 理 (a) 1≦p≦
∞,1≦q≦
函 数 で,ψ
と λ は 補 題10.6の
≦ η≦ ∞
に 対 し て,
∞,と
し,φ
と ψ と λ はR+上
条 件 を 満 た す と す る.こ
の と き,1≦
の重 み の ξ ≦ ∞,1
(1) (b)
0<θ<1,1≦pj≦
∞,1≦qj≦
∞(j=0,1),と
し,
(2)
と お く.φ0と
φ1をR+上
の 重 み の 函 数 と し,
(3)
と お く と, (4) 特 に,σ0と
σ1を 実 数,0<θ<1と
す る と き,
だ し,σ=(1-θ)σ0+θσ1と
す る.
(5) (6)
で あ る.た
証 明 a>0と
し,I=[0,a]と
(a)の 証. r-indφ
理10.5に
書 く.ま λ
よ りf→
た 函 数 空 間 の 記 号 で(Rn)を
正 整 数lを
ρt*fは
と り,条
対
へ の 両 立 連 続 線 型 作 用 素 で あ り,作
省 く.
件(10.5.1)を
満
か ら 対 用 素 の補 間 に よ
り,fが
ξ=η=∞
の と き の(1)の 左 辺 に 属 す る と き ρt*fが に 属 し,補
て,定
理10.5に
意10.5.2に
題10.6に
よ り
よ り,
で あ る.こ
に 属 す る.よ
っ
の埋 め 込 み が 連続 で あ る こ とは 注
よ りわ か る.
次 に
を 示 す.非
負 整 数mとkをm>r-indφ
l-indφ λ>-k,m>r-indφ
λ ≧l-indφ
λ>-k,m>r-ind(φ/ψ°
l-ind(φ/ψ°λ)>-kが
成 立 す る よ うに と る.l=m+kと
を 使 っ て(10.2.1)と(10.2.2)に
よ りωlとLを
こ のlに 対 応 す る 積 分 表 示(10.2.4)を
し,mの
定 義 す る. に
作 る.定
理10.5の
≧ λ)≧ 代 り にl 対 し て,
証 明 に よ り,ωm,a*f
∈W∞pで あ る か ら (7) を 示 せ ば よ い.
と す る と,
(8)
と な る こ と が,Lt*fのfに W∞pゆ
え,第3項
積 分 表 示(10.2.4)を
の 積 分 がW∞pに
m>r-indφ/(ψ°
代 入 し て わ か る.ωl,a*f∈
属 す るこ と は す ぐわ か る.第1項
λ)で あ る か ら,L(α)s*fは に
と し て φ/(ψ° λ)に つ い て(10.4..13)が
を 考 え る.
属 す る.m=σ
成 立 す る か ら,定
理10.5に
より
(9) と な る.Lα
はC∞0の 函 数 のk階
-k
λ で あ る か ら ,定
は 対
偏 導 函 数 の 和 に な っ て い て,-k
よ り,作 用 素
か ら対
用 素 で あ る.ゆえ か ら
へ の 両立 連 続 線 型 作
に,作 用 素 の補 間 に よ り,こ れ は へ の連 続 作用 素 に な る.と ころ が,補 題10.6に
こ の左 側 の空 間 は(9)の 右 辺 の 空 間 を 含 む,ゆ え に
より
は
に 属 す る.第2項
た だ し,φ1は
は,定
理10.5と
φ/ψ°λ の 相 似 比 函 数 とす る,に
よっ て,
(10) を 得 る か ら,以
下 第1項
と 同 様 に し て,
以 上 に よ り
に 属 す る こ と が わ か る.
を 得 る.前
段 の 結 果 と こ の 結 果 と系10.6
と に よ り(1)を 得 る. (b)は
補 題10.6の
を 使 っ て,(a)と 特 に(a)に
代 りに,Riesz-Thorinの
平 行 な 議 論 に よ り証明 で き る.
お い て,φ(t)=tσ0,λ(t)=tσ1-σ0,ψ(t)=t-θ と な っ て,(5)を
(t)=tσ1に
定理
得 る.ま
た(b)に
に と る と, お い て,φ0(t)=tσ0,φ1
と れ ば(6)を 得 る.
(証 明 終)
定 理 と同様 な方 法 に よ り (r≧p,qの
と き)
(r≦p,qの
と き)
(11)
も わ か る.た
だ し,0<θ<1と
し,σ,p,qは
§10.8 一 般 の 領 域 上 のBesov空
一 般 の 領 域 Ω 上 のBesov空
定 理(b)の
よ うに 定 め る.
間について
間 は 定義10.3でLp(Rn)をLp(Ωm,y),た に 代 え て 定 義 す る.Ωm,yが
き に は そ こ で の ノル ム は0と
す る の で あ る.計
大 筋 で は 本 書 の 方 法 が 展 開 で き る.補 た めRn上
だ し 空 とな る と
算 が か な り込 み 入 っ て く る が,
間 空 間 の 方 法 を 例 示 す る 意 味 で,簡
の 空間 に つ い て 述 べ た の で あ る.
一般 の 場 合 に は ど ん な 変 更 が 必 要 に な る か を 示 す た め に 半 空 間Rn+={x=
単 の
(x1,x′);x1>0}の │x1│<1に
場 合 の 積 分 表 示 の 公 式 を 示 す.
をその台が
含 ま れ る よ うに と り,ω1(x)=ω(-x1-2,x′),x′=(x2,…,xn)
と お く.ωmとMを(10.2.1)と(10.2.2)で 台 はy1>x1+2に あ る.ゆ
含 ま れ る.し
え にD′(Rn+)の
が 定 義 で き る.同
定 義 す る.ωm,t(x-y)のyに
元fに
様 にMt*fが
た が っ て,x∈Rn+の
関す る
と き
で
つ い て,各x∈Rn+で
定 義 で き,§10.2と
ま っ た く同 様 な 計 算 に よ
り,
を 得 る.さ
ら に 一 般 の 領 域 で も,い
x∈ Ω に 対 し て,長
と き 円 錐 様 の 集 合x+tΨ(x)+tB,た る,と -z)と
わ ゆ る 円 錐 条 件,す
さ が 有 界 な ベ ク トルΨ(x)が
だ し(BはRnの
い う条 件 を 満 た し て い れ ば,ω
の 台 をB内
な わ ち,正
数t0と
各
対応 し て い て,0≦t
Ω に 含 まれ
に と り,ω1(x,z)=ω(-Ψ(x)
お き
と 定 義 し,ωm,t(x-y)の 同 様 な 変 更 を す れ ば,積
代 りに,t-nωm(x,(x-y)/t)を 分 表 示 が 得 ら れ る.詳
使 い,Mに
つい ても
し くはMuramatu[2]∼[5],
に あ る の で 参 照 下 さ れ ば 幸 い で あ る. な お,本
書 で は 省 略 し た が,い
わ ゆ る 埋 蔵 定 理(Sobolevの
補 題)や
低次元
超 平 面 へ の ト レ ー ス の 存 在 な ど も こ の 方 法 で 扱 え る.p=q=2のBesov空 間 を 使 っ て 楕 円 型 境 界 値 問 題 を 扱 う方 法 に つ い て はTriebel[9]に る.
例 示 し てあ
第11章 文献解説 お よび 補足
文 献 の 解 説 お よ び 重 要 な 結 果 に つ い て 説 明 を す る.特
に 補 間 法 の 一 般 化 と補
間 空 間 の 決 定 の 問 題 に つ い て 招 介 す る.
§11.1 参 考 書 と 術 語 に つ い て 函 数 解 析 学 の 邦 書 は た く さ ん 刊 行 さ れ て い る が,主 吉 田耕 作 著
位 相 解 析,岩
吉 田 耕 作 ・伊 藤 清 三 編 田辺 広 城 著 を 参 考 に し,超 L.
と し て,Yosida[3]と
波書 店,1951年,
函 数 解 析 と 偏 微 分 方 程 式,岩
函数解析学
上,下,実
波 書 店,1976年,
教 出 版,1978年,
函数 に つ い ては 前 記 の ほか
Schwartz著(岩
村 聯,石
垣 春 夫,鈴
木 文 夫 訳) 超 函 数 の 理 論(第3版),
岩 波 書 店,1971年, も参 考 に し た. 術 語 は で き る 限 り慣 用 に 従 っ た が,二,三 準 ノ ル ム(quasi-norm)はFrechet空
間 の 定 義 で 用 い る慣 用 の も の と 少 々 違
っ て い る の で 注 意 され た い.§1.2でkノ 三 角 不 等 式,お
新 し い 用語 を 考 え た.
ル ム を 定 義 し た が,2ペ
よ びp(αx)=│α│γp(x)を
満 た す と きpを
も あ る の で 論 文 を 読 む と き は 注 意 が 必 要 で あ る.本 と 書 い た 所 はquasi-Banach が 良 く,わ
か り易 い し,そ
の 語 を 用 い た.準
spaceと
書 で"完
備 準 ノ ル ム空 間" とし て 安 定
付 き合 わ な くて も よい と考 えて こ
ノ ル ム空 間 に つ い て の 論 文 はAoki[1]が
う(調 査 は 不 十 分.諸
γ ノ ル ム と い う流 儀
す る こ と が 多 い が,日本語
こ ま でBanachに
ー ジ の(N1),
最 も早 い よ うに 思
賢 の ご教 示 を お 願 い し た い).
定 理1.8は Hille-Phillips;
Functional
Analysis
Providence,
Rhode Island,
and
Semi-groups, 1957,
A.M.S.,
を 参 考 に し た.ル
伊藤 清 三 著
を 参 考 に し,ベ 書,特
ベ ー グ積 分論 につ い て は ル ベ ー グ 積 分 入 門,裳
華 房,1963年,
ク トル 値 函 数 の 強 可 測 性,Bochner積
にHille-Phillipsを
参 考 に し た.本
分 に つ い ては 上 記 の 参 考
書 で省 略 した 所 は これ らの 本 を 参 照
し て い た だ き た い.
"Lebesgue空
間"は
既 に 用 法 が 確 立 し て い る と 思 うが,Sobolev空
間の意
味 で 用 い た 論 文 も あ る. 定 義2.8の
重 み の 函 数 の 指 標 は,Boyd[1],[2]に
で 解 説)の 特 別 の 場 合 で あ る.右 第5章
で 定 義 し たK函
tを 止 め た と き 元xの こ れ はtの
指 標 は 著 者 の 造 語 で あ る.
数 はK-Functionalの
訳 で あ る.K(X0,X1;x,t)は
汎 函 数 で あ る の で こ う呼 ば れ て い る と 思 わ れ る が,一
函 数 で も あ り,そ
し た.Functional
指 標,左
よ る 函 数 空 間 の 指 標(4節
の 事 実 も重 要 で あ る か ら,敢
Analysisを
え て"函
数"を
方 採用
函 数 解 析 と した 例 もあ るの で 認 め て も らえ る
と 思 う.
"非 負 作 用 素"(non-negative
た.右
operator)の
函 数 の 再 配 列(rearrangement)に 小松 彦 三 郎 著 も参 考 に し た.こ
Fourier解
ついては 析,岩
波 講 座 基 礎 数 学,1978年
の 本 は 作 用 素 の 補 間 に つ い て か な り解 説 し て い る.
補 間 空 間 論 の 単 行 本 に はBergh-Lofstrom[1], [9]が
語 は 小 松 彦三 郎 の 論文 に 従 っ
非 負 と左 非 負 へ の 拡 張 は 著 者 の 考 え で あ る.
Butzer-Berens[1],
Triebel
あ る.
§11.2 補 間 空 間 論 の 発 展 の 概 要 序 で 述 べ た よ うに,補
間 空 間 論 は50年
の 種 々 の 構 成 法 が 提 案 さ れ た が,結 Calderon[2]とLions[2]の
代 末 よ り始 ま っ た.当
局,Lions-Peetre[1]の
複 素 補 間 空 間 と に 集 約さ れ た .
実 補 間 空 間 を 準 ノ ル ム空 間 へ 拡 張 し た の はKree[1], Sagher[1]は 群,す
精 密 な 結 果 を 出 し て い る .実
な わ ち,条
初 は 補間 空 間 平均補間空間 と
件 ‖x‖=0⇔=0,
Holmsted[1]で
あ る.
補 間 空 間 は そ の ま ま準 ノル ム可 換
‖-x‖=‖x‖, ‖x+y‖γ
≦Cγ(‖x‖γ+‖y‖γ)
を 満 た す 非 負 値 汎 函 数‖x‖ が 定 義 さ れ て い る可 換 群,へ い て はPeetre-Sparr[1]が
し た.こ
拡 張 で き る.こ
間 法 はPeetre[3]の
れにつ
Kalugina[1]が
提 案 し た補 間 空 間 の特
論 じ,J.
Gustavsson[1]が
れ を平 均 補 間 空 間 の 形 に 拡 張 し た の が 第4章
Gustavssonは
は 定 数)
詳 し い の で 参 照 さ れ た い.
函 数 を パ ラ メ ー タ ー と す るK補 別 な 場 合 で あ る.T.F.
(Cとγ
精密 化
の 理 論 で あ る.た
重 み の 函 数 の 指 標 を 使 わ な い の で 条 件 の 表 現 が 複 雑,し
要 の な い も の も 加 え て い る.た
と えばGustavsson[1]命
題1.3は
だ し, か も必
次 の補 題 の
よ うに 改 良 で き る. 補 題 連 続 で 指 標 有 限 な 重 み の 函 数 φ に 対 し て,ξ
分 可 能 な 重 み の 函 数 ψ を,0
tψ′(t)≦η0ψ(t)がa.e.tで
≦r-indφ<η
ψ(t)/φ(t)≦C′<∞,ξ0ψ(t)≦
成 立 す る よ うに と れ る.た
だし,ξ<ξ0≦
η0<η.
証 明 φ で φ の 相 似 比 函 数 を 示 す.
と お く.tψ ′(t)=ξ ψ1(t)+η ψ2(t)と な り,不
等式
た だ し, に 注 意 す る と,C=c1+c2,C′=c3+c4,ξ0=ξ+(η-ξ)c2/ (c2+c3),η0=ξ+(η-ξ)c4/(c1+c4)と K補
間 法 に つ い て は5節
し て 補 題 の 結 論 を 得 る. (証 明 終)
で さ ら に 詳 し く論 じ る.
局 所 凸 線 型 位 相 空 間 の 補 間 に つ い て はDeutsch[1],
Favini[1],
Goulaouic
[3]が
研 究 し て い る.
M.
Schechter[1]はLions[2]で
を,一
般 の 超 函 数 に 置 き換え て 複 素 補 間 空 間 を 一 般 化 し て い る.第7章
デ ル タ函 数 とそ の導 函 数 を 使 った と ころ では超
函 数 を 考え る 代 りに 境 界 値 の 空 間 を 種 々 と変 え る形 で 定 式 化 し た.
Rochberg-Weiss[1]とCoifman-Rochberg-Weiss-Cwikel-Sagher[1],
[2]は
複 素 平 面 の 領 域0
た と え ば 円 板│ζ│<1,を
代 りに な め ら か な 境 界 を も つ 単 連 結 領 域,
使 っ て 定 義 し た 補 間 空 間 を 論 じ て い る.
空 間 の 対 か ら で は な く,多
数 の 空 間 よ り補 間 空 間 を 構 成 す る理 論 は,早
くは
Yoshikawa[2],そ て い る.2n個
の 後Favini[2],
Sharpley[5],
Sparr[1]に
よ り研 究 さ れ
の 空 間 よ りの 補 間 空 間 はBertolo-Fernandez[1],
[1],[2],[3],[4]が
Fernandez
考 察 し て い る.
本 書 で は 作 用 素 の 補 間 を 線 型 な も の に 限 っ て 述 べ た が,応 合 も 重 要 で あ る.Brezis[1],
Lions[5],
Peetre[16],
用 上 は 非 線 型 の場
Tartar[1],[2],高
幸 男 ・小 西 芳 雄 「非 線 型 発 展 方 程 式 」(岩 波 基 礎 数 学 講 座)を
村
参 照 さ れ た い.
作 用 素 の コ ン パ ク ト性 が 補 間 空 間 へ 伝 わ る か と い う問 題 も お も し ろ い.本 で は 一 切 省 い た の で,Hayakawa[1], mogaki[1]を
A.
Persson[1],
Sharpley[2],
Shi
参 照 さ れ た い.
二 つ の 補 間 空 間 の 系 列 を つ な ぎ 合 わ す と い う有 用 な 定 理 を招 介 す る.こ Krein-Petunin[1]のBanach空
し,σ
れは
間 の ス ケ ー ル とも関 連 して い て 興 味深 い.
補 間 系 列 の 接 続 定 理 (Wolff[1])X1,X2,X3,X4を θ,ρ<1と
書
完 備 準 ノ ル ム 空 間,0<
と τを
(1)
σ(1-ρ+θ
ρ)=θ ρ,τ(1-ρ+θ
ρ)=θ
に よ っ て 定 め る. (a)
と し,0
な ら ば(X1,X4)σ,r=X2,(X1,X4)τ (b) {X0,X1}はBanach空間 る.こ
,q=X3,(X1,X3)ρ,r=X2
あ る.
の 両 立 対 で,X1∩X4がX2とX3で
の と き,[X2,X4]θ=X3,[X1,X3]ρ=X2な
X4]τ=X3で
稠 密 とす
ら ば[X1,X4]
σ=X2,[X1,
あ る.
Jansson-Nilson-Peetre[1]は (b)の
,q=X3で
∞,(X2,X4)θ
補 間 函 手 の 観 点 か ら こ の 定 理 を一般 化 し て,
部 分 で 稠 密 性 の 条 件 は 必 要 で な い こ と を 注 意 し て い る.
補 間 の パ ラ メ ー タ ー が 真 に 働 い て い る か と い うLionsの Stafney[1]の
結 果.(若
で[X0,X1]θ=[X0,X1]η,θ
≠ η な ら ばX0=X1で
Janson-Nilsson-Peetreの
結 果.{X0,X1}がBanach空
∩X1はX0+X1で
閉 で な い と す る.0<θ,η<1,1≦p,q≦
と き(X0,X1)θ,p=(X0,X1)η,qと
問 題 に つ い て は,
干 の 条 件 の 下 で){X0,X1}がBanach空
な るの は
θ=η,p=qに
間の両立対
あ る. 間 の 両 立 対 で,X0 ∞ 限 る.
と す る .こ
の
§11.3 Banach函数
空 間 と そ の 随 伴空 間
実 補 間 空 間 の 概 念 を 拡 張 す る と き に 使 うBanach函 あ る 測 度 空間(Ω,μ)上 (F.0) ‖f‖E=0な
の 可 測 函 数 よ り成 る 線 型 空 間Eで ら ばa.e.の
(F.1)
EはBanach空
(F.2)
a.e.の
ξ でf(ξ)=0で
ξ で│g(ξ)│≦│f(ξ)│,f∈Eな
あ る,
る 可 測 函 数gはEに
数 空 間(function
space)と
用 語 で,Calderon[2]はBanach
(F.1)でBanachを
件
属 し,
な る,
が 成 立 す る と きEをBanach函 Luxemburgの
あ っ て,条
間 で あ る,
し か も‖g‖E≦‖f‖Eと
A.
数 空間 を 解 説 し よ う.
ノ ル ム,準
い う.こ
latticeと
れ はW.
呼 ん で い る.
ノ ル ム な ど に 変 え た も の を ノ ル ム 函 数 空 間,準
ノ ル ム 函 数 空 間 な ど と い う.(F.2)か
ら直 ち に,
(1) ‖f‖E=‖│f│‖E が 導 か れ る.条 (F.3)
件
0≦fn(ξ)↑f(ξ)がa.e.ξ
で 成 立 し,fn∈Eな
ら ば,f∈Eで,
‖fn‖E↑‖f‖Eで あ る, が 成 立 す る と きEはFatou性 例1
φ をΩ
Banach函
を 持 つ,略
し てFatou的
上 の重 み の 函 数 と す る と,1≦p≦
と い う. ∞
の と きLp,φ(Ω,μ)は
数 空 間 で あ る.
準 ノ ル ム 函 数 空 間Eに
対 し て,
(2)
が 有 限 と な る 可 測 函数gの Easで
表 わ す.(2)の
て,gがEasに
全 体 をEの
値 でgのEasに
随 伴 空 間(associated
space)と
お け る 準 ノル ム を 定 め る.fがEに
い い, 属 し
属 す れ ば, (Holderの
(3)
が 成 立 す る.し
た が っ てEasはEの
例2
1≦p≦
例3
E1とE2がBanach函
数 空 間 で あ る.ノ ∩Eas2で あ る.特
∞,1/p+1/p′=1の
ル ム を §1.3の に,L1+L∞
不 等 式)
双 対 空 間E′ に 含 ま れ る. と きLpの
随 伴 空 間 はLp′
で あ る.
数 空 間 な ら ばE1∩E2,E1+E2もBanach函 よ うに 定 義 す る と,E1+E2の の 随 伴 空間 はL1∩L∞
で あ る.
随 伴 空間 はEas1
定 理 (Luxemburg-Zaanen[1]定 σ 有 限 測 度 空 間,EをΩ (a) EasはFatou性 (b)
理9.4,補
数 空 間 と す る.こ
を 持 つBanach函
数 空 間 で あ る,
で,埋
(c) E=(Eas)as(ノ
理9.2,定
上 のBanach函
め 込 み の ノル ム は1を
題11.3)
(Ω,μ)を
の と き,
越 え な い,
ル ム 同 型)⇔EがFatou性
を 持 つ.
次 の 簡 単 な 補 題 を 後 で 使 うた め に 述 べ て お く; 補 題 L1(R+)+L∞(R+)に
属 す るfに
対 し て,
(4) で あ る.特
に,fが
非 負 値 非 増 加 な ら ば 等 号 が 成 立 す る.
証 明 不 等 式(4)は
容 易 に わ か る.後
と お けば わ か る.χ(0,1]は 区 間(0,1]の
半 はf0=χ(0,1](f-f(1)),f1=f-f0 定 義 函 数 で あ る.
系 EをR+上
の 準 ノル ム 函 数 空 間 と す る と き,
ば χ(0,1]∈Easで
あ る.ま
たR+上
(証 明 終) なら
の 非 負 値 非 増 加 函 数fに
つ い て,
(5)
で あ る. 等 式(5)はft(s)=tf(ts)と
お く とK(L1,L∞;f,t)=‖ft‖L1+L∞
とな る こ と
に 注 目 し て 補 題 を 使 え ば わ か る.
§11.4 Boydの
指標
作 用 素 の 補 間 定 理 に 関 連 し て,D.W. を 定 義 し た.重 正 数sに
対 し て,相
函 数 空 間Eが,す Eの
Boyd[2]はBanach函
似 変 換Dsを(2.7.3)に
べ て の 正 数sに
よ っ て 定 め る.R+上
つ い てDsE⊂Eで
あ り,DsのEへ
作 用 素 と し て 連 続 に な る と い う条 件 を 満 た す と きEは
不 変,略
数 空 間 の指 標
み の 函 数 の 指 標 は こ の 特 別 の 場 合 で あ る(例3). の準 ノル ム の制 限 が
相 似変 換 に よ っ て
し て 相 似 不 変 で あ る と い う.
閉 グ ラ フ 定 理 に よ りわ か る よ うに,相
似 不 変 な空 間 に 連 続 的 に 埋 め 込 まれ て
い る 完 備 準 ノ ル ム 函 数 空 間 で は す べ て の 正 数sに
つ い てDsE⊂Eが
成 立す れ
ば そ の 空 間 は 相 似 不 変 で あ る. 相 似 不 変 準 ノ ル ム 函 数 空 間Eの
作 用 素 と し て の 相 似 変 換Dsの
準 ノ ル ム をh
(E;s)で
表 わ す と,乗
と が わ か る.し
法 性DsDt=Dstに
た が っ て,定
理1.8に
よ り,h(E;s)が
劣乗 法性 を持 つ こ
よ り
(1) (2)
が存 在 し, (3) -∞
上 指 標(upper
い う.indE=indEの
index),
と き,こ
indEをEの
の 値 をEの
下 指 標(lower
指 標 と い い,indEで
表 わ す. 例1
0
∞
の と きh(Lp(R+);s)=s-1/p,indLp(R+)=1/p.ま
た,
indL*p(R+)=1. 例2
h(L1(R+)+L∞(R+);s)=max(1,1/s),ind(L1+L∞)=1,ind(L1+
L∞)=0で
あ る.
例3
φ をR+上
の 重 み の 函 数,φ
を 相 似 比 函 数,0
∞
(L*p,φ(R+);s)=φ(s-1),indL*p,φ=r-indφ,indL*p,φ=l-indφ 定 義 に よ り,α=indE,β=indEと (4) た,正
お く と,
数 εに 対 し て,s0(ε)<1<s1(ε)を
(5) h(E;s)<s-β-ε
(6)
h(E;s)<s-α+ε
準 ノ ル ム をh(s),δ
(7) indE<δ
(s<s0(ε)で), (s>s1(ε)で),
作用 素 とし て の
を 実 数 と す る と き 次 の 各 条 件 は 同 値 で あ る:
(ま たはindE>δ), 有界
る γ>δ に つ い てsγh(s)が 区 間[1,∞)で
(9) s→+0の (10) あ るs0<1に
照)
の 相 似 不 変 準 ノ ル ム 函 数 空 間Eの
(8) あ る γ<δ に つ い てsγh(s)が 区 間(0,1]で (ま た は,あ
選 ん で,
れ ら の 不 等 式 と簡 単 な 考 察 に よ り,(§2.8参
補 題 (Boyd[1])R+上 Dsの
で あ る.
h(E;s)≧max(s-α,s-β)
が 成 立 す る.ま
が 成 立 す る.こ
とす る と,h
(ま た は,s1>1に
と きsδh(s)→0(ま
た はs→+∞
つ い てsδ0h(s0)<1 つ い てsδ1h(s1)<1),
有 界),
の と きsδh(s)→0),
または
(11)
定理 R+上
の相 似 不 変 準 ノル ム空 間Eの
随 伴空 間Easも 相 似 不 変 で,
h(Eas;s)≦s-1h(E;s-1),
(12) (13)
で あ る.特 第3の
にEがFatou的Banach函
数 空 間 の 場 合 は,(12)と(13)の
不 等 式 で 等 号 が 成 立 す る.ま
た,indE=indEの
第1と
場 合 に も(13)で
等号
が 成 立 す る. 定 理 の 後 半 の 証 明 に は 定 理11.3(c)を
使 う.
測 度 空 間 の 上 の 可 測 函 数 よ り成 る 空 間Eが ariant)で 正数sに
あ る と はEの
元fと
つ い てf*(s)=g*(s)と
Banach函
再 配 列 不 変(rearrangement
等 測 度 的(equimeasurable),す な るgもEに
属 す る こ と を い う.再 配 列 不 変 な
数 空 間 で は同 値 な ノ ル ム を 選 ん で 再 配 列 不 変 な ノ ル ム,す
測 度 的 な 函 数 に 対 し て 等 し くな る ノ ル ム,が 再 配 列 不 変 な ノル ム を 持 つR+上
inv
なわ ちす べ て の
なわち等
と れ る(Luxemburg[1]).特
のBanach函
数 空 間Eの
に,
元 に つ い ては
(14) ‖f‖E=‖f*‖E が 成 立 し,Eは
相 似 不 変 で あ る.さ
(15)
を 持 つ と き は,
h(E;s)≦max(1,1/s)
が 成 立 し,し
た が っ て,
(16)
0≦indE≦indE≦1
で あ る(D.W.
Boyd[1]).ま
な ら ばg∈E,し 例4
ら にEがFatou性
EをR+上
た,gが
可 測 で,f∈Eに
か も‖g‖E≦‖f‖Eと
な る(Luxemburg[1]補
の 相 似 不 変 なBanach函
(17)
対 し て,
数 空 間,θ
題11.7).
を 実 数 と し,
E(θ)={f;tθf(t)∈E},
と し,fのE(θ)で
の ノ ル ム をtθf(t)のEで
の ノ ル ム と定 め る と
h(E(θ);s)=s-θh(E;s)
が 成 立 す る. 例5
1
∞,r-indφ<1の
と き,Lorentz-Zygmund空
間L(φ,q)(R+)
は 再 配 列 不 変 なBanach函
数 空 間 で,
が 再 配 列 不 変 な ノ ル ム を 与 え る. §11.5 Banach函数 Peetre[3]に 本 と な るK函 Banach空
空 間 に よ る実 補 間 空 間 の定 義
は 種 々 の 実 補 間 空 間 が 提 案 さ れ,招 数 とR+上
のBanach函
間 の 両 対 立{X0,X1}に
数 空 間Eに
介 さ れ て い る.そ
の 中 で基
よ る 実 補 間 を 招 介 す る.
お い て,X0+X1に
属 す る 元xで,
(1) t-1K(X0,X1;x,t)∈E と な るxの
全 体 を(X0,X1;E)Kと
定 義 し,そ
の ノル ム を
(2)
と 定 義 し,(E,K)補
間 空 間 ま た はK補
間 法(K-method)の空
間 と呼 ぶ.
ま た, (3)
を満 た すX0∩X1値
強 可 測函数uに
よ って,
(X0+X1の
(4)
と 表 示 さ れ る 点xの
全 体 を(X0,X1;E)Jと
位 相 に よ る収 束), 定 義 し,そ
の ノル ムを
(5)
と 定 義 す る.(E,J)補 定 理 EをR+上
間 空 間 ま た はJ補
間 法(J-method)の
の 相 似 不 変 なBanach函
空 間 と い う.
数 空 間 とす る.
(a) 対 応{X0,X1}→(X0,X1;E)Kは,条
件:
(6)
が 成 立 す る と き,ま
た 対 応{X0,X1}→(X0,X1;E)Jは
条 件:
(7)
が 成 立 す る と きBanach空 あ る.た
だ しh(s)は
間 の 両 立 対 に お け る 指 示 函 数 ηh(η/ξ)の補 間 函 手 で
相 似 変 換DsのEで
の 作 用 素 ノル ム を 示 す.
(b) 条 件:
が成立すれば で あ り,こ
(8)
れ に 加 え て,
と定 義 され る 作 用 素PがEで
有 界 で あ れ ば(X0,X1;E)K=(X0,X1;E)Jと
な る. 証 明 (a)の 証.x∈X0∩X1と
と な り,(7)が
す る.(6)を
成 立 す れ ば,
と お く と(3)と(4)が
と,K(x,t)が
に φ を と りu=φx
成 立 し,x∈(X0,X1;E)Jで
次 にx∈(X0,X1;E)Kと
あ る.
し,K(X0,X1;x1,t)でX0とX1を
非 減 少 で あ る か ら,(6)が
を 得 る.ま
仮 定 す る と,
たx∈(X0,X1;E)Jと
省いて記す
成 立 す れ ば,
し,(3)と(4)を
仮 定 す る と,
(9) お よ び,1≦p≦
∞,φ
と ψ を(Ω,μ)上
の 重 み の 函 数 と す る と き,
(10)
が 成 立 す る こ と に 注 意 す る と,‖u(t)‖X0+X1のL*1(R+)に max{t-1‖u(t)‖X0,‖u(t)‖X1}のL*1(R+)+L*1,t(R+)に し た が っ て,(7)を で き る.ゆ
仮 定 す れ ば,こ
え にx∈X0+X1と
の 函 数 のEに
おけ る ノル ム の定 数 倍 で 評 価
な る.
作 用 素 の 補 間 定 理 を 示 そ う.Tを{X0,X1}か Y1}へ
らBanach空
の 両 立 連 続 線 型 作 用 素,TのXj→Yjの
(j=0,1)と
お け る ノ ル ムは 函 数 お け る ノル ム で評 価 され ,
す る.λ=M1/M0と
間 の 両 立 対{Y0,
作 用 素 と し て の ノ ル ム をM
お く と,容
j
易に
(11)
が わ か る.ま
た(4)が 成 立 す れ ば,υ(t)=Tu(λt)と
お く と,
(12)
を 得 る.こ
れ か ら 指 示 函 数 ηh(η/ξ)の補 間 函 手 で あ る こ と が わ か る.
(b)の 証. (6)と(7)を
とな る こ と,お
仮 定 す る.x∈(X0,X1;E)Kに対
よ びt→+0お
よ びt→+∞
し て,
でmin(1,1/t)K(x,t)が
収 束する こ
と に よ り,t→+0でK(x,t)→0,t→+∞ 固 定 し,各nに
でt-1K(x,t)→0を
つ い てx0n∈X0とx1n∈X1を
得 る.a>1を
選び
(13) と し,en≦t<en+1に
つ い てu(t)=x0n+1-x0nと
が 成 立 す る.た ら,n→
∞
だ し,Xjの
と な り,(8)の
つ け て示 し た.し
か も作 り方 か
え(4)が 成 立 す る.
仮定す ると
作 用 素PがEで
有 界 な ら ば 右 辺 はEに
属 し,し
た が って左 辺 も
属 す る.
(証 明 終)
注 意1
は0
χ(a,b)がEに ∞
ノル ム を 添 字jを
の と き‖x0,-n‖0→0,‖x1n‖1→0ゆ
逆 に(3)と(4)を
Eに
お く と,
と な る 任 意 の 区 間[a,b]の
属 す る こ と と 同 値 で あ る.ま
に つ い て χ(a,b)f∈L1と
0
同 値 で あ り,
(1,1/t)∈Easと
同 値 で あ る.
注 意2
相 似 不 変 性 を 仮 定 し な くて も,こ
数max(ξ,η)の 注 意3 あ る.し
はmin
の二種 の 補 間 空 間 法 は 指 示 函
と きK(X0,X1;x,t)≦max{1,t}‖x‖X0+X1で
た が っ てx∈(X0,X1;E∩(L*∞+L*∞,t))Kと
で は
な る.す
な わ ちK補
間法
と し て 一 般 性 を 失 な わ な い. (8)の 作 用 素Pは
(14) の と きEで
意の
補 間 函 手 で あ る.
x∈(X0,X1;E)Kの
注 意4
は,任
同 値 で あ る.
はmin(1,1/t)∈Eと
Eの
任 意 の0
な る 函 数 の 空 間 を 示 す の で,
に つ い て χ(a,b)∈Easと
ま た,
た,L1,loc(R+)は
定 義 函数
0
略 記 す る と,
と な る か ら で あ る. 特 にEが
再 配 列 不 変 なBanach函
の 必 要 十 分 条 件 は(14)で
数 空 間 な ら ば,PがEで
あ る(Boyd[1]た
だ し,証
明 を 改 良).
有 界 とな るた め
な お,Bennett[3]はEが
再 配 列 不 変 なBanach函
間 空 間 を 詳 し く論 じ,Feher[2]はEを
数空 間 の場 合 につ い て補
例11.4.5のE(θ)と
した 場 合 を 論 じて
い る. 注 意5 第4章 空 間 をR+上 ま た,点
の 平 均 補 間 空 間 の 一 般 化 も 同 様 に で き る.重 み つ きLebesgue
のBanach函
列 空 間 を 使 う こ と に よ り以 上 の 理 論 でBanachと
を 準 ノ ル ム に で き る し,も る.た
数 空 間 とす れ ば よ い.
と え ば,P.
な って い る と こ ろ
っ と一 般 に 準 ノ ル ム 可 換 群 の 補 間 空 間 も 構 成 で き
Nilsson[1]を
見 られ た い.
反 復 補 間定 理 に つ い て は 次 の結 果 が あ る Dmitriev-Ovcinnikovの E1を(6)と(7)を る.こ
定 理 {X0,X1}をBanach空
満 た し,(8)のPが
の と き,Banach空
有 界 とな るR+上
間 の 両 立 対,E0と のBanach函
間 の 両 立 対 の 圏 の 上 の 補 間 函 手〓
数 空 間 とす
につい て
(15)
が 成 立 す る.特
にBanach函
数 空 間Eが(6)と(7)を
満 た し,E上
でPが
有界
な ら ば, (16)
で あ る. こ の定 理 の証 明 に は,定 理 の 条 件 を 満 た すEに
ついて
(17)
が 成 立 す る こ とお よ び,次
の 基 本 補 題 を 使 う.
基 本 補 題 (Dmitriev-Ovcinnikov[1]){X0,X1}をBanach空 xをX0+X1の
元 とす る.こ
(a) L({X0,X1},{L*∞,t,L*∞})に 作 用 素Sを
属 し,こ
選 ん でSx=t-1K(X0,X1;x,t)と
(b) あ る絶 対 定 数γ(<4)が x,t)∈L*1,t(R+)+L*1(R+)な ノ ル ム が γ+ε
間 の 両 立 対,
の と き,
存 在 し,正
こ で の ノ ル ム が1を
な る よ うに で き る; 数 ε を 固 定 す る と,t-1K(X0,X1;
ら ば,L({L*1,t,L*1},{X0,X1})に
を 越 え な い 線 型 作 用 素Tを
越えない線型
属 し,こ
選 ん でT(t-1K(X0,X1;x,t)=x
と な る よ う に で き る. (17)の 後 半 の 証 明 に はSedaev-Semenov[1]の 例 φ をR+上
結 果 を 使 う.
の 重 み の 函 数 と す る と,(X0,X1;L*q,tφ(R+))K=(X0,X1)φ,q,K
こでの
で あ る. §11.6 Lorentz-Zygmund空
間 とMarcinkiewicz型
空 間L(φ,q)とL(φ,q,r)をLorentz-Zygmund空
補間定理
間 と 名 づ け た の は,Bennett-
Rudnick[1]とBennett-Sharpley[1]がφ(t)をt1/p(1+│logt)λ こ の 名 称 で 呼 ん だ の で,少 G.
Lorentz[2]は
し 拡 張 し て 用 い る こ と に し た の で あ る.し
す で に,同
を 包 括 的 にLorentz空
一 の 空 間 を 考 察 し て い る.し
間 と呼 ん で も よ い.実
も あ る が,一
般 的 に は,φ(t)=t1/pの
Lorentz空
間 の 双 対 空 間 を,q<∞
の 場 合 をCwikel[2]が
際,そ
か し,G.
た が っ て,こ
れ ら
の よ うに 名 づ け て い る 論 文
場 合 をLorentz空
間 と い う こ と が 多 い.
の 時 はHunt[1]が,1
でq=∞
決定 し て い る.
ま た,Perssen[1]は,さ る.fが
とし た場 合 を
こ の 空 間に
ら に 一 般 化 し て,空
間Λ(φ,q,p,r)を
す る こ と をl=sup{t;f*(t)>0}と
導 入してい
し て,
に よ っ て 定 義 す る の で あ る. な お,R+上
の 再 配 列 不 変 なBanach函
数 空 間Xに
Torchinsky[2]のΛ(X),M(X)とSharpley[1]のΛ =‖ χ(0,t)xと し た と き のL(φ,1),L(φ,∞)お 次 に,こ
対 し て,Milman[2], α(X)は,そ
れ ぞ れ,φ(t)
よ びL(φ,1/α,1)と 同 じ 空 間 で あ る.
の 空 間 に 関 連 す るMarcinkiewicz型
の 補 間 定 理 を 招 介 す る.ま
作 用 素Sσ を 定 義 す る.(a0,b0)と(a1,b1)をR+×R+の2点,こ 線 分 の 勾 配 を γ と し て,σ=(a0,b0;a1,b2)の
ず,
の点 を結 ぶ
と き,
(1)
と定 義 す る.Sσ Calderon[3]の p1<∞,0
をCalderon作
用 素 と い う.
定 理 (Ω1,μ1)と(Ω2,μ2)を ∞
とす る.こ
か ら対 な る た め 必 要 十 分 条 件 は,正 (2)
が 成 立 す る こ とで あ る.
σ有 限 測 度 空 間 と し,0
の と き 準 線 型 作 用 素Tが
対
への両立連続作用素 と 数Cが
存 在 し σ=(1/p0,1/q0;1/p1,1/q1)と
し て,
こ こ でTが
準 線 型(quasilinear)で
あ る とは
(3) (4) が 成 立 す る こ と を い う. Boyd[2]によ Sσ がR+上
る と,1≦p0
∞,σ=(1/p0,1/p0;1/p1,1/p1)の
の 再 配 列 不 変 なFatou的Banach函
必 要 十 分 条 件 は1/p1
E≦ind
E<1/p0で
の 補 間 定 理 を 一 般 化 し た.す
type(p,q)と
い うの であ る
定 理 に ヒ ン トを 得 てMarcinkiewicz
な わ ち,
∞,0
σ=(1/p0,1/q0;1/p1,1/q1)と (p0,q0;p1,q1)で
連 続 とな る た め の
あ る.
らL(q,∞)へ の 有 界 作 用 素 をweak
が,Bennett-Sharpley[2]はCalderonの
0
数 空 間Eで
とき
∞,
とす る.Tは
準 線 型 作 用 素 で,
し て(2)が 成 立 す る と 仮 定 す る(Tはweak
type
あ る と い う).
(a) 0<θ<1,0
∞,λ
を 実 数 と し,
(5) と お く と,TはL(p,r)(logL)λ
か らL(q,r)(logL)λ
だ し,L(p,r)(logL)λは
の と き のL(φ,r)を
(b) さ ら に,q0
へ の 有 界 作 用 素 で あ る.た
し,1≦r0≦r1≦
∞
と す る と,λ+1/r0>0の
か ら
λ+1/r0<0の
と きTは
Hilbert変
か ら
への
換
(6)
はweak 例2
type(1,1;∞,∞)で
あ る.
分 数 階 積 分 作用 素
(7)
はweak
とき
へ の 有 界 作 用 素 で あ り,
有 界 作 用 素 で あ る. 例1
示 す.
type(1,1/(1-α);1/α,∞)で
さ て,Devore-Riemenschneider-Sharpley[1]は
あ る. 公 式
(8) に 注 目 し て,こ generalized
れ を 抽 象 化 し て,両 weak
立 対{X0,X1}と{Y0,Y1}に
関 し て,
typeを
(9) た だ し,L(X0,X1;x,t)=K(X0,X1;x,t)/t,に wiczの
補 間 定 理 を 一般
Komatsu[8]は,さ 0
よ っ て 定 義 し,Marcinkie-
化 し た. ら に 一 般 化 し て,0≦a1
とし た と き の仮 定
(10)
よ り,0<θ<1,0
∞
に つ い て,正
数Cが
存 在 し て,
(11)
た だ し,ξ=(1-θ)a0+θa1,η=(1-θ)b0+θb1,が ((9)に 合 わ せ て 記 号 を 修 正 し た).Tに と こ ろ で,p<∞
導 か れ る こ とを 示 した つ い て 線 型 性 は 何 ら 仮 定 さ れ て い な い.
の と きL(p,∞)をweak
Lpと
当 す る 空 間 をBennett-DeVore-Sharpley[1]が Bennett-DeVore-Sharpleyの か も,f∈L∞
も い うが,p=∞
の これ に相
導 入 し た:
定 理 準 線 型 作 用 素Tがweak(1,1)で
し
に 対 し て,
(12)
を満 た す な らば,1
に 対 して,TはLpで
Sagher[5]とMilman-Sagher[1]が
有 界 で あ る.
これ を 抽 象 的 空 問 の 場合 へ 拡 張 して
い る. §11.7 補 間 空 間 の特 徴 づ け につ い て 与 え られ た 両 立対 に対 して 第3章3節
の 意 味 で の す べ て の 補 間 空間 を 決 定 す
る こ とは 補 間 空 間 論 の基 本 的 な 問 題 で あ る.も ち ろ ん,困 難 な問 題 で あ る.こ れ に 関 す る近 年 の 著 しい 結 果 を 要 約 して 述 べ よ う.
{X0,X1}をBanach空 Banach函
間 の 両 立 対 と す る.Eを
数 空 間,X=(X0,X1;E)Kと
の 場 合C=1で
条 件(11.5.6)を
す る と,"定
あ る),x∈X,y∈X0+X1に
数Cが
満 たす
存 在 し て(実 は こ
つ い て,
かつ が 成 立 す る."こ
の こ と をXは{X0,X1}に
を 持 つ とい う.実
は こ の 逆 が 成 立 す る.す
定 理 {X0,X1}をBanach空 (11.5.6)を 同 値)と
関 し てK単
調 性(K-monotonicity)
な わ ち,
間 の 両 立 対 と す る と き,Banach空
満 た すBanach函
数 空 間Eに
間Xが
よ っ てX=(X0,X1;E)K(ノ
表 示 さ れ る た め の 必 要 十 分 条 件 は
{X0,X1}に
関 し てK単
条件
ルムは お よ びXが
調 性 を 持 つ こ と で あ る.
こ の 定 理 の 証 明 の 鍵 と な る の が 次 の 結 果 で あ る. Brudnyi-Krugljakの
定 理 {X0,X1}をBanach空
き,x∈X0+X1とR+上
間 の 両 立 対 とす る と
の 正 値 凹 函 数 の 列{ψn(t)}に
つ い て,
(1)
で,し
か も
が 有 限 な ら ば,X0+X1の
点 列{xn}で
(X0+X1で
(2)
条 件;
収 束),
(3)
を 満 た す もの が 存 在 す る.こ Cwikel[4]は
こで γ は絶 対 定 数 で あ る(原 論 文 で は γ≦14,
γ≦8+ε,ε>0,と
して別 証 を与 え て い る).
定 理 の 証 明 十 分 性 を示 せ ば よ い.定 理 の 条 件 を 仮 定 す る.Xの す る級 数 Σxnが
ノル ム収 束
存 在 して,
(a.e.t>0)
(4)
が 成 立 す る よ うなR+上
の 可測 函数fの 全 体 をEと
定 め,そ の ノル ムを
(5)
と 定 義 す る.下 が(11.5.6)を 明 ら か にXの
限 は(4)の
成 立 す る あ ら ゆ る 級 数 Σxnに
満 た すBanach函 す べ て の 元xに
逆 にt-1K(X0,X1;x,t)∈Eな
と な るXの Krugljakの
数 空 間 で あ る こ と は 容 易に わ か る.作 つ い て,
のE
り方 か ら で あ る.
ら ば,
ノ ル ム 収 束 す る 級 数 Σynが
定 理 に よ り, x=Σ
つ い て と る.こ
xn,しか も
存 在 す る.し
た が っ てBrudnyi-
を 満 た すX0+X1級
数 Σxnが
存 在 す る.K単
ゆ え に,x∈X,し
調 性 に よ り
か も
を
得 る.
(証 明 終)
こ の 定 理 を 使 う と,そ
の 補 間 空 間 が 必 ずK単
立 対 の すべ て の 補 間 空 間 はK補 み つ きLebesgue空 ち(Ω,μ)を
調 性 を 持 つBanach空
間 の両
間 法 で 構 成 で き る こ と が わ か る の で あ る が,重
間 の 対 に つ い て は 次 の 場 合 に こ の 仮 定 が 成 立 す る:す
測 度 空 間,w0とw1を
なわ
Ω 上 の 重 み の 函 数 と し 対
の補間空間は (a) 0
と し,p0<1ま
的 と な る場 合(C.
Sparr[3]),
(b) 1≦p0,p1≦
∞
にK単
た はp1<1の
の 場 合(M.
非 ア トム
Cwikel[3])
調 性 を も つ.
こ れ ら の 結 果 の うち,対{L1,L∞}に [1]が
と き は(Ω,μ)は
示 し,少
し 仮 定 を つ け て{Lp,L∞}と{L1,Lp}(1
Lorentz-Shimogaki[2]が
示 し,{Lp,w0,Lp,w1}(1≦p≦
[1]が
証 明 し た.
K単
調 性 に つ い て はCwikel[3]に
ま た,P.
つ い て はCalderon[3]とMitjagin つい て ∞ に つ い て はSedaev
興 味 深 い 結 果 が 報 告 さ れ て い る.
Nilson[1]はBrudnyi-Kruglickの
定理に 対応 す る 結 果 を 完 備 準
ノ ル ム空 間 に つ い て 弱 い 形 で 証 明 し反 復 補 間 定 理 を 示 す の に 用 い て い る.
§11.8 補 間 空 間 の 具 体 例 (a) 重 み つ きLebesgue空
間 の 補 間 空 間.
これ に つ い て は 前 節 で も 論 じ た が,具 (Ω,μ)を σ 有 限 な 測 度 空 間,wを と き,L(p,q)w(Ω,μ)でwf∈L(p,q)(Ω,μ)と Freitag[1]の
結 果 0
体 的 形 が わ か る場 合 に つ い て 述 べ る.
Ω 上 の 重 み の 函 数,0
dμ1=(w0/w1)βdμ (1)
と定 め る と,
∞ とす る
全 体 を 示 す. ∞
と し,
の と き β=p0)と
お き,
で あ る.こ
の 補 間 空 間 に つ い て は,少
し 特 別 な 場 合 に つ い て,Lizorkin[1]も
特 徴 づ け を 与 え て い る. 1≦p0=p1=p≦
∞,1≦q≦
∞,0<θ<1の
こ の と き はw0=1,w=w1と と し,γ>0の M(θ,γ)で
し て も一 般 性 を 失 な わ な い.γ=1/p-1/q
と き はL*1/γ,t-θ(R+)で 示 し,γ<0の
数 φの 全 体 をM(θ,γ)で
の ノ ル ム が1の
正 値 非 減 少 函数 の全 体 を
と き は φ-1のL*-1/γ,tθで の ノ ル ム が1の 示 し,M(θ,0)={tθ}と
Lp,w(Ω,μ))θ,qと な る 必 要 十 分 条 件 は,γ φ∈M(θ,γ)が
場 合(Gilbert[1]).
定 め る.こ
≦0の
存 在 す る こ と で あ り,γ ≧0の
正値非減少函
の と きf∈{Lp(Ω,μ),
と き はf∈Lp,φ°w(Ω,μ)と
な る
と き は す べ て の φ ∈M(θ,γ)に
つ
い て .f∈Lp,φ°w(Ω,μ)と な る こ と で あ る. な お,こ
の 条 件 の 定 め る 函 数 空間 はBeurling[1]が
ベ ク トル 値Lp空 +θ/p1,0<θ<1と
導 入 し て い る.
間 の 補 間 空 間 に 関 す るCwikel[1]の お く と き,
注 意.1/p=(1-θ)/p0
な らば,Xθ,q=(X0,X1)θ
,qと し て,
値 強 可 測, と な る 函 数 空 間Sは (b) Sobolev空 Sobolev空
Rn上
存 在 し な い 例 が あ る. 間 の 補 間 空 間.
間 の 補 間 に つ い て 第10章
の 再 配 列 不 変 なBanach函
階 ま で の 導 函 数 がX(Rn)に
で 扱 わ な か っ た 場 合 の 結 果 を 述 べ る.
数 空 間 をX(Rn),kを
属 す る 函 数 の 全 体 をWkX(Rn)で
自 然 数 とす る と き,k 示 す と,
(2) で あ る(C.P.
CalderonとM.
DeVore-Scherer[1]もX=L1の "minimally smooth"な
Milmanの
結 果).
場 合に 同 じ 結 果 を 得,さ ら にRnを 境 界 を も つRnの 開 集 合 Ωに置 き換 えて も同 じ公 式
が 成 立 す る こ と を 示 し て い る. Ω をRnの
開 集 合,wを
換 え て,重
み つ きSobolev空
1
Ω上 の 重 み と す る と き,X(Rn)をLp,w(Ω)に 間Wkp,w(Ω)を
置 き
定 義 す る.
Ω 上 の 重 み の 函 数 と し,w=w1-θ0wθ1と
お
く と, (3) で あ る(Favini[7]).こ
れ はLions-Magenes[1],[2]の
結 果 の 一 般 化 で あ る.
な お,重
み つ きBesov空
Triebel[9]な (c)
Lofstrom[3],
ど を 参 照 さ れ た い.
Hardy空
Hardy空
間 の 補 間 に つ い て はGrisvard[4],
間 の 補 間 空 間.
間 とBMO(bounded
mean oscillationの
に つ い て の 結 果 を 招 介 す る.こ Fefferman-Stein[1],
函 数 の 空 間)の
れ ら の 空 間 に つ い て は,た
Triebel[10]を
参 照 さ れ た い.以
補 間空 間
と え ばDuren[1] 下,い
ず れ もRn上
の
函 数 空 間 を 考 察 す る, 1
∞,0
∞,0<θ<1と
し,1/p=1-θ+θ/p1と
(4)
[H1,Lp1]θ=Lp
(5)
(H1,L(p1,q1))θ,q=L(p,q) (Riviere-Shager[1])
で あ る.特
(6)
(Fefferman-Stein[1]),
に,(H1,Lp1)θ,p=Lpで
次 に,0<θ<1,0
お く と,
あ る. ∞
と し,1/p=1-θ
と お く と,
(L1,L∞)θ,q=(L1,BMO)θ,q=(H1,L∞)θ,q=(H1,BMO)θ,q=L(p,q)で
あ る
(Bennett-Sharpley[2]).
0
∞,0
とな る十 分 なめ らか な任 意
∞ の と き,
の φ に つ い てsupt>0│φt*f│∈L(p,q)と し,
な るfの
全 体 をH(p,q)で
表 わ す.た
だ
で あ る.
0<θ<1,0
∞,0
と し,1/p=(1-θ)/p0と
お く と,
(7) で あ る(Fefferman-Riviere-Sagher[1]お
よ びHanks[1]).こ
間 定 理 に よ り,1/p=(1-θ)/p0+θ/p1と
れ と 反 復 補
し て,
(8) で あ る.ま
た,0<θ<1,0
と し,1/p=1-θ
と す る と,
(9)
で あ る(Janson-Jones[1]).た ム 空 間に拡 張 し た も の で あ る.こ
だ し,(,)θ
は 複 素 補 間 の 概 念 を 完 備 準 ノル
の 結 果 か ら,0<θ<1,1/p=1-θ
の とき
(7)
を 得 る.こ
の 別 証 はMilman[4]に
な お,Calderon-Torchinsky[1]もHpの ル ム空 間 に な る場 合 のBesov空
も あ る. 補 間 空 間 を 論 じ て お り,完 間 とLizorkin-Trieber空
備準 ノ
間 の 補 間 空 間 を,適
当 な 定 義 の 下 で,Triebel[11]が 作 用 素 の 空 間 の 補間
決 定 し て い る.
(d)
コン パ ク ト 作 用 素 か ら 成 る 空間,た
Hilbert-Schmidtク
空 間. とえ ば
な ど の 補 間 空 間 に つ い て は,Gapaillard[1], Miyazaki[1], Triebel[1],[3]な
ト レ ー ス ・ク ラ ス の 作 用 素 の 空 間,
ラ ス 作 用 素 の 空間.absolutely
Peetre[10],
[14],
ど を 見 ら れ た い.
summing作 Gapaillard-Pham
Pietsch[1],[2],
用 素 の 空 間 , The
Lai[1],
Pietsch-Triebel[1],
参
(*印
は ロ シ ヤ 語,=の
考
文
献
後 に 英 訳 を 付 す.)
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the
Marcinkiewicz
convexity
theorem
in
the
upper
Math.29,79-95(1967).
Bereznoi,E.I.; [1]*
Approximation
spaces and
1289-1291(1980)=Soviet
interpolation.Dokl.Akad.Nauk
SSSR
255,
Math.Dokl.22,800-803(1980).
Bergh,J., [1]
A
generalization
of
Steffensen's inequality.J.Math.Anal.Appl.41,
187-191(1973). [2]
On
the relation
Indiana
between
the
two
complex
methods
of
interpolation.
Univ.Math.J.28,775-778(1979).
Bergh,J.,Lofstrom,J.; [1]
Interpolation
spaces.An
introduction.Grundlehren
Springer,Berlin-Heidelberg-New
Math.Wiss.223,
York,1976.
Besov,O.V.; [1]*
Investigation
bedding
and
of
a
family
continuation
of
fullctional
spaces in
theorems.Trudy
connection
with
Mat.Inst.Steklov
60,42-81
(1961)=A.M.S.Transl.(2)40,85-126(1964). Bertolo,J.I.,Fernandez,D.L.; [1]
On
the
connection
for
several
method
between Banach
the
real
and
the
complex
interpolation
spaces.Rend.Sem.Mat.Univ.Padova
66,193-
209(1982). Beurling,A.; [1]
Construction
and
analysis
of
some
convolution
algebras.Ann.Inst.
Fourier(Grenoble)14,1-32(1964). Boyd,D.W.; [1]
The
Hilbert
transform
on
rearrangement-invariant
spaces.Cand.J.
Math.19,599-616(1967). [2]
Indices
of
function
spaces
and
their
relationship
to
interpolation.Canad.
J.Math.21,1245-1254(1969). [3]
Spaces
between
a pair
of
reflexive
Lebesgue
spaces.Proc.Amer.Math.
em
Soc.18,215-219(1967). Brezis,D.; [1]
Classes
d'interpolation
Sci.Paris
associees
a
un
operateur
monotone.C.R.Acad.
276,A1553-A1556(1973).
Brudnyi,Ju.A.,Krugliak,N.Ja.; [1]*
Real
Soviet
interpolation
functor.Dokl.Akad.Nauk
SSSR
256,14-17(1981)=
Math.Dokl.23,5-8(1981).
Butzer,P.L.,Berens,H.; [1]
Semigroups
of
operators
and
approximation.Grundlehren
145,Springer,Berlin-Heidelberg-New
Math.Wiss.
York,1967.
Calderon,A.P.; [1]
Intermediate
spaces
and
spaces
and
interpolation.Studia
Math.(Special
Series)1,
31-34(1963). [2]
Intermediate
interpolation,the
complex
method.Studia
Math.
24,113-190(1964). [3]
Spaces
between
L1
and
L∞
and
the
theorem of
Marcinkiewicz.Studia
Math.26,273-299(1966). Calderon,A.P.,Torchinsky,A.; [1]
Parabolic
maximal
functions
assoxiated
Math.16,1-64(1975).Ⅱ.Adv.in
with
a
distribution,Ⅰ.Adv.in
Math.24,101-171(1977).
Calderon,C.P.,Milman,M.; [1]
Interpolation
of
Sobolev
spaces,the
real
method.Indiana
Univ.Math.
J.32,801-808(1983). Coifman,R.R.,Rochberg,R.,Weiss,G.,Cwikel,M.,Sagher,Y.; [1] of
The
complex
Banach
method for interpolation
spaces.Lecture
Heidelberg-New [2] in
Notes
of in
operators
acting on
families
Math.779,pp.123-153,Springer,Berlin-
York,1980.
Atheory
of
complex
interpolation
for
families
of Banach
spaces.Adv.
Math.43,203-229(1982).
Cwikel,M.; [1]
On(Lp0(A0),Lp1(A1))θ,q.Proc.Amer.Math.Soc.44(2),286-292(1974).
[2]
The
[3]
Monotonicity
dual
of
weak
Lp.Ann.Inst.Fourier(Grenoble)25,81-126(1975).
properties
of
interpolation
spaces.Ark.Mat.14,213-236
(1976).Ⅱ.Ark.Mat.19,123-136(1981). [4]
K-divisibility
of
the
K-functional
and
Calderon
couples.Ark.Mat.22,
39-62(1984). Cwikel,M.,Peetre,J.. [1]
Abstract
K
and
J
spaces.J.Math.Pures
Appl.60,1-50(1981).
Deutsch,N.; [1]
Interpolation
dans les
espaces
vectoriels
topologiques
localment
convexes.
Bull.Soc.Math.France,Suppl.Mem.13,3-187(1968). DeVore,R.,Scherer,K.; [1]
Interpolation
of
linear
operators
on
Sobolev
spaces.Ann.of
Math.109,
583-599(1979). DeVore,R.,Riemenschneider,S.,Sharpley,R.; [1]
Weak
interpolation
in
Banach
spaces.J.Funct.Anal.33,58-94(1979).
Dmitriev,I.,Ovcinnikov,V.I.; [1]*
On
interpolation
in real
794-797(1979)=Soviet
method
spaces.Dokl.Akad.Nauk
SSSR
246,
Math.Dokl.20,538-542(1979).
Donoghue,W.; [1]
The
interpolation
of
quadratic
norms.Acta
Math.118,251-270(1967).
Duren,P.L.; [1]
Theory
of
Hp
spaces.Academic
Press,London-New
York,1970.
Favini,A.; [1]
Sulla
teoria
della
interpolazione
negli
spazi
vettoriali
toplogici.Rend.
Mat.(6)3,351-380. [2]
Su
[3]
Alcuni
un
metodo
di
risultati
interpolazione.Boll.Un.Mat.Ital.4,677-686(1971). sulla
interpolazione
non-lineare.Boll.Un.Mat.Ital.4,
918-936(1971). [4]
Sulla
interpolazione
di
operatore
compatti.Rend.Sem.Mat.Univ.Padova
45,279-304(1971). [5]
Su
una
estensione
Mat.Univ.Padova [6]
Sulla
del
metodo
d'interpolazione
complesso.Rend.Sem.
47,243-298(1972). interpolazione
degli
interpolazione
di
spazi
K{Mp}.Boll.Un.Mat.Ital.6,440-449
(1972). [7]
Sulla
Univ.Padova
certi
spaci
di
Sobolev
con
peso.Rend.Sem.Mat.
50,223-249(1973).
[8] Sulla
interpolazione
47(1971).Sulla
multilineare.Rend.Sem.Mat.Univ.Padova
Interpolazione
multilineare:una
46,19precisazione.ibid.49,353-
354(1973). Fefferman,C.,Riviere,N.M.,Sagher,Y.; [1]
Interpolation
between
Hp
spaces,the
real
method.Trans.Amer.Math.
Soc.191,75-81(1974). Fefferman,C.,Stein.,E.M.; [1]
Hp
spaces
of
several
variables.Acta
Math.129,137-193(1972).
Feher,F.; [1] dem
Approximationssatze torus."Linear
auf operators
rearrangement-invarianten and
Banach-raumen uber
approximation Ⅱ",pp.189-203,Birkhauser,
Basel-Stuttgart,1974. [2]
Interpolation und
Indexbedingungen
auf
rearrangement-invaranten
Funktionenraumen,
,Ⅰ.
Grundlagen
und
die
K-Methode.J.Funct.Anal.25,147-
ihr
Zusammengang
161(1977).Ⅱ.Die j-Methode und
mit
der
K-Methode.
ibid.28,21-32(1978). [3] Fractinal "Linear spaces
Lipschitz spaces generated and Approximation",pp
by
rearrangement-invariant
norms.
.163-175,Birkhauser,Basel-Stuttgart,
1978. Fernandez,D.L.; [1]
Interpolation
[2]
On
the
polation [3]
of
2n
Banach
interpolation
of
spaces.Studia 2n
Banach
Math,65,175-201(1979).
spaces(1):The Lions-Peetre
method.Bul.Inst.Polytehn.Iasi
An
extension
of
the
inter
26,49-54(1980).
complex
interpolation
interpolation
spaces
method.Boll.Un.Mat.Ital.
B.(5)18,721-732(1981). [4]
On
the
duality
of
of
several
Banach
spaces.Acta
Sci.Math.44,43-51(1982). Foias,C.Lions,J.L.; [1]
Sur
certains
theoremes
d'interpolation.Acta.Sci.Math.22,269-282(1961).
Folland,G.B.; [1]
Lipschitz
classes
and
Poisson
integrals
on
stratified
groups.Studia
Math.
66,37-55(1979). Freitag,D.; [1]
Real
interpolation
of
weighted
of
the
Lp-spaces.Math.Nachr.80,15-18(1978).
Fujita,H.,Morimoto,H.; [1]
Fractional
powers
Stokes
operator.Proc.Japan
Acad.46,1141-
1143(1970). Gagliardo,E.; [1]
Interpolation
Sci.Paris [2]
d'espaces
de
Banach
et
applications Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ.C.R.Acad.
248,1912-1914,3388-3390,3517-3518(1959).
Interpolazione
di
spazi
di
Banach
e
applicazioni.Ricerche
Mat.9,58-81
(1960). [3]
Una
struttura
unitaria
in
diverse
famiglie
di
spazi
funzionali
I.Ricerche
Mat.10,224-281(1961). [4]
A
common
structure
in
various
families
of
functional
spaces.Ricerche
Mat.12,87-106(1963). [5] di
Caretterizzazione
costruttiva
Banach.Symposia
di
tutti
gli
spazi
di
interpolazione
tra
spazi
Math.2,pp.95-106,IDAM,Rom,1968.
Gapaillard,C.; [1]
Caracterisation
Sci.Paris
des
Gapaillard,C.,Pham [1]
Remarques
espaces
d'interpolation
entre 〓p
et 〓 ∞.C.R.Acad.
279,A53-A55(1974). The sur
les
Lai; proprietes
de
dualite
et
d'interpolation
des
ideaux
de
R.Schatten.Studia
Math.49,129-138(1974).
Gaspar,D.,Johnen,H.; [1]
Uber
eine
operators
Klasse
and
rearrangement
invarianter
Banachraume."Linear
approximation Ⅱ",pp.181-188,Birkhauser,Basel-Stuttgart,
1974. Gilbert,J.E.; [1]
Interpolation
between
[2] Counter-examples "Linear operators
weighted in
Lp
interpolation Approximation Ⅱ"
and
spaces,Ark.Mat.10,235-249(1972). space
theory
from
harmonic
analysis.
,pp.141-167,Birkhauser,BaselStuttgart,1974. Goulaouic,C.; [1]
Interpolation
entre
les
espaces
Lp
avec
poids,C.R.Acad.Sci.Paris
262,333-336(1966). [2]
Prolongements
de
foncteurs
d'intrpolation
et
applications.Ann.Inst.
Fourier(Grenoble)18,1-98(1968). [3]
Interpolation
entre
des
des
espaces
semi-groupes;cas
espaces de
localement
convexes
definis
a l'aide
de
Gevrey.Ann.Inst.Fouries(Grenoble)19,
269-278(1970). Girsvard.P.; [1]
Une
aves
remarque
sur
[2]
Theoremes
[3]
Identites
[4]
Espaces
de
intermediaires
entre
des
espaces
de
Sobolev
255,2745-2748(1963).
espaces
de
intermediaires
256,2990-2992(1963).
traces.Math.Scand,13,70-74(1963).
entre
espaces
de Sobolev
avec
poids.Ann.Scuola
17,255-296(1963).
Commutativiite
Math.Pures [6]
espaces
trace.C.R.Acad.Sci.Paris
entre
Norm.Sup.Pisa [5]
les
poids.C.R.Acad.Sci.Paris
de
deux
foncteurs
d'interpolation
et
applications.J.
Appl.45,143-290(1966).
Caracterisation
de
quelques
espaces
d'interpolation.Arch.Rational
Mech.
Anal.25,40-63(1967). [7]
Interpolation
non
commutative.Atti
Accad.Naz.Lincei
Mem.Cl.Sci.
Mat.Natur.52,11-15(1972). [8]
Spazi
di
tracce e
applicazioni.Rend.Mat.(6)5,657-729(1972).
Gustavsson,J.: [1]
A
function
parameter
in
connection
with
interpolation
Math.Scand.42,289-305(1978). Gustavsson,J.,Peetre,J.; [1]
Interpolation
of
Orlicz
spaces.Studia
Math.60,33-59(1977).
Hanouzet,B.; [1]
Espaces
271,A26-A29(1970).
de
Sobolev
avec
poids
et
interpolation.C.R.Acad.Sci.Paris
of
Banach
spaces.
Hanks,R.; [1]
Interpolation
by
(0<α<∞).Indiana
the
real
method between
BMO,Lα(0<α<∞)and
Hα
Univ.Math.J.26,679-689(1977).
Hardy,G.H.,Littlewood,J.E.,Poyal,G.; [1]
Inequalities.Cambridge
Univ.Press,Cambridge,1967.
Hayakawa,K.; [1]
Interpolation
by
Math.Soc.Japan
the
real
method
preserves
compactness
of
operators.J.
21,189-199(1969).
Heining,H.P.; [1]
Remarks
on
interpolation
in
spaces
with
weights,Lecture
280,pp.279-285,Springer,Berin-Heidelberg-New
Notes
Math.
York,1972.
Heining,H.P.,Vaughan,D.; [1]
Interpolation
in
Orlicz
spaces
of
quasi-normed
involving weights.J.Math.Anal.Appl.
64,79-95(1978). Holmstedt,T.; [1]
Interpolation
spaces.Math.Scand.26,177-199(1970).
Holmstedt,T.,Peetre,J., [1]
On
certain
functionals
arising
in
the
theory
of
interpolation
spaces.J.
Funct.Anal.4,88-94(1969). Hormander,L.; [1]
Estimates
for
translation
invariant
operators.Acta
Math.104,93-140
(1960). Hovel,H.W.,Westphal,U.; [1] Fractional
powers
of
closed
operators.Studia
Math.42,177-194(1972).
Hunt,R.A.; [1]
An
extension
of
the
Marcinkiewicz
interpolation
theorem
to
Lorentz
spaces.Bull.Amer.Math.Soc.70,803-807(1964). [2]
On
L(p,q)spaces.Enseigh.Math.12,249-276(1966).
Hunt,R.A.,Weiss,G.: [1]
The
Marcinkiewicz
theorem.Proc.Amer.Math.Soc.15,996-998(1964).
Janson,S.; [1]
Minimal
and
maximal
methods
of
interpolation.J.Funct.Anal.44,50-
73(1981). Janson,S.,Jones, [1]
Interpolation
between
Hp
spaces:The
complex
method.J.Funct.Anal.
48,58-80(1982). Janson,S.,Nilsson,P.,Peetre,J.; [1]
Notes
on
(3)48,283-299(1984). Jawerth.B.;
Wolff's
note on
interpolation spaces.Proc.London
Math.Soc.
[1]
The
trace
of
Sobolev
and
Besov
spaces
if 0
report.
Lund.1976. Kato,T.: [1]
Note
on
fractional
powers
of
linear
operators.Proc.Japan
Acad.36,
94-96(1960). [2]
Fractional
powers
of
dissipative
operators.J.Math.Soc.Japan
13,246-
274(1961). Kalugina,T.F.: [1]*
Interpolation
reiteration
of
Banach
spaces
theorem.Vestnik
(1975)=Moscow
with
a
functional
parameter.The
Moskov.Univ.Ser.Mat.Mech.30(6)
,68-77
Univ.Math.Bull.30(6),108-116(1975).
Koizumi,S.: [1]
Contributions
to
the
theory
of
interpolation
of
operatorsⅠ,Ⅱ.Osaka
J.
Math.8,135-149(1971):10,131-145(1973). Komatsu,H.; [1]
Fractional
powers
[2] Fractional
of
powers
operators.Pacific of
J.Math.19,285-346(1966).
operators Ⅱ:Interpolation
spaces.Pacific
J.
Math.21,89-111(1967). [3]
Fractional
Japan [4]
Fractional
Japan [5]
of
operators Ⅲ:Negative
Powers.J.Math.Soc.
powers
of
operators Ⅳ:Potential
of
operators
operators.J.Math.Soc.
21,221-228(1969). Fractional
Tokyo [6]
powers
21,205-220(1969).
powers
V:Dual
operators.J.Fac.Sci.Univ.
IA 17,373-396(1970). Fractional
operators
powers of
and
operators Ⅵ:Interpolation
imbedding
of
theorems.J.Fac.Sci.Univ.Tokyo
non-negative IA 19,1-63
(1972). [7]
Generalized
Notes [8]
in A
Poisson
integrals
and
regularity
of
functions.Lecture
Math.457,pp.232-248(1975).
general
interpolation
theorem
of
Marcinkiewicz
type.Tohoku
J.33,383-393(1981). Krasnosel'skii,M.A.; [1]*
On
a
theorem
of
M.Riesz.Dokl.Akad.Nauk
SSSR
131,246-248(1960).
Krasnosel'skii,M.A.,Sobolevskii,P.E.; [1]* Fractional Nauk
SSSR
powers
of
operators
acting
in
Banach
spaces.Dokl.Akad.
129,499-502(1959).
Kree,P.; [1]
Interpolation
d'espaces
Ann.Inst.Fourier(Grenoble)17,137-174(1967). Krein,S.G.;
qui
ne
sont
ni
normes,ni
complets.Applicaton.
Math.
[1]*
On
the
concept
of
a
normal
scale
of
spaces.Dokl.Akad.Nauk
SSSR
132,510-513(1960). Krein,S.G.,Petunin,Ju.L; [1]*
Scales
of
Russian
Banach
spaces.Uspechi
Mat.Nauk
21(2),89-168(1966)=
Math.Surveys.21,85-159(1966).
Larsen,R.; [1]
An
introduction
to
the
theory
of
multipliers.Grundlehren
175,Springer,Berlin-Heidelberg-New
Math.Wiss.
York,1971.
Levy,M.; [1] L'espace Paris
d'interpolation
reel(Aθ,A1)0,p
contient
lp.C.R.Acad.Sci.
289,A675-A677(1979).
Lions,J.L.; [1]
Theorems
de
trace
et
interpolation Ⅰ.Ann.Scuola
Norm.Sup.Pisa
389-403(1959).Ⅱ.ibid,14,317-331(1960).Ⅲ.J.Math.Pures
13, Appl.42,
195-203(1963).Ⅳ.Math.Ann.151,42-56(1963).Ⅴ.An.Acad.Brasil.Ci 35,1-10(1963). [2]
Une
construction
d'espaces
d'interpolation.C.R.Acad.Sci.Paris
251,
1853-1856(1960). [3]
Sur les
[4]
Properties
espaces
d'interpolation,dualite.Math.Scand,9,147-177(1960).
of
some
interpolation
spaces.J.Math.Mech.11,969-977
(1962). [5]
Interpolation
lineaire
et
non
lineaire
et
regularite,Inst.Naz.Alta
Mat.
Symp.7,443-458(1971). Lions,J.L.,Magenes,E.; [1]
Problemi
ai
limiti
non
omogenei Ⅲ.Ann.Scuola
Norm.Sup.Pisa
15,
41-108(1961).Ⅳ.ibid.15,311-326(1961).Ⅴ.ibid,16,1-44(1962). [2]
Problemes
aux
limites
non
homogenes
et
applications.Vol.1-3,Dunod,
Paris,1968-1970. Lions,J.L.,Peetre,J., [1]
Sur
une
classe
d'espaces
d'interpolation.Inst.Hautes
Etudes
Sci.Publ.
Math.19,5-68(1964). Littman,W.; [1]
Multipliers
in
Lp
and
interpolation.Bull.Amer.Math.Soc.71,764-766
(1955). Lizorkin,P.L; [1]*
Interpolation
32-35(1975)=Soviet
of
weighted
Lp
spaces.Dokl.Akad.Nauk
SSSR
222(1),
Math.Dokl.16,577-581(1975).
Lofstrom,E.J.; [1]
On
certain
Math.Scand.16,41-54(1965).
interpolation
spaces
related to
generalized
semi-groups.
[2]
Besov
spaces
in
the
theory
of
weighted
of
approximation.Ann.Mat.Pures
Appl.
85,93-184(1970). [3]
Interpolation
Mat.Pures
spaces
of
differentiable
functions
on
Rd.Ann.
Appl.132,189-214(1982).
Lorentz,G.G.; [1]
Some
[2]
On
new the
functional
theory
of
spaces.Ann.of spaces
Math.51,37-55(1950).
Λ.Pacific
J.Math.1,411-429(1951).
Lorentz,G.G.,Shimogaki,T.; [1]
Interpolation
theorems
for
theorems
for
operators
in
function
spaces.J.Funct.Anal.
2,31-51(1968). [2]
Interpolation
the
pairs
of
spaces(Lp,L∞)and(L1,Lq).
Trans.Amer.Math.Soc.159,207-221(1971). Luxemburg,W.A.J.; [1]
Rearrangement-invariant
pp.83-144,Qeen's
Banach
function
spaces.Queen's
Papers
10,
Univ.1967.
Luxemburg,W.A.J.,Zaanen,A.C.; [1]
Notes
on
Banach
function
spaces,Ⅰ-Ⅶ.Indag.Math.25,(1963).135-
153,239-263,496-504,655-681. [2]
Some
examples
of
normed
Kotne
spaces.Math.Ann.162,337-350.
Marcinkiewicz,J.; [1]
Sur l'interpolation
d'operateurs,C.R.Acad,Sci.Paris
208,1272-1273
(1939). [2]
Sur les
multiplicateurs
des
series
de
Fourier.Studia
Math.8,78-91
(1939). Merucci,C.,Pham [1]
The Lai;
Caracterisation,par
Pures
interpolation,des
idesux
de
R.Schatten.J.Math.
Apgl.52,407-420(1973).
Milman,M.; [1]
Embedding
of
rearrangement
invariant
spaces
in
Lorentz
spaces.Acta
Math.Acad.Sci.Hungar.30,253-258(1977). [2]
Interpolation gement
[3]
of
invariant On
operators
of
spaces.Indiana
interpolation
mixed
weak-strong
type
between
Univ.Math.J.28,985-992(1979).
of martingale Lp
spaces.Indiana
Univ.Math.J.30,
313-318(1981). [4]
Fourier
type
and
complex
interpolation.Proc.Amer.Math.Sec.89,
246-248(1983). Milman,M.,Sager,Y.; [1]
An
interpolation
Sul
teorema
theorem.Ark.Mat.22,33-38(1984).
Miranda,C.; [1]
di
Riesz-Thorin.Ann.Mat.Pura
Appl.84,61-71(1970).
rearran-
Mitjagin,B.S. [1]*
An
interpolation
theorem
for
modular
spaces.Mat.Sb.66(108),473-
482(1965). Mitjagin,B.S.,Semenov,E.M.; [1]*
Lack
of
interpolation
Izv.Akad.Nauk
of
SSSR
linear
operators
in
spaces
of
smooth
41,1289-1328(1977)=Math.USSR
functions.
Izv.Ⅱ.1229-
1266(1977). Miyazaki,K.; [1]
On
a
theorem
summing
of
interpolation
for
operators.Bull.Kyushu
Banach
spaces
of(p,q;r)-absolutely
Inst.Techn.Math.Nat.Sci.20,21-23
(1973). Morimoto,H.; [1]
Sur
Paris
la
reflexivite
de l'espace
S(p0,ξ0,A0;p1,ξ1,A1).C.R.Acad.Sci.
264,325-328(1967).
Muramatu,T.; [1]
Products
of
fractional
powers
of
operators.J.Fac.Sci.Univ.Tokyo
IA 17,581-590(1970). [2]
On
Bestov
spaces
of function
Inst.Math.Sci.Kyoto [3]
On
imbedding
general
defined
in
general
regions.Publ.Res.
Univ.6,515-543(1970/1971). theorems
for
Besov
spaces
of
functions
regions.Publ.Res.Inst.Math.Sci.Kyoto
defined
in
Univ.7,261-285(1971/
1972). [4] a
On
Besov
general
[5]
On
spaces
and
Sobolev
spaces
of
generaized
region.Publ.Res.Inst.Math.Sci.Kyoto the
dual
of
Besov
functions
defined
on
Univ.9,325-396(1974).
spaces.publ.Res.Inst.Math.Sci.Kyoto
Univ.
12,123-140(1976). Nikolski,S.M.; [1]*
On
tiable
embedding,continuation functions
of
and
several
approximation
variables.Uspehi
theorems
Mat.Nauk
for
differen-
16(5),63-114(1961).
Nikolski,S.M.,Lions.,J.L.,Lizorkin,L.I.; [1]
Integral
representation
and
functions.Ann.Scuola
isomorphism
Norm.Sup.Pisa
properties
of
some
classes
19,127-178(1965).
Nilsson,P.; [1]
Reiteration
theorems
Ann.Mat.Pura
for
real
interpolation
and
approximation
Appl.132,291-330(1982).
Oberlin,D.M.; [1]
Translation-invariant
operators
of
weak
type.Pacific
J.Math.85,155-
164(1979). Oklander,E.T.; [1]
Lqp
interpolators
and
the
theorem
of
Marcinkiewicz.Bull.Amer.Math.
spaces.
of
Soc.72,49-53(1966). O'Neil,R.; [1]
Convolution
operators
and
L(p,q)spaces.Duke
Math.J.30,129-142
(1963). O'Neil,R.,Weiss,G.; [1]
The
Hilbert
transform
and
rearrangement
of
functions.Studia
Math.
23,189-198(1963). Peetre,J.; [1]
Sur
le
nombre
de
parametres
d'interpolation.Ricerche [2]
Nouvelles
dans
la
definition
de
certain
espaces
Mat.12,248-261(1963).
proprietes
d'espaces
d'interpolation.C.R.Acad.Sci.Paris
256,1424-1426(1963). [3]
Espaces
d'interpolation,generalisations,applications.Rend.Sem.Mat.
Fis.Milano [4]
34,83-92(1964).
Espaces
d'interpolation
et
theoreme
de
Soboleff.Ann.Inst.Fourier
(Grenoble)16,279-317(1966). [5]
Appication
de
la
theorie
harmonique.Ricerche [6]
On
des
espaces
d'interpolation
dans
l'analyse
Mat.15,3-36(1966).
interpolation
functions,Acta
Sci.Math.27,167-171(1966).Ⅱ.ibid.
29,91-92(1968).Ⅲ.ibid.30,235-239(1969). [7]
Relations
entre
deux
methodes
d'interpolation.Inst.Haures
Etudes
Sci.
Publ.Math.29,305-309(1966). [8]
On
interpolation
of
Lp
spaces
with
weight
function.Acta
Sci.Math.
28,61-69(1967). [9]
Applications
de
la
theorie
d'interpolation
naux.Rend.Sem.Mat.Univ.Padova [10]
aux
developpements
orthogo
37,133-145(1967).
ε-entropie,ε-capacite
et
espace
d'interpolation.Ricerche
Mat.17,216-
220(1968). [11]
On
[12]
Exact
the
theory
of
Lp,λ
interpolation
spaces.J.Funct.Anal.4,71-87(1969).
theorems
for
Lipschitz
continuous
functions.Ricerche
Mat.18,239-259(1969). [13]
Sur la
transformation
de
Fourier
Rend.Sem.Math.Univ.Padova [14]
Zur
des
fonctions
a
valeurs
vectorielles.
42,15-26(1969).
Interpolation
von
Operatorenraumen.Arch.Math.21,601-608
(1970). [15]
Non-commutative
[16]
Interpolation
interpolation.Le of
Lipschitz
operators
Matematiche and
metric
25,1-15(1970). spaces.Mathematica
12
(35),325-334(1970). [17]
A
[18]
Sur
new
approach
l'utiisation
in des
interpolation suites
spaces.Studia
inconditionellement
Math.34,23-42(1970). sommable
dans
la
theorie
des
espaces
d'interpolation.Rend.Sem.Mat.Univ.Padova
46,173-190
(1971). [19]
On
the
connection
approximation Akademiai [20]
between
the
theory
of
theory.Proc.Conf.Constructive
interpolation Theory
spaces
and
Funct,pp.351-363,
Kiado,Budabest,1971.
Remark
on
the
dual
of
an
interpolation
space.Math.Scand.34,124-128
(1974). [21]
Uber
den
Durchschnitt
von
Interpolationsraumen.Arch.Math.25,511-
513(1974). [22]
On
the
[23]
On
spaces
trace
of
of
potentials.Ann.Scuola
Triebel-Lizorkin
Norm.Sup.Pisa
2,33-43(1975).
type.Ark.Mat.13,123-130(1975).
Peetre,J.,Sparr,G.; [1]
Interpolation
of
normed
Abelian
groups,Ann.Mat.Pura
Appl.92,
217-262(1972). [2]
Interpolation
and
non-comutative
integration.Ann.Mat.Pura
Appl,
104,187-207(1975). Persson,A.; [1]
Compact
linear
mappings
between
interpolation
spaces.Ark.Mat.5,
215-219(1964). Persson.L.E.; [1]
On
weak-type
theorem
with
applications.Proc.London
Math.Soc.(3)
38,295-308(1979). Pietsch,A.; [1]
Gegenbeispiele
mierenden [2]
zur
interpolationstheorie
der
nuklearen und
absolutsum-
Operatoeren.Arch.Math.20,65-71(1969).
Interpolationsfunktoren.Folgenideale
und
Operatorenideale.Czechslovak.
Math.J.21,644-652(1971). [3]
Approximation
spaces.J.Approx.Theory,32,115-134(1981).
Pietsch,A.,Triebel,H.; [1]
Interpolationstheorie
Operatoren.Studia
fur
Banachideale
von
beschrankten
linearen
Math.31,95-109(1968).
Pisier,G.; [1]
Some
applications
lattices.J.Analyse
of
the
complex
interpolation
method
to
Banach
Math.35,264-281(1979).
Quek,T.S.,Yap,L.Y.H.; [1]
Multipliers
from
L1(G)to
a
Lipschitz-Zygmund
class.J.Math.Anal.
Appl.81,278-289(1981). Riesz,F.; [1] Acta
Sur
les
maxima
Math.49,465-497(1926).
des
formes
bilinearies
et
sur
les
fonctionelles
lineaires.
[2]
Sur
les
fonctions
conjuguees.Math.Zeit.27,218-244(1927).
Riviere,N.M.,Sagher,Y.; [1]
Interpolation
between
L∞
and
Hl,the
real
method.J.Funct.Anal.14,
401-409(1973). Rochberg,R.,Weiss,G.; [1]
Derivatives
of
analytic
families
of
Banach
spaces.Ann.of
Math.118,
315-347(1983). Sagher,Y.; [1]
Interpolation
[2]
An
of
application
r-Banach of
spaces.Studia
interpolation
Math.41,45-70(1972).
to
Fourier
series.Studia
Math.41,
169-181(1972). [3]
Some
remarks
Studia [4]
on
interpolation
of
operators
and
Fourier
coefficients.
Math.44,239-252(1972). Norm
inequalities
"Linear
operators
on and
Fourier
coefficients
Approximation Ⅱ"
and
interpolation
theory,
,pp.169-180,Birkhauser,BaselStuttgart,1974. [5]
A
new
interpolation
theorem.Lecture
Springer,Berlin-Heidelberg-New
Notes
Math.908,pp.189-198,
York,1982.
Sargent,W.L.C.; [1]
Some
analogues
and
theorem.Proc.London
extensions
of
Marcinkiewicz's
interpolation
Math.Soc.(3)11,475-468(1961).
Schechter,M.; [1]
Complex
interpolation.Composito
Math.18,117-147(1967).
Sedaev,A.A.; [1]*
Discription
related
of
interpolation
spaces
for
problems.Dokl.Akad.Nauk
SSSR
the
pair(Lpα0,Lpα 209
1)and
some
,798-800(1973)=Soviet
Math.Dokl.14,538-541(1973). Sedaev,A.A.,Semenov.E.; [1]*
On
K-method
the
possibility of
of
describing
interpolation
spaces
in
terms
Peetre,Optimizacja.4,98-114(1971).
Seeley,R.; [1]
Norms
and
domains
of
complex
powers AzB.Amer.J.Math.93,299-309
(1971). [2]
Interpolation
in
Lp
with
boundary
conditions.Studia
Math.44,47-60
(1972). Sharpley,R.; [1]
Spaces
[2]
Interpolation
Λα(X)and
interpolation.J.Funct.Anal.11,479-513(1972). theorems
for
compact
operators.Indiana
J.22,965-984(1973). [3]
Interpolation
of
operators
for
Λ
spaces.Bull.Amer.Math.Soc.80,
Univ.Math.
of
the
259-261(1974). [4]
Characterization
and [5]
of
Approximation
intermediate
spaces
of
Mφ
spaces."Linear
Operators
employing
indices.J.
Π",pp.205-214,Birkhauser,Bagel-Stuttgart,1974.
Inerpolation
of n
pairs
and
counter
examples
Approx.Theory,13,117-127(1975). Shimogaki,T.; [1]
On
the
complete
continuity
J,Fac.Sci.Hokkaido [2]
An
of
operators
Univ.ser.Ⅰ
interpolation
theorem
in
an
interpolation
theorem.
20,109-114(1968). on
Banach
function
spaces.Studia
Math.31,
233-240(1968). Sobolev,S.L.; [1]*
On
a
thetorem
in
functional
analysis.Mat.Sbornik
4,471-492(1938).
Lacroix-Sonrier,M.; [1]
Sur
certains
espaces
d'interpolation.C.R.Acad.Sci.Paris
272,A874-
A877(1971). Spanne.S.; [1]
Sur
l'interpolation
entre
les
espaces
LpΦk.Ann.Scuola
Norm.Sup.Pisa
20,625-648(1966). Sparr,G.; [1]
Interpolation
of
several
Banach
spaces.Ann.Mat.Pura
Appl.99,247-
316(1974). [2]
Interpolation
des
[3]
Interpolation
of
Lpw.C.R.Acad.Sci.Paris 278,A491-A492(1974). weighted
Lp-spaces.Studia
Math.62,229-271(1978).
Stafney,J.D.; [1]
Analytic
interpolation
of
certain
multiplier
spaces.Pacific
J.Math.32,
241-248(1970). Steigerwalt,M.S.,White,A.J.; [1]
Some
function
spaces
related
to
Lp
spaces.Proc.London
Math.Soc.
(3)22,137-163(1971). Stein,E.M.; [1]
Topics
in
Princeton [2]
Singular
ceton
Harmonic
Analysis
Univ.Press
Related
to
and
Univ.Tokyo
and
Differentiability
operators
with
change
a
of
Marcinkiewicz
Integrals
the
Littlewood-Paley
Press,Princeton,1970 Properties
Theory, .
of
Functians.Prin
Univ.Press,Princeton,1970.
Stein,E.M.,Weiss,G.; [1]
Interpolation
of
of
measures.Trans.Amer.
Math.Sic.87,159-172(1958). [2]
An
extension
of
cations.J.Math.Mech.8,263-284(1959). Taibleson,M.H.;
theorem
and
some
of
its
appli
[1]
On
the
theory
Ⅰ.Principal
of
Lipschtz
spaces
of
distributions
in
Euclidean
n-space.
properties.J.Math.Mech.13,407-479(1964).Ⅱ.Translation
invariant
operators,duality
and
interpolation.ibid.14,821-839(1965).
Tartar,L.; [1]
Interpolation
non
lineaire.Bull.Soc.Math.France
non
lineaire
Memoire
31-32,
375-380(1972). [2]
Interpolation
et regularite.J.Funct
Anal.9,469-489(1972).
Thorin,G.O.; [1]
An
extension
Sallsk.i [2]
of
Lund
a
convexity
theorem
due
to
M.Riesz.Kungl.Fysiogr.
Forh.8,166-170(1938).
Convexity
theorems.Medd.Lunds
Univ.Mat.Sem.9,1-57(1948).
Torchinsky,A.; [1]
Interpolation
of
operators
and
Orlicz
classes.Studia
Math.59,177-207
(1976). [2]
The
K-functional
for
rearrangement
Interpolation
von
Normidealen
invariant
spaces.Studia
Math.64,
175-190(1979). Triebel,H.; [1]
Zur
Jena,Math.Naturw.Reihe [2] fur
in
Hilbertraumen.Wiss.Z.Univ.
18,263-267(1969).
Singulare
elliptische
Besov-Raume
mit
Differentialgleichungen und
Interpolationssatze
Gewichtsfunctionen."Elliptische
hungen I",Schriftenreihe
Differentialgleic-
Inst.Math.Akad.Wiss.Berlin,7,S.159-164,
Akademie-Verlag,Berlin,1970. [3]
Interpolationseigenschaften
pakter [4]
von
Operatoren.Studia Eine
Entropie-und
Durchmesseridealen
kom
Math.34,89-107(1970).
Bemerkung
zur
Interpolation
von
Banachraumen.Beitrage
zur
Anal.2,51-55(1971). [5]
Spaces
of
distributions
of
Besov
type
on
Euclidean
n-space.Duality,
interpolation.Ark.Mat.11,13-64(1973). [6]
Interpolation
theory
for function
spaces
of
Besov
type
defined
in
domains.Ⅰ.Math.Nachr.57,51-85(1973).Ⅱ.ibid.58,63-86(1973). [7]
Eine
Bemerkung
zur
nicht-kommutativen
Interpolation.Math.Nachr.
69,57-60(1975). [8]
Fourier
analysis
and
function
spaces.Teubner-Texte
Math.Teubner,
Leipzig,1977. [9]
Interpolation
Holland [10]
Spaces
theory,function
Publ.Amsterdum-New of
spaces,differential York,1978
Besov-Hardy-Sobolev
operators.North-
.
type.Teubner-Texte
Math.Teubner,
Leipzig,1978. [11]
Complex
interpolation
and
Fourier
multipliers for
the
spaces
Bsp,q
and
Fsp,q of
Besov-Hardy-Sobolev
type:The
case
0
∞,0
∞.Math.Z.
176,495-510(1981). Watanabe,J.; [1]
On
some
properties
of
fractional
powers
of
operators.Proc.Japan
Acad.
37,273-275(1961). Williams,V.; [1]
Generalized
interpolation
spaces.Trans.Amer.Math.Soc.156,309-
334(1971). Wolff,T.H.; [1]
A
note
on
interpolation
spaces.Lecture
Springer,Berlin-Heidelberg-New
Notes
Math.908,pp.199-204,
York.1982.
Yoshikawa,A.; [1] IA [2]
Remarks
Sur la
IA
theory of
interpolation
d'espaces
espaces
An
de
abstract
applications
[4]
the
theorie
plusieurs [3]
on
spaces.J.Fac.Sci.Univ.Tokyo,
15,209-251(1968). d'lnterpolation-les
formulation
to
elliptic
of
de
type
value
moyenne
de
16,407-468(1970).
Sobolev
boundary
imbedding
theorems
and
its
problems.J.Fac.Sci.Univ.Tokyo,
17,543-558(1970). An
operator
theoretical
remark
on
the
quality.J.Fac.Sci.Univ.Tokyo,IA [5]
espaces
Banach.J.Fac.Sci.Univ.Tokyo,IA
Fractional
Hardy-Littlewood-Sobolev
ine
17,559-566(1970).
powers
of
operators,interpolation
theorems.J.Fac.Sci.Univ.Tokyo,IA
theory
and
imbedding
18,335-362(1971).
Yosida,K.; [1] the [2]
Fractional
powers
semi-groups Ergodic
of
infinitesimal
generated theorem
by
for
generators
and
them.Proc.Japan
the
analyticity
of
Acad.34,337-340(1960).
pseudo-resolvents.Proc.Japan
Acad.37,422-425
(1961). [3]
Functional
Analysis.Grundlehren
Heidelberg-New
Math.Wiss.123,Springer,Berlin-
York,1965.
Yoshinaga,K.; [1]
On
a
generalization of
the
interpolation
method.Bull.Kyushu
Tech.Math.Natur.Sci.17,1-23(1970).Ⅱ.ibid [2]
Fractional
group
powers
of
an
Inst.
19,19-36(1972) infinitesimal
generator
in
the
. theory
of
semi
distributions.Bull.Kyushu Inst.Tech.Math.Natur.Sci.18,1-15
(1871). Zafran,M.; [1]
Multipliers,spectral
Michigan [2]
Spectral
theory,and
the
interpolation
of
closed
Math.J.20,361-372(1973). theory
and
interpolation
of
operators.J.Funct.Anal.36,185-
operators.
204(1980). [3]
Interpolation
of
multiplier
of
operators
spaces.Amer.J.Math.10,1405-1416(1983).
Zippin,M.; [1]
Interpolation
riant
function
spaces.J.Funct.
of
weak
type
between
rearrangement
inva
Anal.7,267-284(1971).
Zygmund,A.; [1]
On
Math.Pures
a
theorem
of
Marcinkiewicz
Appl.9,223-248(1956).
concerning
interploation
theorem.J.
索
引
日本 式 ロー マ字 表 記 に よ りア ル フ ァベ ッ ト順 に並 べ て あ る。 G
B
Baire-Hausdorffの Banach空
Gagliardo図
定 理 14
形 95
間 6
Bennett-DeVore-Sharpleyの Beppo-Leviの Besov空
定 理 253
定 理 26
反復 補 間 定理 82,93,158 Hardy-Littlewood-Sobolev-Thorin
間 221
Besov空
間 の 補 間 235
Bessel
potentialの
Bochner積
H
の 結 果 120
空 間 140
分 35
閉 グ ラ フ定 理 13 平 均 エ ル ゴ ー ド定 理 161
Brudnyi-Krugljakの
定 理 254
分 解 表 示 の 空 間 66
平 均 補 間 空 間 61,89 平 均 函 数 104
分 布 函 数 103
閉 作 用 素 11
分離 位 相 1 分 数 ベ キ(作 用 素 の) 191
非 負 作 用 素 161 Hilbert変 換 252
分 数 階 積 分 作 用 素 252
Hille-吉 田 の定 理 20 補 間函 手,補
Calderon作 Cm級 C0半
間 法(空 間 の) 52
補 間不 等 式 220
C 用 素 252
函 数,C∞
補 間系 列 の接 続 定 理 242
級函数 3
補 間空 間 50
群(作 用 素 の) 20
補 間空 間 の 双 対 空 間 100,154 Holderの 不 等 式 7,27 ほ とん ど 可分 27
D Dimitriev-Ovcinnikovの
定 理 250
複 素 補 間 空 間 137
同 型(線 型 位 相 空 間 の) 9
I 一 様 連 続 2
同 型 写 像 9
一 様 有 界 性 定 理 23
E (E,J)補 (E,K)補
間 空 間 247
J
間 空 間 247
J函 数 の 方 法 99,247
円形 2
K
F Fatouの
補 題 26
Fatou性,Fatou的 Fubiniの
定 理 36
完備 6 243
緩増 加超 函 数 123 可 算 値 27
下 指 標 245 K函 数(Peetreの)
Poisson積
K函 数 の方 法 99,247
R
kセ ミノル ム 2 K単
分 表 示 125
95
劣 加 法 的 21 レ ゾル ベ ン ト,レ ゾル ベ ン ト集 合 159
調 性 254
基 本 セ ミノル ム 2
レ ゾル ベ ン ト方 程 式 160
ク ラ ス〓θの 空 間 81
Riesz-Thorinの
ク ラス〓 θの 空 間 75
両 立 非 負作 用 素 179
ク ラス〓 θの 空 間 72
両 立 連 続 線 型 作 用 素 49
狭 義 帰 納 極 限 の 位 相 122
両 立 対 47
定 理 70,146
強 位 相 18 S
強可 測 27 局 所 凸線 型 位 相 空 間 2
左 非 負 161
共 役 指数 17
最 大制 限 178
急 減 少C∞ 級 函 数 4
再 配 列 103
吸 収 され る 2
再配 列 不 変 246
吸 収 的 22
左 指標 43 生 成 作 用 素 20
L
正則 化(超 函数 の) 218
Lebesgue空
間 122
正則 函 数(Banach空
間 値 の) 124
セ ミ ノル ム 2
(LF)空 間 109 Lorentz空 間 109
線型位相空間 1
Lorentz-Zygmund空
間 109,251
線 型 作 用 素 9 指 標(重 み の 函 数 の) 43
M
指 標(Boydの)
245
Marcinkiewiczの
空 間 114
指 示 函 数 50,53
Marcinkiewicz型
の 補 間 定 理 251
双 対 空 間,双 対 形 式 14 相 似 変換 42
N
相 似 比 函数 41
ノル ム,ノ ル ム空 間 4
相 似 不 変 244
ノル ム 同 型 9 T O
単 函 数 26,27 トレ ー ス表 示 の 空 間 66
重 み の 函数 41 重 み つ きLebsgue空 O'Neilの
定 理 120
P Pettisの 定 理 27 Poisson核 125
間 42
等 測 度 的 246 凸 2 U 埋 め 込 み 10
W weak
弱 微 分 可 能,弱 連 続 19 type(作 用 素 の) 252
弱 位 相 18 弱 可 測 27
Y Youngの
上 指 標 245 不 等 式 7
準 ノル ム,準
ノル ム空 間 4
右 非 負 161
準 ノル ム(作 用 素 の) 11
有 界 作 用 素 11
準 ノル ム同 型 9
有 界 集 合 3
準 ノル ム可換 群 240
右 指標 43
準 ノル ム 函数 空 間 243 準 セ ミノル ム 2
Z 像 の 空 間 10 随 伴 空 間 243
準 セ ミノル ムの 像 9 準線 型(作 用 素 の) 251
記 号 表
F(Ω) X,F(Ω) f*,f*,f°
X
144
Hφp(Rn)
103
Eas 243
140
ind
φ,r-ind φ,l-indφ
ind
E,ind 161
EmX(A1,…,An)
131
JA
E∞X(A1,…,An)
131
K(X0,X1;x,t)
X′=L(X,C)
14
(X0,X1)φ,q,(X0,X1)θ,q
lp,l∞
61,89
[X0,X1;m]θ,[X0,X1;m]θ [X0,X1]θ,[X0,X1]θ
Λm(R;X)
138 247
137
245
95
6 11
L({X0,X1},{Y0,Y1}),L({X0,X1}) Lp(Ω,μ;X)
28
L∞(Ω,μ;X)
29
49
L∞-(Ω,μ;X),L∞-(Ω,μ;X)
31
L*p(Ω;X),L*p(Ω,μ;X)
ρ(A) 159 AD,AR,AO
192
Bm(Ω;X),B∞(Ω;X) Bmσ(Ω;X)
Lp(Ω,μ;X)
19
L(φ
〓m(Ω),〓 ∞(Ω) 3 〓m(Ω;X),〓
∞(Ω;X)
〓m0(Ω;X),〓∞0(Ω;X)
109
M(Ω,μ;X)
28
19
M(Ω,μ;X)
29
19
N(T)
9
81
Qφq(A)
75
R(T)
〓θ{X0,X1}
72
Rφq(A),Rσq(A)
171 9
〓(Rn)
123
109
,p,r)(Ω,μ;X)
〓θ{X0,X1}
D′(Ω;X)
41
,p)(Ω,μ;X)
〓θ{X0,X1}
9
31
29
Lp,φ(Ω,μ;X) L(φ
131
Bφp,q(Rn),Bσp,q(Rn) 222
D(T)
E
L(X,Y),L(X)
137
(X0,X;E)J,(X0,X1;E)K
43
E,ind
171
4
〓′(Ω;X)
123
Dφq(A) 171
S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X)
61,89
Eσq(A) 191
S(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)
66
H0σ(X) 130
T(q0,φ0,X0;q1,φ1,X1)
Hmσ(X) H(F0,F1)
132
Wmp(Ω;X)
137
Wmp,w(Ω;X)
131 131
66
著
村
者
松
壽
延
1933年 山梨県に生 まれ る.1958年 東京大 学理学部数学科卒業.京 都大学数理解析研 究所助教授,東 京教育大学理学部教授 を経 て,現 在筑波大学数学系教授,理学博士.
補 間空 間論 と線 型作 用 素 1985年3月20日
第1刷 発 行
発行所
株式 会社
紀伊國屋書店
東京 電
都 新 宿区 話
新 宿3の17の7
(354)0131(代
表)
振替口座 東京9-125575 出 版 部
東 京都世田 電 話 郵
C Tosinobu PRINTED
Muramatu IN
JAPAN
1985
便
印 製
谷 区 桜 丘5の38の1 (439)0125(代表) 番
号 156
刷 研 究 社 印 刷 本 三 水 舎
紀伊 國屋数 学叢書 について 数 学 を学 ぶ に は い ろ い ろの 段 階 が あ るが,い ず れ の 場 合 で も書 物 な ど に よ って 自学 自習 す る こ とが 最 も重 要 で あ り,単 に 講 義 を聞 くとい うよ うな受 動 的 な勉 強 だ けで は,は
なは だ 不 十 分 で あ る.
み ず か ら学 ぶ た め に 現在 い ろ い ろ な 数 学 書 が 出版 され てい る.し
か
し,数 学 の進 歩 は 極 め て基 礎 的 な考 え方 に対 し て さえ 常 に 影 響 を与 え て お り,従 っ て どの よ うな段 階 の 勉 強 で あ っ て も,常 に 新 しい 考 え方 を理 解 す る こ とが 必 要 で あ る.こ の た め に は,数 学 の 過 去 と将 来 と を結 ぶ 視 点 か ら書 か れ た 書 物 が 数 多 く出版 され る こ とが 望 ま しい.即 ち,新
しい
視 点 と古 典 的 な 視 点 と を見 くらべ,基 本 的 な こ と を も将 来 の 発 展 を考 慮 した視 点 か ら説 明 す る とい う立 場 で書 か れ た 書 物 が 要 望 され て い る. 本 叢 書 は この よ うな要 望 に応 え て企 画 され た もの であ って,各 巻 が 大 学 理 工 学 系 の専 門 課 程 の 学 生 また は 大 学 院 学 生 が そ れ ぞ れ の 分 野 での 話 題,対 象 に つ い て入 門 の 段 階 か ら あ る程 度 の 深 さ まで 勉学 す るた め の 伴 侶 と な る こ と を 目指 し てい る.こ の ため に我 々 は各 巻 の 話 題 の 選 択 に つ い て,十 分 配慮 し,現 代数 学 の発 展 に と っ て重 要 であ り,ま た 既 刊 書 で 必 ず しも重 点 が 置 か れ てい ない もの を選 び,各 分 野 の第一 線 で活 躍 し て お られ る数 学 者 に執 筆 をお 願 い してい る. 学 生 諸 君 お よ び数 学 同好 の方 々が,こ の 叢 書 に よ っ て数 学 の 種 々の 分 野 に お け る基 本 的 な考 え方 を理 解 し,ま た 基 礎 的 な知 識 を会 得 す る こ と を期 待 す る と と も に,更 に現 代 数 学 の 最 先 端 へ 向 か お うとす る場 合 の 基 礎 と もな る こ と を望 み た い.