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シリーズ ・…
数学の世界 野口 廣 監修
社会科学の 数学演習 ―線形代数と微積分― 沢田 賢 渡邊展也 安原 晃 著
朝倉書店
ま えが き
こ の演 習 書 は,前 書 『シリーズ数学の世界3 社 会 ...
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4
シリーズ ・…
数学の世界 野口 廣 監修
社会科学の 数学演習 ―線形代数と微積分― 沢田 賢 渡邊展也 安原 晃 著
朝倉書店
ま えが き
こ の演 習 書 は,前 書 『シリーズ数学の世界3 社 会 科 学 の 数 学 一線形代数 と微積分』 の 問 題 集 と して 書 か れ た もの で あ る.学 習 に際 して 多 くの 問 題 を実 際 に 解 い て み る こ とは,各
自の 理 解 を確 認 す る上 で大 変 有 意 義 な こ とで あ る.し か しなが
ら 『社 会 科 学 の 数 学 』 で は紙 面 上 の 制 約 もあ り,十 分 な 例 題 ・問 題 を与 え る こ とが で きな か った.こ
の こ と を補 うた め に,こ の演 習 書 を ま とめ た.
内 容 と して は,教 科 書 『 社 会 科 学 の 数 学 』の 内 容 に関 連 づ け られ て い る.教 科 書 の 各 章 ・各 節 に応 じて,ま ず 例 題 を説 明 し,そ の 後 に類 題 と して い くつ か の 問題 を与 え,そ の 問 題 を解 い て ゆ くとい う形 式 に した.そ
して 各 章 ご とに 章 末
問 題 を置 い て い る.例 題 ・問 題 と も単 な る計 算 問 題 だ け で な く,パ ラ メ ー タ ー の 入 っ た場 合 の計 算 な ど も多 く取 り入 れ た.ま
た微 積 分 の 章 で は,教 科 書 で は
取 り上 げ る こ とが で き な か っ た い くつ か の 関 数 な ど も紹 介 して い る, 教 科 書 と併 せ て この 演 習 書 を学 習 す る こ とで,よ
り よい理 解 が 得 られ る こ と
を願 っ て い る. 終 わ りに,教 科 書 と同 様,本 演 習 書 出 版 の た め に尽 力 され た朝 倉 書 店 編 集 部 の 方 々 に心 か ら感 謝 の 意 を表 した い. 2003年2
月
著 者 しる す
目
次
列
1. 行
1
1.1 行 列 の 定 義
1
1.2 行 列 の 演 算
4
1.3
9
ベ
ク
ト ル
章 末 問 題
12
2. 連 立 1次 方 程 式
14
2.1 連 立 1次 方 程 式
14
2.2 行 列 と連 立 1次 方 程 式 の 基 本 変 形
16
2.3 簡 約 な行 列
18
2.4 一 般 の 連 立1次 2.5 逆
列
25 29 32
合
33
集
合
章 末 問 題
3. 集 3.1
行
方 程 式 の 解 法
33
3.2 集 合 の 要 素 の個 数
35
章 末 問 題
36
4. 写 像 ・関 数
37
4.1 写 像 ・関 数
37
4.2 関数 の演 算
40
43
章 末 問 題
44
5. ベ ク トル 空 間 5.1 ベ ク トル 空 間
44
5.2 1次 独 立 と 1次 従 属
47
5.3 ベ ク トル の 最 大 独 立 個 数
53
5.4 ベ ク トル 空 間 の基 底 と次 元
54
章 末 問 題
62
64
6. 線 形 写 像 6.1 線 形 写 像
64
6.2 表 現 行 列
69
6.3 固 有 値,固
72
有 ベ ク トル と行 列 の対 角 化
77
章 末 問 題
7. 1 変 数 関 数 の微 分 7.1
79
限
極
7.2 関 数 の 連 続 性 7.3
81 83
分
微
79
7.4 関 数 の 極 値
87
7.5 関 数 の 近似 と微 分
89
章 末 問 題
91
8. 多変 数 関 数 の微 分
92
8.1 n 変 数 関 数 の微 分
92
8.2 方 向 微 分,偏
94
章 末 問 題
微 分
9. 積
9.1 定
分 積
分
97
98 98
9.2 原 始 関 数
100
9.3 定 積 分 と原 始 関 数 の 関 係
101
章 末 問 題
102
問 題 解 答
105
参 考 文 献
151
索
153
引
1 行
1.1 行 列 の 定 義
m 行n 列 に数 が 配 置 さ れ た 表 を()で た はm×n型
く くっ た もの を,m
行n 列 の 行 列 ま
行 列 とい う.
例1.1.1
とな る.こ
の行 列 のi 行 j列 に 配 置 さ れ た 数aijを,こ
の 行 列 の(i,j)の成 分 と
い う. い ろ い ろ な行 列 を扱 う と き行 列 に名 前 を付 け て お くこ とは便 利 で あ る.行 列 の 名 前 はA,B,C,…
な どの アル フ ァベ ッ トの 大 文 字 を使 う こ と にす る .も ち
ろ ん 多 くの 行 列 を扱 わ な けれ ば な ら な い と きは,ア ル フ ァベ ッ トの 大 文 字 に添 え字 を付 け てAl,A2,B1,B2,… を付 け る と き
等 と表 す.ま た 行 列 にA と か B とい う名 前
列
と表 す.つ
ま り等 号 を こ の よ うな 意 味 で 用 い る こ とが あ る.ま
た,上 記 の 表 現
を簡 単 に A=(aij),A=(aij)m×n
と表 す こ と も あ る.
定 義1.1.2
2 つ の 行 列A,B
の 型 が 等 し く,各
成 分 が 等 し い と き,A
と B
は等 しい とい い A =B
と 表 す.
例1.1.3(零 行 列 を,Om×nと
例1.1.4(正
行 列)各
成 分 が す べ て 0の 行 列 を零 行 列 とい う.m×n型
の零
表 す が,特 に断 る必 要 が な い と きは単 に 0 と表 す こ とが あ る.
方 行 列)行
の個 数 と列 の 個 数 が 同 じ行 列,す
な わ ちn×n行
列
をn 次 正 方 行 列 とい う.n 次 正 方 行 列
に 対 して,a11,a22,…,annを
例1.1.5(単
位 行 列)正
こ の 正 方 行 列 の 対 角 成 分 と い う.
方 行 列 で 対 角 成 分 が す べ て 1で,他
0 と な る もの を単 位 行 列 と い い,n×n型
の 単 位 行 列 をEnと
の成分がすべ て 表 す.
定 義1.1.6
次 の 式 で 定 義 さ れ る 記 号 を ク ロ ネ ッ カ ー の デ ル タ と い う.
例1.1.7
δ11 =δ22=…=δnn=1,δ12,δ21,…,δ36等は
例1.1.8
単 位 行 列 の(i,j)成
0.
分 はδijで あ る.す
なわ ち
E=(δij)
例 題1.1.9
3×3行
列A=(aij)
aij=δi
の(i,j)の 成 分 が
+1,j-δi,j+1
で 表 さ れ る と き,行 列A を具 体 的 に表 せ.
解 答 i=1,j=1,i=1,j=2の
と き,と
い うよ うに 順 番 に 計 算 して い
くと
a11=δ1+1
,1-δ1,1+1=δ2,1-δ1,2=0-0=0
a12=δ1+1,2-δ1,2+1=δ2,2-δ1,3=1-0=1
こ れ を続 け る と,
と な る.
問 題1.1.10
3×3行
列A=(aij)の(i,j)の
成 分が
aij=(-1)i+jδi+1,j
で 表 され る と き,行 列 A を具 体 的 に表 せ.
1.2
行 列
の 演 算
実 数 の 場 合 と同 様 に,行 列 ど う しの 演 算 を定 義 す る.こ
こで,演 算 とい うの
は2 つ の 行 列 ま た は行 列 と実 数 か ら新 しい 行 列 を作 る操 作 を意 味 す る. 定 義1.2.1(行
に 対 しA
とB
と 定 義 し,A+Bと
列 の 和)同
じ型 の 2 つ の 行 列A,B
の 和 を,
表 す.
例1.2.2
定 義1.2.3(行
列 の 実 数 倍)実
数 λ と行 列
に 対 し,A
の λ 倍 を,
と定 義 し,λA
と 表 す.
例1.2.4
定 義1.2.5(行
列 の 積)m×l行
に 対 し,(i,j)成
分が
列 とl×n行
列
ai1b1j+ai2b2j+…+ailblj
で定 義 され るm×nを,行
列A と行 列 B の 積 とい いABと
こ の 定 義 式 は一 見 複雑 に見 え る が,こ れ は行 列A のi 行
(ai1 ai2…ain)
表 す.
(2) (1)
の 1列 成 分ai1,2
列 成 分ai2,…,n
列 成 分ainと
行 列 B の j列
の 1行 成 分b1j,2
行 成 分b2j,n
行 成 分bnjを
そ れ ぞ れ 掛 け た もの をす べ て 加
え た 形 で あ る.
例 題1.2.6
解 答 (1)2つ
の行 列 は3×4行
列 と4×2行
列 との 積 なの で,結 果 は3×2
行 列 と な る.
積 の1×1成
の 第 1列〓
分 は,〓
の第 1行(1072)と
か ら計 算 さ れ,そ の結 果 は
で あ る,同
様 に
と な る の で,そ
(1,2)成
分=1・0+0・-2+7・5+2・1=37
(2,1)成
分=2・2+-2・1+4・3+5・9=59
(2,2)成
分=2・0+-2・-2+4・5+5・1=29
(3,1)成
分=-1・2+-2・1+0・3+3・9=23
(3,2)成
分=-1・0+-2・-2+0・5+3・1=7
の積 は
(2)まず 括 弧 の 中 を計 算 して
と な る.そ
して 積 を(1)と 同様 に計 算 す る と
問 題1.2.7
次 の 計 算 を せ よ.
(1)
(2)
(3)
定 義1.2.8 A の 積 をAnと
が 正 方 行 列 の と き,n 個 の A の 積AA…Aが
表 す.
例 題1.2.9
次 の 行 列 A に対 し,A2,
(1)
A3,
(2)
解 答 (1)ま ずn=2,3の
と き を計 算 す る と
と な る.し
と き,
た が っ て〓4の
An=A3An-3=OAn-3=O で あ る.
Anを
計 算 せ よ.
定 義 で き て,そ
(2)同 様 にn=2,3の
と な る.ま
と き を計 算 す る と
た
A4=A3A=EA=A,
で あ る の で,3
A5=A3A2=EA2=A2,
A6=A3A3=EE=E
つ の 行 列 が 繰 り返 し現 れ る.つ
n=3kの
と き, A3k=A3A3…
ま り
A3=EE…E=E
n=3k+1の
と き, A3k+1=A3kA=EA=A
n=3k+2の
と き, A3k+2=A3kA2=EA2=A2
と な る.
問 題1.2.10
次 の 行 列 A に 対 し,Anを
(1)
(2)
1.3
定 義1.3.1(行
求 め よ.
ベ ク トル,列
み か ら な る 行 列 す な わ ち,1×n行
ベ
ク
ベ ク トル)1
ト
ル
行 の み か ら な る 行 列,ま
列 とm×1行
列 を そ れ ぞ れ,行
た 1列 の ベ クト ル,
a,b
列 ベ ク トル と呼 ぶ.特
に そ の 大 き さ を 表 現 し た い と き は,n
次 列 ベ ク トル と い う.こ
れ ら の ベ ク トル を 表 す と き は,ア
次 行 ベ ク ト ル,m
ル フ ァ ベ ッ トの 小 文
字の太字 ,x,y,a1,a2,…
を用 い る.ま たす べ て の 成分 が0 で あ るベ ク トル を零 ベ ク トル と呼 び 0 で 表 す こ と にす る. 行 列 の 行 ベ ク トル ・列 ベ ク トル へ の 分 割 行 列 を扱 う と き,行 ベ ク トル また は 列 ベ ク トル を用 い て行 列 を表 現 す る こ と が あ る. 例1.3.2
と す る.
A=(a1
a2 a3)
と表 す と き,行 列 A は
を意 味 す る.
例 題1.3.3
行 列A
が n 個 の m 次 列 ベ ク トル に よ り,
A=(a1 a2…an) と表 され て い る と き
と な る こ と を 示 せ.
解 答 い ま各 列 ベ ク トル を
とす る と,
で あ る の で,次
を 得 る.
=x1a1+x2a2+…
…+xnan
と な る.
章
末
問 題
1.1 次 の 計 算 を せ よ.
(1)
(2)
1.2 次 の 行 列 の(i,j)成
分 を ク ロ ネ ッ カ ー の デ ル タ を 用 い て 表 せ.
(1)
(2)
1.3 次 の 式 が 成 り立 っ て い る と き,行
列 X を 行 列A,B
4(X-2A)=-(X+3B) 1.4 次 の 行 列
で 表 せ.
を満 たす行 列X=
〓(た だ しa+d≠0)を
1.5 次 の 行 列 A に対 し,Anを
(1)
求 め よ.
(2)
す べ て 求 め よ.
2 連立 1次方程式
2.1
連 立 1次 方 程 式
連立 1次方程式 a11x1+a12x2+…+a1nxn=b1 a21x1+a22x2+…+a2nxn=b2
am1x1+am2x2+…+amnxn=bm
は,い
ろ い ろ な 表 現 を用 い て 表 され る.ま ず 行 列 お よび ベ ク トル を用 い て
ま た.ベ
ク トル の み を 用 い て
等 と表 す こ とが で き る.こ の と き行 列 お よび ベ ク トル
を こ の連 立 1次 方 程 式 の 係 数 行 列 お よ び定 数 項 ベ ク トル とい う.こ の 係 数 行 列 の 右 側 に 定 数 項 ベ ク トル を並 べ た行 列
を連 立 1次 方 程 式 の 拡 大 係 数 行 列 とい う. 連 立 方 程 式 を一 般 的 に扱 う と き,各 行 列,ベ 表 す)簡 単 に 表 す こ と もあ る.例
ク トル に名 前 を付 け て(文 字 で
え ば, Ax=b
x1a1+x2a2+…+xnan=b
例 題2.1.1
次 の 連 立 1次 方 程 式 の 係 数 行 列,拡
ま た こ の 連 立 1次 方 程 式 を い ろ い ろ な表 現 で 表 せ.
解 答 係 数 行 列,拡
大 係 数 行 列 は,そ
れぞれ
大 係 数 行 列 を 求 め よ.
(表 現 1)
(表現 2)
問 題2.1.2
次 の 連 立 1次 方 程 式 の 係 数 行 列 お よ び拡 大 係 数 行 列 を 求 め よ.
ま た こ の 連立 1次 方 程 式 をい ろ い ろ な 表現 で 表 せ. x1+x2+x3+x4=2 2x1-x2+3x3=2 (1)
2x1+3x2+2x3+4x4=5 (2)
x1+2x2+x3=1
-2x2+x3+x4=1 x1+x2+x3=1
2.2 行 列 と連 立 1次方 程 式 の基 本 変形
連 立 1次 方 程 式 を 次 に述 べ る 式 に関 す る 3つ の 変 形 を用 い て,解 形 に変 形 す る.も 定 義2.2.1(式
ち ろ ん こ れ らの 変 形 は解 を変 え な い. の 基 本 変 形)
(Ⅰ)1つ の 式 を何 倍 か す る(た だ し 0倍 は しな い) (Ⅱ)2 つ の 式 を入 れ 替 え る (Ⅲ)1 つ の 式 に,他
の式 を何 倍 か した もの を加 え る
を得 や す い
連立 1次 方程 式 に対 して式 の 変 形 を行 う とい う こ と は,そ の拡 大 係 数 行 列 に 対 し次 の 行 に関 す る変 形 を行 う こ と と同 じで,以 後 この 拡 大 係 数 行 列 を変 形 す る こ と に よ り連 立 1次 方 程 式 の 変 形 を行 う. 定 義2.2.2(行
に 関 す る行 列 の 基 本 変 形)
(Ⅰ)1つ の行 を何 倍 か す る(た だ し0 倍 は しない) (Ⅱ)2 つ の行 を 入 れ 替 え る (Ⅲ)1 つ の行 に,他 の 行 を何 倍 か した もの を加 え る
列題2.2.3
次 の 連 立1 次 方 程 式 を掃 き出 し法 で 解 け.
解答 拡大係 数行列 を変形 して,
↓ 1 行 に2 行 を2 倍 した もの を加 える ↓ 3 行 に2 行 を(-3)倍
↓ 3行 に(-1/10)を
した も の を加 え る
掛 ける
↓ 1行 に 3行 を(-5)倍
したものを加える
↓ 2 行 に 3行 を(-2)倍
したものを加える
とな る.こ の 拡 大 係 数 行 列 が 表 す 連 立 1次 方 程 式 は
で,よ
っ て,解
は た だ1組x1=15,
x2=5,
x3=-2で
あ る.
この よ う に,3 つ の 基 本 変 形 を用 い解 の 得 や す い形 の 連 立 1次 方程 式 の求 め る方 法 を掃 き 出 し法 とい う. 問 題2.2.4
次 の 連 立 1次 方 程 式 を掃 き 出 し法 で解 け.
(2)
(1)
2.3簡
定 義2.3.1(行
列 の 主 成 分)零
約
な 行 列
ベ ク ト ル で な い 行 ベ ク トル に お い て,0
でな
い成 分 の う ち 1番 左 にあ る の を,そ の 行 の 主 成 分 とい う. 定 義2.3.2(簡
約 な行 列)次
の 4つ の 条 件 を満 たす 行 列 を簡 約 な 行 列 とい う.
1)行 の 中 に 零 ベ ク トル で あ る と きは,零 ベ ク トル で ない 行 よ り下 に あ る. 2)主 成 分 は 1で あ る. 3)● 第 1行 の 主成 分 が お か れ て い る列 の番 号 をj1 ●第 2行 の 主 成 分 が お か れ て い る列 の番 号 をj2 ●… と す る と き,j1<j2<…
と な っ て い る こ と.
4)各 行 の 主 成 分 を 含 む 列 に お い て,主
成 分 以 外 の 成 分 は す べ て 0 で あ る.
注 意 条 件 3)は,各 行 の 主 成 分 の 配置 を規 定 して い る.第
1行,第
2行,…
と主 成 分 の位 置 を 見 て ゆ く と き,主 成 分 の位 置 は右 にず れ て い くこ と を 意 味 し て い る(何 列 ず れ る か は 問 題 に しな い). 例2.3.3
単 位 行 列 お よ び 零 行 列 は 簡 約 な行 列 で あ る こ と は,す
例2.3.4(簡
約 で な い 行 列 の 例)
(1)
例 題2.3.5
(1)
(2)
次 の 行 列 は 簡 約 な行 列 か ど うか を調 べ よ.
(2)
ぐ わ か る.
(3)
解 答 (1)第 3行 の 主 成 分 が 1 番左 に あ る の で 条 件 の 3)を 満 た さ ない.し た が っ て,簡 約 な行 列 で は な い.(2)こ れ は簡 約 な行 列 で あ る.(3)ま ず 第 1行 の 主 成 分 が 1で な い の で 条 件 2)を 満 た さな い し,第 て い て,こ
れ も 条 件 1)を 満 た さ な い の で,簡
例 題2.3.6
上 の 例2.3.4の
2行 が 零 ベ ク トル と な っ
約 な 行 列 で は な い. □
行 列 に何 回 か の 基 本 変 形 を繰 り返 し行 う こ
と に よ り簡 約 な行 列 に変 形 せ よ.
(1)に つ い て,
↓ 1行 と 2行 を入れ替 えて ↓ 2行 と 3行 を入れ替 えて
(3)に つ い て
↓ 2行 に 1行 の(-1)倍
を加 え る
↓ 2行 と 3行 を入れ替 える
↓ 2行 に 3行 の(-3)倍
問 題2.3.7
例 題2.3.5の
行 列(1),(3)を,基
を加 え る
本 変 形 を 繰 り返 し 行 う こ と に
よ り簡 約 な 行 列 に 変 形 せ よ.
一 般 の行 列 に つ い て も次 の 定 理 が 成 り立 つ . 定 理2.3.8
ど ん な 行 列 も基 本 変 形 を繰 り返 し行 う こ と に よ り簡 約 な 行 列 に
変形 で き る.ま た,こ の と き変 形 の 方 法 は い ろ い ろ あ る け れ ど,出 来 上 が っ た 簡 約 な行 列 は た だ 1つ に 決 ま る. 行 列A に基 本 変 形 を繰 り返 して 簡 約 な 行 列 を求 め る こ と を,行 列A を簡 約 化 す る とい う.そ の 結 果 と してで きる 簡 約 な行 列 を行 列 A の 簡 約 行 列 とい う. 定 義2.3.9(行
列 の階 数) 行 列 A の 簡 約 行 列 の 中 にあ る零 ベ ク トル で ない 行
の 個 数 を 行 列A
例 題2.3.10
の 階 数 と い い,rank(A)と
次 の 行 列 を 簡 約 化 し,階
表 す.
数 を 求 め よ.
解答
と な る の で,階
例 題2.3.11
数 は 2 で あ る.
次 の 行 列 を 簡 約 化 し,階
数 を 求 め よ.
解 答 この 行 列 の な か に 文 字 λが 使 わ れ て い る.こ れ は この 行 列 の簡 約 化 を
い ろ い ろ な行 列 で行 うの と同 じで,し 予 想 され る.と
こ こ で,第2
たが っ て い ろ い ろ な場 合 が 起 こる こ とが
りあ えず 簡約 化 して み る.
行 の 主 成 分 を1 にす るた め に第2 行 を(λ-1)で
操 作 が で きる の は λ ≠1の
と きで,し
たが っ て2 つ の 場 合 を 考 え な け れ ば な ら
な い. (ⅰ)λ=1,
(ⅱ)λ ≠1
(ⅰ)のと き行 列 は
と な るの で,さ
と な り,簡
ら に簡 約 化 して
約 な 行 列 を 得 る.こ
さ て(ⅱ)の
の と き 階 数 は2 で あ る.
と き は 第2 行 を(λ-1)で
割 っ て,
こ こ で も, (ⅲ)λ=0,
の2 通 りの場 合 が 考 え られ て,(ⅲ)の
割 りた い.そ の
(ⅳ)λ ≠2
と き行 列 は
と な り,簡 (ⅳ)の
約 な 行 列 と な る.ま と き は,第
た 階 数 は 2 で あ る.
3 行 を λ-2で
と な り簡 約 化 で き る.こ
割 って
の と き階 数 は 3 で あ る.以
上 を ま と め る と,
λ=1の
と き,簡
約行列 は
〓 で,階
数は 2
λ=2の
と き,簡
約行列 は
〓 で,階
数 は 2
λ≠1,2の
と き,簡
〓と な り,階
約行列 は
と な る.
問 題2.3.12
(1)
(3)
次 の 行 列 を 簡 約 化,し
(2)
階 数 を 求 め よ.
数 は 3
2.4
例 題2.4.1
一 般 の 連 立 1次 方 程 式 の 解 法
次 の 連 立 1次 方 程 式 を解 け.
(1)
(2)
解 答 (1)ま ず,こ
の方程式 の拡大係数行列
を簡 約 化 す る と,
と な る.こ の 行 列 を拡 大 係 数 行 列 とす る連 立 1次 方 程 式 は
で あ る.ま
ず,こ
の 連 立 方 程 式 の 第 4式 はx1,x2,x3,x4,x5の
成 立 す る の で,こ
値が なんであれ
の 方 程 式 の 解 は 次 の 連 立 1次 方 程 式
の解 で あ る.こ の と き,主 成 分 に対 応 す る変 数x1,x2,x4を
左 辺 に残 し,他 の
変 数 を右 辺 に移 行 す る と次 の方 程 式
を 得 る.x3=c1, x5=C2と
す る と,解
は
(C1, C2は 任 意 の 実 数)
と表 さ れ る.こ
の解 を ベ ク トルの 形 式 を用 い て次 の よ うに 表 す.
(C1, C2は 任 意 の 実 数)
(2)拡大 係 数 行 列 は
と簡 約 化 され,最 後 の 行 は式
0x+0x2+x3+0x4+0x5=1
を 表 し,こ
の 式 を 満 た すx1,x2,x3,x4,x5の
値 は 存 在 し な い の で,こ
次 方 程 式 の解 は な い. 問 題2.4.2
次 の 連 立 1次 方 程 式 を解 け.
(1)
(2)
定 理2.4.3(連
立 1次 方 程 式 の解 の 個 数)
(1)rank(A)≠rank(A
b)の
と き,解
な し.
(2)rank(A)=rank(A
b)≠
未 知 数 の 個 数 の と き,解
(3)rank(A)=rank(A
b)=未
知 数 の 個 数 の と き,解
は 無 限 個. は た だ 1つ.
の連立 1
例 題2.4.4 次 の 連 立 1次 方 程 式 を解 け.
解答 この連立 1次方程式 の拡 大係数行列 は
と 簡 約 化 さ れ る の で,5α-5≠0,つ α=1の
と き,x4=c1,x4=c2と
ま り α ≠1の す る と,次
と き解 な し.
の 解 を 得 る.
(Cl,C2は
問 題2.4.5
(1)
次 の連 立 1次 方 程 式 を解 け,
(2)
任 意 の 実 数)
2.5
定 義2.5.1(正
則 行 列)n
逆
行
列
次 正 方行 列A に対 し,n 次 正 方 行 列 B で AB=BA=En
とな る行 列 B が存 在 す る と き,A は正 則 行 列 で あ る と い う.こ の と き,行 列 B は た だ 1つ に決 まる.そ 定 理2.5.2 n
の行 列 B を 行列 A の 逆 行 列 と い い,A-1と
表 す.
正 方 行 列 A に対 して 次 の 3つ の 条件 は 同値 で あ る.
(1)A は正 則 行 列 (2)rank(A)=n (3)AB=Eと
な る n 次 正 方 行 列 B が存 在 す る.
こ の 定 理 に よ り,AB=Eな 両 辺 に 左 か らA-1を
ら ばB=A-1で
掛 け て,B=A-1を
る 計 算 方 法 が 得 ら れ る.い
あ る.な 得 る.ま
ぜ な ら, AB=Eの
た正 則 行 列 の 逆 行 列 を求 め
まA の 逆 行 列 を
B=(b1
b2…bn)
と表 す こ と に し,単 位 行 列 を En=(e1
e2…en)
と す る と き,
AB=A(b1
b2…bn)=(Ab1
Ab2…Abn) =(e1
と な る の で,逆
行 列 の 各 列b1,b2,…
Ax
=e1,
bnは
Ax=e2,…,
e2…en)=En
n 個 の 連 立 1次 方 程 式
Ax=en
の解 で あ る.こ れ らの 連 立 1次 方 程 式 を解 くに は各 連 立 1次 方 程 式 の 拡 大 係 数
行列 (A│e1),(A│e2),…,(A│en)
を簡 約 化 す れ ば よい が,こ の 簡 約 化 は 行 列A が 単 位 行 列 に な る よ う に行 え ば よ い ので す べ て 同 じ基 本 変 形 の 仕 方 に な る.そ
こで,次
の行 列 をつ く りそ の 行 列
を簡 約 化 す る と,右 側 に逆 行 列 B が 得 られ る.つ ま り
(A│e1e2…en)=(A│En)⇒(En│B)
例 題2.5.3
次 の行 列 の 逆 行 列 を求 め よ.
解 答
と な る の で,A
の 逆 行 列A-1は
で あ る.
問 題2.5.4
次 の 逆 行 列 を 求 め よ.
(1)
(2)
例 題2.5.5
行 列 A,B が 正 則 行 列 の と き,次
(1)行 列A-1は
正 則 行 列 で,そ
(2)行 列ABは
正 則 行 列 で,そ
解 答 (1)行列A-1に 行 列A-1は
の 事 柄 を 示 せ.
の 逆 行 列(A-1)-1は
A で あ る.
の 逆 行 列(AB)-1はB-1A-1で
対 して,A-1X=XA-1と
あ る.
な る行 列 X が存 在 す れ ば
正 則 行 列 で あ り,ま た この と き行 列 X をA-1の
た が って 上 記 の 等 式 を満 た す行 列 X を見 つ け れ ば よい.こ
逆 行 列 とい う.し こで ,
A-1A=AA-1=E な の で,A-1は
(2)行 列ABに
正 則 行 列 で そ の 逆 行 列 は A と な る.
つ い て も同様 で
(AB)(B-1A-1)=ABB-1A-1=AEA-1=AA-1=E (B-1A-1)(AB)=B-1A-1AB=BEB-1=BB-1=E で あ る の で,行 列ABは
正 則 行 列 で, ABの
逆 行 列(AB)-1はB-1A-1で
あ る .□
問 題2.5.6 行 列 で,逆
Al,A2,…,Anが
行 列 は(A-1)nで
正 則 行 列 で あ る と き,積A1A2…Anも あ る こ と,つ
正 則
ま り
で あ る こ と を 示 せ.
章
末
問 題
2.1 行 列 の 階数 は,そ の 簡 約 行 列 の 主 成 分 の 個 数 に等 しい こ と を確 か め よ. 2.2 次 の 連 立 1次 方 程 式 が 無 限 個 の 解 を もつ よ うに α,βの 値 を 決 め,そ と きの解 を求 め よ.
2.3 次 の 行 列 の 逆 行 列 を求 め よ.
(1)
2.4 整 数 n に 対 し て
とす る と き,次 の事 柄 を示 せ. (1)AnAm=An+m (2)Anは
正 則 行 列 で(An)-1=A-n
(2)
の
集
合
合
3
3.1集
定 義3.1.1(集
合)範
囲 の確 定 した もの の 集 ま りを集 合 と い い,集 合 を構 成
す る個 々の もの を要 素 と呼 ぶ.も
のa が 集 合A の 要 素 で あ る こ と をa∈Aで
表 し,も のa が 集 合 A の 要 素 で は な い こ と をa〓Aで 定 義3.1.2(部
分 集 合)2
つ の 集 合 A,B に 対 し,"a∈Aな
成 り立 つ と き,A
は B に 含 ま れ る,ま
A⊂Bで
た"A⊂Bか
表 す.ま
表 す.
例3.1.3(特
殊 な 集 合 の 記 号)
N:自
ら ばa∈B"が
は B の 部 分 集 合 で あ る と い い, あ る と き,A
とB は 等 しい と い
素 を も た な い 集 合,
然 数 全 体 の 集 合,Z:整
数 全 体 の 集 合, Q:有
R:実 数 全 体 の 集 合, C:複 a,b∈R,a<bと
た はA
つB⊂A"で
い,A=Bで
空 集 合Ф:要
表 す.
理 数 全 体 の 集 合,
素 数 全 体 の 集 合.
す る と き,開
閉 区 間[a,b]={x∈R│a〓x〓b},左
区 間]a,b[={x∈R│a<x<b}, 半 開 区 間]a,b]={x∈R│a<x〓b},
右 半 開 区 間[a,b[={x∈R│a〓x<b}.
定 義3.1.4(集
合 の 演 算)A,B
{x│x∈Aか
つx∈B}を
{x│x∈Aま
た はx∈B}をA
{x│x∈Aか
つx〓B}をA
な 集 合 と す る.
A と B の 共 通 集 合 と い い,A∩Bで と B の 合 併 集 合 と い い,A∪Bで か ら B を 引 い た 差 集 合 と い い,A-Bで
表 す. 表 す. 表 す.
{(a,b)|a∈A,b∈B}をA はA2と
も 表 す.n
と B の 直 積 集 合 と い いA×Bで
個 の 集 合A1,A2,…,Anに
A1,a2∈A2,…,an∈An}を, …
×Anと
か く.集
表 す.
A×A
対 し,{(a1,a2,…,an)│a1∈
A1,A2,…,Anの 合 A に 対 し,n 個 のA
直 積 集 合 と い い, A1×A2× の 直 積 集 合A×A×
…
×AをAn
で 表 す.
例 題3.1.5
A={2,3,4},B={1,3}と
す る と き,
A∩B,A∪B,A-B,A×B,Aの
部 分 集 合 全 体 の 集 合,を
解 答 A∩B={3},A∪B={1,2,3,4},
求 め よ.
A-B={2,4},
A×B={(2,1),(2,3),(3,1),(3,3),(4,1),(4,3)} Aの 部 分 集 合 全 体 の 集 合={0,{2},{3},{4},{2,3},{3,4},{2,4},A}.□
問 題3.1.6
次 のA,B
に 対 しA∩B,A∪B,A-B,A×Bを
求 め よ.
(1)A={2,3},B={1,3}(2)A={1,2,3},B={1,3,5} (3)A={1,2},B={1,2,3}(4)A=0,B={1,3} 問 題3.1.7
次 の 集 合A
の 部 分 集 合 全 体 の 集 合 を 求 め よ.
(1)A={2,3}(2)A={2}(3)A={x,y,z} (4)A={(1,a),(1,b),(2,a),(2,b)} 問 題3.1.8
次 のA,B
に対
しA∩
B,
A∪B,A-Bを
(1)A=[2,4],B=[3,5](2)A=[2,4],
B=]3,5[
(3)A=[2,6[,B=]3,5](4)A=[2,4],
B={3}
例 題3.1.9
A,B,C
求 め よ
を集 合 とす る と き,次 の 等 式 を示 せ.
A∩(B∪C)=(A∩B)∪(A∩C)
解 答 (1)ま ず,A∩(B∪C)⊂(A∩B)∪(A∩C)を a ∈A∩(BUC)と ま た はa∈C),よ
す る と,a∈Aか っ て(a∈Aま
つa∈BUC,よ
た はa∈B)か
示 す. っ てa∈Aか つ(a∈Aま
つ(a∈B
た はa∈C),よ
っ
てa∈A∩Bま
だ はa∈A∩C,よ
っ てa∈(A∩B)∪(A∩C),し
たが って
A∩(B∪C)⊂(A∩B)∪(A∩C). 次 に,(A∩B)∪(A∩C)⊂A∩(B∪C)を a∈(A∩B)∪(A∩C)と (a∈Aか
す る と,a∈A∩Bま
つa∈B)ま
た はa∈C),よ
示 す.
た は(a∈Aか
っ てa∈Aか
た はa∈A∩C,よ
つa∈C),よ
つ(a∈B∪C),よ
っ てa∈Aか
って
つ(a∈Bま
っ てa∈A∩(B∪C),し
た
が っ て(A∩B)∪(A∩C)⊂A∩(B∪C). こ れ で,A∩(B∪C)=(A∩B)∪(A∩C)が
示 さ れ た.
問 題3.1.10 A,B,C
の 等 式 を 示 せ.
を 集 合 とす る と き,次
A∪(B∩C)=(A∪B)∩(A∪C)
3.2 集 合 の要 素 の個 数
定 義3.2.1(集
合 の要 素 の個 数)有
素 の個 数 をN(A)と
表 す.ま
KA(x)=
と 定 義 し,KAを
例3.2.2
た,x に対 し,
1
(x∈Aの
と き)
0
(x〓Aの
と き)
A の 特 性 関 数 と い う.N(A)=∑KA(x)で
あ る.
(1)N({1,2,3})=3,N({x∈Z│x2=x})=2.
(2)N(A)=a,N(B)=bで
個 数=2a,A
限 個 の要 素 を もつ 集 合 A に対 し,そ の 要
あ る と き,N(A×B)=ab,
A の部分 集合 の
のs 個 の要 素 か ら な る 部 分 集 合 の 個 数=aCs=
例 題3.2.3 A,B,を
有 限 個 の要 素 を もつ 集 合 とす る と き,次 の 等 式 を
示 せ. N(A∪B)=N(A)+N(B)-N(A∩B)
解 答 各x x がA,B
に 対 し,KA∪B(x)=KA(x)+KB(x)-KA∩B(x)を の ど ち ら に も 属 さ な い と き,
KA∪B(x)=0, x がA,B
示 す.
KA(x)+KB(x)-KA∩B(x)=0+0-0=0. の ど ち ら か 一 方 に の み 属 す と き,KA∪B(x)=1,KA(x)+KB(x)-
KA∩B(x)=(KA(x)+KB(x))-KA∩B(x)=1-0=1. x がA,B
の ど ち ら に も 属 す と き, KA∪B(x)=1,KA(x)+KB(x)-
KA∩B(x)=1+1-1=1.よ
っ て,KA∪B(x)=KA(x)+KB(x)-KA∩B(x)
が 示 さ れ た. し た が っ て,N(A∪B)=〓KA∪B(x)=〓(KA(x)+KB(x)-KA∩B(x))
=〓KA(x)+〓KB(x)-〓KA∩B(x)=N(A)+N(B)-N(A∩B).□
問 題3.2.4 A,B
を 集 合 と し,N(A)=10,N(B)=15,N(A∪B)=20
と す る.N(A×B),N(A∩B),A
の 部 分 集 合 の 個 数, A の 6 個 の 要 素 を も
つ 部 分 集 合 の 個 数 を 求 め よ.
章
末
3.1 A,B ,C を 集 合 と す る と き,次
問 題 の 等 式 を 示 せ.
A-(B∪C)=(A-B)∩(A-C) 3.2 A,B,C
を 有 限 個 の 要 素 を も つ 集 合 と す る と き,次
N(A∪B∪C)=N(A)+N(B)+N(C)-N(A∩B) - N(B∩C)-N(C∩A)+N(A∩B∩C)
の 等 式 を 示 せ.
4 写
4.1
定義4.1.1(写
像 ・関 数)X,Y
像 ・関
写
像
・関
数
数
を 2つ の 集 合 とす る.X
の 各 要 素 に対 し,Y
の要 素 が 1つ 決 ま る よ うな対応 の仕 方 f を X か ら Y へ の写 像 とい いf:X→Y と表 す.こ
こで X を写 像f:X→yの
い う.x∈Xに
定 義 域,Y は写 像f:x→Yの
値域 と
対 し,f に よ っ て決 ま る Y の 要 素 を,x のf に よる値 とい い,
f(x)と 表 す. 写 像f:x→Yに
お い て そ の 値 域Y が 実 数 全 体 の 集 合R ま た は そ の 部 分 集
合 で あ る と きf:X→Yを
関 数 と い う.
定 義 域 の 各 要 素 に対 し,値 域 の どの 要 素 を対 応 させ る の か を は っ き り示 す こ と に より 1つ の写 像 が定ま る.し f:X→Y,"f
たが っ て写 像を表すと き, に よ る 対 応 の 仕 方"
とい う表 し方 を す る. 例4.1.2(写
像 ・関 数)
(1)X={1,2,3},Y={2,3,4}に
対 し,f:X→Y,f(1)=2,f(2)=3,
f(3)=3. (2)f:R→R,f(x)=2x-1. (3)f:R→R,f(x)=2x2+5.
例4.1.3(特 定 数 関 数:定
殊 な 関 数) 数a∈Rに
対 し,f:R→R,f(x)=a.
恒 等 関 数:f:R→R,
f(x)=x.
1 次 関 数:定
数a,b∈Rに
2 次 関 数:定
数a,b,c∈Rに
多 項 式 関 数:定
対 し,
f:R→R,
対 し,
f(x)=ax+b.
f:R→R,
数a0,a1,a2,…,an∈Rに
f(x)=ax2+bx+c. 対
し,
f:R→R,f(x)=a0+a1x+a2xn+…+anxn. 多 変 数 の 多 項 式 関 数: (1)f:R2→R,
f(x1,x2)=3+x1-2x2+3x12+2x1x2-x22
(2)f:R3→R, f(x1,x2,x3)=2x1x2-x2x3+4x3x1+x31x2-3x22x33+5x71+x123 行 列 の 積 に よ っ て 定 義 さ れ る 写 像:
(1)f:R3→R,
f(x1,x2,x3)=(1
(2)f:R3→R3,
f(x1,x2,x3)=
(3)一 般 に,A が 定 義 さ れ る.こ (*)α,β
2 3)
をm×n行
列 と す る と き,写
(2)f:R2→R,
す る と き, f(αx+βy)=αf(x)+βf(y)
f(x)=x3+3x2-2x-1と f(x1,x2)=1+x1-x2+2x1x2と
f(1,2),f(0,1). f(x1,x2,x3)=(x1+x2+x3)2
と す る と き,f(1,2,3),f(-1,0,1).
(4)f:R3→R3,
も つ.
次 の 写 像 の 指 定 さ れ た 値 を 求 め よ.
(1)f:R→R,
(3)f:R3→R,
f(x)=Ax
の 写 像 は 線 形 性 と 呼 ば れ る 次 の 性 質(*)を
∈R,x,y∈Rnと
例 題4.1.4
像f:Rn→Rm,
f(x1,x2,x3)=
す る と き,
f(2),
f(0).
す る と き,
と す る と き,f(1,1,1),f(1,2,3).
解 答 (1)f(2)=23+3×22-2×2-1=8+12-4-1=15,
f(0)=03+3×02-2×0-1=0+0-0-1=-1 (2)f(1,2)=1+1-2+2×1×2=4,f(0,1)=1+0-1+2×0×1=0 (3)f(1,2,3)=(1+2+3)2=62=36,f(-1,0,1)=(-1+0+1)2=02=0
(4)f(1,1,1)=
f(1,2,3)=
問 題4.1.5
次 の 写 像 の 指 定 さ れ た 値 を 求 め よ.
(1)f:R→R,f(x)=2x3+x2+x-3と
す る と き,f(2),f(0).
(2)f:R2→R,f(x1,x2)=3+x1+2x2-3x1x2と
す る と き,
f(1,2),f(0,1).
(3)f:R3→R,f(x1,x2,x3)=(x1-2x2+x3)2と
す る と き,
f(1,2,3),f(-1,0,1).
(4)f:R3→R,f(x1,x2,x3)=(0
1
3)
と す る と き,f(1,1,1),f(1,2,3).
例 題4.1.6
(1)X={a,b,c},Y={d,e}と
す る と き, X か らY へ の
写 像 を す べ て 求 め よ. (2)X={1,2,3}と f(x2)な
ら ばx1=x2"を
す る と き,X
か らX
へ の 写 像f で 条 件"f(x1)=
満 た す も の を す べ て 求 め よ.
解 答 (1)次 の 8種 類 で あ る. f1:X→Y,f1(a)=d,f1(b)=d,f1(c)=d f2:X→Y,f2(a)=d,f2(b)=d,f2(c)=e f3:X→Y,f3(a)=d,f3(b)=e,f3(c)=d f4:X→Y,f4(a)=d,f4(b)=e,f4(c)=e f5:X→Y,f5(a)=e,f5(b)=d,f5(c)=d f6:X→Y,f6(a)=e
f6(b)=d,f6(c)=e
f7:X→Y,f7(a)=e,f7(b)=e,f7(c)=d f8:X→Y,f8(a)=e,f8(b)=e,f8(c)=e
(2)異 な る 要 素 に は 異 な る要 素 を対 応 させ な け れ ば な ら な い の で,次
の 6種
類 で あ る. f1:X→X,f1(1)=1,f1(2)=2,f1(3)=3 f2:X→X,f2(1)=1,f2(2)=3,f2(3)=2 f3:X→X,f3(1)=2,f3(2)=1,f3(3)=3 f4:X→X,f4(1)=2,f4(2)=3,f4(3)=1 f5:X→X,f5(1)=3,f5(2)=1,f5(3)=2 f6:X→X,f6(1)=3,f6(2)=2,f6(3)=1 問 題4.1.7
X={1,2},Y={1,2,3}と
す る と き,X
か らY
へ の 写 像 を
す べ て 求 め よ. 問 題4.1.8 "f(x
1)=f(x2)な
X={1,2,3,4}と
す る と き,X
ら ばx1=x2"を
か らX
へ の 写 像f
で 条件
満 た す も の を す べ て 求 め よ.
4.2
関 数 の 演 算
関 数 は値 域 が 実 数 で あ るか ら,実 数 の和 ・差 ・積 ・商 を用 い て 2つ の 関数 か ら 1つ 関 数 を指 定 す る操 作 が 定 義 され る. 定 義4.2.1 (関 数 の 演 算)実
数a∈R,関
実 数 倍:af:R→R,(af)(x)=a・f(x)
数f:R→R,
g:R→Rに
対 し,
関 数 の 和:f+g:R→R,(f+g)(x)=f(x)+g(x) 関 数 の 積:fg:R→R,(fg)(x)=f(x)・g(x) 関 数 の 商:X={x∈R│g(x)≠0}と
例 題4.2.2
す る と き,〓
2 つ の 関 数f:R→R,f(x)=3x2+1,g:R→R,
g(x)=x-2に
対 し て,4f,f+g,fg,f/gを
求 め よ.
解 答 (4f)(x)=4f(x)=4(3x2+1)=12x2+4
(f+g)(x)=f(x)+g(x)=(3x2+1)+(x-2)=3x2+x-1 (fg)(x)=f(x)g(x)=(3x2+1)(x-2)=3x3-6x2+x-2 〓 (x≠2) □
問 題4.2.3
次 の 2つ の 関 数f,g に 関 してf+g,fg,
f/gをそ れ ぞ れ 求 め よ.
(1)f:R→R,f(x)=3x+2,g:R→R,g(x)=x-1 (2)f:R→R,f(x)=-2x2+1,g:R→R,g(x)=-3x-2 (3)f:R→R,f(x)=3x2+2x-1,g:R→R,g(x)=-x2-2 (4)f:R→R,f(x)=2,g:R→R,g(x)=3x2-2 (5)f:R→R,f(x)=x+2,g:R-{0}→R-{0},g(x)=1/x 定 義42.4(写
像 の 合 成)X,Y,Z
写 像f:X→Y,g:Y→Zに g(f(x))をf
を 集 合 と す る. 対 し て,写
像gof:X→Z,gof(x)=
と g の 合 成 写 像 と い う.
関 数 の 場 合 は,合 成 関 数 とい う. 定 義4.2.5(逆
写 像)X,Y
を 集 合 と す る.写
写 像g:Y→Xで, (1)任 意 のy∈Yに
対 し,fog(y)=y
(2)任 意 のx∈Xに
対 し,gof(x)=x
像f:X→Yに
対 し て,
を 満 た す も の をf の 逆 写 像 と い い,f-1:Y→Xと x∈x,y∈Yに
対 して,f(x)=yとf-1(y)=xは
関 数 の 場 合 は,逆
定 義4.2.6(関 X×Yの
同 値 で あ る.
関 数 と い う.
数 の グ ラ フ) X,Y
を 集 合 と す る.写
部 分 集 合{(x,f(x))│x∈X}をf
特 に,関
表 す.
数f:R→Rの
像f:X→Yに
対 し,
の グ ラ フ と い う.
グ ラ フ はR2の
部 分 集 合 で あ り,R2は
座標 平面 と
同 一 視 で き る か ら,こ の 場 合 グ ラ フは 座 標 平 面 上 の 図形 と も考 え られ る. 例4.2.7
(1)f:R→R,f(x)=2x+1と
1)│x∈R}.こ
れ は,平
す る と,f の グ ラ フ={(x,2x+
面 内 の 図 形 と し て み る と,(0,1)を
通 り,傾
き 2の 直
線 で あ る. (2)f:R→R,f(x)=x2と
す る と,f
の グ ラ フ={(x,x2)│x∈R}.こ
れ は,平 面 内 の 図 形 と して み る と き,放 物 線 と呼 ば れ る図 形 に な る.
例 題4.2.82 g(x)=x-2に
つ の 関 数f:R→R,f(x)=3x2+1,g:R→R, 対 し て,fog,gof,f-1,g-1を
た だ し,逆
求 め よ.
関 数 に 関 し て は 適 当 に 定 義 域,値
域 を 制 限 し て 考 え よ.
解 答 fog(x)=f(g(x))=f(x-2)=3(x-2)2+1=3(x2-4x+4)+ 1=3x2-12x+13 gof(x)=g(f(x))=g(3x2+1)=(3x2+1)-2=3x2-1 f(x)=3x2+1〓1で は,x〓0の
あ り,y〓1に
範 囲 で は〓
と,x〓0の
対 しf(x)=3x2+1=yと 範 囲 で は-〓
が っ て, f:{x│x〓0}→{y│y〓1}と
考 え る と き,
f-1:{y│y〓1}→{x│x〓0},f-1(y)=〓
f:{x│x〓0}→{y│y〓1}と
考 え る と き,
な るx で あ る.し
た
f-1:{y│y〓1}→{x│x〓0},f-1(y)=-〓 y∈Rに
対 し,g(x)=x-2=yと
な るx はx=y+2の
み で あ る.し
た
が っ て,g-1:R→R,g-1(y)=y+2. □
問 題4.2.9
次 の 2つ の 関 数f,g に 関 して,fog,gof,f-1,g-1を
それ
ぞ れ求 め よ.た だ し,逆 関 数 に 関 して は適 当 に定 義 域,値 域 を制 限 して 考 え よ. (1)f:R→R,f(x)=3x+2,g:R→R,g(x)=x-1 (2)f:R→R,f(x)=-2x2+1,g:R→R,g(x)=-3x-2 (3)f:R→R,f(x)=3x2+2x-1,g:R→R,g(x)=-x2-2 (4)f:R→R,f(x)=2,g:R→R,g(x)=3x2-2
(5)f:R→R,f(x)=x+2,g:R-{0}→R-{0},g(x)=1/x
章 4.1 f1:X1→
問 題
X2,f2:X2→X3,f3:X3→X4,(f3of2)of1:X1→
X4とf3o(f2of1):X1→X4は 4.2 f:X→Yに
末
等 しい こ と を 示 せ. 対 し,次
の(1)と(1)',(2)と(2)'は
そ れ ぞ れ 同値 で あ
る こ と を 示 せ. (1)あ るg:Y→Xが
あ っ て,任
(1)'f(x1)=f(x2)な
ら ばx1=x2.
(2)あ るg:Y→Xが
あ っ て,任
(2)'任 意 のy∈Yに
対 し て,あ
意 のx∈Xに
対 しgof(x)=x.
意 のy∈Yに
対 しfog(y)=y.
るx∈Xが
存 在 し てf(x)=y.
5 ベ ク ト ル 空 間
5.1
ベ ク
トル 空 間
行 列 の章 で述 べ た とお り,n 行 1列 の行 列 を n 次(列)ベ
ク トル と呼 び,n 次
ベ ク トル全 体 か ら な る集 合
をRnを
用 い て表 す,こ
こでRnの
実 数 倍)が そ の ま ま適 用 で き る.つ
と実 数 λ に対 し,
要 素 は行 列 な の で,行 列 に定 義 した演 算(和, ま りRnの
ベ ク トル
と定 義 さ れ て い る. Rnの
ベ ク ト ルu,v,w
と 実 数a,b に 対 し,次
の(1)∼(8)が
成 立 す る.
(1)u+υ=υ+u,(2)(u+υ)+w=u+(υ+w),(3)u+0=0+u=u, (4)a(bu)=(ab)u,(5)(a+b)u=au+bu,(6)a(u+υ)=au+aυ, (7)1u=u,(8)0u=0. 定 義5.1.1
(部 分 空 間)Rnの
部分 集合 W が次の条件
(1)0∈W, (2)u,υ
∈Wな
(3)u∈W,c∈Rな を 満 た す と き,W 部 分 集 合{0}は
ら ばu+υ
∈W,
ら ばcu∈W. を(Rnの)部
分 空 間 と 呼 ぶ.特
部 分 空 間 で あ り,こ
定 義5.1.2 (ベ ク トル 空 間)Rnあ ぶ.ベ
れ を 零(ベ
に 零 ベ ク トル だ け か ら な る
ク トル)空
間 と 呼 ぶ.
る い は そ の 部 分 空 間 を ベ ク トル 空 間 と呼
ク トル 空 間 は V,W 等 で 表 す.
注 意 本 来,ベ ク トル 空 間 は上 記 の(1)∼(8)の
性 質 を備 え た もの と して定 義
され,そ の定 義 を満 たす もの を全 てベ ク トル空 間 と呼 ぶ.し か し,こ こ で はRn あ る い は そ の 部 分 空 間 以 外 の ベ ク トル空 間 は扱 わ な い の で,あ
えて 本 来 の 定 義
を避 け た.
例 題5.1.3 次 の部 分 集 合 W はR3の
(1)
(2)
部分 空 間 とな る か ど う か判 定 せ よ.
(3)
解 答(1)W
はR3の
部 分 空 間 で あ る.以
下 W が 定 義6.1.1の
条 件(1),(2),
(3)を 満 た す こ と を確 か め る. 2×0+3×0-0=0,
し た が っ て0∈W(条
0-2×0+3×0=0
件(1)).
と す る.
が 条 件 の 連 立 1次 方 程 式 を満 た す こ と を確 か め る.
2(a1+b1)+3(a2+b2)-(a3+b3)=(2a1+3a2-a3)+(2b1+3b2-b3)=0 (a1+b1)-2(a2+b2)+3(a3+b3)=(a1-2a2+3a3)+(b1-2b2+3b3)=0 し た が っ てa+b∈W(条
件(2)).
2(ca1)+3(ca2)-(ca3)=c(2a1+3a2-a3)=0 (ca1)-2(ca2)+3(ca3)=c(a1-2a2+3a3)=0 し た が っ てca∈W(条
件(3)).
(2)x1=x2=x3=0は
条 件 の 連 立 1次 方 程 式 の 解 で は な い の で,W
ベ ク トル 0 を 含 ま な い.し
た が っ て,W
は 部 分 空 間 で は な い.
は零
(3)
な の で,W
は部 分 空 間 で は な い. □
問 題5.1.4次
の 各 部 分集 合 W がR3の
部 分 空 間 とな るか ど うか を判 定 せ よ.
(1)
(2)
(3)
(4)
問 題5.1.5
は,Rnの
m×n行
列 A に 対 し, Rnの
部 分 空 間 にな る こ とを示 せ.こ
部分集 合
れ を 連 立 1次 方 程 式Ax=0の
解空
間 と呼 ぶ.
5.2
定 義52.1(1 トルa1,a2,…,amに
次 結 合)ベ
1次 独 立 と 1次 従 属
ク トル 空 間V(Rnあ
対 し,ベ
ク トル
る い は そ の 部 分 空 間)の
ベ ク
c1a1+c2a2+…+cmam
をa1,a2,…,amの
(c1,c2,…,cm∈R)
1 次 結 合 と 呼 ぶ.特
に
b=c1a1+c2a2+…+cmam
の と き,b
はa1,a2,…,amの
例 題5.2.2
1 次 結 合 で 表 せ る と い う,
次 の ベ ク ト ルa1,a2,a3,b
に対
し,b
をa1,a2,a3の
1次
結 合 で 表 せ.
解 答 x1a1+x2a2+x3a3=bと
お く と,連
立 1次 方 程 式
が 得 られ る,こ れ を解 く と
と な る,こ れ を元 の 方 程 式 に代 入 す る こ と に よ り b=2a1-a2+a3
が得 られ る.(こ の 場 合 は 連 立 1次 方 程 式 の 解 が た だ 1つ で あ っ た が,解
が無
数 に存 在 す る場 合 は bのa1,a2,a3に 在 し な い 場 合 は,b
問 題5.2.3
よ る 表 しか た も無 数 に存 在 す る.解 が存
をa1,a2,a3の
1次 結 合 で 表 す こ と は で き な い.) □
次 の ベ ク トルa1,a2,a3,b
で 表 せ る か 否 か を判 定 し,表
に 対 し,b
がa1,a2,a3の
せ る 場 合 は b をa1,a2,a3の
1次 結 合
1次 結 合 で 表 せ.
(1)
(2)
(3)
定 義5.2.4(1
次 独 立,1
次 従 属)ベ
x1a1+x2a2+…+xmam=0
の 解 が,自
明 な 解x1=x2=…=xm=0に
独 立 で あ る と い う.a1,a2,…,amが
ク トルa1,a2,…,amに
をRnの
Rnの
限 る と きa1,a2,…,amは 1次 独 立 で な い と き,そ
ベ ク トル
基 本 ベ ク トル と呼 ぶ が,こ
程式
(x1,x2,…,xm∈R)
で あ る と い う.
例5.2.5
対 し,方
れ らは 1次 独 立 で あ る.
1次
れ らを 1次 従 属
例 題5.2.6
次 のR4の
解 答 実 数x1,x2,x3に
ベ ク トル が 1次 独 立 か 否 か を 調 べ よ.
対 し,以
下
が 成 立 す る.右 側 の 連 立 1次 方 程 式 の 解 を求 め る と,自 明 な解 の み に 限 る こ と が わ か る の で,a1,a2,a3は 明 な 解 を も て ば,a1,a2,a3は
問 題5.2.7
(1)
(2)
(3)
1次 独 立 で あ る.(も
しこの 連 立 1次 方 程 式 が 非 自
1次 従 属 で あ る.)□
次 の 各 ベ ク トル の組 が 1次 独 立 か 否 か を判 定 せ よ.
例 題5.2.8
1次 独 立 な ベ ク トルu1,u2,u3,u4と
そ の 1次 結 合 で 表 さ
れ た ベ ク トル υ 1=u1-u2+u3,υ2=2u1-u2+6u3+u4
υ 3=2u1-2u2+u3-u4,υ4=u1-u3+3u4
に つ い て,υ1,υ2,υ3,υ 4 が 1次 独 立 か 否 か を 判 定 せ よ.
解 答 方 程 式x1υ1+x2υ2+x3υ3+x4υ4=0の はu1,u2,u3,u4の
解 を 調 べ る.υ1,υ2,υ3,υ4
1次 結 合 で 表 さ れ て い る の で,
0=x1υ1+x2υ2+x3υ3+x4υ4
と な る.こ
こ でu1,u2,u3,u4は
で あ る(注).こ υ2,υ3,υ4は
1次 独 立 な の で,
の 連 立 1 次 方 程 式 は 自 明 な 解 し か も た な い.し 1次 独 立 で あ る.(も
ば,υ1,υ2,υ3,υ4は
た が っ て,υ1,
し こ の 連 立 1次 方 程 式 が 非 自 明 な 解 を も て
1次 従 属 で あ る.) □
=(x1+2x2+2x3+x4)u1+(-x1-x2-2x3)u2 +(3x1+6x2+x3-x4)u3+(x2-x3+3x4)u4 な の で,u1,u2,u3,u4の
1 次 独 立 性 よ り,
x1+2x2+2x3+x4=-x1-x2-2x3=3x1+6x2+x3-x4=x2-x3+3x4=0
つ ま り,以 下 の 連 立 1次 方 程 式 が 成 立 す る.
問 題5.2.9
u1,u2,u3,u4が
1次 独 立 の と き,以
独 立 か 否 か を判 定 せ よ. (1)υ1=u2+3u4,υ2=u1+2u2-u3+u4,υ3=-u1+3u2+4u4 υ4=-3u1-2u2+u3-11u4 (2)υ1=u1+2u2+2u3+u4,υ2=-u1-u2-2u3 υ 3=3u1+6u2+u3-u4,υ4=u2-u3+2u4
下 の 各 ベ ク トル の 組 が 1次
5.3
定 義5.3.1(最
ベ ク トル の 最 大 独 立 個 数
大 独 立個 数)ベ
トルが あ り,r+1個
ク トル の 集 合S の 中 に r個 の 1次独 立 なベ ク
の 1次 独 立 な ベ ク トル が 存 在 しな い 場 合,r をS の 最 大
独 立 個 数 と呼 ぶ. 命 題5.3.2
以 下 の(1),(2)は 同 値 で あ る.
(1)ベ ク トル の 集 合S の 最 大 独 立個 数 がr で あ る. (2)ベ ク トル の 集 合S の 中 にr 個 の 1次 独 立 なベ ク トルが あ り,他 の ベ ク トル は これ ら r個 の ベ ク トルの 1次 結 合 で 表 せ る.
例 題5.3.3
次 の ベ ク トル の最 大 独 立 個
r と r個 の 1次 独 立 なベ ク ト
ル を 1組 求 め,他 の ベ ク トル を こ れ らの 1次結 合 で 表 せ .
解 答 A=(a1 a2 a3 a4 a5)と と す る.変数x1,x2,x3,x4,x5に
が 成 立 す る.つ
ま り
お き,そ 対
し て,以
の 簡 約 行 列をB=(bl 下
b2
b3
b4
b5)
x1a1+x2a2+x3a3+x4a4+x5a5=0⇔x1b1+x2b2+x3b3+x4b4+x5b5=0
が 成 立 す る.こ
こ で,
な の で,b1,b2,b4は
1次 独 立 で,b3=-b1+2b2,b5=2b1-b2+b4と
し た が っ てa1,a2,a4は と 表 せ る.ま
問 題5.3.4
表 せ る.
た,命
1 次 独 立 で,a3=-a1+2a2,a5=2a1-a2+a4 題6.3.2よ
りr=3で
あ る. □
次 の 各組 の ベ ク トル の最 大独 立 個 数r と r個 の 1次 独 立 な ベ ク
トル を 1組 求 め,他
の ベ ク トル を これ らの 1次 結 合 で表 せ.
(1)
(2)
5.4
定 義5.4.1 u1,u2,…,unが
ベ ク トル 空 間 の 基 底 と次 元
ベ ク ト ル 空 間V(Rmあ V を 生 成 す る と は,V
る い は そ の 部 分 空 間)の
ベ ク トル
の 任 意 の ベ ク トル がu1,u2,…,un
の 1次 結 合 で 表 せ る と き を い う.
定 義5.4.2(基
底)ベ
ク トル 空 間 V の ベ ク トル の 集 合{u1,u2,…,un}が
Vの基 底 で あ る と は,次 の2 つ の 条 件 を満 た す と きを い う. (1)u1,u2,…,unは1
次 独 立 で あ る.
(2)u1,u2,…,unは
V を 生 成 す る.
例5.4.3
Rnの
これ をRnの
標 準 基 底 と呼 ぶ.
命 題5.4.4
基 本 ベ ク トル の 集 合{e1,e2,…,en}はRnの
基 底 で あ る.
ベ ク トル空 間 V の基 底 に含 ま れ るベ ク トル の 個 数 は,基 底 の 選
び方 に よ らず 一 定 で あ る. 定 義5.4.5(次
元)ベ
次 元 と呼 び,dim(V)で 例5.4.6
Rnの
ク トル 空 間 V の基 底 に含 まれ るベ ク トル の 個 数 を V の 表 す.た
だ し零 ベ ク トル 空 間 の次 元 は0 と定 め る.
基 本 ベ ク トル の 集 合{e1,e2,…,en}はRnの
で,dim(Rn)=nで
基底で あるの
あ る.
ベ ク トル 空 間 V の ベ ク トルu1,u2,…,umの1
次 結合全体 の集合
W={c1u1+c2u2+…+cmum│c1,c2,…,cm∈R} は V の 部 分 空 間 で あ る.こ れ る)V
のW
をu1,u2,…,umで
の 部 分 空 間 とい い,〈u1,u2,…,um〉
が V の 基 底 な ら ばV=〈u1,u2,…,um〉
命 題5.4.7
生 成 さ れ る(ま で 表 す.特
ベ ク トルu1,u2,…,umに
例 題5.3.3の
解 答 例 題5.3.3よ a1,a2,a4はV あ る.し
最 大 独 立 個 数
の 次 元 と1
り,a3,a5はa1,a2,a4の1
を 生 成 す る.さ
ら にa1,a2,a4は1
た が っ て,dim(V)=3で{a1,a2,a4}はV
に{u1,u2,…,um}
対 し以 下 が 成 立 す る.
ベ ク ト ルa1,a2,a3,a4,a5で
の 部 分 空 間V=〈a1,a2,a3,a4,a5〉
ら
で あ る.
dim(〈u1,u2,…,um〉)=u1,u2,…,umの
例 題5.4.8
た は,張
生 成 さ れ るR4
組 の 基 底 を 求 め よ.
次 結 合 で 書 け て い る の で, 次 独 立 な の で,V
の基底 で
の 基 底 で あ る. □
問 題5.4.9
a3,a4,a5〉
問 題5.3.4の
ベ ク ト ルa1,a2,a3,a4,a5に
対
し,V=〈a1,a2,
の 次 元 と 1組 の 基 底 を 求 め よ.
命 題5.4.10
W1,W2がRnの
(1)W1∩W2はRnの
部 分 空 間 な ら ば,次
が 成 立 す る.
部 分 空 間 で あ る.
(2)W1+W2={u1+u2│u1∈W1,u2∈W2}はRnの
例 題5.4.11 (1)〈a1,a2〉
次 の ベ ク ト ルa1,a2,b1,b2,b3に ∩ 〈b1,b2,b3〉
(2)〈a1,a2〉+〈b1,b2,b3〉
解 答 (1)ベ
部 分 空 間 で あ る.
ク ト ルυ
の 1組 の 基 底 と 次 元 を 求 め よ.
∈ 〈a1,a2〉
∩ 〈b1,b2,b3〉
と か け る.連 立 1次 方程 式 a1a1+x2a2-y1b1-y2b2-y3b3=0
した が って
の 各 問 に 答 え よ.
の 1 組 の 基 底 と 次 元 を 求 め よ.
υ= x1a1+x2a2=y1b1+yzb2+y3b3
を解 く と
対 し,次
は
υ= (t-2s)a1+(-2t+s)a2=t(a1-2a2)+s(-2a1+a2) つ ま り
〈a1,a2〉 ∩ 〈b1,b2,b3〉={t(a1-2a2)+s(-2a1+a2)│s,t∈R} =〈a1-2a2
が 成 立 す る.明
ら か に 〈a1,a2〉
で 生 成 され る.さ
を 解 く と,自
∩ 〈b1,b2,b3〉
は
ら に次 の 連 立1 次 方 程 式
明 な 解 し か 持 た な い こ と が 確 か め ら れ る.(も
と き は,例
題5.4.8と
は 〈a1,a2〉
∩ 〈b1,b2,b3〉
(2)ベ
,-2a1+a2〉
ク ト ルu1+u2∈
同 様 に し て 基 底 を 求 め る.)し
の 基 底 で あ り,次 〈a1,a2〉+〈b1,b2,b3〉
元 は2
u1+u2=(x1a1+x2a2)+(y1b1+y2b2+y3b3)
し非 自明 な解 を持 つ
たが って
で あ る. は
と表 せ るの で
〈a1,a2〉+〈b1,b2,b3〉=〈a1,a2,b1,b2,b3〉
が 成 立 す る.例 {a1,a2,b2}が
題5.4.8と 得 ら れ,次
問 題5.4.12
同 様 に し て
〈a1,a2,b1,b2,b3〉
元 は 3 に な る. □
ベ ク トル
に 対 し,次 の 各 ベ ク トル 空 間 の 1組 の 基 底 と次 元 を求 め よ. (1)〈a1,a2〉
∩ 〈a3,a4,a5〉
(2)〈a1,a2,a3〉
∩ 〈a4,a5〉
(3)〈a1,a2,a3〉+〈a4,a5〉
(4)(〈a1〉+〈a2,a3〉)∩(〈a4〉+〈a5〉)
例 題5.4.13
次 の 解 空 間 の 次 元 と 1組 の 基 底 を 求 め よ.
解 答 連 立 1次 方 程 式 を解 い て,解
を求 め る と
の 基 底 を 求 め る と
と な る.つ
ま り
3 つ の ベ ク トル
が 解 空 間 を生 成 す る の は 明 らか で あ り,1 次 独 立 で あ る こ と も容 易 に確 か め ら れ る の で,こ
れ ら は V の 基 底 で あ り,dim(V)=3で
あ る.
問 題5.4.14
例 題5.4.15
次 の 各 解 空 間 の次 元 と 1組 の 基 底 を求 め よ.
解 空 間V1,V2に
対 し,次
の 各 問 に 答 え よ.
(1)V1∩V2の
次 元 と 1組 の 基 底 を 求 め よ.
(2)V1+V2の
次 元 と 1組 の 基 底 を 求 め よ.
解 答 (1)明 らか に
が 成 立 す る.例
題5.4.13と
で あ り,dim(V1∩V2)=2で
(2)解 空 間V1,V2を
した が っ て V1+V2
同 様 に 解 空 間 を 求 め る と,1 組 の 基 底 は
あ る.
それぞ れ求め ると
例 題5.4.8と
同 様 に す る と,1 組 の 基 底 は
で 次 元 は 4で あ る. 問 題5.4.16
次 の 解 空 間V1,V2,V3に
(1)V1∩V2,
対 し,ベ
(2)V1∩V3,
ク トル 空 間
(3)(V1∩V2)+(V1∩V3)
の 次 元 と 1組 の 基底 をそ れ ぞ れ 求 め よ.
章 5.1 W1,W2がRnの
末
問
題
部 分 空 間 な ら ば,W1∩W2もRnの
部分空 間であ る
こ と を示 せ. 5.2 W1,W2がRnの
部 分 空 間 な ら ば,W1+W2もRnの
部分空 間であ る
こ と を示 せ. 5.3
W1,W2がRnの
部 分 空 間 で あ っ て もW1∪W2は
必 ず し もRnの
部分
空 間 に は な ら な い こ と を 示 せ. 5.4 u1,u2,…,unが c2u2+…+cnunで
1次 独 立 で,ベ 表 せ る な ら ば,そ
ク トルuが
そ れ ら の 1次 結 合c1u1+
の 係 数c1,c2,…,cnは
た だ 1通 り で あ
る こ と を 示 せ. 5.5 ベ ク トルu1,u2,…,unが な ら ば,uはu1,u2,…,unの
1次 独 立 で,u,ul,u2,…,unが
1次 従 属
1次 結 合 で 表 せ る こ と を 示 せ.
5.6 2 つ の ベ ク トル の 組υ1,υ2,…,υl,u1,u2,…,um(l>m)に υ1,υ2,…,υlの
各 ベ ク トル はu1,u2,…,umの
υ1,υ2,…υlは
1次 従 属 で あ る こ と を示 せ.
5.7
Rnの
部 分 空 間W1,W2に
対 し,W1∩W2={0}な
dim(W1+W2)=dim(W1)+dim(W2)
が 成 立 す る こ と を 示 せ.
対 し,
1 次 結 合 で 表 せ る な ら ば,
らば
6 線
6.1
定 義6.1.1(線
形 写 像)ベ
形
線
写 像
形
写
像
ク トル 空 間 V か ら W へ の写 像T:V→Wが
次
の条件 (1)T(x+y)=T(x)+T(y)(x,y∈V) (2)T(cx)=cT(x)(x∈V,c∈R)
を満 た す と き,T を線 形 写 像 と呼 ぶ . 例6.1.2
n×m行
列A
に 対 し,写
像TA:Rn→Rmを
以下
TA(x)=AX(x∈Rn) で定 義 す る と,TAは
線 形 写 像 に な る.こ れ を行 列A に よ っ て定 義 さ れ る線 形
写 像 と呼 ぶ.
例 題6.1.3
次 の 行 列 A と ベ ク トルa
解 答 定義 よ り
に 対 し,TA(a)を
求 め よ.
問 題6.1.4
次 の 行 列 A とベ ク トルa に 対 し,TA(a)を
(1)
(2)
例 題6.1.5 (1)
(2)
(3)
解 答 (1)
次 の写 像 fが 線 形 写 像 か 否 か を 判 定 せ よ.
求 め よ.
し た が っ て,f
は 線 形 写 像 で あ る.
(2)
し た が っ て,f
は 線 形 写 像 で な い.
(3)
し た が っ て,f
は 線 形 写 像 で な い.
問 題6.1.6 次 の 写 像 fが 線 形 写 像 か 否 か を判 定 せ よ. (1)
(2)
(3)
(4)
定 義6.1.7(像,核)線
形 写 像T:V→W対
し,W
の部分集合
im(T)={y∈W│y=T(x),x∈V}={T(x)│x∈V} を T の像,V
の 部 分 集合
ker(T)={x│T(x)=0} を T の 核 と 呼 ぶ.im(T),ker(T)は
例 題6.1.8
そ れ ぞ れW,V
行列
で 定 義 さ れ る 線 形 写 像TA:R5→R3,TA(x)=Axに
im(TA)の
の 部 分 空 間 に な る.
対 し,ker(TA)と
1組 の基 底 をそ れ ぞ れ求 め よ.
解 答 A=(a1 a2 a3 a4 a5)と
す る と,
={x1a1+x2a2+x3a3+x4a4+x5a5│x1,x2,x3,x4,x5∈R}
=〈
a1 a2
a3
a4
a5〉
した が っ て 前 章 の 例 題5.3.3と
同 様 に で き る.A
を簡 約 化 す る と
と な る の で,im(T)の
基 底 と し て{a1,a2}が
と れ る.
ker(TA)={x∈R5|TA(x)=0}={x∈R5|Ax=0}な は 連 立 1次 方 程 式Ax=0の 様 に で き る.こ
の で, ker(TA)
解 空 間 で あ る . し た が っ て 前 章 の 例 題5.4.13と
同
の 連 立 1次 方 程 式 を 解 く と
な の で,ker(TA)の
基 底 と して
が と れ る.
問 題6.1.9
次 の 各 線 形 写 像 T に つ い てker(T),
れ ぞ れ 求 め よ.
(1)T:R4→R3,T(x)=
(2)T:R5→R4,T(x)=
im(T)の
1組 の 基 底 を そ
(3)T:R5→R4,T(x)=
6.2表
定 義6.2.1(表
現 行 列)ベ
υ n},{w1,w2,…,wm}と
m,1〓j〓n)が
行
ク トル 空 間 V,W す る と,線
T(υi)はw1,w2,…,wmの
現
列
の 基 底 を そ れ ぞ れ{υ1,υ2,…,
形 写 像T:V→Wに
1次 結 合 で 表 せ る.つ
よ る 各υiの
像
ま り,あ る 実 数aij(1〓i〓
存在 し
T(υ1)=a11w1+a21w2+…+am1wm T(υ2)=a12w1+a22w2+…+am2wm
T(υn)=a1nw1+a2nw2+…+amnwm
と表 す こ とが で き る. こ の と き行 列
を 基 底{υ1,υ2,…,υn},{w1,w2,…,wm}に
関 す る T の 表 現 行 列 と呼 ぶ.表
現 行 列 は 各 基 底 の 組 に 対 し て た だ 1通 り に 定 ま る.上
の 等 式 は 次 の よ う に書 き
直 せ る こ と に 注 意 す る.
(T(υ1)T(υ2)…T(υn))=(w1w2…wm)A
例6.2.2
例7.1.2の
線 形 写 像TA:Rn→Rm,
TA(x)=Ax(x∈Rn)に
対 し,A
は 標 準 基 底{e1,e2,…,en},{e'1,e'2,…,e'm}に
関す る表現 行列 で
あ る.
命 題6.2.3線
形 写 像T1:U→Vの
基 底{υ1,υ2,…,υm}に
関 す る 表 現 行 列 をA1,T2:V→Wの
{υ1,υ2,…,υm},W る.こ
の と き,行
U の 基 底{u1,u2,…,ul},V
の 基 底{ω1,ω2,…,ωn}に 列 の 積A2A1は
関 す る 表 現 行 列 をA2と
恒 等 写 像 と 呼 ぶ.V 関 す るIVの
す
表 現 行 列 と な る.
底 の 変 換 行 列) ベ ク ト ル 空 間 V に 対 し,線
V→V,Iv(x)=xを {υ1,υ2,…,υn}に
V の基 底
基 底{u1,u2,…ul},{ω1,ω2,…,ωn}に
関 す る 合 成 写 像T2оTl:U→Wの
定 義6.2.4(基
の
形 写 像Iv:
の 2 つ の 基 底{u1,u2,…,Un},
表 現 行 列 を基 底 の 変 換 行 列 と 呼 ぶ.基
底 の変換
行 列 は 正 則 行 列 に な る.
命 題62.5線 w m}に
形 写 像T:V→Wの
関 す る 表 現 行 列 をA,基
す る 表 現 行 列 を B,基
基 底{υ1,υ2,…υn},{w1,w2,…, 底{υ'1,υ'2,…,υ'n},{w'1,w'2,…,w'm}に
底{υ'1,υ'2,…,υ'n},{υ1,υ2,…,υn}の
基 底{w'1,w'2,…,w'm},{w1,w2,…,wm}の
変 換 行 列 を P,
変 換 行 列 を Q と す る と,以 下 が
成 立 す る.
B=Q-1AP
例 題6.2.6
線 形 写 像T:R3→R2を
で 定 義 した と き,R3とR2の
関
以 下 の基 底 に 関 す る T の 表 現 行 列 を求 め よ.
解 答 R3の
標 準 基 底{e1,e2,e3},R2の
標 準 基 底{e'1,e'2}に
関す る
のT 表
現行列 は
で あ る(例6.2.2).基 {b1,b2},{e'1,e'2}の
底{a1,a2,a3},{e1,e2,e3}の 変 換 行 列 をQ
変 換 行 列 をP,基
とす る と
(a1 a2 a3)=(e1 e2 e3)P=P,(b1
b2)=(e'1e'2)Q=Q
した が って
求 め る 表 現 行 列 を B と す る と,命
B=Q-1AP
題6.2.5よ
り
底
問題6.2.7
次 の各 線 形 写 像 T の 与 え られ た基 底 に 関す る表 現 行 列 を求 め よ.
(1)T:R2→R2,T(x)=
定 義 域,値
(x∈R3)
域 のR2の
(2)T:R3→R2,
基底
T(x)=
(x∈R3)
R3の 基 底
R2の
基底
(3)T:R4→R3,T(x)=
(x∈R3)
R4の 基 底
R3の 基 底
6.3
定 義6.3.1(線 形 変 換 と呼 ぶ.
固 有 値,固
形 変 換)ベ
有 ベ ク トル と行 列 の 対 角 化
ク トル空 間 V か ら V 自 身 へ の線 形 写 像 を特 に線
こ の 節 で は 線 形 変 換 の み を 扱 う.ベ 線 形 変 換T:V→Vに
対 し,T
ク トル 空 間 V の 基 底{υ1,υ2,…,υn}と
の{υ1,υ2,…,υn},{υ1,υ2,…,υn}に
る 表 現 行 列 を T の{υ1,υ2,…,υn}に
定 義6.3.2(固
関 す る 表 現 行 列 と呼 ぶ こ と に す る.
有 値,固 有 ベ ク トル,固 有 空 間)線
し,ベ ク トルυ(≠0)と
関す
形 変 換T:V→Vに
対
実数 λが存在 し T(υ)=λυ
を満 た す と き,λ を T の 固 有 値,υ
を T の(λ に属 す る)固 有 ベ ク トル と呼 ぶ.
固有 値 λ に対 し W(λ;T)={υ
∈V│T(υ)=λυ}
は V の 部 分 空 間 に な る.こ れ を λ の 固 有 空 間 と呼 ぶ.
定 理6.3.3n
次 正 方行 列
A で 定 義 さ れ る 線 形 変 換TA:Rn→Rn,
TA(x)=Ax(x∈Rn)と,実
数 λ(≠0)に
λ がTAの
例 題6.3.4
対 し次 が 成 立 す る .
固 有 値 ⇔rank(λE-A)<n
行列
で 定 義 され る線 形 変 換TA:R3→R3に 各 固 有 値 に 関 す る固 有 空 間 を求 め よ.
解答 行 列
を基 本 変 形 を用 い て 変 形 す る と
対 し, TAの
固有 値 を全 て 求 め ,
を 得 る.こ
こ でx=1の
な の で,定
理6.3.3よ
と 変 形 で き る.x=3の
な の で,定
理6.3.3よ
と きは
り 2 はTAの
固 有 値 で あ る.ま
たx≠1の
と きは
ときは
り 3 はTAの
単 位 行 列 に 簡 約 化 で き る.し
固 有 値 で あ る.x≠3と
た が っ て,TAの
す る と,こ
固 有 値 は λ=1,3の
の行 列 は
み で あ る.
次 に 固 有 空 間 を 求 め る.
W(λ;TA)={x│Ax=λx}={x│(λE-A)x=0} な の で,固 る.し
有 空 間W(λ;TA)は
た が っ て,前
連 立 1次 方 程 式(λE-A)x=0の
章 の 例 題5.4.13と
解空 間であ
同 様 の 議 論 に よ り 以 下 を 得 る(注).
注:
行列
は そ れ ぞ れ2E-A,3E-Aを
基 本 変 形 し た もの な の で, W(2;TA),W(3;TA)
を 求 め る 際 に は こ れ ら を 利 用 す る こ と が で き る.
問 題6.3.5次
の 各 行 列 A で 定 義 され る線 形 変 換TAの
固有 値 を全 て 求 め,
各 固 有 値 に 関 す る固 有 空 間 を 求 め よ.
(1)
(2)
(3)
定 義6.3.6(対
角 化)正
(4)
方 行 列 A に対 して,正 則行 列 P が存 在 してP-1AP
が対 角 行 列 に な る と き,A は対 角 化 可 能 で あ る とい う.対 角 化 可 能 な行 列 に対 し,B=P-1APが
対 角 行 列 とな る正 則 行 列 P と対 角 行 列 B を 求 め る こ と を
A の対 角化 と い う. 定 理6.3.7
n 次 正 方 行 列A
で 定 義 さ れ る 線 形 変 換TA:Rn→Rnの
る 固 有 値 の 全 体 を λ1,λ2,…,λrと
す る.こ
異 な
の と き 以 下 が 成 立 す る.
Aが対 角化可能で ある ⇔ n=dim(W(λ1;TA))+dim(W(λ2;TA))+…+dim(W(λr;TA))
定 理6.3.8
線 形 変 換T:V→Vの
異 な る 固 有 値 λ1,λ2,…,λrに
対 し
dim(V)=dim(W(λ1;T))+dim(W(λ2;T))+…+dim(W(λr;T)) が 成 立 す る とす る.こ
の と きW(λi;T)の
基 底 の和 集 合 は V の基 底 に な り,こ
の 基底 に関 す る T の 表 現 行 列 は 固 有 値 が 対 角線 上 に並 ん だ 対 角 行 列 に な る.
例 題6.3.9
例 題6.3.4の 行 列A が 対 角 化 可 能 か 否 か を 判 定 し,可 能 な
場 合 は対 角 化 せ よ.
解 答 例 題6.3.4に
おいて
dimR=3=dim(W(2;TA))+dim(W(3;TA)) な の で,定
理6.3.8か
に 関 す るTAの
に な る.基 な る の で,命
ら,W(2;TA)の
基 底 とW(3;TA)の
基底 の和集合
表現 行 列 は
底{υ1,υ2,υ3},標 題6.2.5よ
準 基 底{e1,e2,e3}の
変 換 行 列 は(υ1 υ2 υ3)と
り
B=(υ1 υ2 υ3)-1A(υ1 υ2 υ3) を 得 る.
問題6.3.10
問題6.3.5の 各 行 列 A につ い て,対 角 化 可 能 か 否 か を判 定 し可
能 な場 合 は対 角 化 せ よ.
例 題6.3.11
例 題6.3.9の
行 列 A に つ い て,Anを
求 め よ.
解 答 例 題6.3.9の
解 答 に お い て,P=(υ1υ2υ3)と
Bn=(P-1AP)(P-1AP)…(P-1AP)=P-1AnP 一 方
な の で,
問 題6.3.12
次 の 行 列 A に つ い て,Anを
求 め よ.
(1)
(2)
(3)
(4)
章 6.1 n×m行
末
問
題
列 A で 定 義 され る写 像 TA:Rn→Rm,
が 線 形 写 像 に な る こ と を示 せ.
TA(x)=Ax
お くと
6.2 線 形 写 像T1:U→V,T2:V→Wに
対 し,写
像
T2оT1:U→W,T2оT1(x)=T2(T1(x))(x∈U) は 線 形 写 像 に な る こ と を 示 せ. 6.3 線 形 写 像T:V→W対
し,im(T),ker(T)は
そ れ ぞ れ W,V
の部分
空 間 に な る こ と を 示 せ. 6.4 線 形 写 像T:V→Wに
対 し,以
下 が 成 立 す る こ と を 示 せ.
dim(ker(T))+dim(im(T))=dim(V)
6.5 n 次 元 ベ ク トル 空 間 V か ら m 次 元 ベ ク トル 空 間 W へ の 線 形 写 像 を T:V→Wと
す る.こ の と き,次 のm×n行
列
が T の 表 現 行 列 と な る よ う な V と W の 基 底 が 存 在 す る こ と を 示 せ.た r=dim(im(T))でEr,Op
,qは そ れ ぞ れ r次 の 単 位 行 列,p×q零
だ し,
行 列 を意 味
す る. 6.6 行 列A に 対 し,A
で 定 義 さ れ る 線 形 写 像TA:Rn→Rm,TA(x)=Ax(x∈Rn)
は 標 準 基 底{e1,e2,…,en},{e'1,e'2,…,e'm}に
あ る こ と を 示 せ. 6.7 基 底 の 変 換 行 列 は 正 則 行 列 に な る こ と を 示 せ.
関 す る表 現 行 列 で
7 1変数関数の微 分
7.1
定 義7.1.1(極
限)実数a
限
を 含 む 開 区 間 か ら a を 除 い た 集 合 を含 む 集 合 X
(例 え ば,X=R,R-{a}等)を 数b がx→aに
極
定 義 域 に も つ 関 数 をf:X→Rと
お け るf(x)の
極 限 と は,任
の 実 数 δ が 存 在 して"0<│x-a│< を い い,"x→aの
意 の 正 の 実 数 ε に 対 し て,あ
δ な ら ば|f(x)-b|
と きf(x)→b"ま
す る.実
た は"〓
る正
< ε"が 成 立 す る と き
f(x)=b"と
表 す.
注 意 (1)こ の 定 義 で は,a 自身 の f に よ る値 は不 問 に して い る.a は必 ず しも f の 定 義 域 に属 さ な くて も よい. (2)極 限 は 存 在 す る とす れ ば た だ 1つ で あ る. (3)極 限 の 定 義 に用 い た 言 い 方 は ε-δ 論 法 と呼 ば れ る. 例7.1.2(自
然 対 数 の 底)f:{x∈R|-1<x<0ま
f(x)=(1+x)1/xに
対 し,limf(x)が
限 値 を e と 表 し,自
た は0<x}→R,
存 在 す る こ と が 知 ら れ て い る.こ
然 対 数 の 底 と 呼 ぶ.e
は 約2.7の
実 数 で あ る(例7.2.3
参 照).
定 理7.1.3(極 (1)関 lim
限 の 性 質)
数f:R→R,g:R→Rに
g(x)=cの
と き,
(ⅰ)lim(f(x)±g(x))=b±c,(ⅱ)limf(x)g(x)=bc.
の極
対 し て,a∈R,limf(x)=b,
(ⅲ)c≠0の (2)関
と き,lim
数f:R→R,g:R→Rに
limg(x)=cの
対
f(x)=b,
と き,limgоf(x)=c.
例 題7.1.4
定 理7.1.3(極
限 の 性 質)の(1)(ⅱ)を
解 答 ε を 正 の 実 数 と す る.仮
定 よ り,任
実 数 δ が 存 在 し て,0<│x-a│< な る.す
し て,a,b∈R,lim
示 せ.
意 の 正 の 実 数 ε'に 対 し,あ
δ な ら ば│f(x)-b│<
ε',│g(x)-c|
る正 の < ε'と
る と,
│ f(x)g(x)-bc│=│(f(x)-b)g(x)+b(g(x)-c)│ 〓│ f(x)-b││g(x)│+│b││g(x)-c│〓 こ こ で,ε'は
≠0
ε'(│c│+ε')+│b│ε'=ε'2+(│b│+│c│)ε'
任 意 で あ る か ら,│b│+│c│=0の
と き ε'<〓,│b│+│c│ と な る よ う に ε'を と れ ば,
の と き ε'<min
│ f(x)g(x)-bc│<
ε と な る. □
例 題7.1.5
関 数f:R→R,f(x)=x2に
対 し ,lim
f(x)=4で
あ る
こ と を極 限 の 定 義 に従 って 示 せ(ε-δ論 法 を用 い る).
解 答 X=x-2つ
ま りx=x+2と
2)2-4=X2+4X.し 0<│x-2│<
お く とf(x)-4=x2-4=(X+
た が っ てx2-4=(x-2)2+4(x-2).し
たがって
δな らば
│f(x)-4│=│x2-4│=│(x-2)2+4(x-2)│〓│x-2│2+4│x-2│< δ2+4δ
そ こ で,ε
>0に
対 し,δ2+4δ〓
ε と な る δ を 求 め た い の で,2
の 方 程 式 δ2=ε/2,4δ=ε/2を
そ れ ぞ れ 解 く と,δ=√
そ こ で δ=min{√
す れ ば δ2+4δ〓
問 題7.1.6
ε/2,ε/8}と
次 を 示 せ(ε-δ 論 法 を 用 い る).
ε/2,δ=ε/8と
ε/2+ε/2=ε
つ
な る.
と な る. □
(1)f:R→R,f(x)=3xに
対 し,lim
(2)f:R→R,f(x)=2x2-1に
f(x)=3
対 し,lim
(3)f:R→R,f(x)=3x3+x2-xに
対 し,lim
7.2
定 義7.2.1(連 x→aと
続)関
f(x)=-1
関数 の 連続 性
数f:R→Rがa∈Rに
し た と き のf(x)の
lim f(x)=f(a)と
f(x)=7
お い て 連 続 で あ る と は,
極 限 bが 存 在 し てf(a)=bと
な る こ と で あ る.任
な る と き,つ
ま り,
意 の 実 数 に お い て 連 続 と な る と き,f
は 連 続 で あ る と い う.
定理7.2.2(多 例7.2.3(指
項 式 関 数 の 連 続 性) 多 項式 関 数 は連 続 で あ る. 数 関 数,対
(ap/q)q=apと
数 関 数)(1)a>0と
す る.p/q∈Qに
な る実 数 で あ る.f:Q→R,f(p/q)=ap/qは
Rを定 義 域 とす
る 連 続 関 数 に 一 意 的 に拡 張 さ れ る こ とが 知 られ て い る.す F:R→Rでp/q∈Qな
らばF(p/q)=ap/qと
に 対 す る 値 をaxと
表 す.F
{x∈R│x>0},f(x)=axの と す る 対 数 関 数 と い い,そ
例 題7.2.4 に 対 しlim
な る ものが 存 在 す る.F
考 え る と,逆
の 値 をlogaxと た,自
表 す.x,y∈Rに
のx∈R
a を底 対 し,y=axと
然 対 数 の底 eを底 とす る 指 数 関数 を 自然 対
の 値 を 底 e を 省 略 してlogxと
表す .
関 数f:R→R,f(x)=x3-x2と
f(x)=a3-a2=f(a)で
(ε-δ論 法 を 用 い る).し
続 関数
関 数 が あ る.f:R→
逆 関 数f-1:{x∈R│x>0}→Rを
同 値 で あ る .ま
数 関 数 と い い,そ
な わ ち,連
を 指 数 関 数 と い う.
(2)指 数 関 数 は 値 域 を{x∈R│x>0}と
x =logayは
対 し,ap/qは
た が っ て,f
す る.任
意 のa∈R
あ る こ と を極 限 の 定 義 に 従 っ て 示 せ は 連 続 で あ る.
解 答 0<│x-a│< │
δ な ら ば,
f(x)-(a3-a2)│=│x3-x2-a3+a2│=│(x-a)3+(3a-1)(x-a)2+
(3a2-2a)(x-a)│〓│x-a│3+│3a-1││x-a│2+│3a2-2a││x-a│<
δ3+
│3a-1│δ2+│3a2-2a│δ.
(a=1/3の
場合)
(a=0,2/3の
場 合)
(そ の 他 の場 合)
と す れ ば,0<│x-2│<
δ な ら ば│f(x)-(a3-a2)│<
注 意 (1)X=x-aつ
ま りx=X+aと
ε.
お く とx3-x2-a3+a2=
(X+a)3-(X+a)2-a3+a2=X3+(3a-1)X2+(3a2-2a)X.し
た
が っ てx3-x2-a3+a2=(x-a)3+(3a-1)(x-a)2+(3a2-2a)(x-a). (2)δ3+│3a-1│δ2+│3a2-2a│δ〓 程 式
ε と な る δ を 求 め た い の で,3
δ3=ε/3,│3a-1│δ2=ε/3,│3a2-2a│δ=ε/3を
δ=√ε/3│3a-a│(た
そ れ ぞ れ 解 く と,δ=3√ε/3,
だ しa≠1/3),δ=ε/3│3a2-2a│(た
だ しa≠0,2/3)と
そ こ で δ を 上 の よ う に 選 べ ば,δ3+│3a-1│δ2+│3a2-2a│δ 問 題7.2.5
次 の 関 数 fに 対 し て, 任 意 のa∈Rに
で あ る こ と を 示 せ(ε-δ 論 法 を 用 い る).た (1)f:R→R,
f(x)=5x+1
(2)f:R→R,
f(x)=x2-2x+5
(3)f:R-{0}→R,
例 題7.2.6
し,limf(x)=f(a)
だ し,(3)はa≠0と
項 式 関 数 の 連 続 性)を
な る.
< ε と な る.
f(x)=1/x
定 理7.2.2(多
つ の 方
示 せ.
す る.
解 答 ま ず,定 a∈Rと
数 関 数f:R→R,
す る.ε
>0に
f(x)=cが
対 し, │x-a│<1な
連 続 で あ る こ と を 示 す. ら ば,
│ f(x)-f(a)│=│c-c│=0<
次 に,恒
等 関 数g:R→R,
a∈Rと
す る.ε
>0に
多 項 式 関 数P:R→R, an∈Rと
す る.定 Iim
ε
g(x)=xが
連 続 で あ る こ と を 示 す.
対 し,│x-a│<
εな ら ば,│g(x)-g(a)│=│x-a│<
P(x)=a0+a1x+a2x2+…+anxn, 理7.1.3(極
限 の 性 質)よ
a0,a1,…,
り,
P(x)=lim(a0+a1x+a2x2+…+anxn)
=a0(lim1)+a1(limx)+a2(limx)2+…a
n(limx)n
=a0+a1a+a2a2+…+a
nan=P(a) □
7.3
定 義7.3.1(平
をxか
微
均 変 化 率) 関 数f:R→Rに
分
お い て,次
の値
らx'に 変 化 した と きの平 均 変 化 率 とい う.ま た,x か らx+hに
た と き の 変 化 量〓
f:R→R,f(x)=-2x2-1の
と き,
(1)f の 1か ら 4 に 変 化 した と き の 平 均 変 化 率 を 求 め よ. (2)f の 1 か ら-1
に 変 化 し た と き の 平 均 変 化 率 を 求 め よ.
(3)f の a か ら h だ け 変 化 し た と き の 平 均 変 化 率 を 求 め よ.
解 答 (1)
(2)
変化 し
を x か ら h だ け変 化 した と きの 平 均 変 化 率
と呼 ぶ こ と も あ る.
例 題7.3.2
ε.
(3)
問 題7.3.3
次 の 関 数 に対 し,a か ら h だ け変 化 した と きの平 均 変 化 率 を求
め よ. (1)f:R→R,f(x)=x (2)f:R→R,f(x)=c
(た だ し,c は 実 数 定 数)
(3)f:R→R,f(x)=-2x3+2x2-x+3 (4)f:R-{0}→R,
f(x)=1/x
(た だ し,a,a+h≠0)
(5)f:R→R,f(x)= (6)f:R→R,f(x)=xn 定 義7.3.4(微
(た だ し,n
分)関
は 自 然 数)
数f:R→Rがa∈Rに
お い て 微 分 可 能 で あ る と は,
〓が 存 在 す る と き を い う.こ の と き,こ の極 限 の 値 を fの a にお け る微 分係 数 とい いf'(a),Df(a)等
と表 す.さ
らに,任 意 の 実 数 にお い
て f の微 分 係 数 が 存 在 す る と き,微 分 可 能 で あ る とい う.ま た f が微 分 可 能 で あ る と き,各x∈Rに f':R→Rが
対 し x に お け る f の 微 分 係 数f'(x)を
対 応 させ る 関 数
考 え られ る.こ の 関 数 を f の 導 関 数 とい う.
定 理7.3.5(微
分 可 能 関 数 の 連 続 性) 関 数f:R→Rは,a∈Rに
おいて微
分 可 能 な ら ば,a で 連 続 で あ る.
例 題7.3.6 f'(a)=3a2+1で 関 数 はf':R→R,
解答
f:R→R,f(x)=x3+xに あ る こ と を 示 せ.し f'(x)=3x2+1で
対 し,任 た が っ て,f あ る.
意 のa∈Rに
は 微 分 可 能 で,そ
対 し, の導
問 題7.3.7
次 の 関数 の導 関 数 を求 め よ.
(1)f:R→R,
f(x)=2x
(2)f:R→R,
f(x)=c
(3)f:R→R,
f(x)=2x2+3x+1
(4)f:R→R,
f(x)=x3-2x2+x+2
(5)f:R-{0}→R,
定 理7.3.8(微 g:R→Rに
(cは 実 数 定 数)
f(x)=1/x
分 に関 す る性 質)実
数a と微 分 可 能 な 2つ の 関 数f:R→R,
対 して,af,f±g,fg,f/g,gof,f-1,も
微 分 可 能 で,次
立 す る. (1)(af)'(x)=af'(x) (2)(f±g)'(x)=f'(x)±g'(x) (3)(fg)'(x)=f'(x)g(x)+f(x)g'(x) (4)g(x)≠0の
と き,
(5)(gof)'(x)=g'(f(x))f'(x) (6)(f-1)'(x)=(f'(f-1(x))-1
例 題7.3.9
a>0と
す る.
(1)f:{x∈R│x>0}→R,
f(x)=logaxの
(2)f:{x∈R│x>0}→R,
f(x)=axの
導 関 数 を 求 め よ. 導 関 数 を 求 め よ.
解 答 (1)
(2)g:{x∈R│0<x}→R, xloga.よ
g(x)=log
っ て,(gof)'(x)=g'(f(x))f'(x)=loga.し
xと
す る と,
gof(x)=log ax= た が っ て,
が成
例 題7.3.10 a∈Rと
す る.関
xaの 導 関 数 を 求 め よ
数f:{x∈R│x>0}→R,f(x)=
.
解 答g:{x∈R│x>0}→R,g(x)=logxと 1ogxa=alogx.よ
例 題7.3.11
っ て,(gof)'(x)=g'(f(x))f'(x)=a/x.し
す る と,gof(x)= た が っ て,
次 の 関数 の導 関 数 の値 を求 め よ.
(1)f:R→R,f(x)=5x (2)f:R→R,f(x)=2x3+3x-1 (3)f:R→R,f(x)=(x2+x)(2x3-x+1) (4)f:R→R,f(x)=〓 (5)f:R→R,f(x)=(x2+x+1)10
(6)f:{x∈R│0<x}→R,f(x)=√x
解 答 (1)f'(x)=5(x)'=5・1=5 (2)f'(x)=2(x3)'+3(x)'-(1)'=2・3x2+3・1-0=6x2+3 (3)f'(x)=(x2+x)'(2x3-x+1)+(x2+1)(2x3-x+1)' =(2x+1)(2x3-x+1)+(x2+1)(6x2-1)=(4x4+2x3-2x2+x+1)+
(6x4+5x-1) =10x4+2x3+3x2+x
(5)g:R→R,g(x)=x10,h:R→R,h(x)=x2+x+1と
す る と,
f =gоhで
あ る.g'(x)=10x9,h'(x)=2x+1で
あ る か ら,合 成 関 数 の 微 分 よ
り,f'(x)=g'(h(x))h'(x)=g'(x2+x+1)h'(x)=10(x2+x+1)9(2x+1). (6)g:R→R,g(x)=x2,と で あ る.g'(x)=2xと,合
成 関 数 の 微 分 よ り,(gоf)'(x)=g'(f(x))f'(x)=
2〓'(x)=(x)'=1.よ
問 題7.3.12
す る と, gоf(x)=g(f(x))=(√x)2=x
っ て,f'(x)=
(x>0).
次 の 関 数 の導 関 数 の値 を求 め よ.
(1)f:R→R,f(x)=5
(2)f:R→R,f(x)=-3x+1 (3)f:R→R,f(x)=x2+3x-1 (4)f:R→R,f(x)=3x3+2x2-1
(5)f:R→R,f(x)=(2x+1)(3x+2) (6)f:R→R,f(x)=(x2+2x+1)(2x3+3x+1) (7)f:R→R,f(x)= (8)f:R→R,f(x)=
(9)f:R→R,f(x)=(x2-x+1)10+(x2-x+1)5+1 (10)f:R→R,f(x)= (11)f:R→R,f(x)=e5x+1 (12)f:R→R,f(x)=log(1+x2)
7.4
定 義7.4.1(増
加, 減 少, 極 大, 極 小) 関 数f:R→Rとa∈Rに
(1)あ るc>0が "a<x<a+cな が 成 り 立 つ と き,f "a<x<a+cな が 成 り 立 つ と き,f (2)あ るc>0が
関 数 の 極 値
存 在 し て, ら ばf(a)<f(x)"か
つ"a-c<c<aな
はa に お い て 増 加 し て い る と い う.ま ら ばf(a)>f(x)"か
つ"a-c<x<aな
はa に お い て 減 少 し て い る と い う. 存 在 し て,
対 し,
ら ばf(x)<f(a)" た, ら ばf(x)>f(a)"
"x∈]a
-c
,a+c[-{a}な
が 成 り立 つ と き,f "x∈]a
-c
ら ばf(x)〓f(a)"
はa に お い て 極 大 値f(a)を
,a+c[-{a}な
と る と い う.ま
ら ばf(x)〓f(a)"
が 成 り立 つ と き,f はa にお い て 極 小 値f(a)を を 総 称 し て,極
と る とい う.極 大 値 と極 小 値
値 と い う.
定 理7.4.2(増 と,a∈Rに
た
加,減 少,極 値 の微 分 に よ る判 定)微
分 可 能 な関 数f:R→R
対 し,
(1)f'(a)>0な
ら ば,f
はa に お い て 増 加 し て い る.
(2)f'(a)<0な
ら ば,f
はa に お い て 減 少 し て い る.
(3)a∈Rに
お い て,f
例 題7.4.3
が 極 値 を と る な ら ば,
関 数f:R→R,
f'(a)=0で
f(x)=x3-xの
あ る.
極 値 を 調 べ よ.
よ り,f が極 値 を と る可
解答 と
能性 の あ る の は に対 し
に お い て の み で あ る.さ
な の で,
に対 し に対 し よ っ て,次
ら に,
な の で,
な の で,
の 表 を 得 る.
し た が っ て,f(x)は,
の と き,極 大 値
を と る. □
問 題7.4.4
次 の 関 数 の 極 値 を 調 べ よ.
(1)f:R→R,f(x)=x2+3x+1 (2)f:R→R,f(x)=x3+1
(3)f:R-{0}→R,f(x)=x+1/x
7.5
定 義7.5.1(関
関 数 の 近 似 と微 分
数 の 変 化 量 の 近 似)関
数f:R→Rとa∈Rに
対 し,f のa
に お け る 変 化 量 を 表 す 関 数V:R→R,V(x)=f(a+x)-f(a)を
考 え る.
1次 関 数L:R→R,L(x)=αxが,
を満 た す と き,L は,f のa に お け る 変 化 量 を表 す 関 数V を最 も よ く近 似 す る 1次 関 数 とい う.f がa に お い て 微 分 可 能 な らば ,
よ り,L(x)=f'(a)xで
あ る.こ
の 場 合a か らa+hに
誤 差 は│V(h)-L(h)│=│f(a+h)+f(a)-f'(a)h│と こ の 1次 関 数L
例 題7.5.2
を f のa に お け る 微 分 と も い う(定
関 数f:R→R,f(x)=2x2-3x+1と
変 化 した と き の 近 似 の な る. 義8.1.2参
照).
す る,
(1)2 に お け るf の 変 化 量 を 最 も よ く近 似 す る 1次 関 数 と そ れ ら の 誤 差 を 求 め よ.
(2)aにお け る f の 変 化 量 を最 もよ く近似 す る 1次 関 数 とそ れ らの 誤 差 を求 め よ.
解 答 f は微 分 可 能 で あ り,f'(x)=4x-3だ
か ら,
(1)2にお け る f の 変 化 量 を最 もよ く近 似 す る 1次 関 数L は L:R→R,L(x)=f'(2)x=(4・2-3)x=5x
ま た,誤
差 は
│f(2+ん)-f(2)-L(h)│=│f(2+ん)-f(2)-5ん│ =│2(2+h)2-3(2+h)+1-(2・22-3・2+1)-5h│=2h2
(2)aに お け る f の 変 化 量 を最 もよ く近似 す る 1次 関 数 L は L:R→R,L(x)=f'(a)a=(4a-3)x
ま た,誤
差 は
│f(a+h)-f(a)-L(h)│=│f(a+h)-f(a)-(4a-3)h│ =│2(a+h)2-3(a+h)+1-(2a2-3a+1)-(4a-3)h│ =│2(a2+2ah+h2)-3(a+h)+1-(2a2-3a+1)-(4a-3)h│ = 2h2 □
問題7.5.3
次 の 関 数 f に対 して,a にお け る fの 変 化 量 を最 もよ く近 似 す
る 1次 関数 とそ れ らの誤 差 を求 め よ. (1)f:R→R,f(x)=3x+1 (2)f:R→R,f(x)=2x2+5x+2 (3)f:R→R,f(x)=x3-3x+1 (4)f:R-{0}→R,f(x)=1/x
(a≠0)
章
末
問 題
7.1 定 理7.1.3(極
限 の 性 質)の(2)を
示せ .
7.2 定 理7.3.8(微
分 に 関 す る 性 質)の(3)と(5)を
示せ .
7.3 次 の 定 理 が 成 立 す る こ と が知 られ て い る .
定理(最 大値の原理) 閉区間を定義域 とす る連続 関数 には最大値 と最小 値が あ る .
こ の 定 理 を用 い て,次 の 定 理 を証 明 せ よ. 定理(平 均 値 の定 理)f:[a,b]→Rを が 存 在 して,
微 分 可 能 な関数 とす る と,あ るc∈]a,b[
8 多変数関数の微分
8.1
定 義8.1.1(n f:Rn→Rを
変 数 関 数)Rn(ま
た は そ の 部 分 集 合)を
n 変 数 関 数 と い う.fに
f(x)=f(x1,x2,…,xn)と 定 義8.1.2(n Rnに
n変 数 関 数 の微 分
定 義域 とす る関数
よ るx=(x1,x2,…,xn)∈Rnの
値 を
表 す.
変 数 関 数 の 微 分)関
数f:Rn→Rがa=(a1,a2,…,an)∈
お い て 微 分 可 能 で あ る と は,次
の 式 を 満 た す 1 次 関 数L:Rn→R,
L(x)=L(x1,…,xn)=α1x1+…+αnxn,α1,…,αn∈Rが
存在 す る こ
と で あ る.
一 般 に
,x=(x1,…
こ の と き,1
,xn)に 次 関 数
Df(a)=Df(a1,a2,…,an)と
定 義8.1.3(微
と定 義 す る.
し│x│=√x21+…+x2n
f のa=(a1,a2,…,an)に
お け る 微 分 と い い,
表 す.
分 可 能)f:Rn→RがRnの
で あ る と き,f:Rn→Rは
例 題8.1.4
L を
対
すべ ての点 にお いて微分 可能
微 分 可 能 で あ る と い う.
2 変 数 関 数f:R2→R,f(x1,x2)=3x1x2-2x2と
す る
と き,次
を微 分 の 定 義 に 従 っ て 確 か め よ.
(1)fの(1,0)に
お け る 微 分 は,Df(1,0)(h,k)=k.
(2)fの(a,b)に
お け る 微 分 は,Df(a,b)(h,k)=3bh+(3a-2)k.
解 答 (1)
h≠0の
場合
(h=0の
場 合)
(h≠0の
場 合)
〓よ り,
〓 で あ る.
〓し た が っ て,
(2)
〓(h=0の
場 合)
〓(h≠0の
場 合)
し た が っ て,
問 題8.1.5 (1)
(2)
(3)
次 を微 分 の 定 義 に 従 い 確 か め よ. 〓(1,2)に
〓(1,1)に
お け る 微 分 は,
お け る 微 分 は,
〓(a,b)に
お け る 微 分 は,
8.2 方 向 微 分,偏
定 義8.2.1(方
向 微 分)関
(υ1,υ2,…,υn)∈Rnと
数f:Rn→Rと
す る.極
が 存 在 す る と き,f
向 に 方 向 微 分 可 能 で あ る と い う.こ
定 義8.2.2(方
し,a=(a1,a2,…,an),υ=
限 値
はa=(a1,a2,…,an)に
け る,υ=(υ1,υ2,…,υn)方
微分
お い て,υ=(υ1,υ2,…,υ
の 極 限 値 を f のa=(a1,a2,…,an)に
向微 分 可 能)f:Rn→RがRnの
と す る と き,ei方
微 分)特
お
向 の 方 向 微 分 で あ る と い い,Dυf(a)と
の 方 向 に方 向微 分 可 能 で あ る と き,f:Rn→Rは 定 義8.2.3(偏
n)方
表 す.
す べ ての 点 に お い て すべ て 方 向 微 分 可 能 で あ る とい う.
に,ei∈Rn,(i=1,2,…,n)(Rnの
基 本 ベ ク トル)
向 の 方 向 微 分 を 第i 成 分 方 向 の 偏 微 分 と い い,Dif(a)と
表 す.
で あ る.
例 題8.2.4
関 数f:R2→R,f(x1,x2)=x21+2x22に
対 し て,
(1)(2,1)に
お け る(1,-1)方
(2)(2,1)に
お け る(1,1)方
(3)(2,1)に
お け る 第 1 成 分 方 向 の 偏 微 分Df1(2,1)を
求 め よ.
(4)(2,1)に
お け る 第 2 成 分 方 向 の 偏 微 分Df2(2,1)を
求 め よ.
(5)(a1,a2)に
解答
(1)
向 の 方 向 微 分Df(1,-1)(2,1)を 向 の 方 向 微 分Df(1,1)(2,1)を
お け る(υ1,υ2)方
求 め よ. 求 め よ.
向 の 方 向 微 分Df(υ1,υ2)(a1,a2)を
求 め よ.
(2)
(3)
(4)
(5)
問 題8.2.5
関 数f:R2→R,
f(x1,x2)=x1+2x1x2に
対 し て,
(1)(2,1)に
お け る(1,-1)方
(2)(2,1)に
お け る(1,1)方
(3)(2,1)に
お け る 第 1成 分 方 向 の 偏 微 分Df1(2,1)を
求 め よ.
(4)(2,1)に
お け る 第 2成 分 方 向 の 偏 微 分Df2(2,1)を
求 め よ.
(5)(a1,a2)に 問 題8.2.6
向 の 方 向 微 分Df(1,-1)(2,1)を 向 の 方 向 微 分Df(1,1)(2,1)を
お け る(υ1,υ2)方 関 数f:R2→R,
求 め よ. 求 め よ.
向 の 方 向 微 分Df(υ1,υ2)(a1,a2)を f(x1,x2)=x31-x32に
対 し て,
(1)(2,1)に
お け る(1,-1)方
向 の 方 向 微 分Df(1,-1)(2,1)を
(2)(2,1)に
お け る(1,1)方
(3)(2,1)に
お け る 第 1成 分 方 向 の 偏 微 分Df1(2,1)を
求 め よ.
(4)(2,1)に
お け る 第 2成 分 方 向 の 偏 微 分Df2(2,1)を
求 め よ.
向 の 方 向 微 分Df(1,1)(2,1)を
求 め よ.
求 め よ. 求 め よ.
(5)(a1,a2)に
定 理8.2.7(微 向微 分 可 能,特 Rn→Rは
お け る(υ1,υ2)方
向 の 方 向 微 分Df(υ1,υ2)(a1,a2)を
分 の偏 微 分 に よ る 表 現)関 に偏 微 分 可 能 で あ る.こ
数f:Rn→Rは
求 め よ.
微 分 可 能 な ら方
の と きa に お け る f の 微 分Df(a):
次 で与 え られ る. Df(a)(υ)=Df(a)(υ1,υ2,…,υn) =Dfυ(a)=D1f(a)υ1+D2f(a)υ2+…+Dnf(a)υn
例 題8.2.8
関 数f:R2→R,f(x1,x2)=x21-x1x2に
(1)(1,2)に
お け る 微 分Df(1,2)を
求 め よ.
(2)(a,b)に
お け る 微 分Df(a,b)を
求 め よ.
解答 (1)
よ っ て,Df(1,2):R2→R,
Df(1,2)(h,k)=D1f(1,2)h+D2f(1,2)k=0h+(-1)k=-k (2)
対 し て,
よ っ て,
Df(a,b):R2→R Df(a,b)(υ1,υ2)=D1f(a,b)υ1+D2f(a,b)υ2=(2a-b)υ1-aυ2 □
問 題8.2.9
関 数f:R2→R,f(x1,x2)=x1+x2+x1x2に
対
(1)(0,0)に
お け る 微 分Df(0,0)を
求 め よ.
(2)(a,b)に
お け る 微 分Df(a,b)を
求 め よ.
問 題8.2.10
関 数f:R2→R,f(x1,x2)=x21x22に
対
(1)(1,2)に
お け る 微 分Df(1,2)を
求 め よ.
(2)(a,b)に
お け る 微 分Df(a,b)を
求 め よ.
章
8.1
定 理8.2.7を
8.2
f:R2→R,g1:R→R,g2:R→Rを
末
し て,
し て,
問 題
示 せ. 微 分 可 能 と す る.
h:R→R,h(x)=f(g1(x),g2(x))
と す る と き,次
を 示 せ.
h'(x)=Df(g1(x),g2(x))(g'1(x),g'2(x)) =D1f(g1(x),g2(x))g'1(x)+D2f(g1(x),g2(x))g'2(x)
9 積
9.1
定 義9.1.1(定 xn=bを
分
定
積 分) 閉 区 間[a,b]に
積
分
対 し,条 件a=x0<x1<
満 た すx0,x1,…,xn-1,xn∈Rを,[a,b]の
ま た,xk-xk-1,(k=1,2,…,n)の Ck∈[xk-1,xk]で
…
<xn-1<
分 割 とい う. 中 の 最 大 値 を 分 割 の 幅 と い う.
あ る 任 意 の 実 数ck(k=1,2,…,n)に
対 し て,実
数
Σ(xk-xk-1)f(ck)
が,分
割 を 分 割 の 幅 が 0 に 近 づ い て い く よ う な も の に 取 り替 え て い く か ぎ り,
ど の よ う な 分 割 に 対 し て も 一 定 の 実 数 に 近 づ く と き,f い う . ま た,そ 表 す.こ
の 一 定 の 実 数 を,f
の と き,[a,b]を
(1)∫aaf(x)dx=0と
可 能 で あ る.
の 定 積 分 と い い,∫abf(x)dxと
定 義 す る.
る.
続 関 数 の積 分可 能 性) 関 数f:R→Rが
な ら ば,f は[a,b]で
積分可能 と
積 分 区 間 と い う.
(2)∫abf(x)dx=-∫baf(x)dxと定義す
定 理9.1.2(連
の[a,b]で
は,[a,b]で
積 分 可 能 で あ る.し た が っ て,例
閉 区 間[a,b]で 連 続 えば多項式 関数は積分
定 理9.1.3(定
積 分 の 性 質)f:R→Rは
積 分 可 能 と す る.
(1)∫baf(x)dx=∫caf(x)dx+∫bcf(x)dxが
成 立 す る.
(2)∫ba(αf(x)+βg(x))dx=α∫baf(x)dx+β∫bag(x)dxが
(3)閉 区 間[a,b]で
成 立 す る.
の f の 最 大 値 と最 小 値 を そ れ ぞ れ M,m
とす る と,以 下
が 成 立 す る.
(b-a)m〓∫baf(x)dx〓(b-a)M
例 題9・1・4 関 数f:R→R,f(x)=x2に
対 し,定 積 分∫10f(x)dxの
値 を定 積 分 の定 義 に従 っ て 求 め よ.
解 答 f は 閉 区 間[0,1]で で あ る.[0,1]の
い く と,こ
連 続 で あ るか ら,定 理 よ りf は[0,1]で 1/n,2/n,…,n-1/n, 1を と る.n
分 割 と して0,
の 分 割 の 幅 は 0 に 近 づ い て い く.区
間
積 分可能
を 大 き く して して
内 の 数 と してk/n
を と る.
こ こ で,nを
大 き く して い く と こ の 数 は
1/3に 近 づ い て い く. し た が っ て,∫10f(x)dx=∫10x2dx=1/3で
注 意 積 分 可 能 で あ る こ とは 知 っ て い る の で,区
間[0,1]の
あ る. □
分 割 は分 割 の 幅
が 0に 近 づ く もの な ら何 を採 用 して もよ い し,分 割 に よ って 決 まる 各 区 間 内 の 数 もど れ を と っ て も よい. 問 題9.1.5
次 の 定 積 分 の値 を定 積 分 の 定 義 に従 っ て 求 め よ.
(1)f:R→R,f(x)=5と
す る と き,∫10f(x)dx.
(2)f:R→R,f(x)=3-xと
す る と き,∫1-1f(x)dx.
(3)f:R→R,f(x)=(x-1)(x-2)と
す る と き,∫21f(x)dx.
9.2
定 義9.2.1(原 で,そ
始 関数)関
の 導 関 数F':R→Rが
原
始
関
数f:R→Rと
数
す る.微 分 可 能 な関 数F:R→
R
f に等 しい もの を,f の 原 始 関数 とい う.一 般
に,関 数 F が 関 数 f の 原 始 関 数 で あ れ ば,任 意 の定 数 cに対 し,関 数F+cは f の原 始 関 数 で あ り,逆 に任 意 の f の原 始 関 数 は適 当 なc∈RでF+cと
表さ
れ る . 関 数 f の 原 始 関 数 を ま とめ て 考 え て,f の 不 定 積 分 と呼 び,∫f(x)dx と表 す こ とが あ る.
例9.2.2(原
始 関 数)F:R→R,F(x)=xn+1/n+1+c(c
す る と,F'(x)=xnで
あ る か ら,F
は 任 意 の 定 数)と
はf:R→R,f(x)=xnの
原 始関数 で
あ る.
例 題9.2.3
次 の 関 数 の 原 始 関 数 を 求 め よ.
(1)f:R→R,f(x)=x+3 (2)f:R→R,f(x)=x3+2x2-x+1
解 答 原 始 関 数 が 1つ 見 つ か れ ば,そ 関 数 で あ る.ま
れ に定 数 を 加 え た もの はす べ て 原 始
た,f:R→R,f(x)=xnの
f(x)=1/n+1xn+1で
(1)F:R→R,F(x)=x2/2+3xと
あ る こ と と,微
原 始 関 数 の 1つ がf:R→R, 分 の 性 質 を用 い る .
す る と,
で あ る か ら,F は f の 原 始 関 数 で あ る.し
たが っ て,f の 原 始 関 数 は
F:R→R,
F(x)=x2/2+3x+c
(c は 任 意 の 実 数)
〓 と す る と,
(2)
で あ る か ら,F
は fの 原 始 関 数 で あ る.し
たが っ て,f の 原 始 関 数 は
(cは 任 意 の 実 数) □
問題9.2.4
次 の 関 数 の 原 始 関 数 を求 め よ.
(1)f:R→R,
f(x)=3x+1
(2)f:R→R,
f(x)=x2-3x+1
(3)f:R→R,
f(x)=(x+1)(x+2)
(4)f:R→R,
f(x)=1/x2
9.3 定積 分 と原 始 関数 の 関係
定 理9.3.1(微
積 分 学 の 基 本 定 理)関
の 原 始 関 数 と す る.こ
例 題9.3.2
数F:R→Rを
の と き,
微 積 分 学 の 基 本 定 理 を用 い て,次
(1)
解 答 (1)f:R→R,
連 続 関 数f:R→R
(2)
の定 積 分 の値 を求 め よ. (3)
f(x)=x2と
し, F:R→R,
F(x)=x3/3と
す れ
ば,F
は fの 原 始 関 数 で あ る か ら,∫21f(x)dx=∫21x2dx=F(2)-F(1)=
(2)f:R→R,f(x)=x3+2x-1と
とす れ ば,F
し,F:R→R,F(x)=x4/4+x2-x
は f の 原 始 関 数 で あ る か ら,∫10f(x)dx=∫10(x3+2x-1)dx=
(3)f:R→R,f(x)=1/x2と
し,F:R→R,F(x)=-1/xと
す れ ば ,〓
よ り F は f の 原 始 関数 で あ るか
問 題9.3.3
微 積 分 学 の 基 本 定 理 を用 い て,次 の 定 積 分 の値 を求 め よ.
(1)∫32(1+2x)dx(2)∫1-1(1-x2)dxx
(3)∫30(x3+x2+x+1)dx(4)∫311/x2dxx
章 末 9.1 定 理9.1.3の(3)を
問 題
示 せ.
9.2 F1:R→R,F2:R→Rがf:R→Rの C が 存 在 して,F2=F1+Cと 9.3 (1)f:R→Rを G:R→Rと
す る.次
原 始 関 数 な ら ば,あ
る定数
な る こ と を 示 せ. 微 分 可 能,g:R→Rを
積 分 可 能 と し gの 原 始 関 数 を
式 を 示 せ.
∫ba f(x)g(x)dx=f(b)G(b)-f(a)G(a)-∫baf'(x)G(x)dx
(2)f:R→Rを
積 分 可 能 と し,g:R→Rを
微 分 可 能 と す る.次
∫ba f(g(x))g'(x)dx=∫g(b)g(a)f(x)dx
式 を 示 せ.
問題 解 答
● 第 1章 1.1.10
1.2.7
(1)(-1)
1.2.10
(2)
(1)A2,A3を
(3)
計 算 す る と,
こ れ よ り,
と推 測 さ れ る.こ あ る 値(例
の こ と を 示 す に は 帰 納 法 を用 い る.ま
え ば,k)初 で こ の 式 が 成 立 して い る と き,次
ず,n=1の の 値(k+1)に
と き は 正 しい.次
に
お い て もこの 式 が成
立 す る. と い う こ と を示 す.こ も成 立,し
の こ と が 示 せ れ ば,n=1の
た が っ て のn=2+13と
す る こ と が 示 さ れ る.(こ
き も成 立 …
と き成 立 して い る の で,n=1+1=2で とい う こ とに な りすべ て の n につ いて 成立
の よ う に 証 明 す る 方 法 を 数 学 的 帰 納 法 と い う.)で
は,
が 成 立 して い る と き,k+1の
と き も 正 し い こ と を 示 す.
で あ り,こ れ を計算 して
と な る.
(2)
で あ るの で,数 学 的 帰 納法 を用 い る まで もな く, n=3kの
と き, An=A3k=(A3)k)=Ek=E
n=3k+1の
と き,
An=A3k+1=A3kA=EA=A
n=3k+2の
と き,
A3k+2=A3kA2=EA2=A2
と なる(た だ し kは 正 の整 数). 注 意 (2)の 証 明 で数 学 的 帰 納 法 を使 わ な か った が,Ek=Eで か った ら数 学 的帰 納 法 を用 い る のが 1つ の 方法 であ る.
章末 問題 1.1
(1)
あ る とい うこ と を示 した
(2)ax2+by2+cz2+(b+e)xy+(c+h)yz+(g+i)xz 1.2 (1)δi,j+δi+2,j+δi,j+1 (2)δi+1,j+δi,j+1
1.3
1.4
よ り,
a2+bc=d2+bc=1 条 件 よ りa+d≠0な X は,次
の で,b=0,c=0と
の 4 通 り.
1.5
(1)
(2)n=3kの
と き,
n=3k+1の
と き,
n=3k+2の
と き,
,(a+d)b=(a+d)c=c な り, a2=d2=1を
得 る.こ
の こ と か ら行 列
● 第 2章 2.1.2
〓拡大係 数行列は〓
(1)係数 行列 は
ⅰ)
ⅱ )
,拡大係数行列 は
(2)係数 行 列 は
ⅰ)
ⅱ)
2.2.4
(1)拡 大 係 数 行 列 は 次 の よ う に 変 形 さ れ る.
よ って連 立 1次 方程 式 は
と な る の で,解
はx1=4,
x2=3,
x3=-2で
(2)拡 大 係 数 行 列 は 次 の よ う に 変 形 さ れ る.
あ る.
よ って連 立 1次 方程 式 は
と な る の で,解
はx1=-1,
x2=-1,
x3=0,
x4=1で
あ る.
2.3.7 (1)
↓ 1行 と 3行 を入 れ替 え る と
と な り,簡
約 な 行 列 と な る.
(3)
↓ 1行 に1/2を
と,簡
約 行 列 を得 る,
掛 けて
2.3.12 (1)
と簡 約 化 され,階
数 は 2 で あ る.
(2)
と 簡 約 化 さ れ,階
数 は 3で あ る.
(3)まず簡 約 化 して み る.
こ こ で,第
2 行,第
で き る の は λ ≠1の
3 行 の 主 成 分 を 1 に す る た め で 各 行 を(λ-1)で と き で,し
た が っ て 2 つ の 場 合 を 考 え な け れ ば な ら な い.
(ⅰ)λ=1,
(ⅰ)のと き行 列 は
割 りた い.そ
(ⅱ)λ
≠1
の操 作 が
と な る の で,さ
と な り,簡
ら に簡約 化 して
約 行 列 を 得 る.こ
さ て(ⅱ)の
の と き 階 数 は 2 で あ る.
と き は 第 2 行,第
3 行 を(λ-1)で
割 っ て,
こ こ で も,
(ⅲ)λ-2=0,
の 2通 りの場 合 が考 え られ て,(ⅲ)の
と な り簡 約 行 列 と な る.こ (ⅳ)の
と き は.第
(ⅳ)λ-2≠0
と き行 列 は
の と き階 数 は 4 で あ る.
4行 を(λ-2)で
割 って
と 簡 約 化 で き る.こ 2.4.2
の と き 階 数 は 4 で あ る.
(1)拡 大 係 数 行 列 は,
と変 形 され,こ れか ら主成 分 に対 応 しない 未知 数x4にc
を代 入 して
(cは任 意 の実 数)
(2)拡大 係 数行 列 は,
と 変 形 され,こ
れ か ら主 成 分 に 対 応 し な い 未 知 数x4,x5にc1,c2を
代 入 して
(c1,c2は
2.4.5
(1)拡大 係 数行 列 は,
と 変 形 さ れ,こ
の 方 程 式 は α ≠4/3の
と き解 を も た ず,α=4/3の
とき
任 意 の 実 数)
と な る の で,解
は
(cは任 意 の 実 数)
と な る.
(2)拡大係 数 行 列 は,
と 変 形 さ れ,こ
の 方 程 式 は α ≠1の
と な る の で,解
は
と き 解 を も た ず,α=1の
とき
(cは任意 の 実 数)
と な る. 2.5.4
(1)
(2)
2.5.6
章 末 問題 2.1 零 ベ ク トル で な い 行 ベ ク トル に 1 つ 主 成 分 が あ る の で.
2.2 拡大 係 数行 列 を変 形 して
と な り,α
≠2の
と き拡 大 係 数 行 列 の 階 数 は 4 と な り,解
な け れ ば な ら な い,こ
の と きさ ら に
と な る の で,β=1で
あ る.こ
の 個 数 は 1.し た が っ て,α=2で
の と きの解 は
(cは 任 意の 実 数)
2.3
(1)
(2)
2.4 (1)
別解
〓 とす る と,B2=0で
あ り,A=E+nBと
表 せ る.こ
の と き,
AnAm=(E+nB)(E+mB)=E+(n+m)B+nmB2=E+(n+m)B=An+m と な る.こ
れ か ら わ か る よ う に,B2=0と
(2) (1)よ
な る 行 列 B を 用 い れ ば 同 じ事 柄 が 成 立 す る.
り, AnA-n=A-nAn=A0=E
した が っ て,Anは
正則 行 列 で
(An)-1=A-n
●
第
3.1.6
3 章 (1)A∩B={3},
A∪B={1,2,3},
A-B={2},
A×B={(2,1),(2,3),(3,1),(3,3)} (2)A∩B={1,3},
A∪B={1,2,3,5},
A×B={(1,1),(1,3),(1,5),(2,1),(2,3),(2,5),(3,1),(3,3),(3,5)}
A-B={2},
(3)A∩B={1,2},A∪B={1,2,3},A-B=0, A×B={(1,1),(1,2),(1,3),(2,1),(2,2),(2,3)}
(4)A∩B=〓,A∪B={1,3},A-B=0,A×B=0 3.1.7
(1)A
の 部 分 集 合 全 体 の 集 合={0,{2},{3},A}
(2)A の 部分 集 合 全 体 の 集合={0,A} (3)A の 部 分 集 合 全 体 の 集 合={0,{x},{y},{z},{x,y}{y,z},{z,x},A} (4)A の 部 分 集 合 全 体 の 集 合={0,{(1,a)},{(1,b)},{(2,a)},{(2,b)},
{(1,a),(1,b)},{(1,a),(2,a)},{(1,a),(2,b)},{(1,b),(2,a)},{(1,b),(2,b)}, {(2,a),(2,b)},{(1,a),(1,b),(2,a)},{(1,a),(1,b),(2,b)},
{(1,a),(2,a),(2,b)},{(1,b),(2,a),(2,b)},A} 3.1.8
(1)A∩B=[3,4],A∪B=[2,5],
A-B=[2,3[
(2)A∩B=]3,4],A∪B=[2,5[,A-B=[2,3] (3)A∩B=]3,5],A∪B=[2,6[,A-B=[2,3]∪]5,6[ (4)A∩B={3},A∪B=[2,4],A-B=[2,3[∪]3,4] 3.1.10
ま ず,A∪(B∩C)⊂(A∪B)∩(A∪C)を
a∈AU(B∩C)と a∈0),よ
す る と,a∈Aま
示 す.
っ て(a∈Aま
a∈A∪C,よ
た はa∈B∩C,よ
た はa∈B)か
つ(a∈Aま
っ てa∈(A∪B)∩(A∪C).し
か つ(a∈Aま
す る と,a∈A∪
B か つa∈A∪C,よ
っ てa∈Aま
た は(a∈Bか
っ てa∈A∪(B∩C).し
つ
っ て(a∈Aま つa∈C),よ
た はa∈B) っ てa∈Aま
た
た が っ て(A∪B)∩(A∪C)⊂A∪(B∩C).
こ れ で,A∪(B∩C)=(A∪B)∩(A∪C)が
3.2.4
つ
示 す.
た はa∈C),よ
は(a∈B∩C),よ
た は(a∈Bか っ てa∈A∪Bか
た が っ てA∪(B∩0)⊂(A∪B)∩(A∪C).
次 に,(A∪B)∩(A∪C)⊂A∪(B∩C)を a∈(A∪B)∩(A∪C)と
っ てa∈Aま た はa∈C),よ
示 さ れ た.
N(A×B)=10×20=200,N(A∩B)=N(A)+N(B)-N(A∪B)=10+
15-20=5,A
の 部 分 集 合 の 個数=210=1024,A
のs 個 の 要 素 か ら な る 部 分 集 合 の 個
数=10C6=10!/6!4!=210.
章末問 題 3.1
ま ず,A-(B∪C)⊂(A-B)∩(A-C)を
a∈A-(B∪C)と はa∈C)で か つ(a∈Aか
す る と,a∈Aか
な い),よ
っ てa∈Aか
つa〓C),よ
示 す. つa〓B∪C,よ つ(a〓Bか
っ てa∈(A-B)∩(A-C).し
つa〓C),よ
っ てa∈Aか
つ((a∈Bま
っ て(a∈Aか
つa〓B)
た が っ てA-(B∪C)⊂
た
(A-B)∩(A-C). 次 に,(A-B)∩(A-C)⊂A-(B∪C)を a∈(A-B)∩(A-C)と てa∈Aか
示 す. す る と,(a∈Aか
つ(a〓Bか
よ っ てa∈Aか
つa〓C),よ
つa〓B∪C,よ
つa〓B)か
っ てa∈Aか
つ(a∈Aか
つ((a∈Bま
っ てa∈A-(B∪C).し
つa〓C),よ た はa∈C)で
た が っ て(A-B)∩(A-C)⊂
A-(B∪C). こ れ で,A-(B∪C)=(A-B)∩(A-C)が 3.2
ま ず 各x
KB∩C(x)+KC∩A(x))+KA∩B∩C(x)を x がA,B,C
示 さ れ た.
に 対 し,KA∪BUC(x)=(KA(x)+KB(x)+KC(x))-(KA∩B(x)+ 示 す.
の ど れ に も属 さ な い と き, KA∪B∪C(x)=0,(KA(x)+KB(x)+KC(x))-
(KA∩B(x)十KB∩C(x)+KC∩A(x)+KA∩B∩C(x)=0-0+0=0. x が A,B,C
の う ち の ち ょ う ど 1つ に 属 す と き, KA∪B∪C(x)=1,(KA(x)+KB(x)+
KC(x))-(KA∩B(x)+KB∩C(x)+KC∩A(x))+KA∩B∩C(x)=1-0+0=1. x が A,B,C
の う ち の ち ょ う ど 2つ に 属 す と き, KA∪B∪C(x)=1,(KA(x)+KB(x)+
KC(x))-(KA∩B(x)+KB∩C(x)+KC∩A(x))+KA∩B∩C(x)=2-1+0=1. x が A,B,C
の す べ て に 属 す と き, KA∪B∪C(x)=1,(KA(x)+KB(x)+KC(x))-
(KA∩B(x)十KB∩C(x)+KC∩A(x))+KA∩B∩C(x)=3-3+1=1. よ っ て,KA∪B∪C(x)=KA(x)+KB(x)+KC(x)-KA∩B(x)一KB∩C(x)-KC∩A(x)+ KA∩B∩C(x)が
示 さ れ た.
し た が っ て,N(A∪B∪C)=ΣKA∪B∪C(x)=Σ(KA(x)+KB(x)+KC(x)KA∩B(x)-KB∩C(x)-KC∩A(x)+KA∩B∩C(x))=ΣKA(x)+ΣKB(x)+ΣKC(x)
-ΣKA∩B(x)-ΣKB∩C(x)-ΣKC∩A(x)+ΣKA∩B∩C(x)=N(A)+N(B)+ N(C)-N(A∩B)-N(B∩C)-N(C∩A)+N(A∩B∩0).
● 第 4章 4.1.5
(1)f(2)=19,f(3)=-3
(2)f(1,2)=1,f(0,1)=5 (3)f(1,2,3)=0,f(-1,0,1)=0 (4)f(1,1,1)=4,f(1,2,3)=11
4.1.7
次 の 9 種 類 で あ る.
f1:X→Y;f1(1)=1,
f1(2)=1f2:X→Y,f2(1)=1,f2(2)=2
f3:X→Y,f3(1)=1,
f3(2)=3f4:X→Y,f4(1)=2,f4(2)=1
っ な い),
f5:X→Y,f5(1)=2,f5(2)=2
f6:X→Y,f6(1)=2,f6(2)=3
f7:X→Y,f7(1)=3,f7(2)=1
f8:X→Y,f8(1)=3,f8(2)=2
f9:X→Y,f9(1)=3,f9(2)=3
4.1.8
次 の24種
類 で あ る.
f01:X→X,
f01(1)=1,
f01(2)=2,
f01(3)=3,
f01(4)=4
f02:X→X,
f02(1)=1,
f03:X→X,
f03(1)=1,
f02(2)=2,
f02(3)=4,
f02(4)=3
f03(2)=3,
f03(3)=2,
f03(4)=4
f04:X→X,
f04(1)=1,
f04(2)=3,
f04(3)=4,
f04(4)=2
f05:X→X,
f05(1)=1,
f05(2)=4,
f05(3)=2,
f05(4)=3
f06:X→X,
f06(1)=1,
f06(2)=4,
f06(3)=3,
f06(4)=2
f07:X→X,
f07(1)=2,
f07(2)=1,
f07(3)=3,
f07(4)=4
f08:X→X,
f08(1)=2,
f08(2)=1,
f08(3)=4,
f08(4)=3
f09:X→X,
f09(1)=2,
f09(2)=3,f09(3)=1, f09(4)=4
f10:X→X,
f10(1)=2,
f10(2)=3,
f10(3)=4,
f10(4)=1
f11:X→X,
f11(1)=2,
f11(2)=4,
f11(3)=1,
f11(4)=3
f12:X→X,
f12(1)=2,
f12(2)=4,
f12(3)=3,
f12(4)=1
f13:X→X,
f13(1)=3,
f13(2)=1,
f13(3)=2,
f13(4)=4
f14:X→X,
f14(1)=3,
f14(2)=1,
f14(3)=4,
f14(4)=2
f15(2)=2,
f15(3)=1,
f15(4)=4
f15:X→X, f15(1)=3, f16:X→X,
f16(1)=3,
f16(2)=2,
f16(3)=4, f16(4)=1
f17:X→X,
f17(1)=3,
f17(2)=4,
f17(3)=1,
f17(4)=2
f18:X→X,
f18(1)=3,
f18(2)=4,
f18(3)=2,
f18(4)=1
f19:X→X,
f19(1)=4,
f19(2)=1,
f19(3)=2,
f19(4)=3
f20:X→X,
f20(1)=4,
f20(2)=1,
f20(3)=3,
f20(4)=2
f21:X→X,
f21(1)=4,
f21(2)=2,
f21(3)=1,
f21(4)=3
f22:X→X,
f22(1)=4,
f22(2)=2,
f22(3)=3,
f22(4)=1
f23:X→X,
f23(1)=4,
f23(2)=3,
f23(3)=1,
f23(4)=2
f24:X→X,
f24(1)=4,
f24(2)=3,
f24(3)=2,
f24(4)=1
4.2.3
(1)(f+g)(x)=f(x)+g(x)=(3x+2)+(x-1)=4x+1
(fg)(x)=f(x)g(x)=(3x+2)(x-1)=3x2-x-2 〓 (x≠1)
(2)(f+g)(x)=f(x)+g(x)=(-2x2+1)+(-3x-2)=-2x2-3x-1
(fg)(x)=f(x)g(x)=(-2x2+1)(-3x-2)=6x3+4x2-3x-2
(3)(f+g)(x)=f(x)+g(x)=(3x2+2x-1)+(-x2-2)=2x2+2x-3
(fg)(x)=f(x)g(x)=(3x2+2x-1)(-x2-2)=-3x4-2x3-5x2-4x+2
(4)(f+g)(x)=f(x)+g(x)=2+(3x2-2)=3x2 (fg)(x)=f(x)g(x)=2(3x2-2)=6x2-4
(5)(f+g)(x)=f(x)+g(x)=(x+2)+1/x=2+x+1/x(x≠0)
4.2.9
(1)fog(x)=f(g(x))=f(x-1)=3(x-1)+2=3x-1
gof(x)=g(f(x))=g(3x+2)=(3x+2)-1=3x+1
(2)fog(x)=f(g(x))=f(-3x-2)=-2(x-1)2+1=-2x2+4x-1 gof(x)=g(f(x))=g(-2x2+1)=-3(-2x2十1)-2=6x2x-5 f:{x│x〓0}→{y│y〓1}と
考 え る と き,
f:{x│x〓0}→{y│y〓1}と
考 え る と き,
f-1:{y│y〓1}→{x│x〓0},f-1(y)=
(3)fog(x)=f(g(x))=f(-x2-2)=3(-x2-2)2+2(-x2-2)-1=3x4+10x2+ 7
gof(x)=g(f(x))=g(3x2+2x-1)=-(3x2+2x-1)2-2=-9x4+12x3+2x2+ 4x-3 で あ り,
範 囲 で は
の2個 あ る .
で あ るy に対 し
範囲
f-
し た が っ て,
と考 え る と き,
と 考 え る と き,
g:{x〓0}→
{y│y〓-2}と
考 え る と き,
g-1:{y│y〓-2}→{x│x〓0},g-1(y)=√2+y g={x│x〓 0}→{y│y〓-2}と
考 え る と き,
g-1:{y│y〓-2}→{x│x〓0},g-1(y)=-√2+y
(4)fog(x)=f(g(x))=f(-x2-2)=2
gof(x)=g(f(x))=g(2)=3(2)2-2=10 a∈Rに 対 し,f:{a}→{2}と 1:{2}→{a}
考 え る と き,
,f-1(2)=a
g:{x│x〓0}→{y│y〓-2}と
考 え る と き,
g:{x│x〓0}→{y│y〓-2}と
考 え る と き,
(5)fog(x)=f(g(x))=
(x≠0)
gof(x)=g(f(x))=g(2)=1/2 f1:R→R
,f-1(y)=y-2
g-1:R-{0}→R-{0},g-1(y)=1/y
章 末 問 題 4.1 x1∈X1と
す る.
(f3of2)of3(x1)=f3of2(f3(x1))=f3(f2(f1(x1))) f3o(f2of3)(x1)=f3(f2of3(x1))=f3(f2(f1(x1))) 4.2
(1)な
ら ば(1)'を
示 す.f(x1)=f(x2)と
す る と,x1=gof(x1)=g(f(x1))=
g(f(x2))=gof(x2)=x2. (1)'な
ら ば(1)を
示 す.f(x)={y∈Y│あ
次 の よ う に 定 義 す る.y∈f(x)な g(y)=xと
す る.y〓f(x)な
ら ば(1)'よ
るx∈Xが りf(x)=yと
ら ば 勝 手 なx∈Xでg(y)=xと
あ っ てf(x)=y}と な るx∈Xが す る.す
お く.g
を
た だ 1つ あ る の で る と 任 意 のx∈X
に 対 し て,f(x)=yと (2)な
ら ば(2)'を
お く と, y∈f(x)な 示 す.任
意 のy∈yに
の で,g(y)=x,よ
っ てgof(x)=g(f(x))=x.
対 し,x=g(y)∈x,f(x)=f(g(y))=fog(y)=
y.
(2)'な
ら ば(2)を
示 す.y∈yと
よ う に 定 義 す る.(2)'よ と す る.す
す る.f-1(y)={x∈x|f(x)=y}と
りf-1(y)は
る とx∈f-1(y)な
空 集 合 で は な い.よ
お く.gを
っ てx∈f-1(y)を
次の
と っ てg(y)=x
の で,fog(y)=f(g(y))=f(x)=y.
● 第 5章 5.1.4
(1)WはR3の
部 分 空 間 で あ る.以
下 W が 定 義5.1.1の
す こ と を 確 か め る. 0+0-0=0,3×0+0+2×0=0 した が っ て,0∈W(条
件(1)).
に対 し (ai+bi)+(a2+b2)-(a3+b3)=(a1+a2-a3)+(b1+b2-b3)=0 3(a1十b1)+(a2十b2)+2(a3+b3)=(3a1+a2+2a3)+(3b1十b2+2b3)=0 な の で,a+b∈W(条
件(2)).
(ca1)+(ca2)-(ca3)=c(a1+a2-a3)=0 3(ca1)+(ca2)十2(ca3)=c(3a1十a2十2a3)=0
な の で,ca∈W(条
件(3)).
(2)
な ので,W
は 部分 空 間 で は な い.
条 件(1),(2),(3)を
満 た
(3)
なの で,W
は 部分 空 間 で は ない.
(4)
なの で,W 5.1.5
は部 分 空 間 で はな い. W が 条 件(1),(2),(3)を
(1)A0=0な a,b∈W,
の で,0∈Wで c∈Rと
あ る.
す る.
(2)Aa=0,Ab=0な (3)A(ca)=c(Aa)=cO=0.し 5.2.3
満 た す こ と を 確 か め れ ば よ い.
の で, A(a+b)=Aa+Ab=0+0=0.し た が っ て,
連 立 1次 方 程 式x1a1+x2a2+x3a3=bの
た が っ て,a+6∈W.
ca∈W. 拡 大 係 数 行 列 の 簡 約 化 を行 い 解 を 求
め る.
⇔ 解な し
(1)
し た が っ て,bをa1,a2,a3の
1次 結 合 で 表 す こ と は で き な い.
(2)
し た が っ て,b=3a1-a2+a3.
(3)
した が っ て,b=(-2c+1)a1+(-c+1)a2+ca3(c∈R).
(c∈R)
x1a1+x2a2+x3a3=0ま
た はx1a1+x2a2+x3a3+x4a4=0
の拡 大係 数 行 列 の 簡約 化 を行 い解 を求 め る.
(1)
し た が っ て,a1,a2,a3は
1 次 独 立.
非 自明解 を もつ
(2)
し た が っ て,a1,a2,a3は
1次 従 属 。
(3)
し た が っ て,a1,a2,a3は
5.2.9
1 次 独 立.
方 程 式x1υ1+x2υ2+x3υ3+x4υ4=0は(u1
る.u1,u2,υ3,u4は
1次 独 立 な の で,こ
u2
u3
u4)Ax=0と
れ か ら得 ら れ る 連 立 1次 方 程 式Ax=0の
べ れ ば よ い.
〓 ⇔ 非 自明解 を もつ
(1)
し た が っ て,υ1,υ2,υ3,υ4は
1 次 従 属.
変形で き 解 を調
(2)
し た が っ て,υ1,υ2,υ3,υ4は
5.3.4
行 列A=(a1
1 次 独 立,
a2 a3 a4 a5)と
お き,そ
の 簡 約 行 列 を B と す る.
(1)
し た が っ て,a1,a2,a4は
1次 独 立 で,a3=3a1-a4,a5=-a1+2a2+a4と
表 せ,
r=3
を 得 る.
(2)
し た が っ て,a1,a2,a5は
5.4.9
問 題5.3.4の
1次 独 立 で,a3=2a1+a2,a4=a1+a2と
解 答 よ り次 を得 る.
(1)dim(V)=3,1組
の 基 底 は{a1,a2,a4}.
(2)dim(V)=3,1組
の 基 底 は{a1,a2,a5}.
5.4.12
表 せ,r=3を
行 列A=(a1 a2 a3 a4
したが っ て x1a1+x2a2+x3a3+x4a4+x5a5=0⇔
a5)と
お き,そ
の簡 約行 列 を B とす る と
得 る.
(1)〈a1,a2〉
∩ 〈a3,a4,a5〉
の ベ ク トル は
υ=x1a1+x2a2=-x3a3-x4a4-x5a5
と表 せ る.し υ
たが って =(-3c1+c2)a1+(c1-2c2)a2=c1(-3a1+α2)+c2(a1-2a2)
つ ま り 〈a1,a2〉
∩ 〈a3,a4,a5〉
は
で 生 成 され る.ま た 1次 独 立 で あ る こ とも容易 に確 認 で きる.し た が って,求 め る 1組 の基 底 は{-3a1+a2,a1-2a2}で (2)〈a1,a2,a3〉
次 元 は 2で あ る.
∩ 〈a4,a5〉
の ベ ク トル は
υ=x1a1+x2a2+x3a3=-x4x4-x5a5
と 表 せ る.し
たがって
υ =(-3c1+c2)a1+(c1-2c2)a2+c1a3=c10+c2(a1-2a2)=c2(a1-2a2)
つ ま り 〈a1,a2,a3〉
∩〈a4,a5〉
は
で生 成 され る.ま た明 らか に 1次 独立 なの で,求 め る 1組 の基 底 は{a1-2a2}で
次元 は 1
で あ る. (3)〈a1,a2,a3〉+〈a4,a5〉=〈a1,a2,a3,a4,a5〉
で 行 列(a1a2a3a4a5)の
簡 約 行 列
は B な の で,求
め る 1組 の 基 底 は{a1,a2,a4}で
(4)(〈a1〉+〈a2,a3〉)∩(〈a4〉+〈a5〉)=〈a1,a2,a3〉 る 1組 の 基 底 は{a1-2a2}で
次 元 は 1で あ る.
5.4.14
(1)
した が っ て,dim(V)=2でV
の 1組 の 基 底 は
(2)
し た が っ て,dim(V)=2でV
5.4.16
(1)
の 1組 の 基 底 は
次 元 は 3 で あ る. ∩ 〈a4,a5〉 な の で,(2)よ
り,求
め
し た が っ て,dim(V1∩V2)=2でV1∩V2の
1組 の基 底 は
(2)
した が っ て,dim(V1∩V3)=2でV1∩V2の1
(3)
ここで
組 の 基底 は
簡約化
な の で,dim((V1∩V2)+(V1∩V3))=3で
1組 の 基 底 は
章末問題 5.1
定 義 の 条 件(1),(2),(3)を
0∈W1か
つ0∈W2な
,y∈W1∩W2,c∈Rに x +y∈4W1か cx∈W1か
つx+y∈W2な つcx∈W2な
件(1)) .x
対 し, の で,x+y∈W1∩W2(条 の で,cx∈W1∩W2(条
5.2 定 義 の 条 件(1),(2),(3)を 0∈W1な
満 た す こ と を示 す .
の で,0∈W1∩W2(条
の で,0∈W1+W2(条
満 た す こ と を示す . 件(1)).
x1+y1,x2+y2∈W1+W2(x1,x2∈W1,y1,y2∈W2),c∈Rに
対 し,
(x1+y1)+(x2+y2)=(x1+x2)+(y1+y2)∈W1+W2(条 c(x1+y1)=(cx1)+(cy1)∈W1+W2(条 5.3
とす る と
5.4 u が 以 下 の 2 通 り の 表 し方
件(2)). 件(3)) .
件(2)). 件(3)).
υ
u=c1u1+c2u2+…+cnun,u=c'1u1+c'2u2+…+c'nun
で表 せ とす る と,等 式 (c1-c'1)u1+(c2-c'2)u2+…+(cn-c'n)un=0 を 得 る.こ
こ で,u1,u2,…,unが
1 次 独 立 な の で,c1=c'1,c2=c'2,…,cn=c'nが
得 ら
れ る. 5.5 u,u1,u2,…,unが
1次 従 属 な の で,方
程式
x u+x1u1+x2u2+…xnun=0 は 非 自 明 な 解x=c,x1=c1,x2=c2,…,xn=cnを
も つ.つ
ま り
cu+c1u1+c2u2+…cnun=0 と か け る,さ て,u
ら にu1,u2,…,unが
1 次 独 立 な の でc≠0で
あ る こ とが わ か る.し
は
u=(c1/c)u1+(c2/c)u2+…(cn/c)un と表 せ る 。 5.6
仮 定 よ り,あ
る 実 数a11,…,a1l,a21,…,a2l,…,am1,…,amlが
1=a11u1+a21u2+…+am1um υ 2=a12u1+a22u2+…+am2um
υl=a1lu1+a21u2+…+amlum と表 せ る.つ
ま り
(υ1υ2…υl)=(u1
こ こでl>mな
u2…um)
の で,連 立 1次方 程 式
存 在
し て,
たが っ
=
は 非 自 明 解x1=c1,x2=c2,…,xl=clを
も つ.し
た が っ て
c1υ1+c2υ2+…+clυl
(υ1 υ2…υl)
=(u1.u2…um)
と な り,υ1υ2,…,物 5.7
が
um},{υ1,…,υn}と 〈u1,…
1 次 従 属 で あ る こ と が わ か る.
dim(W1)=m,dim(W2)=nと
し,W1,W2の
基 底
な の で,u1,…,um,υ1,…,υnはW1+W2を
生 成 す る.
x1u1+…+xmum+y1υ1+…+ynυn=0 こ で,
x1u1+…+xmum=-y1υ1-…-ynυn∈W1∩W2 な の で,仮
定 よ り,
x1u1+…+xmum=-y1υ1-…-ynυn=0
{u1…,um},{υ1,…,υn}は
れ ぞ れ{u1,…,
す る と,W1=〈u1,…,um〉,W2=〈υ1,…,υn〉,W1+W2=
,um,υ1,…,υn〉
と お く.こ
を そ
基 底 な の で,
x1=…=xm=y1=…=yn=0 した が っ て,{u1,…,um,υ1,…υn}はW1+W2の
dim(W1+W2)=m+n=dim(W1)+dim(W2)
基 底 に な り,
を 得 る.
● 第 6章 6.1.4
(1)
(2)
6.1.6
(1)
し た が っ て,f
は 線 形 写 像 で あ る.
(2)
した が っ て,f
は 線 形 写 像 で な い.
(3)
した が っ て,f
は 線 形 写 像 で な い.
(4)
=(x1+y1)+(x2+y2)+(x3+y3)
=(x1+x2+x3)+(y1+y2+y3)=f
=cx1+cx2+cx3
=c(x1+x2+x3)=cf
した が っ て,f
は 線 形 写 像 で あ る.
6.1.9
簡約化 (1)
し た が っ て,dim(im(T))=2でim(T)の
1組 の 基 底 は
また
な の で,dim(ker(T))=2でker(T)の
1組 の 基 底 は
簡約化 (2)
し た が っ て,dim(im(T))=3でim(T)の
1組 の基 底 は
また
な の で,dim(ker(T))=2でker(T)の
1組 の 基 底 は
簡約化 (3)
し た が っ て,dim(im(T))=3でim(T)の
1組 の基 底 は
また
な の で,dim(ker(T))=2でker(T)の
6.2.7
(1)
(2)
1組 の 基 底 は
(3)
6.3.5
(1)固
有 値 は 2 と 4.
(2)固 有 値 は 1.
(3)固 有 値 は 1 と 2.
(4)固 有 値 は 2 と 3.
6.3.10
(1)dim(w(2;TA))+dim(W(4;TA))=2な
(2)dim(W(1;TA))=1な
の で 対 角 化 可 能 で,
の で 対 角 化 不 可 能.
(3)dim(W(1;TA))+dim(W(2;TA))=2な
の で 対 角 化 不 可 能.
(4)dim(W(2;TA))+dim(W(3;TA))=3な
の で 対 角 化 可 能 で,
6.3.12 (1)
とす る と
した が って
(2)
とす る と
したが って
(3)
とす る と P-1AP
したが っ て
(4)
とす る と
T
P-1AP
したが って
章 末問題 6.1 x,y∈Rn,c∈Rに
対
し
TA(x+y)=A(x+y)=Ax+Ay=TA(x)+TA(y) TA(cx)=A(cx)=cAx=cTA(x) と な り,条
件(1),(2)を
6.2 x,y∈U,c∈Rに
満 た す. 対 し
T2oT1(x+y)=T2(T1(x+y))=T2(T1(x)+T1(y)) =T2(T1(x))+T2(T1(y))=T2oT1(x)+T2oT1(y)
2oT1(cx)=T2(T1(cx))=T2(cT1(x))=cT2(T1(x))=cT2oT1(x) と な り,条
件(1),(2)を
満 た す.
6.3 T(0)=0∈im(T). T(x),T(y)∈im(T),c∈Rに
対 し,
T(x)+T(y)=T(x+y)∈im(T),cT(x)=T(cx)∈im(T)
xυ=a
し た が っ て,im(T)は T(0)=0よ
部 分 空 間 で あ る.
り0∈ker(T).
x,y∈ker(T),c∈Rに
対 し,
T(x+y)=T(x)+T(y)=0+0=0,T(cx)=cT(x)=c0=0 よ りx+y∈ker(T),cx∈ker(T).し
た が っ て, ker(T)は
6.4 dim(ker(T))=s,dim(im(T))=rと
部 分 空 間 で あ る.
お く.{υ1,υ2,…υs}をker(T)の
基 底,
{u1,u2,…ur}を{T(u1),T(u2),…,T(ur)}がim(T)の
基 底 に な るV
集 合 と す る.こ
V の 基底 に な るこ とを示せ ば
の と き 集 合{υ1,υ2,…,υs,u1,u2,…ur}が
の ベ ク トル の
よ い. ま ず 生 成 す る こ と を 示 す.v
を V の 任 意 の ベ ク トル とす る と,T(υ)∈im(T)よ
り
T(υ)=b1T(u1)+b2T(u2)+…+bsT(ur) と表 せ る,こ
こ で, 0=T(υ)-(b1T(u1)+b2T(u2)+…+bsT(ur)) =T(υ-(b1u1+b2u2+…+bsur)
な の で,υ-(b1u1+b2u2+…+brur∈ker(T).
し た が っ て
υ -(b1υ1+b2u2+…+brur)=alυ1+a2υ2+…+asυs
と表 せ る.つ
ま り 1υ1+a2υ2+…+asυs+b1u1+b2u2+…+brur
と 表 せ る の で,υ1,υ2,…,υs,u1,u2,…urは
V
を 生 成 す る.
次 に 1次独 立 で あ る こ とを示 す. 1υ1+x2υ2+…+xsυs+y1u1+y2u2+…+yrur=0
とす る と 0=T(x1υ1+x2υ2+…+xsυs+y1υ1+y2u2+…+yrur) =T(y1u1+y2u2+…+yrur) =y1T(ul)十y2T(u2)+…+yrT(ur) こ こ でT(u1),T(u2),…T(ur)は が って
1次 独 立 な の で,y1=y2=…=yr=0を
得 る.し
た
0=x1υ1+x2υ2+…+xsυs+y1u1+y2u2+…+yrur =x1υ1+x2υ2+…+xsυs
υ1,υ2,…,υsは
1 次 独 立 な の で,x1=x2=…=xs=0を
…,υs,u1,υ2,…,urは 6.5
得 る.つ
dim(ker(T))=s,dim(im(T))=rと
お
りυ1,υ2,
く.{υ1,υ2,…,υs}をker(T)の
{u1,u2,…,ur}を{T(u1),T(u2),…,T(us)}がim(T)の 集 合 とす る.こ
ま
1次 独 立 で あ る . 基 底,
基 底 に な る V の ベ ク トル の
の と き 集 合{u1,u2,…ur,υ1,υ2,…,υ8}は
V の 基 底 に な る(6.4の
解答
参 照). t=m-r(〓0)と
す る.W
の ベ ク トルw1,…,wtが
存在 し
{T(u1),…,T(ur),w1,…,wt} が W の 基 底 に な る こ と を示 す.t=0な t≠0と
ら ば,{T(u1),…,T(ur)}が
す る.W-〈T(u1),…,T(ur)〉
≠{0}な
w1が 存 在 す る.x1T(u1)+…+xrT(ur+yw1=0と な の でy=0,ま
たT(u1),…,T(ur)が
が っ て,T(u1),…,T(ur),w1は
W の基底 であ る. そ こで
の で,W-〈T(u1),…,T(ur)〉 す る と,w1〓
の ベ ク トル 〈T(u1),…,T(ur)〉
1次 独 立 で あ る こ と か らx1=…=xr=0.し 1次 独 立 で あ る.同
た
様 に ベ ク トル
w2∈W-〈T(u1),…,T(ur),w1〉
w3∈W-〈T(u1),…,T(ur),w1,w2〉
wt∈W-〈T(u1),…,T(uT),w1,w2,…,wt-1〉 が 存 在 し,T(u1),…,T(uT),w1,…,wtは {T(u1),…,T(ur),wt,…wt}は
1 次 独 立 に な る.こ
こ でr+t=mな
の で,
W の 基 底 で あ る.
V の 基 底{u1,u2,…,ur,υ1,υ2,…,υs}と
W の 基 底{T(u1),…,T(ur),w1,…,wt}
が 求 め る も の で あ る こ と は 容 易 に 確 か め ら れ る. 6.6
行 列(e1…en),(e'1…e'm)は
単 位 行 列 な の で,
(TA(e1)…TA(en))=(Ae1…Aen)=A(e1…en)=A=(e'1…e'm)A が 成 立 す る.表 6.7
現 行 列 の 一 意 性 よ り結 論 を 得 る.
ベ ク トル 空 間 V の 2組 の 基 底 を{u1,…,un},{υ1,…,υn}と
A と す る.つ
ま り,(u1…un)=(υ1…υn)Aと
す る.こ
し,そ こで
の変換 行 列 を
x1u1+…+xnun=(u1…un)
=(υ1…υn)A
とす る と,{υ1,…,υn}は
も しA
1次 独 立 な の で
が 正 則 で な い と す る と,こ
ち,c1u1+…+cnun=0と
の 連 立 1次 方 程 式 は 非 自 明 解x1=c1,…,xn=cnを
な り,{u1,…,un}が
も
基 底 で あ る こ と に 反 す る.
● 第 7章 7.1.6
(1)0<│x-1│<
に 対 し,δ=ε/3と
δ な ら ば│f(x)-3│=│3x-3│=3│x-1│<3δ
す れ ば,0<│z-1│<
(2)0<│x=2│<
δ な ら ば│f(x)-3│<
そ こ で,ε>0
ε.
δ な ら ば│f(x)-7│=│2x2-8│=12(x-2)2+8(x-2)│〓2│x-2│2+
8│x-2│<2δ2十8δ
そ こ で,ε>0に
な ら ば│f(x)-7│<
ε.
(3)0<│x-(-1)│=│x+1│<
対 し,δ=min
とす れ ば,0<│x-2│<
δ な ら ば│f(x)-(-1)│=3x3+x2-x+1│=│3(x+
1)3-8(x+1)2+6(x+1)│〓3│x+1│3十8│x+1│2+6│x+1│〓3δ3+8δ2十6δ こ で,ε>0に │ f(x)-(-1)│<
7.2.5
そ と す れ ば,0<│x-(-1)│<
δ な らば
ε.
よ っ て,δ=ε/5と (2)0<│x-a< 1│δ,よ
対 し,δ=min
(1)0<1飢-a│<
っ て,
δ
δ とす る.│f(x)-f(a)│=│5x+1-(5a+1)│=5│x-a│<5δ
す れ ば,│f(x)-f(a)│<
ε.
δ と す る.│f(x)-f(a)│=│x2-2x+5-(a2-2x+5)│<
δ2+2│a-
とす れ ば,0<│x-2│< (3)0<│x-a│<
δ な ら ば│f(x)-f(a)│< δ と す る.
〓よ っ て,
7.3.3
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6) =(a+h)n-1+(a+h)n-2a+(a+h)n-3a2+…+an-1
7.3.7
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
7.3.12
(1)f'(x)=0
ε.
〓 とす れ ば,
(a=1の
場 合)
(a≠1場
合)
(2)f'(x)=-3 (3)f'(x)=2x+3 (4)f'(x)=9x2+4x (5)f'(x)=(2x+1)'(3x+2)+(2x+1)(3x+2)'=2(3x+2)+(2x+1)3 =8x+7 (6)f'(x)=(x2+2x+1)'(2x3+3x+1)+(x2+2x+1)(2x3+3x+1)'
=(2x+2)(2x3+3x+1)+(x2+2x+1)(6x+3) (7)f'(x)=
(8)f'(x)= (9)f'(x)=10(x2-x+1)9(x2-x+1)'+5(x2-x+1)4(x2-x+1)'+0
=10(x2-x+1)9(2x-1)+5(x2-x+1)4(2x-1) (10)f'(x)= (11)f'(x)=e5x+1(5x+1)'=5e5x+1 (12)f'(x)=
7.4.4
よ り,f が極 値 を とる可 能 性 の あ るの は-3/2に
(1)f'(x)=2x+3=2
お い て の み で あ る.
上 の 表 よ り,f(x)はx=3/2の (2)f'(x)=3x2よ
上 の 表 よ り,f(x)は
(3)f'(x)= お い て の み で あ る.
り,f
と き,極
小 値-5/4を
と る.
が 極 値 を と る 可 能 性 の あ る の は 0 に お い て の み で あ る.
極 値 を と ら な い. よ り,f が 極 値 を と る 可 能 性 の あ る の は-1と
1に
上 の 表 よ り,f(x)はx=-1の
と き,極
大 値-2,
x=1の
と き,極
小 値 2 を と る.
7.5.3 (1)aに お け る f の変 化 量 を最 もよ く近 似す る 1次 関数 L は L:R→R,
L(x)=f'(a)x=3x,ま
た,誤
差 は
│f(a+h)-f(a)-L(h)│=│f(a+h)-f(a)-3h│ =│3(a+h)+1-(3a+1)-3h│=0 (2)aに お け る f の変 化 量 を最 もよ く近似 す る 1次 関数 L は L:R→R,
L(x)=f'(a)x=(4a+5)x,ま
た,誤
差 は
│f(a+h)-f(a)-L(h)│=│f(a+h)-f(a)-(4a+5)h│ =│2(a+h)2+5(a+h)+2-(2a2+5a+2)-(4a+5)h│=2h2 (3)aにお け る f の変 化量 を最 も よ く近似 す る 1次 関数 L は L:R→R,L(x)=f'(a)x=(3a2-3)x,ま
た,誤
差 は
│f(a+h)-f(a)-L(h)│=[f(a+h)-f(a)-(3a2-3)h│ =│(a+h)3-3(a+h)+1-(a3-3a+1)-(3a2-3)h│=│3ah2+h3│ (4)aに おけ る fの 変 化量 を最 も よ く近似 す る 1次 関数 L は L:R→R,L(x)=f'(a)x=-1/a2
x,ま
た,誤
差 は
│f(a+h)-f(a)-L(h)│=│f(a+h)-f(a)-
章末 問題 7.1 ε>0を │ g(x)-c│< て,│x-a│<
任 意 に と る.lim
ε と な る.ま
δ な らば,│f(x)-b│<
で あ り,│f(x)-b│<γ 7.2
(3)
た,上
g(x)=cよ
り,あ
のγ に 対 し て, γ と な る.し
な ら ば│g(f(x))-c│<
lim
るγ>0が f(x)=bで
あ っ て,│x-b│<γ あ る か ら,あ
た が っ て,│x-a│< ε で あ る.
な ら ば,
る δ>0が
δ な ら ば│f(x)-b│<γ
あっ
こ こ で,f,g
は 微 分 可 能 で あ る か ら,
した が っ て,(fg)'(x)=f'(x)g(x)+f(x)g'(x). (5)f(x+h)-f(x)=k(h)と
お く.h
が 0 に 近 づ く と きk(h)は
(ⅰ)f'(x)≠0の
と き.f'(x)≠0よ
りh が 十 分 小 さ け れ ばk(h)≠0.よ
(ⅱ)f'(x)=0の
と き. k(h)=0の
と き,
〓 k(h)≠0の
と き,
0 に 近 づ く.ま
た,
っ て,
〓 は,
〓が あ る こ と と,
〓よ り,h
が 0 に近 づ く と き,0
に
近 づ く. し た が っ て(ⅰ),(ⅱ)よ
り,(fg)'(x)=0=g'(f(x))f'(x).
7.3
F(x)は
と お く.
微 分 可 能,よ
っ て 連 続 で あ る.ま
た,
〓で あ る か ら最 大値 の 原理 よ り[a,b]内 で最 大 値 と 最 小 値 を もつ . (ⅰ)F の 最 大 値 と 最 小 値 を と る 値 が{a,b}に F(a)=F(6)よ
り,F
属 す と き.
は 定 数 関 数 で あ る.
(ⅱ)F の 最 大 値 か 最 小 値 を と る 値 が]a,b[に 属 す と き. そ の 値 に お け る F の 微 分 係 数 は 0 で あ る. し た が っ て,い ず れ の場 合 も,あ るc∈]a,b[が
〓 つ ま り,
〓と な る.
● 第 8章 8.1.5
(1)
存 在 して,
(k=0の
場 合)
(k≠0の 場 合)
し た が っ て,
(2)
し た が っ て,
(3)
した が っ て,
8.2.5
ま ず,(5)を
(1)Df(1,-1)(2,1)=3,
8.2.6
ま ず,(5)を
行 う.
(2)Df(1,1)(2,1)=7,(3)Df1(2,1)=5,(4)Df2(2,1)=2.
行 う.
(1)Df(1,-1)(2,1)=15,(2)Df(1,1)(2,1)=9,(3)Df1(2,1)=12,(4)Df2(2,1)=-3. 8.2.9
まず(2)を
行 う.
=lim(1+a)=1+a Df(a,b):R2→R,Df(a,b)(υ1,υ2)=D1f(a,b)υ1+D2f(a,b)υ2 =(1+b)υ1+(1+a)υ2 (1)Df(0,0):R2→R,Df(0,0)(υ1,υ2)=υ1+υ2 8.2.10
ま ず(2)を
行 う.
=lim(2a2b+a2k)=2a26 Df(a,b):R2→R,Df(a,b)(υ1,υ2)=D1f(a,b)υ1+D2f(a,b)υ2 =2ab2υ1+2a26υ2 (1)Df(1,2):R2→R,Df(1,2)(υ1,υ2)=8υ1+4υ2.
章 末問 題 8.1 υ=0の
と き は 明 ら か で あ る.υ
≠0と
する.
f は微 分 可 能 であ るか ら
よ っ て,h=tυ
と し て,
し た が っ て, ま た,υ=(υ1,υ2,…,υn)と
す る と,Df(a)(υ)=Df(a)(υ1e1+υ2e2+…+υnen)=
Df(a)(e1)υ1+Df(a)(e2)υ2+…+Df(a)(en)υn=Df1(a)υ1+Df2(a)υ2+…+Dfn(a)υn 8.2
g1(x+h)-g1(x)=k1(h),g2(x+h)-g2(x)=k2(h)と
(ⅰ)k1(h)2+k2(h)2=0の
と き.
. お く.
(ⅱ)k1(h)2+k2(h)2≠0の
と き.
h が 0 に 近 づ く と きk1(h),k2(h)は 近 づ く.ま
た,g1,g2は
0 に 近 づ き,fは
微 分 可 能 だ か ら,上
の式 の値 は 0に
微分可能 より
よ っ て,
の値 は んが 0に近 づ くと き 0に近 づ く. し た が っ て,(ⅰ),(ⅱ)よ
り,
● 第 9章 9.1.5 [0,1]の
(1)fは
閉 区 間[0,1]で
分 割 と して
は 0 に 近 づ い て い く.区
連 続 で あ る か ら,定 〓, 1 を と る.n
間
理 よ り f は[0,1]で
積 分 可 能 で あ る.
を大 き く して し て い く と,こ
の分 割 の幅
〓内 の 数 と し てk/n を と る.
し た が っ て,∫10f(x)dx=∫105dx=5. (2)fは
閉 区 間[-1,1]で
連 続 で あ る か ら,定 理 よ り f は[-1,1]で
積 分 可 能 で あ る .[-1,1]
の分 割 と して
〓 1 を と る.n
この分 割 の幅 は 0に 近づ いて い く. 区間
〓内 の 数 と し てk/nを
を 大 き く し て して い く と,
と る.
こ こ で,n
を 大 き く して い く と こ の 数 は 6 に 近 づ い て い く.し
た が っ て,
∫1-1 f(x)dx=∫1-1(3-x)dx=6 (3)fは
閉 区 間[1,2]で
連 続 で あ る か ら,定
分 割 と し て 1,1+1/n,1+2/n,…,1+n-1/n,2を
理 よ り f は[1,2]で と る.n
の 幅 は 0 に近 づ い て い く.区 間
こ こ で,n
積 分 可 能 で あ る.[1,2]の
を 大 き く して し て い く と,こ
内 の 数 と してk/nを とる.
を 大 き く して い く と こ の 数 は1/6×1×2-1/2×1=-1/6に
近づい て い く.し
が っ て,∫21f(x)dx=∫21(x-1)(x-2)dx=-1/6.
9.2.4
fの 原 始 関 数 は 以 下 の とお り.
(1)F:R→R,F(x)=3x2/2+x+c
(cは 任 意 の 実 数)
(2)F:R→R,F(x)=
(cは任 意 の実 数) (cは任 意 の 実数)
(3)F:R→R,F(x)=
(cは任 意 の実 数)
(4)F:R→R,F(x)=
9.3.3
(1)fの
原 始 関 数 はF:R→R,F(x)=x+x2よ
り,
∫32 (1+2x)dx=F(3)-F(2)=6
(2)f の 原 始 関 数 はF:R→R,F(x)=x-x3/3よ
り,
∫1-1 (1-x2)dx=F(1)-F(-1)=4/3
(3)fの 原 始 関数 はF:R→R, ∫30(x3+x2+x+1)dx=F(3)-F(0)=441/12
(4)fの
原 始 関 数 は F:R→R,F(x)=-1/xよ
の分 割
り,
た
章 末問題 9.1
閉 区 間[a,6]の
分 割 をx0,x1,…,xn-1,xn∈Rと
し,ck∈[xk-1,xk]と
す る と,
であ る.も し定 理9.1.3(3)の 不 等 式 が成 立 しな け れば,十 分 分割 の 幅 が 0に近 い分 割 に対 し 上 の不 等 式 が成 立 しな くな る. 9.2 G=F1-F2と
お く.G'(x)=F'1(x)-F'2(x)=f(x)-f(x)=0で
[0,x]で 平 均 値 の 定 理 を適 用 す る と,あ
るc∈]0,x[が
存 在 し て,0=G'(c)=
〓よ っ てG(x)=G(0). 9.3 (1)(fG)'(x)=f'(x)G(x)+f(x)G'(x)=f'(x)G(x)+f(x)g(x) =f'(x)G(x)+(fg)(x)で
あ る か ら,
∫ba f(x)g(x)dx=∫ba(fg)(x)dx
=∫ba (fG)'(x)dx-∫baf'(x)G(x)dx=(fG)(b)-(fG)(a)-∫baf'(x)G(x)dx
=f(b)G(b)-f(a)G(a)-∫baf'(x)G(x)dx (2)f の 原 始 関 数 をF:R→Rと
す る と,(Fog)'(x)=F'(g(x))g'(x)=f(g(x))g'(x)
よ り,
∫ba f(g(x))g'(x)dx=∫ba(Fog)'(x)dx
=(Fog)(b)-(Fog)(a)=F(g(b))-F(g(a))=∫g(b)g(a)f(x)dx
あ る. G に
参 考 文献
本 書 を書 くに あ た って 参 考 に した本,お
よび 本 書 で省 い た 内 容 につ い て 参 照
で き る本 を以 下 に挙 げて お く. [1] 沢 田
賢 ほ か:社 会 科 学 の 数 学― 線 形代 数 と微 積 分,朝 倉 書 店,2002
[2] 三 宅 敏 恒:入
門線 形代 数,培
風 館,1991
[3] H.ア ン トン(山 下 純 一 訳):や [4] 飯 高
さ しい 線 型 代 数,現
茂:線 形 代 数― 基 礎 と応 用,朝 倉 書 店,2001
[5] 志 賀 浩 二 :微 分 ・積 分30講,朝
倉 書 店,1988
[6] 入 江 昭 二 ほか:微 分 積 分(上,下),内
田 老 鶴 圃,1985
代 数 学 社,1979
索
引
―の積 41
■ ア行 (i,j)成 分 1
―の増 加 87 ―の連 続性 81
値 37
―の和 41 En 2
簡 約化 す る 21
1次 関数 38
簡 約行 列 21
1次 結 合 47
簡 約 な行 列 19
1次 従 属 49 1次 独 立 49 ε-δ論 法 79 im(T) 67
基 底 55 ―の 変換 行 列 70 基 本ベ ク トル 49 逆 関数 42
n次 正 方行 列 2
逆 行列 29
n変 数 関数 92
逆 写像 41
m×n型
共 通集 合 33
行列 1
m 行 n 列 の行 列 1
行 の主 成 分 19 行 ベ ク トル 9
■カ 行 解空 間 47
行 列 1 ―に よっ て定 義 され る線形 写 像 64
開 区間 33
―の 階 数 21
核 67
―の 基本 変 形 17
拡 大 係 数行 列 15
―の 実 数倍 4
合 併 集 合 33
―の 主成 分 18
ker(T) 67
―の積 5
関数 37
―の 分割 10
―の演 算 40
―の和 4
―の極 限 79
極 小 値 88
―の極 小 87
極 大 値 88
―の極 大 87
極 値 88
―の グ ラ フ 42
近似 89
―の減 少 87 ―の商 41
―の 誤差 89
空集 合 33
線 形写 像 64
ク ロ ネ ッカ ーの デ ル タ 3
線 形性 38 線 形 変換 72
係 数 行 列 15 像 67
原始 関 数 100
■タ 行
合成 関 数 41 合成 写 像 41
対 角 化 75
恒 等 関 数 38
対 角 化 可 能 75
恒 等 写 像 70
対 角 成 分 2
固有 空 間 73
対 数 関 数 81
固有 値 73
多項 式 関 数 38
固有 ベ ク トル 73
多 変 数 の―
38
多変 数 関 数 92 単位 行 列 2
■サ行 最大 値 の 原理 91 差 集合 33
値 域 37
座標 平 面 42
直積 集 合 34
式 の基 本 変 形 16
定義 域 37
次 元 55
定数 関 数 37
指 数 関数 81
定数 項 ベ ク トル 15
自然 数 33
定積 分 98 dim(V) 55
自然 対 数 関 数 81 自然 対 数 の 底 79 実 数 33
導 関数 84
実 数倍 40
特性 関数 35
自明 な解 49 写 像 37 ―の合 成 41
■ナ行 2次関 数 38
集 合 33 ―の要 素 の個 数 35
■ハ行
等 しい― 含 まれ る―
掃 き出 し法 17,18
33 33
微積 分学 の 基 本 定理 101 整 数 33
左 半 開 区間 33
正 則 行 列 29
微 分 92
積 分 可 能 98
微 分 可 能 84,92
積 分 区 間 98
微 分 係 数 84
零行 列 2
表 現 行列 69,73
零ベ ク トル 10
標 準 基底 55
零(ベ ク トル)空 間 45
複素 数 33
■マ行
不定 積 分 100
右半 開 区 間 33
部分 空 間 45 生 成 され る―
55
張 られ る―
55
最 も よ く近 似 す る 1次 関 数 89
部 分 集 合 33
■ ヤ行
分 割 98
有 理 数 33
―の幅 98 要 素 33 平均 値 の 定理 91 平均 変 化 率 83
■ ラ行
閉 区間 33 ベ ク トル 44
rank(A) 22
―の最 大 独 立個 数 53 ベ ク トル空 間 45
零 行 列 2
変化 量 89
零(ベ ク トル)空 間 45
偏 微 分 94
列 ベ ク トル 10
零 ベ ク トル 10
連 続性 81 方 向微 分 94
連 立 1次 方 程式 14
方 向微 分 可 能 94
―の 解 の個 数 27
放 物線 42
―の 解法 25 ―の基 本 変 形 16
著者略歴 沢
田
賢(さ わだ ・けん)
1953年 東 京都 に生 まれ る 1981年 早 稲 田大学 大学院理 工学研 究科博 士課 程修 了
現
在 早稲田大学商学部助教授 理学博士
渡 邊 展
也(わ たなべ ・のぶや)
1959年 岩手県 に生 まれ る 1984年 早 稲 田大学 大学 院理工学研 究科 修士課 程修 了
現
在 早稲田大学商学部助教授 理学博士
安 原
晃(や すはら ・あきら)
1966年 徳島 県 に生 まれ る 1991年 早稲 田大学 大学 院理工学研 究科 修士課 程修 了
現
在 東京学芸大学教育学部助教授 理学博士
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著 者 沢
田
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東 京 都 新 宿 区 新 小 川 町6‐29 郵 便 番 号 電
話
FAX
〈検 印 省 略 〉
4‐254‐11564‐4
03(3260)0180
http://www.asakura.co.jp
〓2003〈 無 断複写 ・転 載 を禁 ず 〉 ISBN
162‐8707 03(3260)0141
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の30講
A5判
228頁 本 体3200円
前東工大 志 賀 浩 二 著 数 学30講 シ リー ズ 5
解
析
入
11480‐X C3341
門30講
A5判
260頁 本体3200円
前東工大 志 賀 浩 二 著 数 学30講 シ リー ズ 6
複
素
数30講
11481-8 C3391
A5判
232頁 本 体3200円
前東工大 志 賀浩 二 著 数 学30講 シ リー ズ 7
ベ
ク
ト ル
11482‐6 C3341
解
A5判
析30講
244頁 本 体3200円
前東工大 志 賀 浩 二 著 数 学30講 シ リー ズ 8
群
論
へ
11483‐4 C3341
の30講
A5判
244頁 本 体3200円
前東工大 志 賀 浩二 著 数 学30講 シ リー ズ 9
ル ベ
ー
ll484‐2 C3341
グ 積 A5判
分30講
256頁 本 体3200円
前東工大 志 賀 浩 二 著 数 学30講 シ リー ズ10
固
有
ll485‐0 C3341
値
問 A5判
題30講
260頁 本 体3200円
〔 内容〕 数 直線/ 関数 とグラフ/ 有理関数 と簡単 な 無理関数 の微分 /三角関数/指数 関数/対数関数 /合成関数 の微分 と逆関数の微分/ 不定積分/定 積分/ 円の面積 と球 の体積/極 限について/平均 値の定理/ テイラー展開/ ウォ リスの公 式/他 〔 内容 〕ツル・ カ メ算 と連立 方程 式/ 方程式,関 数, 写像/ 2次元の数ベ ク トル空間/線形写像 と行 列 /ベ ク トル空間/基底 と次元/正則行列 と基底変 換/正 則行列 と基本行列/行 列式の性質/基底変 換か ら固有値問題へ/ 固有値 と固有ベ ク トル/他 〔 内容〕身近な ところに ある集合 /集合に関す る基 本概 念/ 可算集合 /実数 の集合/ 写像/濃度/連 続体 の濃度 を もつ集合/順序集合/ 整列集合/順 序数/比較 可能定理,整 列可能定理 /選択公理の ヴァ リエー シ ョン/ 連続体仮設/ カ ン トル/他 〔 内容 〕 遠 さ,近 さ と数 直線/集積点/ 連続性 /距 離空間/点列 の収 束,開 集合,閉 集合/近傍 と閉 包/連続写像/ 同相写像 /連結空間/べー ルの性 質/完備化/位相空 間/ コンパ ク ト空 間/分離公 理/ウ リゾー ン定理/位相 空間か ら距離空間/他 〔 内容〕数直線の生 い立 ち/ 実数 の連続性/関数の 極 限値/微分 と導関数/ テイラー展開/べ キ級数 / 不定積分 か ら微分 方程式へ/ 線形微分方程式/ 面積/定積分 /指数関数再考/ 2変数関数の微分 可能性/逆写像 定理 / 2変数関数 の積分 /他 〔 内容 〕 負数 と虚数 の誕生 まで/ 向きを変え ること と回転/複素数 の定 義/複素数 と図形/ リーマ ン 球面/複素関数 の微分/ 正則関数 と等角性/べ キ 級数 と正則関数/複素積分 と正則性/ コーシー の 積分定理/一致 の定理/ 孤立特異点/留数/他 〔 内容〕ベ ク トル とは/ベ ク トル空間/双対ベ ク ト ル空間/ 双線形関数/ テン ソル代 数/外積代数の 構 造/ 計量 をもつベ ク トル空間/ 基底の変換/ グ リーンの公式 と微分形式/外微分 の不変性/ガ ウ スの定理/ ス トー クスの定理/ リーマ ン計量/他 〔 内容 〕シンメ トリー と群/群 の定義/群 に関す る 基本的 な概念/ 対称群 と交代群/正 多面体群 /部 分群 による類別/ 巡回群 /整数 と群/群 と変換/ 軌道/正規部分群/ アーベル群/ 自由群/ 有限的 に表示 され る群/位相群 /不変測度/群環/他 〔 内容〕広が ってい く極 限/ 数直線上の長 さ/ ふつ うの面積概 念/ ルベー グ測度/可測集合/ カラテ オ ドリの構想/測度空 間/ リーマ ン積分/ ルベー グ積分 へ向けて/可測関数 の積分 /可積分関数の 作 る空間/ ヴ ィタ リの被覆定理 /フ ビニ定理/他 〔 内容〕平面上 の線形写像/ 隠されてい るベ ク トル を求 めて/ 線形写像 と行列/ 固有 空間/正規直交 基底/ エル ミー ト作用素/積分 方程 式/ フレー ド ホルムの理論/ ヒルベル ト空 間/ 閉部分 空間/完 全連続 な作用素/ スペ ク トル/非有 界作 用素/他 上 記 価 格(税 別)は2003年
2月 現 在
す う が くぶ っ く す 《編
集》 森
毅 ・斎 藤 正 彦 ・野 崎 昭 弘
自然科 学 の 1 巻 基礎 としての 微
2巻 線
型
積
代
数
分* 加古 孝 著 増補版 † 草場公邦 著
3巻 加 群 十 話 ―代数学入門―* 堀田良之 著
4巻 微
分
方
程
式# 〓 岡邦夫 著
5巻 ト ポ 口 ジ 一 † 瀬山士郎 著 ール一 プと折れ線の幾 何学 ー
6巻 ベ ク ト ル ー場 の 量 の 解 析 ー
解
析 † 丹羽敏雄 著
7巻 ガ 口 ワ と 方 程 式 † 草場公邦 著 8巻 確
率
・
統
計* 篠願 彦 著
超準 的手 法
9 巻 にもとづく 確 率 解 析 入 門* 釜江哲朗 著 10巻 複
素
関
数 三幕劇 † 難波 誠 著
11巻 曲面と結び目のトポロジ一 † 小林一章 著 一基 本 群 と ホ モ 口 ジ ー 群 一 12巻 線
形
13巻 代 14巻 数
数 え
計
の
算 # 名取 亮 著
世
辺敬 一 界* 渡 草場公邦 著
上
げ
数
学* 日比孝之 著
15巻 微 分 積
分
読
本* 岡本和夫 著
16巻 新 し い 論 理 序 説* 本橋信義 著 17巻 フ 一 リ 工 解 析 の 展 望 † 岡本清郷 著
18巻 確 率 微 分 方 程 式* 保江邦夫 著 ー入門前夜ー
19巻 数 値 確 率 解 析 入 門* 保江邦夫 著 20巻 線形代数 と群 の表現Ⅰ* 平井 武 著 21巻 線形代数 と群 の表現Ⅱ* 平井 武 著 (# 一 計 算 技 術,*
一 基 本 理 念,†
一 理 念 ・イ メー ジ を軸 に 執 筆)